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第三章 夏祭りと嫉妬する心
3-6
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「うわぁ。」
お店から続く裏路地を一歩抜けた先、大通りを埋め尽くすほどの人の波に、思わず感嘆のため息がもれた。
「…あんた、ど田舎から出てきたんだっけ?ひょっとして、こんだけの数の人みるの初めてとか?」
「…うん。」
正確に言えば、前世、ニュースに取り上げられる規模の花火大会を観に行った時に何度か経験したことはあるけれど。
「…これは、歩くだけでも大変だね。」
「まぁね。…はぐれないでよ?」
「う。努力する。」
努力でどうにかなるかは怪しいが、目的地の鐘楼は遠目からでも見える。町の灯りに照らし出されているあそこが最終目的地なら、たどり着くことはできるだろう。
「じゃあ、行くよ。ちゃんとついてきて。」
「はい。」
言って、歩き出した途端に、言われたことの難しさを悟る。
(速い!そして、上手い!)
どうやっているのか、対向してくる人の波をスルスルと縫うように進むルナール。彼と同じルートを通っているつもりなのに、気づけば引き離され、距離が開きそうになっていく。振り返らない彼に追いつこうとして、一向に縮まらない距離に焦り始めた時―
「っきゃあ!」
突然、背後から腕を取られた。
(っ!何!?)
振り返り、確かめる自分の腕の先、握っていたのは、
「デリア!?」
夜目にもはっきりとわかる悪意を含んだ眼差し。歪んだ笑顔を浮かべた女が、捉えた腕を思いっきり引いた。
「っ!ちょっと!何!?やめて!」
「…」
静止の声に周囲の視線は向けられたが、彼女を止めてくれる人はいない。引きずっていこうとする力に抵抗するが、周囲に押されて身体が流される。
(マズい!)
混乱する状況に、救いを求めて振り返った。
「ルナール!!」
叫んだ声、かき消すような周囲の喧騒の中、どうにか届いた響きに、ルナールがこちらを振り返った。
振り返って―
(…え?)
確かに、合ったと思った視線。なのに、ルナールは、ただ笑って―
「うそ…」
引きずられる身体に入る力を失い、呆然と、人波に消えていく背中を見送った。
「えー!本当に連れて来たの!?」
「ボーっとしてたから、簡単だったわ。」
「…これって、大丈夫なの?」
デリアに引きずられてきたのは、彼女たちの仕事場、『黒猫の館』だった。力の差に抵抗できずに連れ込まれてしまったその場所に居た二人、せめて状況だけでも把握しようと周囲を見回していたのだが、心がまだ追いつかない。
(…私、すごい、ショックだった。)
デリア達のことよりも、ルナールに見捨てられたことが。
(…結局、私は、ルナールにも甘えてたんだろうな。)
彼の言葉は辛辣であっても、それは彼の意思を伝えてくるもので、決してただの悪意ではなかった。時に嫌悪を見せ、私を追い詰める言葉ではあったけれど、彼の立場を考えれば、それも当然のことで―
「ちょっと、いつまで呆けてんのよ。」
「…」
意識を呼び戻すデリアの声に視線を向ける。
「なーに?また、こっちの言うこと無視しようっていうの?」
「そんなのがいつまでも通用すると思ってるんなら、あんたって、ほんと、馬鹿。」
「…」
「まぁいいわ。…あんた、その服、脱ぎなさいよ。」
「…なんで?」
言われた言葉にゾッとした。浮かんだ可能性。この店の特徴を考えたら―
「いいから。さっさとこっちの服に着替えて。」
「…」
差し出された服は、彼女たちが身にまとうそれと似通った華美なドレス。
「…絶対、いや。」
「あんたは、拒否なんかできる立場じゃないのよ!」
「っきゃあ!」
言葉と同時、デリアに掴まれた服が嫌な音をあげて引き裂かれた。はじけ飛んでいったボタンに唖然としてしまう。
「…デリア、あんまりやるとマズいんじゃない?こいつ、一応…」
「わかってるわよ!だから、手は出してないでしょう!?」
「もう、あんたもさっさとデリアの言う通りにしなよ。ほら、さっさとこれ着て。…それとも、あんた、その恰好で外に放り出されたいの?」
「…着替えたら、帰してくれるの?」
「そうね。あんたが大人しく言うこと聞いたらね。」
「…」
結局、三人から逃げ出すことも出来ずに、彼女たちの指示に従った。着なれないドレスを着こんだところで、髪を結いあげられ、化粧を施されていく。彼女たちの行動の意図がわからないものの、これが善意によるものではないことだけは確か。
(もし、このままお店に出されるようなことになったら、殴ってでも逃げよう。…部屋から出た瞬間を狙って、少しでも人目につければ…)
嫌な想像しか浮かばない中、逃げ道を探す。
「…いいわ。出来た。こんなものじゃない?」
「…」
鏡も無いので、立たされた自分の姿がどうなっているのかはわからない。けれど、下げた視線の先には大きく開いたドレスの胸元が見えて―
「…じゃあ、こいつ、外に出すよ。」
(え…?)
「帰す」という彼女たちの言葉は全く信じていなかったから、彼女たちの次の行動に驚いた。店の裏口に抜け、開いた扉から腕をつかまれたまま身体を押し出される。
「まぁ、私達のおかげで、あんたもちょっとは見られる恰好になっているから、どうぞ、お祭りを楽しんで?」
「お祭りだものねー。酔って理性無くした男とか、女ならあんたみたいなのでもいいってもの好きもいるだろうから。…無事に家に帰れるといいわねぇ?」
「!?」
彼女たちの意図を漸く察し、周囲を見回す。酔って、暗い路地裏にまで倒れ込む男達。覚束ない足取りで壁に寄りかかりながら、フラフラと歩いてくる男も―
「ああ、そうだ。仕上げにこれね。」
「っ!」
吹きかけられた何かに咄嗟に目を閉じた。辺りに甘い芳香が漂う。
(何?香水?)
「ちょっと!デリア、それは流石にマズいわよ!」
「ハッ!別にいいじゃない?こいつは祭りに浮かれて、羽目を外しちゃったのよ。私達とは何の関係もないとこで男引っ掛けて、遊んじゃうだけ。…じゃあね。」
言葉が終ると同時、掴んだ腕を思いっきり押されてよろめく。立ち直す前に閉められた店の扉、背後を振り返り、周囲を確かめる。
一人、二人―
正体を失いかけていた男たちの、暗い双眸がこちらを向いた。
お店から続く裏路地を一歩抜けた先、大通りを埋め尽くすほどの人の波に、思わず感嘆のため息がもれた。
「…あんた、ど田舎から出てきたんだっけ?ひょっとして、こんだけの数の人みるの初めてとか?」
「…うん。」
正確に言えば、前世、ニュースに取り上げられる規模の花火大会を観に行った時に何度か経験したことはあるけれど。
「…これは、歩くだけでも大変だね。」
「まぁね。…はぐれないでよ?」
「う。努力する。」
努力でどうにかなるかは怪しいが、目的地の鐘楼は遠目からでも見える。町の灯りに照らし出されているあそこが最終目的地なら、たどり着くことはできるだろう。
「じゃあ、行くよ。ちゃんとついてきて。」
「はい。」
言って、歩き出した途端に、言われたことの難しさを悟る。
(速い!そして、上手い!)
どうやっているのか、対向してくる人の波をスルスルと縫うように進むルナール。彼と同じルートを通っているつもりなのに、気づけば引き離され、距離が開きそうになっていく。振り返らない彼に追いつこうとして、一向に縮まらない距離に焦り始めた時―
「っきゃあ!」
突然、背後から腕を取られた。
(っ!何!?)
振り返り、確かめる自分の腕の先、握っていたのは、
「デリア!?」
夜目にもはっきりとわかる悪意を含んだ眼差し。歪んだ笑顔を浮かべた女が、捉えた腕を思いっきり引いた。
「っ!ちょっと!何!?やめて!」
「…」
静止の声に周囲の視線は向けられたが、彼女を止めてくれる人はいない。引きずっていこうとする力に抵抗するが、周囲に押されて身体が流される。
(マズい!)
混乱する状況に、救いを求めて振り返った。
「ルナール!!」
叫んだ声、かき消すような周囲の喧騒の中、どうにか届いた響きに、ルナールがこちらを振り返った。
振り返って―
(…え?)
確かに、合ったと思った視線。なのに、ルナールは、ただ笑って―
「うそ…」
引きずられる身体に入る力を失い、呆然と、人波に消えていく背中を見送った。
「えー!本当に連れて来たの!?」
「ボーっとしてたから、簡単だったわ。」
「…これって、大丈夫なの?」
デリアに引きずられてきたのは、彼女たちの仕事場、『黒猫の館』だった。力の差に抵抗できずに連れ込まれてしまったその場所に居た二人、せめて状況だけでも把握しようと周囲を見回していたのだが、心がまだ追いつかない。
(…私、すごい、ショックだった。)
デリア達のことよりも、ルナールに見捨てられたことが。
(…結局、私は、ルナールにも甘えてたんだろうな。)
彼の言葉は辛辣であっても、それは彼の意思を伝えてくるもので、決してただの悪意ではなかった。時に嫌悪を見せ、私を追い詰める言葉ではあったけれど、彼の立場を考えれば、それも当然のことで―
「ちょっと、いつまで呆けてんのよ。」
「…」
意識を呼び戻すデリアの声に視線を向ける。
「なーに?また、こっちの言うこと無視しようっていうの?」
「そんなのがいつまでも通用すると思ってるんなら、あんたって、ほんと、馬鹿。」
「…」
「まぁいいわ。…あんた、その服、脱ぎなさいよ。」
「…なんで?」
言われた言葉にゾッとした。浮かんだ可能性。この店の特徴を考えたら―
「いいから。さっさとこっちの服に着替えて。」
「…」
差し出された服は、彼女たちが身にまとうそれと似通った華美なドレス。
「…絶対、いや。」
「あんたは、拒否なんかできる立場じゃないのよ!」
「っきゃあ!」
言葉と同時、デリアに掴まれた服が嫌な音をあげて引き裂かれた。はじけ飛んでいったボタンに唖然としてしまう。
「…デリア、あんまりやるとマズいんじゃない?こいつ、一応…」
「わかってるわよ!だから、手は出してないでしょう!?」
「もう、あんたもさっさとデリアの言う通りにしなよ。ほら、さっさとこれ着て。…それとも、あんた、その恰好で外に放り出されたいの?」
「…着替えたら、帰してくれるの?」
「そうね。あんたが大人しく言うこと聞いたらね。」
「…」
結局、三人から逃げ出すことも出来ずに、彼女たちの指示に従った。着なれないドレスを着こんだところで、髪を結いあげられ、化粧を施されていく。彼女たちの行動の意図がわからないものの、これが善意によるものではないことだけは確か。
(もし、このままお店に出されるようなことになったら、殴ってでも逃げよう。…部屋から出た瞬間を狙って、少しでも人目につければ…)
嫌な想像しか浮かばない中、逃げ道を探す。
「…いいわ。出来た。こんなものじゃない?」
「…」
鏡も無いので、立たされた自分の姿がどうなっているのかはわからない。けれど、下げた視線の先には大きく開いたドレスの胸元が見えて―
「…じゃあ、こいつ、外に出すよ。」
(え…?)
「帰す」という彼女たちの言葉は全く信じていなかったから、彼女たちの次の行動に驚いた。店の裏口に抜け、開いた扉から腕をつかまれたまま身体を押し出される。
「まぁ、私達のおかげで、あんたもちょっとは見られる恰好になっているから、どうぞ、お祭りを楽しんで?」
「お祭りだものねー。酔って理性無くした男とか、女ならあんたみたいなのでもいいってもの好きもいるだろうから。…無事に家に帰れるといいわねぇ?」
「!?」
彼女たちの意図を漸く察し、周囲を見回す。酔って、暗い路地裏にまで倒れ込む男達。覚束ない足取りで壁に寄りかかりながら、フラフラと歩いてくる男も―
「ああ、そうだ。仕上げにこれね。」
「っ!」
吹きかけられた何かに咄嗟に目を閉じた。辺りに甘い芳香が漂う。
(何?香水?)
「ちょっと!デリア、それは流石にマズいわよ!」
「ハッ!別にいいじゃない?こいつは祭りに浮かれて、羽目を外しちゃったのよ。私達とは何の関係もないとこで男引っ掛けて、遊んじゃうだけ。…じゃあね。」
言葉が終ると同時、掴んだ腕を思いっきり押されてよろめく。立ち直す前に閉められた店の扉、背後を振り返り、周囲を確かめる。
一人、二人―
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