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第十七章 守った
3.
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3.
「…勇者様達、勝てるよね?」
「…」
アデリナが攻撃魔法を飛ばし、勇者が近距離から魔法と剣の両方で攻撃を加える。スピードが速過ぎて、正確に追えない。でも、手数が多い分、勇者達が有利に見えて。アッシュ様が圧されている?
わからない。拳を握りしめる。
タイミングを間違えば、アッシュ様が。
幾度もの攻撃を受けて、アッシュ様の体が傷ついていく。腕から、目の上から流血する姿。
アデリナの魔法が直撃したアッシュ様の動きが止まった。
―知っている、これは
勇者が剣を構える。恐くて、喚んだ。もう、見ているのが恐くて。
―ヒルフェ様!助けて!
流れる魔力、これでアッシュ様の邪魔をしてしまったかもしれない。恐い。
目のくらむ光とともに、ヒルフェ様が現れ、アデリナに光を放った。吹っ飛ばされるアデリナ、と同時にアッシュ様が解放される。寸でで勇者の剣を避けたアッシュ様が、
―笑った
何で、何でこんなとこで、こんな状況で笑うの?この人は―
涙があふれた。
「!?」
息を飲む音が隣から伝わる。振り向けば、エラが驚愕の眼差しで私を、私の手首を見つめている。
「ローザさん、それ!」
「…勇者様達、勝てるよね?」
「…」
アデリナが攻撃魔法を飛ばし、勇者が近距離から魔法と剣の両方で攻撃を加える。スピードが速過ぎて、正確に追えない。でも、手数が多い分、勇者達が有利に見えて。アッシュ様が圧されている?
わからない。拳を握りしめる。
タイミングを間違えば、アッシュ様が。
幾度もの攻撃を受けて、アッシュ様の体が傷ついていく。腕から、目の上から流血する姿。
アデリナの魔法が直撃したアッシュ様の動きが止まった。
―知っている、これは
勇者が剣を構える。恐くて、喚んだ。もう、見ているのが恐くて。
―ヒルフェ様!助けて!
流れる魔力、これでアッシュ様の邪魔をしてしまったかもしれない。恐い。
目のくらむ光とともに、ヒルフェ様が現れ、アデリナに光を放った。吹っ飛ばされるアデリナ、と同時にアッシュ様が解放される。寸でで勇者の剣を避けたアッシュ様が、
―笑った
何で、何でこんなとこで、こんな状況で笑うの?この人は―
涙があふれた。
「!?」
息を飲む音が隣から伝わる。振り向けば、エラが驚愕の眼差しで私を、私の手首を見つめている。
「ローザさん、それ!」
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