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【サプライズ】好きな人の誕生日に全力でプレゼントを用意しました ▶10話
#6 一緒に居ない時間に(ルキ視点)
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遅い─
(すげぇ、遅い…)
時間が流れるのも、セリが帰って来るのも。
(…イラつく。)
いつもなら、今までなら、セリの居ない時間に何をしていたのか。思いつく限りのことをやってみて、結局潰せなかった時間に苛立ちだけが募っていく─
「…なんだ、ルキ、今日は飲んでないの?」
「ん?セリが帰って来るの待ってるから、飲まないんだってさ。」
「…忠犬?」
フラッと店に現れたエルが、黙って同じ席につく。シオンが、自分の前にあったグラスをエルに押し付けた。
「忠犬…、言い得て妙ってやつかも。…ルキ、さっきまで乗り合い馬車の停車場、すっごい顔でウロウロしててさ、迷惑だから回収してきた。」
「うわー、営業妨害。」
「…」
何を言われようと、今日は煽られない。煽られたら、このイラつきをぶつけてしまいそうになる。
「…セリちゃん、何時に帰ってくる予定なの?」
「ん?朝便で、『夕方帰る』って伝言届いたから、もうすぐ帰ってくるんじゃない?」
「ふーん。…ちょっと意外、っていうか、ちょっと心配。アクシデントかな?」
「あ”?」
「…ちょっと、やめてよ。何で、僕にすごむの。」
「セリにアクシデント?なんで?」
「え?…うーん、まぁ、今日はこっち居たいだろうし、本人そのつもりだったと思うんだよね。でも、まだ帰って来ないっていうからさー。」
「…」
いつもは気にならないエルの台詞に、イラつきが増した。
自分より、セリのことを分かっているような─
「…ちょっと、ホント、なに?ルキ、今日は特におかしいからね?殺気ぶつけてくるのやめてくれる?」
「…悪ぃ。」
「もう。謝るくらいならやんないでよ。…何で、そんなイラついてるの?セリちゃん、もうすぐ帰って来るんでしょ?」
「…」
エルの言葉に、また考える。ここ一週間、ずっと考えていること─
「…距離感がわかんねぇ。」
「は?え?距離感?セリちゃんとの??あんだけベッタリしといて?」
「…」
その言葉に、やっぱり傍目にもやり過ぎなんだろうなというのは、何となく、理解はしているが─
「…俺は、セリと毎日一緒に居たいし、セリにずっと手の届く範囲に居て欲しい。どっか行かれっと、マジで不安になる。」
「…」
「…けど、セリはそうでもねぇってのが…」
自分でも何言ってんだってくらいの情けない愚痴に、エルがため息をついた。
「…ルキって、いつもそうなの?それとも、相手がセリちゃんだから?庇護欲でも刺激されてるの?」
「庇護欲…?」
「だーかーらー、今までも、付き合う度にそんな束縛、…まぁ、過保護?なのかって聞いてるの!」
「…」
「…なに?」
「…わかんねぇ。」
「分かんないって…。自覚無しってこと?」
「いや…」
言葉にするのを、一瞬躊躇う。
「…付き合う、ってのが、セリ相手が初めてだから。」
「………は?」
「うっそ!?ルキ、そんな、主食は女ですみたいな顔しといて、彼女居たことなかったのっ!?」
またよく分からないことを言い出したシオンを、取り敢えず、睨んでおく。
「…別に、遊ぶくらいならまぁ、そりゃ、そん時は楽しいってのは分かんだけど、ずっと居てぇとかは、あんま思わねぇだろ、普通?」
「え?んー、いや、それが普通かと聞かれると…」
「けど、セリと一緒居んのはすげぇ楽しいし、次の日も会いてぇとかさ、もう、ぶっちゃけ、ずっと側いろよ、帰んなよとか、そういう面倒くせぇこと色々、考えてんだよ、俺は。…マジで、ウゼェな。」
「ウザいっていうか怖い…、って、でも、そうか、よく考えたら、ルキってまだ二十一なんだよね…」
「…だったら、なんだよ?」
「いやー、まだまだ若造なんだなーって。」
「…」
睨むだけじゃ足りなかったらしい。やはり、一度、沈めとくか─
「あー、でも、それでいくと、セリの方が目だけは肥えてるのかな?」
「…」
「前の世界に、少女漫画ってのがいっぱいあって、まぁ、要するに恋愛物語?なんだけどさ、セリも好きで結構読んでたから。恋愛に理想っていうか、憧れ持ってんだよねぇ。」
「…」
シオンの独り言のような呟きに、胃が重くなる。
「…無理じゃね?」
絶望に近い状況、とてもじゃないが、自分が物語的なことを出来る気がしない。
(…てか、セリ、そんなこと一言も。)
言ってなかった、いや、言えなかったんだとしたら─?
想像して、心臓が嫌な風に鳴った。
もし、セリに「恋愛」に憧れというものがあるとして、自分の居ない場所で、今、この瞬間にでも、その憧れを充たしてくれる「誰か」に出会ってしまっていたら─
「っ!?」
「わっ!?何、ルキ?どうしたの?急に?」
「…迎え、行ってくる。」
「は?えっ!?迎えってセリのこと!?セリなら、着いたら伝達蝶、」
背後で呼び止めるシオンとエルの声を振り切って、飛び出した。展開させた遠耳に、微かに聞こえる音。消音効果の施された車輪の音が近づいて来ている。
「っ!」
全速で向かう停車場、ぶつかりそうになった何人かの怒声に、短い謝罪の言葉で返して─
(っ!クッソ、声までは聞こえねぇか。)
人の多さと、馬車に掛けられた防音の効果で、セリの声が拾えない。
(…大丈夫だ。)
乗ってるはず、帰ると伝言があった。だから、絶対、乗ってる─
馬車より先にたどり着いた停車場、夜目に、近づいて来る車体が見える。焦れた思いで馬車が停車するのを待てば、
「ルキ!」
背後から聞こえたシオンの声。
「速い!速すぎるから!」
「…別に、シオンまで来る必要ねぇだろ。」
「俺の妹!お迎えは兄の役目!」
「…」
正当過ぎる理由に、何も返せなくなる。
(…てことは、ここでセリに会えても、顔見て帰るだけ、か…)
分かってはいるけれど、それでも、「飯食うくらいは一緒に」と悪あがきの考えを巡らせている内、馬車が目の前で停車した。
「…ルキ?」
「…よ。」
開いた馬車の扉から、セリが降りてくる。こちらに気づいて、笑いながら。
(…ローブ。)
ちゃんと着てくれている。頼んだ通りにフードまでちゃんと被って。面倒なはずの約束を守ってくれている。
近づいて来るセリに、手を伸ばした。
「…セリ。」
「はい。あの、ただいま帰りました。」
「ん。…怪我とか、してねぇな?」
「はい…」
聞きたいことはそれだけじゃないけれど、伸ばした手に大人しく収まってくれたセリを抱きしめる。それだけで─
(あー、もー、なー…)
色んなものが霧散していく、どうでもよくなって、セリが居てくれるなら、もう何でも─
「えっと、ルキ、お迎え?ありがとうございます。それで、あの…」
「…」
腕の中のセリが抜け出そうとするのを感じて、少しだけ、力を弛める。
「こんな時間になってしまって、こんな場所であれなんですけど、本当はちゃんとお祝いの席も用意するつもりだったのに…」
「お祝い…?」
「はい。…あの、ルキ、お誕生日おめでとうございます。…これ、ルキに。」
「誕生日…?」
下を向いて確かめれば、セリが鞄から取り出したものが見える。
「これ…?」
「はい、双剣なんです。あの、気に入ってもらえるかは分からないので、もし、ルキが気に入れば使って欲しいです。気に入らなかったら、お部屋にでも飾ってもらえれば…」
(…誕生日?)
色んなものが、一気にぶわっと膨らんだ。
セリがやりたかったこと、俺のために、でも、そのせいで、ずっとセリに会えなくて、だけどそれは、俺のためで─
「…シオン。」
「は?え?なに?」
「セリ、連れて帰っから。」
「うっ。あー、うん、そっか、誕生日、なんだよね、ルキの。そっか、忘れてたけど…」
「…いいな?」
「うー…、仕方ない。…今日だけ、今日だけだから!」
「分かった。」
シオンから言質を取って、セリの手を引いて歩き出す。セリがずっと大人しいことに気づいてはいたけれど、競る気持ちに振り返りも出来ずに。
セリ自身に連れ帰る許可を取っていないことに気づいたのは、自分の部屋にセリを連れ込んだ後だった。
(すげぇ、遅い…)
時間が流れるのも、セリが帰って来るのも。
(…イラつく。)
いつもなら、今までなら、セリの居ない時間に何をしていたのか。思いつく限りのことをやってみて、結局潰せなかった時間に苛立ちだけが募っていく─
「…なんだ、ルキ、今日は飲んでないの?」
「ん?セリが帰って来るの待ってるから、飲まないんだってさ。」
「…忠犬?」
フラッと店に現れたエルが、黙って同じ席につく。シオンが、自分の前にあったグラスをエルに押し付けた。
「忠犬…、言い得て妙ってやつかも。…ルキ、さっきまで乗り合い馬車の停車場、すっごい顔でウロウロしててさ、迷惑だから回収してきた。」
「うわー、営業妨害。」
「…」
何を言われようと、今日は煽られない。煽られたら、このイラつきをぶつけてしまいそうになる。
「…セリちゃん、何時に帰ってくる予定なの?」
「ん?朝便で、『夕方帰る』って伝言届いたから、もうすぐ帰ってくるんじゃない?」
「ふーん。…ちょっと意外、っていうか、ちょっと心配。アクシデントかな?」
「あ”?」
「…ちょっと、やめてよ。何で、僕にすごむの。」
「セリにアクシデント?なんで?」
「え?…うーん、まぁ、今日はこっち居たいだろうし、本人そのつもりだったと思うんだよね。でも、まだ帰って来ないっていうからさー。」
「…」
いつもは気にならないエルの台詞に、イラつきが増した。
自分より、セリのことを分かっているような─
「…ちょっと、ホント、なに?ルキ、今日は特におかしいからね?殺気ぶつけてくるのやめてくれる?」
「…悪ぃ。」
「もう。謝るくらいならやんないでよ。…何で、そんなイラついてるの?セリちゃん、もうすぐ帰って来るんでしょ?」
「…」
エルの言葉に、また考える。ここ一週間、ずっと考えていること─
「…距離感がわかんねぇ。」
「は?え?距離感?セリちゃんとの??あんだけベッタリしといて?」
「…」
その言葉に、やっぱり傍目にもやり過ぎなんだろうなというのは、何となく、理解はしているが─
「…俺は、セリと毎日一緒に居たいし、セリにずっと手の届く範囲に居て欲しい。どっか行かれっと、マジで不安になる。」
「…」
「…けど、セリはそうでもねぇってのが…」
自分でも何言ってんだってくらいの情けない愚痴に、エルがため息をついた。
「…ルキって、いつもそうなの?それとも、相手がセリちゃんだから?庇護欲でも刺激されてるの?」
「庇護欲…?」
「だーかーらー、今までも、付き合う度にそんな束縛、…まぁ、過保護?なのかって聞いてるの!」
「…」
「…なに?」
「…わかんねぇ。」
「分かんないって…。自覚無しってこと?」
「いや…」
言葉にするのを、一瞬躊躇う。
「…付き合う、ってのが、セリ相手が初めてだから。」
「………は?」
「うっそ!?ルキ、そんな、主食は女ですみたいな顔しといて、彼女居たことなかったのっ!?」
またよく分からないことを言い出したシオンを、取り敢えず、睨んでおく。
「…別に、遊ぶくらいならまぁ、そりゃ、そん時は楽しいってのは分かんだけど、ずっと居てぇとかは、あんま思わねぇだろ、普通?」
「え?んー、いや、それが普通かと聞かれると…」
「けど、セリと一緒居んのはすげぇ楽しいし、次の日も会いてぇとかさ、もう、ぶっちゃけ、ずっと側いろよ、帰んなよとか、そういう面倒くせぇこと色々、考えてんだよ、俺は。…マジで、ウゼェな。」
「ウザいっていうか怖い…、って、でも、そうか、よく考えたら、ルキってまだ二十一なんだよね…」
「…だったら、なんだよ?」
「いやー、まだまだ若造なんだなーって。」
「…」
睨むだけじゃ足りなかったらしい。やはり、一度、沈めとくか─
「あー、でも、それでいくと、セリの方が目だけは肥えてるのかな?」
「…」
「前の世界に、少女漫画ってのがいっぱいあって、まぁ、要するに恋愛物語?なんだけどさ、セリも好きで結構読んでたから。恋愛に理想っていうか、憧れ持ってんだよねぇ。」
「…」
シオンの独り言のような呟きに、胃が重くなる。
「…無理じゃね?」
絶望に近い状況、とてもじゃないが、自分が物語的なことを出来る気がしない。
(…てか、セリ、そんなこと一言も。)
言ってなかった、いや、言えなかったんだとしたら─?
想像して、心臓が嫌な風に鳴った。
もし、セリに「恋愛」に憧れというものがあるとして、自分の居ない場所で、今、この瞬間にでも、その憧れを充たしてくれる「誰か」に出会ってしまっていたら─
「っ!?」
「わっ!?何、ルキ?どうしたの?急に?」
「…迎え、行ってくる。」
「は?えっ!?迎えってセリのこと!?セリなら、着いたら伝達蝶、」
背後で呼び止めるシオンとエルの声を振り切って、飛び出した。展開させた遠耳に、微かに聞こえる音。消音効果の施された車輪の音が近づいて来ている。
「っ!」
全速で向かう停車場、ぶつかりそうになった何人かの怒声に、短い謝罪の言葉で返して─
(っ!クッソ、声までは聞こえねぇか。)
人の多さと、馬車に掛けられた防音の効果で、セリの声が拾えない。
(…大丈夫だ。)
乗ってるはず、帰ると伝言があった。だから、絶対、乗ってる─
馬車より先にたどり着いた停車場、夜目に、近づいて来る車体が見える。焦れた思いで馬車が停車するのを待てば、
「ルキ!」
背後から聞こえたシオンの声。
「速い!速すぎるから!」
「…別に、シオンまで来る必要ねぇだろ。」
「俺の妹!お迎えは兄の役目!」
「…」
正当過ぎる理由に、何も返せなくなる。
(…てことは、ここでセリに会えても、顔見て帰るだけ、か…)
分かってはいるけれど、それでも、「飯食うくらいは一緒に」と悪あがきの考えを巡らせている内、馬車が目の前で停車した。
「…ルキ?」
「…よ。」
開いた馬車の扉から、セリが降りてくる。こちらに気づいて、笑いながら。
(…ローブ。)
ちゃんと着てくれている。頼んだ通りにフードまでちゃんと被って。面倒なはずの約束を守ってくれている。
近づいて来るセリに、手を伸ばした。
「…セリ。」
「はい。あの、ただいま帰りました。」
「ん。…怪我とか、してねぇな?」
「はい…」
聞きたいことはそれだけじゃないけれど、伸ばした手に大人しく収まってくれたセリを抱きしめる。それだけで─
(あー、もー、なー…)
色んなものが霧散していく、どうでもよくなって、セリが居てくれるなら、もう何でも─
「えっと、ルキ、お迎え?ありがとうございます。それで、あの…」
「…」
腕の中のセリが抜け出そうとするのを感じて、少しだけ、力を弛める。
「こんな時間になってしまって、こんな場所であれなんですけど、本当はちゃんとお祝いの席も用意するつもりだったのに…」
「お祝い…?」
「はい。…あの、ルキ、お誕生日おめでとうございます。…これ、ルキに。」
「誕生日…?」
下を向いて確かめれば、セリが鞄から取り出したものが見える。
「これ…?」
「はい、双剣なんです。あの、気に入ってもらえるかは分からないので、もし、ルキが気に入れば使って欲しいです。気に入らなかったら、お部屋にでも飾ってもらえれば…」
(…誕生日?)
色んなものが、一気にぶわっと膨らんだ。
セリがやりたかったこと、俺のために、でも、そのせいで、ずっとセリに会えなくて、だけどそれは、俺のためで─
「…シオン。」
「は?え?なに?」
「セリ、連れて帰っから。」
「うっ。あー、うん、そっか、誕生日、なんだよね、ルキの。そっか、忘れてたけど…」
「…いいな?」
「うー…、仕方ない。…今日だけ、今日だけだから!」
「分かった。」
シオンから言質を取って、セリの手を引いて歩き出す。セリがずっと大人しいことに気づいてはいたけれど、競る気持ちに振り返りも出来ずに。
セリ自身に連れ帰る許可を取っていないことに気づいたのは、自分の部屋にセリを連れ込んだ後だった。
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