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ダンジョン調査 ▶29話

#Shorts The First TAKE

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「お。…シオン、こっち、宝箱あんぞ?」

「うそっ!?マジで!?どこ!?」

「ここ。」

「ホントだ!えっ!?さっき通った時は無かったよね!?湧いて出たってこと!?凄い!凄くない!?開けていい!?俺が開けていい!?」

「いいんじゃね、てか、テンションたけぇな…」

「いやー!俺、人生の内でガチ宝箱開けることになるとは思わなかった!ワクワク感がハンパないね、コレ!はい!じゃあ、オーープンッ!」

「…」

「…何、コレ?」

「…竹槍、ですね。」

「槍?…武器、スピアの一種なのか?これ?」

「えー?武器なの?ダメージ入らなさそー、直ぐ壊れそーだし。」

「…棍棒とか石刃のナイフと同等だと思ってもらえれば。」

「あー。なるほどねー。」

「まあ、地下一じゃ、そんなもんか。」

「…」

「…兄さん?」

「…持って帰る。」

「え?」

「これ、俺が持って帰る。…みんなが要らなくても、俺が持って帰るから!」

「?…どうぞどうぞ?」

「…」





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