141 / 174
【緊張】好きな人の帰省についていったら…/実家ご挨拶/地元の友人/豊漁祭/ ▶17話
#9 繋ぎとめるための手段があんなら(ルキ視点)
しおりを挟む
(…あれは、やっぱ怒ってた、よな?)
肩を抱いて、セリと密着して歩く。角度的にその表情は見えないが、既に怒ってはいない様子のセリ。周囲の屋台をもの珍しそうに眺めている。
(…セリ怒らせたのって、何気に初めてじゃねぇ?)
先ほどの、淡々と、だが確実にこちらを責めていたセリの姿。正直、そんな姿も可愛いと思ってしまったけれど、多分、言うとマズいやつなので口にはしていない。
「…セリ、なんか見たいもんとか、食いたいもんある?」
「いえ、あの、よく分からないので、…ルキのお勧めはありますか?」
「んー、じゃあ、取り敢えず、甘いもんでも食う?」
「はい。」
頷くセリの姿に、先ほどのクソ野郎のことは即行忘れて、セリと二人の祭りを楽しむことに決めた。当然、肩を抱くことはやめなかったし、棒付き飴を舐める女はエロイという都市伝説を目の当たりにして、ちょっとキたりはしたけれど─
「…ルキ、砂浜の方、見に行ってもいいですか?」
「ああ、シオン?」
「はい。…張り切っていたので、見に行きたいなと。」
「ん、オケ。行ってみるか。」
セリの提案にのって訪れた砂浜、いつもなら、間遠に置かれた篝火でそこそこ明るいといった程度のその場所が、初めて目にする明るさに包まれていた。
「…なんか、すげぇな。」
「ライトアップ、…イルミネーション?」
砂で出来た建造物や動物を模したらしい像が乱立し、その一つ一つが足元から照らされている。
「あ!セリ!ルキ!」
「…兄さん。」
「どう?どう?凄い?凄いでしょ?土魔法と光魔法を駆使した『光の祭典!砂のお城大作戦!』。みんなが作るの片っ端から固めて、光らせてみた!」
「…なんてぇか、無駄遣いしてんなー。」
「え?すごい有効活用!メッチャ楽しいよ?」
「まぁ、シオンが楽しいならいいけど。」
横でセリが頷いている。その後、子ども相手に「砂の城作り体験」なるものを開催しているというシオンと分かれ、セリと二人、もと来た道を戻る。
(あん中の何人が、分かってっかなー…)
あれだけの規模の魔法を展開し、それを維持する。通常ならあり得ないそれを成してしまうシオン、それこそ、子どもの思い描く「魔法使い」のような存在─
「…セリ?」
ふと、セリが足を止めた。セリの視線の先にあるのは、二メートはありそうな城。
「シンデレラ城…?」
セリの口から、耳慣れない言葉が零れる。
「…ちょっと違う。けど、でも、すごい、…要塞がお城になってる。」
「…やっぱ、こういうの憧れっか?」
「え…?」
「城とか?王子様とか?」
「…憧れはします、けど、自分がお姫様になれる気がしないので、憧れるだけです。」
「セリなら、お姫様、似合うけどな。」
「!」
ちょっと驚いて、それから照れたように笑うセリ。そんな姿は本当に「お姫様」そのものだなと思いながら─
「…結構歩いたから、どっか店入って休憩すっか?」
「あ…、そう言えば、デニス君が、お店、遊びに来て欲しいって言ってました。」
「デニス?…アイツとどっかで会ったのか?」
「はい。この前、ここでカッシュさんと会った後に、えーっと、世間話?をしまして、今度、お店に『彼氏』と来て欲しいと言われました。」
「ふーん…」
何故、「彼氏」なんて話題になったのか。少し、気になりはしたが、ここでセリを自分の「結婚相手」として認識させておくのは悪くない気がして、
「あー、デニス居んのはアレだけど、あそこなら座って飯食えんな。セリは?それでいいのか?」
「はい…」
頷くセリを連れて向かったのは、子どもの頃から世話になっている店。波乗りに来る観光客相手にボードなんかの貸し出しを行っているその店は、地元の人間にとっては、旨い食事を出す店でもある。
店に着いた途端、早速デニスに見つかった。こちらを見つけて駆け寄って来ようとする姿はまだまだガキなのに、「店員」やってる姿に、デカくなったなーなんて、少し感慨深く思ったりして─
「ルキ兄!ってか、あんたも!やっぱ、あんたの彼氏ってルキ兄なんだなっ!さっき、喧嘩止めたの、マジで面白かった!」
「デニス、ちけぇ、セリに近寄んな。」
突進してくる勢いのデニスを牽制する。
「っ!?ルキ兄が!彼氏みたいなこと言ってる!!」
「みたいじゃなくて、そうなんだよ。」
「っ!あんた!すげぇな!?」
興奮気味のデニスに、何故か少し得意げな顔をしているセリ。
「てか、じゃあ、やっぱり、こっちがルキ兄の本命?じゃあ、あの男は?」
「あ?」
「ルキ兄が連れて来てた魔導師。姉ちゃんが、セリって魔導師野郎がルキ兄の結婚相手だっつーから。」
「…」
そういえば、デニスには何も言っていなかった。
(てか、誰も言ってねぇの?ミランダも?)
微妙な沈黙の後に、セリが口を開く
「…私が、その魔導師、です。」
「は?」
「私、お仕事用のローブに認識阻害をかけています。…『姉ちゃんの言ってた魔導師野郎』は私です。」
「…」
目を見開いたデニスが、穴が開くほどの勢いでセリを見つめて、
「マジでっ!?すっげぇ!!マジであんたがアレなの!?うっそ!全っ然、分かんねぇ!あんた、マジで凄いじゃん!!」
「…だから、ちけぇって、触んな離れろ、見るなしゃべるな。」
「えーっ!?見てしゃべるくらい許してよ!俺、セリみたいな魔導師見るの初めて、」
「セリって呼ぶな。」
「えっ!?じゃあ、何て呼べば、」
「呼ぶな。」
まだからんで来ようとするデニスに、セリを会わせたのは失敗だったかもしれないと思いながら、セリを店内へと促す。
「…セリ、さっさと飯食って出ようぜ。」
「あ!ちょ!ルキ兄!」
デニスの声を無視して、セリの手を引く。壁の無い店の奥、海に面した一角に空席を見つけて座り込んだ。スカート姿のセリが、裾を気にしながら床に座るのを眺めながら気づく。
(おふくろのか…?)
セリが着ている服、遠い記憶に、母親が自慢げに見せてくれたことを思い出す。母親が父親と婚約していた頃の服、豊漁祭においてのビスクスの花は、所謂「売約済み」を意味する─
(あったなぁ、そう言えば、そんなもん…)
今の今まで忘れていた。自分には関係ないことだからと興味も無かったし、母親ののろけ話は当然のように聞き流していたから─
「…セリ、その服ってさ…」
「あ、はい、そうです。お母さんに貸してもらいました。…お母さんが、昔着てたものだって…」
「ふーん。」
セリのこの様子から、どうやら、ビスクスの花が意味するものまでは知らないらしい。
(…おふくろも、セリ囲おうと必死だな。)
自分で思い至らなかったのは失態だったが、知らぬところで母親のフォローが入っていたとは。「セリを絶対に逃がすな」と言っていた言葉は、冗談でもなんでもなかったらしい。
デニス以外の店員を呼んで注文した酒と料理、運ばれてくるのを待つ間─
「…セリ。」
「はい…?」
「…そのカッコ、すっげぇ可愛い。」
「っ!?」
他の男にまで見られるのだけは、どうしても、腹が立つが、
「昨日のカッコも可愛かったけどさ、そういうのも似合うな。…すげぇ好き。」
「…」
固まったセリの顔が赤く染まったかと思うと、目を逸らされてしまった。
「…何で、ルキ、そんな、突然、そんなこと…」
「ん?…何でってわれてもなぁ。…そう思ったから?」
それに、思ったことを言葉にせず逃げられでもしたら、洒落にならないと気づいたから。後から、「あの時もっと」と思っても遅い。カッシュ達のことを見て、そう、痛感させられた。
「…ルキが変なのは、ここの、南国的な、開放的な雰囲気のせいでしょうか?」
「ん?」
「なら、あの、私も言っていいですか?」
「なに?」
「…ルキが、波乗りしているの、すごく、カッコ良かったです。…いつもの、お仕事着のルキも好きですけど、今みたいに、寛いでる恰好のルキも、好き…」
「…」
(…なんつーか…)
言葉の破壊力ってすげぇなと思った─
だったら、もっと、セリに関してはなるべく言葉にしようと決めて、
「…セリ、今日、夜、セリの部屋行ってい?」
「え…?」
「大丈夫、シオンはきっちり潰して行くから、問題ねぇよ?」
「…兄を潰すのは、問題なのでは…?」
本題はそこじゃあないけど、困惑しているセリが可愛い。
(拒否は、されてねぇ、よな?)
雰囲気的にそう受け取って、困惑してる隙にもう一押ししてみるかと悪い考えが過ぎる。そのタイミングで聞こえてきた騒音。店の入り口が騒がしくなって、聞きたくもない声が聞こえてきた。
肩を抱いて、セリと密着して歩く。角度的にその表情は見えないが、既に怒ってはいない様子のセリ。周囲の屋台をもの珍しそうに眺めている。
(…セリ怒らせたのって、何気に初めてじゃねぇ?)
先ほどの、淡々と、だが確実にこちらを責めていたセリの姿。正直、そんな姿も可愛いと思ってしまったけれど、多分、言うとマズいやつなので口にはしていない。
「…セリ、なんか見たいもんとか、食いたいもんある?」
「いえ、あの、よく分からないので、…ルキのお勧めはありますか?」
「んー、じゃあ、取り敢えず、甘いもんでも食う?」
「はい。」
頷くセリの姿に、先ほどのクソ野郎のことは即行忘れて、セリと二人の祭りを楽しむことに決めた。当然、肩を抱くことはやめなかったし、棒付き飴を舐める女はエロイという都市伝説を目の当たりにして、ちょっとキたりはしたけれど─
「…ルキ、砂浜の方、見に行ってもいいですか?」
「ああ、シオン?」
「はい。…張り切っていたので、見に行きたいなと。」
「ん、オケ。行ってみるか。」
セリの提案にのって訪れた砂浜、いつもなら、間遠に置かれた篝火でそこそこ明るいといった程度のその場所が、初めて目にする明るさに包まれていた。
「…なんか、すげぇな。」
「ライトアップ、…イルミネーション?」
砂で出来た建造物や動物を模したらしい像が乱立し、その一つ一つが足元から照らされている。
「あ!セリ!ルキ!」
「…兄さん。」
「どう?どう?凄い?凄いでしょ?土魔法と光魔法を駆使した『光の祭典!砂のお城大作戦!』。みんなが作るの片っ端から固めて、光らせてみた!」
「…なんてぇか、無駄遣いしてんなー。」
「え?すごい有効活用!メッチャ楽しいよ?」
「まぁ、シオンが楽しいならいいけど。」
横でセリが頷いている。その後、子ども相手に「砂の城作り体験」なるものを開催しているというシオンと分かれ、セリと二人、もと来た道を戻る。
(あん中の何人が、分かってっかなー…)
あれだけの規模の魔法を展開し、それを維持する。通常ならあり得ないそれを成してしまうシオン、それこそ、子どもの思い描く「魔法使い」のような存在─
「…セリ?」
ふと、セリが足を止めた。セリの視線の先にあるのは、二メートはありそうな城。
「シンデレラ城…?」
セリの口から、耳慣れない言葉が零れる。
「…ちょっと違う。けど、でも、すごい、…要塞がお城になってる。」
「…やっぱ、こういうの憧れっか?」
「え…?」
「城とか?王子様とか?」
「…憧れはします、けど、自分がお姫様になれる気がしないので、憧れるだけです。」
「セリなら、お姫様、似合うけどな。」
「!」
ちょっと驚いて、それから照れたように笑うセリ。そんな姿は本当に「お姫様」そのものだなと思いながら─
「…結構歩いたから、どっか店入って休憩すっか?」
「あ…、そう言えば、デニス君が、お店、遊びに来て欲しいって言ってました。」
「デニス?…アイツとどっかで会ったのか?」
「はい。この前、ここでカッシュさんと会った後に、えーっと、世間話?をしまして、今度、お店に『彼氏』と来て欲しいと言われました。」
「ふーん…」
何故、「彼氏」なんて話題になったのか。少し、気になりはしたが、ここでセリを自分の「結婚相手」として認識させておくのは悪くない気がして、
「あー、デニス居んのはアレだけど、あそこなら座って飯食えんな。セリは?それでいいのか?」
「はい…」
頷くセリを連れて向かったのは、子どもの頃から世話になっている店。波乗りに来る観光客相手にボードなんかの貸し出しを行っているその店は、地元の人間にとっては、旨い食事を出す店でもある。
店に着いた途端、早速デニスに見つかった。こちらを見つけて駆け寄って来ようとする姿はまだまだガキなのに、「店員」やってる姿に、デカくなったなーなんて、少し感慨深く思ったりして─
「ルキ兄!ってか、あんたも!やっぱ、あんたの彼氏ってルキ兄なんだなっ!さっき、喧嘩止めたの、マジで面白かった!」
「デニス、ちけぇ、セリに近寄んな。」
突進してくる勢いのデニスを牽制する。
「っ!?ルキ兄が!彼氏みたいなこと言ってる!!」
「みたいじゃなくて、そうなんだよ。」
「っ!あんた!すげぇな!?」
興奮気味のデニスに、何故か少し得意げな顔をしているセリ。
「てか、じゃあ、やっぱり、こっちがルキ兄の本命?じゃあ、あの男は?」
「あ?」
「ルキ兄が連れて来てた魔導師。姉ちゃんが、セリって魔導師野郎がルキ兄の結婚相手だっつーから。」
「…」
そういえば、デニスには何も言っていなかった。
(てか、誰も言ってねぇの?ミランダも?)
微妙な沈黙の後に、セリが口を開く
「…私が、その魔導師、です。」
「は?」
「私、お仕事用のローブに認識阻害をかけています。…『姉ちゃんの言ってた魔導師野郎』は私です。」
「…」
目を見開いたデニスが、穴が開くほどの勢いでセリを見つめて、
「マジでっ!?すっげぇ!!マジであんたがアレなの!?うっそ!全っ然、分かんねぇ!あんた、マジで凄いじゃん!!」
「…だから、ちけぇって、触んな離れろ、見るなしゃべるな。」
「えーっ!?見てしゃべるくらい許してよ!俺、セリみたいな魔導師見るの初めて、」
「セリって呼ぶな。」
「えっ!?じゃあ、何て呼べば、」
「呼ぶな。」
まだからんで来ようとするデニスに、セリを会わせたのは失敗だったかもしれないと思いながら、セリを店内へと促す。
「…セリ、さっさと飯食って出ようぜ。」
「あ!ちょ!ルキ兄!」
デニスの声を無視して、セリの手を引く。壁の無い店の奥、海に面した一角に空席を見つけて座り込んだ。スカート姿のセリが、裾を気にしながら床に座るのを眺めながら気づく。
(おふくろのか…?)
セリが着ている服、遠い記憶に、母親が自慢げに見せてくれたことを思い出す。母親が父親と婚約していた頃の服、豊漁祭においてのビスクスの花は、所謂「売約済み」を意味する─
(あったなぁ、そう言えば、そんなもん…)
今の今まで忘れていた。自分には関係ないことだからと興味も無かったし、母親ののろけ話は当然のように聞き流していたから─
「…セリ、その服ってさ…」
「あ、はい、そうです。お母さんに貸してもらいました。…お母さんが、昔着てたものだって…」
「ふーん。」
セリのこの様子から、どうやら、ビスクスの花が意味するものまでは知らないらしい。
(…おふくろも、セリ囲おうと必死だな。)
自分で思い至らなかったのは失態だったが、知らぬところで母親のフォローが入っていたとは。「セリを絶対に逃がすな」と言っていた言葉は、冗談でもなんでもなかったらしい。
デニス以外の店員を呼んで注文した酒と料理、運ばれてくるのを待つ間─
「…セリ。」
「はい…?」
「…そのカッコ、すっげぇ可愛い。」
「っ!?」
他の男にまで見られるのだけは、どうしても、腹が立つが、
「昨日のカッコも可愛かったけどさ、そういうのも似合うな。…すげぇ好き。」
「…」
固まったセリの顔が赤く染まったかと思うと、目を逸らされてしまった。
「…何で、ルキ、そんな、突然、そんなこと…」
「ん?…何でってわれてもなぁ。…そう思ったから?」
それに、思ったことを言葉にせず逃げられでもしたら、洒落にならないと気づいたから。後から、「あの時もっと」と思っても遅い。カッシュ達のことを見て、そう、痛感させられた。
「…ルキが変なのは、ここの、南国的な、開放的な雰囲気のせいでしょうか?」
「ん?」
「なら、あの、私も言っていいですか?」
「なに?」
「…ルキが、波乗りしているの、すごく、カッコ良かったです。…いつもの、お仕事着のルキも好きですけど、今みたいに、寛いでる恰好のルキも、好き…」
「…」
(…なんつーか…)
言葉の破壊力ってすげぇなと思った─
だったら、もっと、セリに関してはなるべく言葉にしようと決めて、
「…セリ、今日、夜、セリの部屋行ってい?」
「え…?」
「大丈夫、シオンはきっちり潰して行くから、問題ねぇよ?」
「…兄を潰すのは、問題なのでは…?」
本題はそこじゃあないけど、困惑しているセリが可愛い。
(拒否は、されてねぇ、よな?)
雰囲気的にそう受け取って、困惑してる隙にもう一押ししてみるかと悪い考えが過ぎる。そのタイミングで聞こえてきた騒音。店の入り口が騒がしくなって、聞きたくもない声が聞こえてきた。
8
お気に入りに追加
1,494
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
オカン公爵令嬢はオヤジを探す
清水柚木
ファンタジー
フォルトゥーナ王国の唯一の後継者、アダルベルト・フォルトゥーナ・ミケーレは落馬して、前世の記憶を取り戻した。
ハイスペックな王太子として転生し、喜んだのも束の間、転生した世界が乙女ゲームの「愛する貴方と見る黄昏」だと気付く。
そして自身が攻略対象である王子だったと言うことも。
ヒロインとの恋愛なんて冗談じゃない!、とゲームシナリオから抜け出そうとしたところ、前世の母であるオカンと再会。
オカンに振り回されながら、シナリオから抜け出そうと頑張るアダルベルト王子。
オカンにこき使われながら、オヤジ探しを頑張るアダルベルト王子。
あげく魔王までもが復活すると言う。
そんな彼に幸せは訪れるのか?
これは最初から最後まで、オカンに振り回される可哀想なイケメン王子の物語。
※ 「第15回ファンタジー小説大賞」用に過去に書いたものを修正しながらあげていきます。その為、今月中には完結します。
※ 追記 今月中に完結しようと思いましたが、修正が追いつかないので、来月初めに完結になると思います。申し訳ありませんが、もう少しお付き合い頂けるとありがたいです。
※追記 続編を11月から始める予定です。まずは手始めに番外編を書いてみました。よろしくお願いします。
転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~
丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。
一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。
それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。
ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。
ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。
もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは……
これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します
mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。
中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。
私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。
そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。
自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。
目の前に女神が現れて言う。
「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」
そう言われて私は首を傾げる。
「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」
そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。
神は書類を提示させてきて言う。
「これに書いてくれ」と言われて私は書く。
「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。
「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」
私は頷くと神は笑顔で言う。
「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。
ーーーーーーーーー
毎話1500文字程度目安に書きます。
たまに2000文字が出るかもです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
元ゲーマーのオタクが悪役令嬢? ごめん、そのゲーム全然知らない。とりま異世界ライフは普通に楽しめそうなので、設定無視して自分らしく生きます
みなみ抄花
ファンタジー
前世で死んだ自分は、どうやらやったこともないゲームの悪役令嬢に転生させられたようです。
女子力皆無の私が令嬢なんてそもそもが無理だから、設定無視して自分らしく生きますね。
勝手に転生させたどっかの神さま、ヒロインいじめとか勇者とか物語の盛り上げ役とかほんっと心底どうでも良いんで、そんなことよりチート能力もっとよこしてください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
規格外で転生した私の誤魔化しライフ 〜旅行マニアの異世界無双旅〜
ケイソウ
ファンタジー
チビで陰キャラでモブ子の桜井紅子は、楽しみにしていたバス旅行へ向かう途中、突然の事故で命を絶たれた。
死後の世界で女神に異世界へ転生されたが、女神の趣向で変装する羽目になり、渡されたアイテムと備わったスキルをもとに、異世界を満喫しようと冒険者の資格を取る。生活にも慣れて各地を巡る旅を計画するも、国の要請で冒険者が遠征に駆り出される事態に……。
魔力値1の私が大賢者(仮)を目指すまで
ひーにゃん
ファンタジー
誰もが魔力をもち魔法が使える世界で、アンナリーナはその力を持たず皆に厭われていた。
運命の【ギフト授与式】がやってきて、これでまともな暮らしが出来るかと思ったのだが……
与えられたギフトは【ギフト】というよくわからないもの。
だが、そのとき思い出した前世の記憶で【ギフト】の使い方を閃いて。
これは少し歪んだ考え方の持ち主、アンナリーナの一風変わった仲間たちとの日常のお話。
冒険を始めるに至って、第1章はアンナリーナのこれからを書くのに外せません。
よろしくお願いします。
この作品は小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる