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ロカール日常シリーズ ▶️50話
【Fバード討伐】#2 実力不足を痛感しました。もっと強くなりたい…
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「っキャァアァア!イヤッ!来ないで!来ないでよー!!」
(…そう思うんだったら、もっと下がって。)
「何でっ!?何で、当たらないのよー!?」
(それは、こちらが聞きたい…)
水魔法得意!今日のメイン戦力は私!と言い切っていた女魔導師が、凄いノーコンだった。
(確かに、ファイヤーバード小さいし、速いけど。)
兄の付与効果で速度は強化されている。けど、動体視力が追いつかないらしい。彼女が放つ水球はほぼほぼハズレ。つまり─
(ルキ、大丈夫かな…?)
当たらない水球で彼女がヘイトを稼ぐ度、ルキは彼女を庇ってタゲを取りにいっている。
(リーダー剣士、もっと頑張れ。)
全タゲ持ったまま、ファイヤーバードを落としまくってるルキの負担を考えて欲しい。ルキに向かう火の粉や火の玉を叩き落とすことしか出来ない私の身にもなれ。
(サポートだって、言ったのに…)
どう見ても、ルキが一番頑張ってる。
「あ。」
「アイラッ!?」
転けた。この局面で、あの女魔導師、転けた─
「ッイヤァアアアっ!!」
「っ!?」
(何で!?馬鹿なの!?)
転んでパニックになった女魔導師が闇雲に放った水球。目をつけられて、ファイヤーバードの一部が彼女を向いた。
「イヤッ!嫌よ!来ないでっ!」
「っ!?ルキッ!?」
女魔導師に向かったファイヤーバード、彼女に向かって放たれた火の粉の前にルキが飛び込む。
(っ!間に合わない…っ!)
消火出来なかった一部の火が、ルキの身を焼いた。
「ルキ!ヤダッ!ルキッ!?」
「はいはい。セリ、落ち着いて。エル、ルキ回復して。」
「オッケー☆」
「ルキはどう?まだいける?」
「余裕余裕。…セリ、さっさと終わらせっからさ、ちょっと待ってろ。」
言って、また、火の鳥の群れに突っ込んでいくルキ。止める暇も、確かめる暇もない。だから─
(…頑張る。もう絶対、ルキに怪我なんてさせない。)
飛び交う火の粉。一つ残らず、叩き落とす。
(…そう思うんだったら、もっと下がって。)
「何でっ!?何で、当たらないのよー!?」
(それは、こちらが聞きたい…)
水魔法得意!今日のメイン戦力は私!と言い切っていた女魔導師が、凄いノーコンだった。
(確かに、ファイヤーバード小さいし、速いけど。)
兄の付与効果で速度は強化されている。けど、動体視力が追いつかないらしい。彼女が放つ水球はほぼほぼハズレ。つまり─
(ルキ、大丈夫かな…?)
当たらない水球で彼女がヘイトを稼ぐ度、ルキは彼女を庇ってタゲを取りにいっている。
(リーダー剣士、もっと頑張れ。)
全タゲ持ったまま、ファイヤーバードを落としまくってるルキの負担を考えて欲しい。ルキに向かう火の粉や火の玉を叩き落とすことしか出来ない私の身にもなれ。
(サポートだって、言ったのに…)
どう見ても、ルキが一番頑張ってる。
「あ。」
「アイラッ!?」
転けた。この局面で、あの女魔導師、転けた─
「ッイヤァアアアっ!!」
「っ!?」
(何で!?馬鹿なの!?)
転んでパニックになった女魔導師が闇雲に放った水球。目をつけられて、ファイヤーバードの一部が彼女を向いた。
「イヤッ!嫌よ!来ないでっ!」
「っ!?ルキッ!?」
女魔導師に向かったファイヤーバード、彼女に向かって放たれた火の粉の前にルキが飛び込む。
(っ!間に合わない…っ!)
消火出来なかった一部の火が、ルキの身を焼いた。
「ルキ!ヤダッ!ルキッ!?」
「はいはい。セリ、落ち着いて。エル、ルキ回復して。」
「オッケー☆」
「ルキはどう?まだいける?」
「余裕余裕。…セリ、さっさと終わらせっからさ、ちょっと待ってろ。」
言って、また、火の鳥の群れに突っ込んでいくルキ。止める暇も、確かめる暇もない。だから─
(…頑張る。もう絶対、ルキに怪我なんてさせない。)
飛び交う火の粉。一つ残らず、叩き落とす。
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