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第十六章 家に帰った
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気持ちは浮上しないまま、だけど、落ち着くことは出来た。アッシュ様は、生きてるんだから。会って話す。泣くのも笑うのもそれからにしよう。
道中、転移の後の休憩に加えて、勇者達が魔物や魔族相手の戦闘を行うようになった。
エラが勇者に祈り、剣士が相手と直接対峙している間に、アデリナが魔法を唱える。攻撃魔法ではなく、相手の動きを止める拘束を。そして、動けなくなったものを、勇者が仕留める。
わざわざダンジョンに入ってまで、そのルーチンを何度も繰り返しているから、これは恐らく、対アッシュ様のための連携なんだろう。
現に、エラが祈りに失敗しても、勇者は何の問題もなく、一撃で相手を倒している。本当なら、連携をとる必要も無い相手を、態々、面倒な手順で倒しているということ。
更に、エラの祈りが成功した時は、魔物が消し飛ぶと同時に、辺りの魔素が晴れるのがわかる。勇者が振るった力で、魔素が拡散しているみたいだ。
あれが、聖女の力。本当に、厄介。エラに近づいて、彼女を何とかしたくても、アデリナの監視が常にある。戦闘中でさえ、私とエラは別々に張られたアデリナの結界の中。二人で話すこともままならない。
それでも唯一、エラの力が未だ安定していないことが、今のところの救いではあるけれど。
気持ちは浮上しないまま、だけど、落ち着くことは出来た。アッシュ様は、生きてるんだから。会って話す。泣くのも笑うのもそれからにしよう。
道中、転移の後の休憩に加えて、勇者達が魔物や魔族相手の戦闘を行うようになった。
エラが勇者に祈り、剣士が相手と直接対峙している間に、アデリナが魔法を唱える。攻撃魔法ではなく、相手の動きを止める拘束を。そして、動けなくなったものを、勇者が仕留める。
わざわざダンジョンに入ってまで、そのルーチンを何度も繰り返しているから、これは恐らく、対アッシュ様のための連携なんだろう。
現に、エラが祈りに失敗しても、勇者は何の問題もなく、一撃で相手を倒している。本当なら、連携をとる必要も無い相手を、態々、面倒な手順で倒しているということ。
更に、エラの祈りが成功した時は、魔物が消し飛ぶと同時に、辺りの魔素が晴れるのがわかる。勇者が振るった力で、魔素が拡散しているみたいだ。
あれが、聖女の力。本当に、厄介。エラに近づいて、彼女を何とかしたくても、アデリナの監視が常にある。戦闘中でさえ、私とエラは別々に張られたアデリナの結界の中。二人で話すこともままならない。
それでも唯一、エラの力が未だ安定していないことが、今のところの救いではあるけれど。
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