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第二章 魔王様に会った
5.
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5.
「陛下、その女、潰しましょうか?」
こわっ!お兄さん、こわっ!
ノースリーブを小粋に着こなす、全体的に青っぽい、体育会系のお兄さんに、威圧されております。組んだ腕のムキムキがヤバイ。これ、潰されるわ。
取り合えず、魔王様にしがみついて、背中に隠れるよ。さっきの頭ポンポンを信じて。
「やめといたげて」
は!?何それ!?いやいや、魔王様は、ムキムキを止めてくれただけなんだけど、は!?何!?その声!
むちゃくちゃ腰にきた。
スゴい。腰にくるってのはこれか。初体験だわ。何この重低音。何このオジサマ。こんなオプションもついてるなんて。
「…わかりました。おい、女。潰しはしないが、陛下から即刻離れろ。目障りだ」
ムキムキこそ、空気よめ。動けないんだよ。私、腰くだけよ?この手を離したら、倒れるよ?
「ふむ。無害そうなお嬢さんではありますが。貴女は一体、何者かな?」
生まれたての子鹿ごっこしてたら、部屋に居たもう一人、某魔法魔術学校の校長先生みたいな、迫力老人に話しかけられた。
いや、デカイんだよ。魔王様とムキムキはともかく、おじいさんってもっと衰えを感じさせるものじゃないの?背だって、他の二人と変わらないし。つまり、この人も威圧感、半端無い。逆らっちゃ、ダメ。
「…ローザっていいます。ホルフト村から来ました」
頭を下げるのも、忘れずに。
「陛下、その女、潰しましょうか?」
こわっ!お兄さん、こわっ!
ノースリーブを小粋に着こなす、全体的に青っぽい、体育会系のお兄さんに、威圧されております。組んだ腕のムキムキがヤバイ。これ、潰されるわ。
取り合えず、魔王様にしがみついて、背中に隠れるよ。さっきの頭ポンポンを信じて。
「やめといたげて」
は!?何それ!?いやいや、魔王様は、ムキムキを止めてくれただけなんだけど、は!?何!?その声!
むちゃくちゃ腰にきた。
スゴい。腰にくるってのはこれか。初体験だわ。何この重低音。何このオジサマ。こんなオプションもついてるなんて。
「…わかりました。おい、女。潰しはしないが、陛下から即刻離れろ。目障りだ」
ムキムキこそ、空気よめ。動けないんだよ。私、腰くだけよ?この手を離したら、倒れるよ?
「ふむ。無害そうなお嬢さんではありますが。貴女は一体、何者かな?」
生まれたての子鹿ごっこしてたら、部屋に居たもう一人、某魔法魔術学校の校長先生みたいな、迫力老人に話しかけられた。
いや、デカイんだよ。魔王様とムキムキはともかく、おじいさんってもっと衰えを感じさせるものじゃないの?背だって、他の二人と変わらないし。つまり、この人も威圧感、半端無い。逆らっちゃ、ダメ。
「…ローザっていいます。ホルフト村から来ました」
頭を下げるのも、忘れずに。
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