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第二章 嫁入りと恋の季節
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「まぁ、そういうわけで、中には自分の性欲一つまともに制御出来ずに、女性を襲う馬鹿がいてね?」
「…」
「乱暴を働いて、本能だからで許されると思ってるクズどもなんて、徹底的に潰すしかないんだけど。」
突然、吐き捨てるように辛辣な言葉を使い出したトキさん。その迫力に、ただただ、首を上下に振って同意を示す。
「潰しても潰しても、毎年、懲りずに湧いてきやがる…」
「…」
何かを思い出しているのか、トキさんの眉間にシワが寄り、舌打ちしそうな勢い。物腰の柔らかさに忘れそうになっていたけれど、彼だって、この荒事の多そうな街で傭兵―しかも副団長―を務めているような人なのだ。小さく、身体が震えた。
「それで、暫くは…そうだね、あと一月くらいの間は、一人での外出は控えて欲しいっていう話なんだけど。」
「はい!わかりました!」
十分過ぎる脅しに、「否」と言えるはずもなく、全力で了解する。
「うん。服は俺が買ってくるからさ。君はここで留守番しててくれる?」
「…私も一緒について行く、というのは…?」
「うーん、ごめん。自分で選びたいだろうけど、君を連れていくと、どうしても時間がかかるんだよね。今日は時間が無いから、一人で行ってくるよ。」
「ですよね―。」
服はお任せで構わないのだけれど、今聞いた話から、ここに一人残されていくことに、ちょっぴり、いや、かなりビビっているだけだ。ここは団の溜まり場ということだが、いきなり荒くれどもが入ってきたら、私は一体どうすれば―
「…護衛ってほどのものじゃないけど、一緒に留守番出来るやつを置いていくから、安心して。」
こちらの不安を汲み取ってくれたのか、そう口にしたトキさんが、VIPルーム―奥の部屋―へと消えていく。暫くして、再び姿を現した彼の後ろには、
「っ!」
(デカい!!)
2メートル近い長身に、筋肉鎧を纏った男が、のっそりとついてくる。頭には安定の獣耳。
(熊?熊かな?)
推定、熊獣人、ただし、可愛らしく蜂蜜をなめて満足しているタイプには見えない。アラスカ辺りに生息して、パニック映画の主演をはれそうな威圧感を放っている。目の前に立たれると思いっきり見上げなければならないほどの体格差。彼の掌の一撫でで、私の首なんてコロンともげるんじゃなかろうか。
「ボルド、彼女がクロエ。ユーグの奥さんだよ。」
「!」
新たな登場人物に気を取られていたところに、トキさんの口からサラッと「奥さん」という言葉が出てきた。メチャクチャ照れる。ボルドと呼ばれた男が素直に頷くから、余計に。
「クロエ、こっちは、うちの団員のボルド。まだ若いけど、腕っぷしの強さは保証する。」
「あ、はい!…よろしく、ね?」
「…」
躊躇いがちの挨拶には、これまた無言の頷きが返ってきた。
「うん、じゃあ、ちょっと行ってくるから。ボルド、彼女を頼んだよ。」
「わかった…」
ボルドに私を託したトキさんが颯爽と店を出ていけば、後に残されたのは熊さんと私。
(き、気まずい!)
昨夜も同じ気分を味わったが、昨日は気配り上手なトキさんがなんやかんやと話の水を向けてくれた。しかし、今、隣にいる彼に、愛想というものはこれっぽっちも期待できそうにない。だから、小心者の私は、沈黙が恐くて言葉を探すしかない。
「…えっと、ボルド、は、ここで何してたの?」
「…飯を、食ってた。」
「ああ、なるほど。」
店はまだ営業時間外のようだが、団の拠点ということだから、食事を出して貰えるのだろう。それ以上、話題を膨らませきれなくて、他に何か話題をと探して店を見回して見れば、
「ボルド、お店の掃除用具がどこにあるか知ってる?」
「…」
目についたのは、まだ掃除前らしい床の散らかり具合。トキさんには私のせいで時間を取らせているから、せめて掃除でもして待っていようと思い立った。勿論、手持ち無沙汰だったとか、掃除に熱中している振りすれば、ボルドとの会話が弾まなくても何とかなるんじゃ、という下心ありだ。
ボルドが黙ってカウンターの奥に移動するのについていく。カウンターの奥から取り出された箒に礼を言い、店の奥から掃除を開始した。無心に手を動かしながら、それでも完全な沈黙には耐えきれず、ボルドと、ポツリポツリと言葉を交わす。
「トキさんは最寄りの商店街に出掛けたのだと思われる。」「帰るまで少なくとも一時間はかかるだろう。」「傭兵団の若手はお店でご飯を食べさせて貰えるから、朝ごはんを食べていた。」などなど。
ボルドとユーグ達の関係性も、獣人がどういうものなのかも理解していない現状、下手に突っ込んだ会話はできない。当たり障りのないこちらの質問に、ボルドが短く返事を返す。そうして時間が過ぎる内に、店の入り口に、突然、訪問者が現れた。
「…」
「…」
昨夜、店に溢れ返っていた漢達の一人だろうか。私の存在を認めて凝視する男と見つめ合う。何も言わない男、襲われる気配は感じないけれど恐いものは恐い。大人しく護衛の背後へと身を隠す。男の視線がボルドに向けられ、
「…副団長は?」
「出かけてる。」
「わかった。」
そう言って、しごくあっさりと店を出ていった男に安堵する。やれやれとボルドの背後から脱け出したところで、頭上からの視線を感じた。
「…あんたが、脅える必要はない。」
「え?」
「あんたは団長のものだ。誰もあんたに手を出さない。」
どうやら私はビビり過ぎだったらしい。安心させてくれようとしているのだろう、ボルドの言葉に小さく笑う。
「あー、ありがとう。その、さっきトキさんに、忠告受けてたから、構え過ぎちゃったみたい。」
「団長のものに手を出すのは、馬鹿な奴か、団長の強さを知らない余所者だけだ。」
「そんなやつはここには来ない」というボルドの言葉は信じられるのだけど、
「うん。でも、私がユーグと結婚してることを知らない団の人はいっぱいいるでしょう?」
ユーグはそういうことを喧伝しそうにないし、昨日の今日で団全体に私の存在が周知されているとも思えない。だから、一応、自衛は大事だと思っているのだが、
「知らなくても、わかる。」
「え??」
ボルドの言葉の意味がわからずに聞き返した。
「あんたは、団長の『ニオイ』がする。」
「は!?」
「獣人なら、あんたが団長のものだって、すぐにわかる。」
「待って待って待って!」
淡々と告げられた言葉に、冷や汗が流れる。
(匂い?何それ?移り香ってこと?)
自分では全然わからない。いや、でも、前世の怪しい知識から引っ張り出した可能性を考えると、
(え?ひょっとして、獣人って人より嗅覚が鋭いとか?そういう?)
「っ!」
思い当たったそれに盛大に焦り出す。じゃあ、じゃあ、ユーグの匂いどうのこうの前に、服も洗ってないような私は、
「臭い っ!?もしかして、私、臭い!?」
「臭くはない。団長のニオイがするだけだ。」
と言われても、全然安心できない。ユーグの移り香がわからない私でさえ、時折鼻を掠める自分の服の匂いには気づいている。これはボルドなりの優しさだろうかとその顔色をうかがえば、目を細めた彼と視線があって、
「団長は強い。世界一。」
「え?あ、うん?」
「団長に勝てるやつは、一人もいない。だから、大丈夫だ。」
突然のユーグ賛美。しかも、心持ちウキウキしている様子のボルド。私の曖昧な相づちにも嬉しそうに目を細める。
「俺も、あんたを守るから、もっと大丈夫だ。」
「え?」
「俺は、団長みたいに頭は良くないけど、団長のものだから、俺はあんたを守る。」
「…」
ユーグって頭いいんだーとか、部下に慕われてるんだなーとか。思うことは色々あれど、ボルドのこの無邪気とも言えるもの言いに、先程までは尋ねることを躊躇していた疑問を口にした。
「あのさ、」
「?」
「ボルドって、何歳なの?」
見た目だけなら、二十代後半。だけど、同じくそれくらいに見えるトキさんが「若い」と彼を評していたから、それよりは年下のはず。自分より少し上、それくらいかと当たりをつけていたのだけれど、
「十五。」
「え!?」
失礼なくらいの勢いで聞き返してしまった。
「十五歳なの!?」
「ああ。」
「!!」
なんと、まさかのミドルティーン。思わず、マジマジと見つめてしまった。ごめん。
だけど現金なもので、恐いと思っていた相手が自分より五歳も年下で、その上、自分の夫に心から心酔しているらしいということに、彼への警戒心があっという間に溶けていく。あまつさえ、―動機は何であれ―守ると言ってくれた相手に脅え続けられるほど私の警戒心は強くない。
「えっと、ボルド、ありがとう。その、改めて、よろしくね?」
「ああ。」
笑っているのか。目を細めた彼の表情は、意識して見れば、なるほど、やはり年相応の無邪気さを…、…いや、やっぱ、十五には見えんかった。ごめん。
「…」
「乱暴を働いて、本能だからで許されると思ってるクズどもなんて、徹底的に潰すしかないんだけど。」
突然、吐き捨てるように辛辣な言葉を使い出したトキさん。その迫力に、ただただ、首を上下に振って同意を示す。
「潰しても潰しても、毎年、懲りずに湧いてきやがる…」
「…」
何かを思い出しているのか、トキさんの眉間にシワが寄り、舌打ちしそうな勢い。物腰の柔らかさに忘れそうになっていたけれど、彼だって、この荒事の多そうな街で傭兵―しかも副団長―を務めているような人なのだ。小さく、身体が震えた。
「それで、暫くは…そうだね、あと一月くらいの間は、一人での外出は控えて欲しいっていう話なんだけど。」
「はい!わかりました!」
十分過ぎる脅しに、「否」と言えるはずもなく、全力で了解する。
「うん。服は俺が買ってくるからさ。君はここで留守番しててくれる?」
「…私も一緒について行く、というのは…?」
「うーん、ごめん。自分で選びたいだろうけど、君を連れていくと、どうしても時間がかかるんだよね。今日は時間が無いから、一人で行ってくるよ。」
「ですよね―。」
服はお任せで構わないのだけれど、今聞いた話から、ここに一人残されていくことに、ちょっぴり、いや、かなりビビっているだけだ。ここは団の溜まり場ということだが、いきなり荒くれどもが入ってきたら、私は一体どうすれば―
「…護衛ってほどのものじゃないけど、一緒に留守番出来るやつを置いていくから、安心して。」
こちらの不安を汲み取ってくれたのか、そう口にしたトキさんが、VIPルーム―奥の部屋―へと消えていく。暫くして、再び姿を現した彼の後ろには、
「っ!」
(デカい!!)
2メートル近い長身に、筋肉鎧を纏った男が、のっそりとついてくる。頭には安定の獣耳。
(熊?熊かな?)
推定、熊獣人、ただし、可愛らしく蜂蜜をなめて満足しているタイプには見えない。アラスカ辺りに生息して、パニック映画の主演をはれそうな威圧感を放っている。目の前に立たれると思いっきり見上げなければならないほどの体格差。彼の掌の一撫でで、私の首なんてコロンともげるんじゃなかろうか。
「ボルド、彼女がクロエ。ユーグの奥さんだよ。」
「!」
新たな登場人物に気を取られていたところに、トキさんの口からサラッと「奥さん」という言葉が出てきた。メチャクチャ照れる。ボルドと呼ばれた男が素直に頷くから、余計に。
「クロエ、こっちは、うちの団員のボルド。まだ若いけど、腕っぷしの強さは保証する。」
「あ、はい!…よろしく、ね?」
「…」
躊躇いがちの挨拶には、これまた無言の頷きが返ってきた。
「うん、じゃあ、ちょっと行ってくるから。ボルド、彼女を頼んだよ。」
「わかった…」
ボルドに私を託したトキさんが颯爽と店を出ていけば、後に残されたのは熊さんと私。
(き、気まずい!)
昨夜も同じ気分を味わったが、昨日は気配り上手なトキさんがなんやかんやと話の水を向けてくれた。しかし、今、隣にいる彼に、愛想というものはこれっぽっちも期待できそうにない。だから、小心者の私は、沈黙が恐くて言葉を探すしかない。
「…えっと、ボルド、は、ここで何してたの?」
「…飯を、食ってた。」
「ああ、なるほど。」
店はまだ営業時間外のようだが、団の拠点ということだから、食事を出して貰えるのだろう。それ以上、話題を膨らませきれなくて、他に何か話題をと探して店を見回して見れば、
「ボルド、お店の掃除用具がどこにあるか知ってる?」
「…」
目についたのは、まだ掃除前らしい床の散らかり具合。トキさんには私のせいで時間を取らせているから、せめて掃除でもして待っていようと思い立った。勿論、手持ち無沙汰だったとか、掃除に熱中している振りすれば、ボルドとの会話が弾まなくても何とかなるんじゃ、という下心ありだ。
ボルドが黙ってカウンターの奥に移動するのについていく。カウンターの奥から取り出された箒に礼を言い、店の奥から掃除を開始した。無心に手を動かしながら、それでも完全な沈黙には耐えきれず、ボルドと、ポツリポツリと言葉を交わす。
「トキさんは最寄りの商店街に出掛けたのだと思われる。」「帰るまで少なくとも一時間はかかるだろう。」「傭兵団の若手はお店でご飯を食べさせて貰えるから、朝ごはんを食べていた。」などなど。
ボルドとユーグ達の関係性も、獣人がどういうものなのかも理解していない現状、下手に突っ込んだ会話はできない。当たり障りのないこちらの質問に、ボルドが短く返事を返す。そうして時間が過ぎる内に、店の入り口に、突然、訪問者が現れた。
「…」
「…」
昨夜、店に溢れ返っていた漢達の一人だろうか。私の存在を認めて凝視する男と見つめ合う。何も言わない男、襲われる気配は感じないけれど恐いものは恐い。大人しく護衛の背後へと身を隠す。男の視線がボルドに向けられ、
「…副団長は?」
「出かけてる。」
「わかった。」
そう言って、しごくあっさりと店を出ていった男に安堵する。やれやれとボルドの背後から脱け出したところで、頭上からの視線を感じた。
「…あんたが、脅える必要はない。」
「え?」
「あんたは団長のものだ。誰もあんたに手を出さない。」
どうやら私はビビり過ぎだったらしい。安心させてくれようとしているのだろう、ボルドの言葉に小さく笑う。
「あー、ありがとう。その、さっきトキさんに、忠告受けてたから、構え過ぎちゃったみたい。」
「団長のものに手を出すのは、馬鹿な奴か、団長の強さを知らない余所者だけだ。」
「そんなやつはここには来ない」というボルドの言葉は信じられるのだけど、
「うん。でも、私がユーグと結婚してることを知らない団の人はいっぱいいるでしょう?」
ユーグはそういうことを喧伝しそうにないし、昨日の今日で団全体に私の存在が周知されているとも思えない。だから、一応、自衛は大事だと思っているのだが、
「知らなくても、わかる。」
「え??」
ボルドの言葉の意味がわからずに聞き返した。
「あんたは、団長の『ニオイ』がする。」
「は!?」
「獣人なら、あんたが団長のものだって、すぐにわかる。」
「待って待って待って!」
淡々と告げられた言葉に、冷や汗が流れる。
(匂い?何それ?移り香ってこと?)
自分では全然わからない。いや、でも、前世の怪しい知識から引っ張り出した可能性を考えると、
(え?ひょっとして、獣人って人より嗅覚が鋭いとか?そういう?)
「っ!」
思い当たったそれに盛大に焦り出す。じゃあ、じゃあ、ユーグの匂いどうのこうの前に、服も洗ってないような私は、
「臭い っ!?もしかして、私、臭い!?」
「臭くはない。団長のニオイがするだけだ。」
と言われても、全然安心できない。ユーグの移り香がわからない私でさえ、時折鼻を掠める自分の服の匂いには気づいている。これはボルドなりの優しさだろうかとその顔色をうかがえば、目を細めた彼と視線があって、
「団長は強い。世界一。」
「え?あ、うん?」
「団長に勝てるやつは、一人もいない。だから、大丈夫だ。」
突然のユーグ賛美。しかも、心持ちウキウキしている様子のボルド。私の曖昧な相づちにも嬉しそうに目を細める。
「俺も、あんたを守るから、もっと大丈夫だ。」
「え?」
「俺は、団長みたいに頭は良くないけど、団長のものだから、俺はあんたを守る。」
「…」
ユーグって頭いいんだーとか、部下に慕われてるんだなーとか。思うことは色々あれど、ボルドのこの無邪気とも言えるもの言いに、先程までは尋ねることを躊躇していた疑問を口にした。
「あのさ、」
「?」
「ボルドって、何歳なの?」
見た目だけなら、二十代後半。だけど、同じくそれくらいに見えるトキさんが「若い」と彼を評していたから、それよりは年下のはず。自分より少し上、それくらいかと当たりをつけていたのだけれど、
「十五。」
「え!?」
失礼なくらいの勢いで聞き返してしまった。
「十五歳なの!?」
「ああ。」
「!!」
なんと、まさかのミドルティーン。思わず、マジマジと見つめてしまった。ごめん。
だけど現金なもので、恐いと思っていた相手が自分より五歳も年下で、その上、自分の夫に心から心酔しているらしいということに、彼への警戒心があっという間に溶けていく。あまつさえ、―動機は何であれ―守ると言ってくれた相手に脅え続けられるほど私の警戒心は強くない。
「えっと、ボルド、ありがとう。その、改めて、よろしくね?」
「ああ。」
笑っているのか。目を細めた彼の表情は、意識して見れば、なるほど、やはり年相応の無邪気さを…、…いや、やっぱ、十五には見えんかった。ごめん。
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※小説家になろう様にも投稿しています
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