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後編 タワー編
2-3.
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2-3.
「パーティー名は『星影』、メンバーはミアさんとブレンさんのお二人ですね」
タワー入口、受付の女性の言葉に頷く。
「お二人はどこかのギルドに参加されていらっしゃいますか?」
「いえ」
「では、こちらがお二人の『入塔証』です。次回からはこちらを入口でご提示頂ければ、タワーに登ることが可能になります」
「ありがとうございます」
タワーについて案内をしてくれた女性にお礼を言って、カードを受け取った。タワーの階段に足をかけたところで流れたアナウンス。
《パーティー『サザンクロス』が30階層に到達しました》
「…これって、タワーの中でも聞こえるんだね」
「鬱陶しいな」
タワーに入ってからも繰り返されるアナウンスを聞き流しながら、二階への階段をのぼる。
「とりあえず、今日は日帰りで。のぼれるところまでのぼって、様子を見ようと思う」
「いいだろう」
「レイヒャーのお店で50階層までの地図は買ったから、後は時間が許す限りって感じかな」
頷いたブレンに地図を渡せば、一瞥した後に先導して歩き出す。迷いのない足取りで二階層を通り過ぎ、直ぐに上層階への階段へとたどり着いた。
階段をのぼった先、3階層も、下層とそう変わらない造り、石壁に石畳の空間に、たまに思い出したようにモンスターが出現する。
同じ様な階を繰り返し、10階層へと到達した時、初めて景色が変化した。開けた空間、周囲の石壁には、数えきれないほどの扉が立ち並んでいる。
ボス階層―
タワー入口で説明があった通り、扉の数だけ繋がる空間、そこでのボス戦闘。選ぶ扉は任意、既に他パーティーが選択済みの扉を選ぶことも出来る。戦闘に加勢するには、先行パーティーの許可が必要だが、見ているだけなら自由。そうやって、後続パーティーがボス戦の戦い方を学ぶことも可能なのだそうだが、
「ミア、こっちだ」
「…」
ブレンが選んだ扉からは、当然のように、戦闘の気配が感じられなかった。
《パーティー『星影』が、20階層に到達しました》
地図頼り、最短距離で20階層への階段をのぼりきってすぐ、開けた空間には何組かのパーティーがたむろしている。石積みの壁には、数えきれないほどの扉。10階層と同じ―
「おう、お前ら。そんなレベルでこんなとこまで上がって来たのか?」
突如、かけられた声は、
「昨日の…」
食堂で絡んできた、バッシュと呼ばれていた男達三人組。
「お前らなぁ、昨日言っただろうが、人の忠告は素直に聞いとけよ」
「…」
少し、驚いた。昨日のあれは絡まれたんじゃなく、忠告だったのか。そう言われれば、内容的にはそうだった気もするが、
「…ミア、行くぞ」
「あ!おい、待て!お前ら!この階のボスは、そこそこ厄介、」
男達の存在は完全に無視することにしたらしいブレンが、扉を開けて、中へと入る。後に続いたところで、ブレンが扉を思いっきり閉めたのだが、
「お前ら!命は大切にしろ!人の話は最後まで、」
「チッ」
拒絶など気にもせずに扉を開けて入ってきた男達に、ブレンが舌打ちした。
その間にも、部屋の中央で膨らむ気配。現れたのは、角が二つ、馬の姿のモンスター。その姿がはっきりと現れた瞬間、跳躍したブレンがモンスターの首を一刀で切り落とした。
「行くぞ」
「…」
先に進むことを優先している以上はこうなるのだろうが、なんというかもう少し余韻が欲しかった。10階の階層ボス『キングフロッグ』の時にも、部屋に入ると同時に討伐が完了してしまったし。
《パーティー『星影』が、『バイコーン』の討伐に成功しました》
流れるアナウンスを聞きながら、上層階への階段へと足を向ければ、
「ちょっと待て!お前ら!何だよ!今の!?」
「…」
大声で呼び止められ、背後を振り返る。
「あり得んだろう!?何だ、今の動き!剣の一振りで、どうやったらバイコーンの首が落ちんだよ!?」
「レベル27の動きじゃねえだろ!」
詰め寄ってくる男達に、ブレンが嘆息し、
「やかましい。行くぞ、ミア」
「…うん」
「あ!ちょ!まてまてまて」
階段をのぼり始めたブレンに続く。男達も、階段へと駆け寄るが、そこで結界に阻まれた。
「あ!くそっ!」
共闘と見なされなかった彼らには、上階へ上がる資格が認められなかったのだろう。
「いいか!お前ら!ちょっと待ってろ!直ぐ追いつくからな!上で待ってろよ!」
「…」
言い捨てたバッシュ達が、部屋の外へと飛び出していく。恐らく、他のボス部屋へ向かったのだろう。それを見送ったブレンが無言で歩き出し、
「…ブレン」
「…」
「…ブレン、ちょっと、早すぎる」
「…すまん」
当然ながら、バッシュ達を待たずに―それどころか、確実に振りきるスピードで―突き進むブレン。そのまま、気がつけば50階層まで到達していた。
流石にここまでのぼって来ると、冒険者の数も少なく、ボス部屋前の広場にキャンプを張った一行しか見当たらない。今までも、10階層毎に似たようなものを見たので、あれがバッシュ達の言っていた『ガイラスの夜明け』の攻略拠点なのだろう。
見知った顔が無いことを確認し、持ち込んだ懐中時計で時間を見る。
「…ブレン、時間的に今日はここまでみたい。ボスを倒したら、折り返そう」
「ああ」
購入した地図の情報によると、50階層を守るのは『デュラハン』。レベルはランダムだが、物理耐性が高く、人型。つまり、ブレンが好きそうな、
「ミア、俺にやらせろ。手を出すな」
「…わかった」
部屋に入るなり、そう宣言したブレン。ここまで、ほとんど一瞬でモンスターを狩ってきたから、力が有り余っているのだろう。大人しく見ているつもりで、部屋の隅へと移動した。
そうして、ブレンがデュラハンと剣の勝負を開始して間もなく、部屋の扉が開いて、入って来たのは―
―レオン?
バッシュ達に追いつかれたのかと思ったが、現れたのは『ガイラスの夜明け』のギルドリーダー、巨漢の男。
「…」
無言で手を振り合図を送ってきた男は、ブレンの戦闘を興味津々に眺めながら、こちらへと近づいてくる。そして、彼の後に続く二人、
―アイリー、カイ
対照的に、こちらをきつく睨んで不機嫌を顕に近づいてきた彼女に指を突きつけられる。
「ちょっと!あんた、」
「やめろ、アイリー」
「!?」
小さい、けれど鋭い声でアイリーを遮ったのはレオン。
「戦闘の邪魔をするな。騒ぐのなら、出ていけ」
「!?」
ボス戦における先行パーティーへの不用意な言動は、妨害行為と見なされる。ペナルティこそないものの、冒険者の間では顰蹙をかう行為。見咎められたアイリーが悔しげに口をつぐみ、慰めようと言葉をかけたカイを、煩わし気に振り払った。
「すまんな」
「…」
軽く謝るレオンから、ブレンへ視線を戻したところで、再び部屋の扉が開くのが視界に入った。慌ただしげに入って来たのは、今度こそバッシュ達で。
「!?」
「…」
こちらに気づいた彼らが、ジェスチャーで何やら伝えようとしてくるが、何を言いたいのやら全くわからない。結局、近づいて来た男達に、小声で文句を言われる。
「お前ら、待ってろって言っただろうが。こんなとこまでさっさと進みやがって」
「…」
「しかも、兄ちゃんだけでやってんのか?姉ちゃんの方は、戦わないのかよ?」
「…静かにして」
「!悪い…」
慌てたように自分の口を塞いだ男に、悪い人間ではないのだろうとは思うのだが。
結局、大人数での観戦というよくわからない状況になってしまったが、嬉々としてデュラハンとやりあうブレンの邪魔にならなければ、まあ問題はない。
「…」
大振りの剣を、重さを感じさせない勢いで振り回すデュラハンの斬撃を、ブレンが軽々とかわす。
「…俺じゃ、受け止めるので精一杯だったんだがな」
「あいつ、レベル71のデュラハンの攻撃を避けんのか。お前達ん時は?いくつだったんだ?」
レオンの呟きとも言える言葉に、バッシュが反応する。
「75だったが、あの動きを避けられる気はしないな」
「…」
レオンの言葉からは、ブレンに対する称賛が感じられて、悪い気はしなかった。ブレンがここまで努力してきたことを認められるのは、素直に嬉しいし、誇らしい。
緩みそうになった頬を、アイリーの突き刺すような視線を感じて、引き締めなおした。
目の前では、ブレンの最後の一撃。鎧の隙間に綺麗に決まった彼の剣が、ズルリと引き抜かれる。
ゆっくりと、崩れ落ちて行くデュラハン。ガシャリと重い金属音を響かせて、その膝が地についた。倒れたデュラハンの体が淡く発光し始め、やがて光の粒子となって、跡形もなく消えた。
「…すげぇ」
「…」
漏れた呟きは誰のものだったのか。
張り付く髪を一振りし、デュラハンの残した『鞭』を拾い上げたブレンが戻ってくる。その顔が、こちら―ブレンの勝利に歓声を上げる見物人達―を捉えて、嫌そうに歪められた。
「パーティー名は『星影』、メンバーはミアさんとブレンさんのお二人ですね」
タワー入口、受付の女性の言葉に頷く。
「お二人はどこかのギルドに参加されていらっしゃいますか?」
「いえ」
「では、こちらがお二人の『入塔証』です。次回からはこちらを入口でご提示頂ければ、タワーに登ることが可能になります」
「ありがとうございます」
タワーについて案内をしてくれた女性にお礼を言って、カードを受け取った。タワーの階段に足をかけたところで流れたアナウンス。
《パーティー『サザンクロス』が30階層に到達しました》
「…これって、タワーの中でも聞こえるんだね」
「鬱陶しいな」
タワーに入ってからも繰り返されるアナウンスを聞き流しながら、二階への階段をのぼる。
「とりあえず、今日は日帰りで。のぼれるところまでのぼって、様子を見ようと思う」
「いいだろう」
「レイヒャーのお店で50階層までの地図は買ったから、後は時間が許す限りって感じかな」
頷いたブレンに地図を渡せば、一瞥した後に先導して歩き出す。迷いのない足取りで二階層を通り過ぎ、直ぐに上層階への階段へとたどり着いた。
階段をのぼった先、3階層も、下層とそう変わらない造り、石壁に石畳の空間に、たまに思い出したようにモンスターが出現する。
同じ様な階を繰り返し、10階層へと到達した時、初めて景色が変化した。開けた空間、周囲の石壁には、数えきれないほどの扉が立ち並んでいる。
ボス階層―
タワー入口で説明があった通り、扉の数だけ繋がる空間、そこでのボス戦闘。選ぶ扉は任意、既に他パーティーが選択済みの扉を選ぶことも出来る。戦闘に加勢するには、先行パーティーの許可が必要だが、見ているだけなら自由。そうやって、後続パーティーがボス戦の戦い方を学ぶことも可能なのだそうだが、
「ミア、こっちだ」
「…」
ブレンが選んだ扉からは、当然のように、戦闘の気配が感じられなかった。
《パーティー『星影』が、20階層に到達しました》
地図頼り、最短距離で20階層への階段をのぼりきってすぐ、開けた空間には何組かのパーティーがたむろしている。石積みの壁には、数えきれないほどの扉。10階層と同じ―
「おう、お前ら。そんなレベルでこんなとこまで上がって来たのか?」
突如、かけられた声は、
「昨日の…」
食堂で絡んできた、バッシュと呼ばれていた男達三人組。
「お前らなぁ、昨日言っただろうが、人の忠告は素直に聞いとけよ」
「…」
少し、驚いた。昨日のあれは絡まれたんじゃなく、忠告だったのか。そう言われれば、内容的にはそうだった気もするが、
「…ミア、行くぞ」
「あ!おい、待て!お前ら!この階のボスは、そこそこ厄介、」
男達の存在は完全に無視することにしたらしいブレンが、扉を開けて、中へと入る。後に続いたところで、ブレンが扉を思いっきり閉めたのだが、
「お前ら!命は大切にしろ!人の話は最後まで、」
「チッ」
拒絶など気にもせずに扉を開けて入ってきた男達に、ブレンが舌打ちした。
その間にも、部屋の中央で膨らむ気配。現れたのは、角が二つ、馬の姿のモンスター。その姿がはっきりと現れた瞬間、跳躍したブレンがモンスターの首を一刀で切り落とした。
「行くぞ」
「…」
先に進むことを優先している以上はこうなるのだろうが、なんというかもう少し余韻が欲しかった。10階の階層ボス『キングフロッグ』の時にも、部屋に入ると同時に討伐が完了してしまったし。
《パーティー『星影』が、『バイコーン』の討伐に成功しました》
流れるアナウンスを聞きながら、上層階への階段へと足を向ければ、
「ちょっと待て!お前ら!何だよ!今の!?」
「…」
大声で呼び止められ、背後を振り返る。
「あり得んだろう!?何だ、今の動き!剣の一振りで、どうやったらバイコーンの首が落ちんだよ!?」
「レベル27の動きじゃねえだろ!」
詰め寄ってくる男達に、ブレンが嘆息し、
「やかましい。行くぞ、ミア」
「…うん」
「あ!ちょ!まてまてまて」
階段をのぼり始めたブレンに続く。男達も、階段へと駆け寄るが、そこで結界に阻まれた。
「あ!くそっ!」
共闘と見なされなかった彼らには、上階へ上がる資格が認められなかったのだろう。
「いいか!お前ら!ちょっと待ってろ!直ぐ追いつくからな!上で待ってろよ!」
「…」
言い捨てたバッシュ達が、部屋の外へと飛び出していく。恐らく、他のボス部屋へ向かったのだろう。それを見送ったブレンが無言で歩き出し、
「…ブレン」
「…」
「…ブレン、ちょっと、早すぎる」
「…すまん」
当然ながら、バッシュ達を待たずに―それどころか、確実に振りきるスピードで―突き進むブレン。そのまま、気がつけば50階層まで到達していた。
流石にここまでのぼって来ると、冒険者の数も少なく、ボス部屋前の広場にキャンプを張った一行しか見当たらない。今までも、10階層毎に似たようなものを見たので、あれがバッシュ達の言っていた『ガイラスの夜明け』の攻略拠点なのだろう。
見知った顔が無いことを確認し、持ち込んだ懐中時計で時間を見る。
「…ブレン、時間的に今日はここまでみたい。ボスを倒したら、折り返そう」
「ああ」
購入した地図の情報によると、50階層を守るのは『デュラハン』。レベルはランダムだが、物理耐性が高く、人型。つまり、ブレンが好きそうな、
「ミア、俺にやらせろ。手を出すな」
「…わかった」
部屋に入るなり、そう宣言したブレン。ここまで、ほとんど一瞬でモンスターを狩ってきたから、力が有り余っているのだろう。大人しく見ているつもりで、部屋の隅へと移動した。
そうして、ブレンがデュラハンと剣の勝負を開始して間もなく、部屋の扉が開いて、入って来たのは―
―レオン?
バッシュ達に追いつかれたのかと思ったが、現れたのは『ガイラスの夜明け』のギルドリーダー、巨漢の男。
「…」
無言で手を振り合図を送ってきた男は、ブレンの戦闘を興味津々に眺めながら、こちらへと近づいてくる。そして、彼の後に続く二人、
―アイリー、カイ
対照的に、こちらをきつく睨んで不機嫌を顕に近づいてきた彼女に指を突きつけられる。
「ちょっと!あんた、」
「やめろ、アイリー」
「!?」
小さい、けれど鋭い声でアイリーを遮ったのはレオン。
「戦闘の邪魔をするな。騒ぐのなら、出ていけ」
「!?」
ボス戦における先行パーティーへの不用意な言動は、妨害行為と見なされる。ペナルティこそないものの、冒険者の間では顰蹙をかう行為。見咎められたアイリーが悔しげに口をつぐみ、慰めようと言葉をかけたカイを、煩わし気に振り払った。
「すまんな」
「…」
軽く謝るレオンから、ブレンへ視線を戻したところで、再び部屋の扉が開くのが視界に入った。慌ただしげに入って来たのは、今度こそバッシュ達で。
「!?」
「…」
こちらに気づいた彼らが、ジェスチャーで何やら伝えようとしてくるが、何を言いたいのやら全くわからない。結局、近づいて来た男達に、小声で文句を言われる。
「お前ら、待ってろって言っただろうが。こんなとこまでさっさと進みやがって」
「…」
「しかも、兄ちゃんだけでやってんのか?姉ちゃんの方は、戦わないのかよ?」
「…静かにして」
「!悪い…」
慌てたように自分の口を塞いだ男に、悪い人間ではないのだろうとは思うのだが。
結局、大人数での観戦というよくわからない状況になってしまったが、嬉々としてデュラハンとやりあうブレンの邪魔にならなければ、まあ問題はない。
「…」
大振りの剣を、重さを感じさせない勢いで振り回すデュラハンの斬撃を、ブレンが軽々とかわす。
「…俺じゃ、受け止めるので精一杯だったんだがな」
「あいつ、レベル71のデュラハンの攻撃を避けんのか。お前達ん時は?いくつだったんだ?」
レオンの呟きとも言える言葉に、バッシュが反応する。
「75だったが、あの動きを避けられる気はしないな」
「…」
レオンの言葉からは、ブレンに対する称賛が感じられて、悪い気はしなかった。ブレンがここまで努力してきたことを認められるのは、素直に嬉しいし、誇らしい。
緩みそうになった頬を、アイリーの突き刺すような視線を感じて、引き締めなおした。
目の前では、ブレンの最後の一撃。鎧の隙間に綺麗に決まった彼の剣が、ズルリと引き抜かれる。
ゆっくりと、崩れ落ちて行くデュラハン。ガシャリと重い金属音を響かせて、その膝が地についた。倒れたデュラハンの体が淡く発光し始め、やがて光の粒子となって、跡形もなく消えた。
「…すげぇ」
「…」
漏れた呟きは誰のものだったのか。
張り付く髪を一振りし、デュラハンの残した『鞭』を拾い上げたブレンが戻ってくる。その顔が、こちら―ブレンの勝利に歓声を上げる見物人達―を捉えて、嫌そうに歪められた。
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