先輩が死んだ、ら自分も死んで転生した～今は魔王様に寄生して生きてます～

第十四章 堕落させた

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フリーデ嬢、何やらゴチャゴチャ仰ってますが、一言で言うと、「ヒルフェ様素敵！もう一度お逢いしたい！」ということですね？なるほど―

「…フリーデ様のお気持ちはわかりました。ですが、その…」

しょんぼりローザだよ。

「あれ以降、勇者様への想いを込めて、毎日祈ってはいるのですが、一度も…」

私の言葉に、フリーデのガッカリ感が、スゴい伝わってきた。

「…申し訳ありません」

「…まあ、仕方ないわ。天使様ですもの。そう簡単にお逢いできるはず、ありませんものね」

肩落としまくりの乙女を前に、私、黙ってられない！

「あの！でも、フリーデ様！私、一つだけ心当たりがあるんです！」

「…心当り？」

「はい！何故あの時、天使様にご降臨頂けたのか！」

「何故？何か理由があると言うの？」

フリーデの顔が明るくなった。うんうん、希望って大事！

「ええ、そうなんです。今度もう一度、それを試してみようかと思うのですが…」

「！ローザさん！なら、私達も同席しますわ！あの日もそうだったでしょう？」

「あ！そうですね！」

では、是非お願いしますと言うことで、明日のお祈りをご一緒することになった。フリーデ達は今すぐにでも！って感じだったけど、今日は都合がとか言って、丁重にお断りした。

必要だから。仕込みとか。