174 / 174
【完結】私達の冒険はまだまだ…▶️6話
#Shorts Happily ever after... 【終】
しおりを挟む
「…ところでさ、シオンがお師匠さんとこ飛び出したのって、やっぱ、あのしごきがきつかったからか?」
「あー…」
「確かに、ヴァイズ導師のあの感覚に付き合うのは、並大抵のことじゃないわよね…」
「あー、やー、確かに、しんどいっちゃしんどかったんだけど、それが理由ってわけでは…」
「あら、違うの?」
「んー…」
「…兄が師の元を飛び出したのは、私に対する教育方針の違いからです。」
「教育方針?」
「はい。…師は、私が一人前の魔導師になるまで師の元で修行させるつもりで、兄は、もっと早く外の世界で実践を積ませるべきだと…」
「あー、なるほど。そういうことな。」
「いや、だって、あの人、セリに対してはちょっと甘いってか、いつまでも半人前扱いでさー。まぁ、それで口論の末ーってやつで…」
「私を置いて、飛び出していきました。」
「…」
「私に外の世界を見せるべきだと言いながら、私を置いて…」
「はい!すんませんっした!」
「…で、そのまま、冒険者稼業に突っ込んだわけだから、まぁ、シオンのやり方もそこそこ無謀だよな。」
「いやいやいや!でも、あの人の言う『一人前の魔導師』って、三十歳くらいだからね!?」
「は…?」
「あの人、セリが三十に成るまで自分とこで囲っとくつもりだったから!」
「…」
「三十で一人前って、どこの孔子だよって話で、」
「シオン、よくやった。」
「え?」
「いや、マジで。マジでよくやった。今日から、シオンのこと、兄貴って呼ぶわ。」
「いや、それは、ちょっと…」
《完》
「あー…」
「確かに、ヴァイズ導師のあの感覚に付き合うのは、並大抵のことじゃないわよね…」
「あー、やー、確かに、しんどいっちゃしんどかったんだけど、それが理由ってわけでは…」
「あら、違うの?」
「んー…」
「…兄が師の元を飛び出したのは、私に対する教育方針の違いからです。」
「教育方針?」
「はい。…師は、私が一人前の魔導師になるまで師の元で修行させるつもりで、兄は、もっと早く外の世界で実践を積ませるべきだと…」
「あー、なるほど。そういうことな。」
「いや、だって、あの人、セリに対してはちょっと甘いってか、いつまでも半人前扱いでさー。まぁ、それで口論の末ーってやつで…」
「私を置いて、飛び出していきました。」
「…」
「私に外の世界を見せるべきだと言いながら、私を置いて…」
「はい!すんませんっした!」
「…で、そのまま、冒険者稼業に突っ込んだわけだから、まぁ、シオンのやり方もそこそこ無謀だよな。」
「いやいやいや!でも、あの人の言う『一人前の魔導師』って、三十歳くらいだからね!?」
「は…?」
「あの人、セリが三十に成るまで自分とこで囲っとくつもりだったから!」
「…」
「三十で一人前って、どこの孔子だよって話で、」
「シオン、よくやった。」
「え?」
「いや、マジで。マジでよくやった。今日から、シオンのこと、兄貴って呼ぶわ。」
「いや、それは、ちょっと…」
《完》
25
お気に入りに追加
1,489
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
孤独な腐女子が異世界転生したので家族と幸せに暮らしたいです。
水都(みなと)
ファンタジー
★完結しました!
死んだら私も異世界転生できるかな。
転生してもやっぱり腐女子でいたい。
それからできれば今度は、家族に囲まれて暮らしてみたい……
天涯孤独で腐女子の桜野結理(20)は、元勇者の父親に溺愛されるアリシア(6)に異世界転生!
最期の願いが叶ったのか、転生してもやっぱり腐女子。
父の同僚サディアス×父アルバートで勝手に妄想していたら、実は本当に2人は両想いで…!?
※BL要素ありますが、全年齢対象です。
刷り込みで竜の母親になった私は、国の運命を預かることになりました。繁栄も滅亡も、私の導き次第で決まるようです。
木山楽斗
ファンタジー
宿屋で働くフェリナは、ある日森で卵を見つけた。
その卵からかえったのは、彼女が見たことがない生物だった。その生物は、生まれて初めて見たフェリナのことを母親だと思ったらしく、彼女にとても懐いていた。
本物の母親も見当たらず、見捨てることも忍びないことから、フェリナは謎の生物を育てることにした。
リルフと名付けられた生物と、フェリナはしばらく平和な日常を過ごしていた。
しかし、ある日彼女達の元に国王から通達があった。
なんでも、リルフは竜という生物であり、国を繁栄にも破滅にも導く特別な存在であるようだ。
竜がどちらの道を辿るかは、その母親にかかっているらしい。知らない内に、フェリナは国の運命を握っていたのだ。
※この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」にも掲載しています。
※2021/09/03 改題しました。(旧題:刷り込みで竜の母親になった私は、国の運命を預かることになりました。)
捨てられ妻ですが、ひねくれ伯爵と愛され家族を作ります
リコピン
恋愛
旧題:三原色の世界で
魔力が色として現れる異世界に転生したイリーゼ。前世の知識はあるものの、転生チートはなく、そもそも魔力はあっても魔法が存在しない。ならばと、前世の鬱屈した思いを糧に努力を続け、望んだ人生を手にしたはずのイリーゼだった。しかし、その人生は一夜にしてひっくり返ってしまう。夫に離縁され復讐を誓ったイリーゼは、夫の従兄弟である伯爵を巻き込んで賭けにでた。
シリアス―★★★★☆
コメディ―★☆☆☆☆
ラブ♡♡―★★★☆☆
ざまぁ∀―★★★☆☆
※離婚、妊娠、出産の表現があります。
【完結】ちびっこ錬金術師は愛される
あろえ
ファンタジー
「もう大丈夫だから。もう、大丈夫だから……」
生死を彷徨い続けた子供のジルは、献身的に看病してくれた姉エリスと、エリクサーを譲ってくれた錬金術師アーニャのおかげで、苦しめられた呪いから解放される。
三年にわたって寝込み続けたジルは、その間に蘇った前世の記憶を夢だと勘違いした。朧げな記憶には、不器用な父親と料理を作った思い出しかないものの、料理と錬金術の作業が似ていることから、恩を返すために錬金術師を目指す。
しかし、錬金術ギルドで試験を受けていると、エリクサーにまつわる不思議な疑問が浮かび上がってきて……。
これは、『ありがとう』を形にしようと思うジルが、錬金術師アーニャにリードされ、無邪気な心でアイテムを作り始めるハートフルストーリー!
駄女神に拉致られて異世界転生!!どうしてこうなった……
猫缶@睦月
ファンタジー
大学入試試験中の僕、「黒江 一(くろえ はじめ)」は、試験最後の一問を解き、過去最高の出来になるであろう試験結果に満足して、タイムアップの時を待ち軽く目をつぶった……はずだった。
真っ黒な空間で、三年前に死んだ幼馴染『斎藤 一葉(さいとう かずは)』の姿をしたそいつは、遅刻するからと、そのまま僕を引き連れてどこかへと移動していく。
そいつは女神候補生の『アリアンロッド』と名乗り、『アイオライト』という世界に僕を連れて行く。『アイオライト』は、女神への昇級試験なのだそうだ。『アリアンロッド』が管理し、うまく発展させられれば、試験は合格らしい。
そして、僕は遅刻しそうになって近道を通ろうとした『アリアンロッド』に引っ掛けられ、地球から消滅してしまったようだが、こいつ僕のことを蟻とかと一緒だと言い切り、『試験会場への移動中のトラブルマニュアル』に従って、僕を異世界『アイオライト』に転生させやがった。こちらの要望を何一つ聞かず、あいつ自身の都合によって。
大学に合格し、ノンビリするはずの僕は、この世界でどうなるんだろう……
※ 表紙画像は『プリ画像 yami』さん掲載の画像を使用させていただいております。
* エロはありません。グロもほとんど無いはず……
異世界で婚活を ~頑張った結果、狼獣人の旦那様を手に入れたけど、なかなか安寧には程遠い~
リコピン
恋愛
前世、会社勤務のかたわら婚活に情熱を燃やしていたクロエ。生まれ変わった異世界では幼馴染の婚約者がいたものの、婚約を破棄されてしまい、またもや婚活をすることに。一風変わった集団お見合いで出会ったのは、その場に似合わぬ一匹狼風の男性。(…って本当に狼獣人!?)うっかり惚れた相手が生きる世界の違う男性だったため、番(つがい)やら発情期やらに怯え、翻弄されながらも、クロエは幸せな結婚生活を目指す。
シリアス―★☆☆☆☆
コメディ―★★★★☆
ラブ♡♡―★★★★☆
ざまぁ∀―★★☆☆☆
※匂わす程度ですが、性的表現があるのでR15にしています。TLやラブエッチ的な表現はありません。
※このお話に出てくる集団お見合いの風習はフィクションです。
※四章+後日談+番外編になります。
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる