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第二章 出会い
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(ど、ど、ど、どうしよう……)
イロンの案内で訪れたお店。先ほど、「細工師だ」と名乗った店主の言葉から、ここが石を加工して売るお店なのだということは分かった。だからこそ、持ち込んだ魔晶石を目の前のこの人に買い取ってもらうことを決めたのだが――
(は、離して……)
石を見せた途端、目深に被っていたフードを取り払い、まだ石を持っていた私の手ごと石を掴んで持ち上げたルーカスという名の店主。お店に入った直後は、「大人の男」である彼が怖かった。イロンの「ここの石たちは幸せそうだ」という言葉がなかったら、そのまま逃げだしていたかもしれない。
「……あ、あの、ルーカスさん?手を……」
「……」
精霊つきであることを隠すため、今はイロンに姿を隠してもらっているが、彼に聞かなくても石たちの気持ちが分かる気がした。ルーカスはよっぽどの石好きだ。だって、どう見ても、彼には私が見えていない。声をかけてみたが、カウンターの引き出しからルーペまで取り出したルーカスが手を離してくれることはなかった。
(本当に、どうしよう……)
身をかがめるようにして石を観察する――それでもまだ私より高い位置にある――ルーカスの顔を見上げる。フードを被っている時には分からなかったが、低く深い声から想像していたよりは幾分若く、多分、まだ二十代であろう男性。背中まである黒の長髪を一括りにし、真剣な眼差しで私の手、その中にある石を観察している。
「……これをどこで手に入れた?」
「え?」
不意に口を開いたルーカスの言葉が自分に向けてのものだと、一拍遅れて気づく。
「あ!あの、坑道で。光石を掘っている時に見つけました」
「お前が掘ったのか?」
疑われているのだろうか。じっと見つめられながそう問われ、何度もコクコクと頷いた。黒の縁取りに金属の輝きを持つ金色の虹彩、黒の瞳孔が開いていく様子が見えて、思わず顔を逸らしてしまう。
(な、んで?なんでこんなにドキドキするの……?)
恐怖とは違う心臓の動きを感じて戸惑う。もう一度確かめようと彼の瞳を見上げたが、その前に、ルーカスがフードを被りなおしてしまった。気づけば、あれほどガッチリと掴まれていた手も離されている。手にしたままだった魔晶石を彼の前、カウンターの上に置いた。
「……どこの坑道だ?」
「えっと、どこの……?」
ルーカスの端的な問いかけが理解できずに問い返せば、軽い溜息が返って来た。
「今のガノークの主要坑道は第七、……山の東側に去年掘られた坑道だ。お前がこれを掘ったのはそこか?」
「東側……、いえ、私、坑道がいくつもあるって知らなくて。私が入ったのは、町から出て直ぐの……」
「第一か……」
そう呟いたルーカスが何かを考え込むように、カウンターの上に置かれた魔晶石を見つめる。
フードの奥の彼の瞳がこちらを向いた。
「……第一は既に廃坑、鉱脈が尽きて長い。魔力の蓄積で光石程度なら生成されるが、魔晶石、しかもこれほどの濃度と大きさのものが未だに採れるとは考えにくい」
「それは……」
「正直に話せ。どうやって手に入れた?」
ルーカスに間近で見下ろされていることに気づき、身体が震えた。疑われている。自分が犯罪奴隷、その証をつけていることを思い出し、首元に触れた。
「……私が、私がこれを盗んだとでも言うんですか?」
情けなく、声が震えていた。私は罪など犯していない。だけど、それを証明する手立てがなかった。このままでは、また罪を着せられてしまう。
(……逃げよう)
そう思った。彼に罪人として捕まる前に逃げなければ。魔晶石を取り戻そうとカウンターに手を伸ばす。石を掴んだところで、その手がルーカスの手に捕まってしまった。
「待て」
そう言った彼がこちらの手を掴んだまま、またため息をついた。
「違う。お前を盗人だと言っているわけではない。ただ……」
そこで言葉を切ったルーカスが、重なりあった二人の手を見つめる。逃げられないほどしっかりと捕まっているはずなのに、握られた手に痛みはなかった。そう言えば、と思い出す。先ほど掴まれていた時も、ビクともしなかった彼の大きな手を痛いとは思わなかった。
「……事情があるなら話せと言っているんだ。悪いようにはしない」
握った手を見つめながらポツリと零したルーカスの言葉に困惑する。不思議と、彼を怖いとは思わなくなっていた。けれど、初めて会った彼が私に親切にしてくれる理由が分からず、返事に迷う。こちらの迷いを感じたのか、ルーカスの視線がこちらに向けられた。
「ボイドに頼まれている。お前に手を貸してやれと」
「ギルド長が……」
彼の言葉にすとんと納得がいった。昨日、辛辣ながらも私の身を案じてくれていたギルド長。女性の鉱山奴隷の生活の質が向上したのは彼のおかげだとゼルマに聞かされていたから、彼が頼んだというのならば、ルーカスの親切にも納得がいく。
「……あの、すみません。誤解して、失礼な態度をとってしまいました」
頭を下げれば、軽く驚く気配を見せたルーカスが、握っていた手をゆっくりと離した。熱が去って行った自分の手を見下ろして、掌の中の石を確かめる。青い魔晶石が柔らかな光を放っていた。ルーカスが、同じように石を見つめながら低い声で語る。
「ガノークでこの純度の魔晶石が出たとなると、まず間違いなく騒ぎになる。どんな方法で入手したにせよ、お前の身が危うい」
その言葉に俯く。彼の言うことは私も薄々感じていたこと。できれば、奴隷から解放されるまでは魔晶石のことは周囲に知られないようにしたかった。
「……この石を見つけたのが私だと言うこと、黙っていてもらうわけにはいきませんか?」
「それは出来る。ギルドの買い取り額に上乗せで買い取ることも可能だ。だが、金が動けば必ず誰かが気づく。これ一度きりであれば問題ないだろうが、お前にはもっと金が必要なんだろう?」
「……この魔晶石はいくらで買い取ってもらえますか?」
縋るような思いで尋ねれば、もう一度石を見下ろしたルーカスがボソリと告げた。
「六千だ」
「六千……」
「……足りないんだな?」
私の反応にそう判断したルーカスの言葉に黙って頷く。暫く悩む様子を見せたルーカスがフッと息をついた。
「……いくらだ?」
「え?」
「お前が必要な額で買おう。いくら必要なんだ?」
驚いて見上げたルーカスのフードの奥、ほとんど隠れてしまっている彼の表情を凝視した。真剣な顔、何か冗談を言っているようには見えない。
「一億か?二億?」
具体的な金額を提示しだしたルーカスに、慌てて首を振る。
「三億?」
彼の告げた金額に一瞬躊躇して、それから小さく頷いた。一言、「分かった」と答えたルーカスがカウンターの奥、作業場のような小部屋へと入って行き、それからまた直ぐに戻って来た。
「今は手元に金がない。魔晶石の買取は明日、ギルドで行う。それまでこれを貸しておく」
そう言って、ルーカスがカウンターの上に革製のウェストポーチを置いた。
「マジックバックだ。大した容量はないが、『鍵』をかけることができる。魔晶石の保管に使うといい」
「お借りしていいんですか?」
頷いて返したルーカスからポーチを受け取り、その中へ魔晶石を入れる。入れた途端に膨らみを失った不思議さにしげしげとポーチを眺めていると、ルーカスの手が伸びて来た。彼の手がポーチの蓋を開けようとするが、革製のはずの蓋は全く動かない。
「収納した人間以外には取り出せないようになっている」
そう説明してくれたルーカスの言葉に、これがマジックバック、彼の言う「鍵」というものなのかと感心する。
「……では、明日の朝、宿舎に迎えに行く」
唐突に告げられたルーカスの言葉に、慌てて彼を見上げた。
「いえ、そこまでしてもらわなくても。ギルドで待ち合わせで構いません」
申し訳ないという気持ちからそう口にするが、ルーカスに首を振られた。
「その石を持っている間はなるべく一人になるな。どこで誰に露見するか分からん」
その言葉に、緩みかけていた気が引き締まる。緊張が顔に出てしまっていたのだろう、ルーカスの声がこちらを安心させるように優しいものへと変わった。
「心配するな。取引した以上、最後まで面倒は見る。……宿舎はギルドに行くついでだ。お前が気にすることはない」
「……ありがとうございます」
こちらを気遣う言葉をくれたルーカスに礼を言う。ポーチを握り締め、最後にもう一度頭を下げてから、店を後にした。
イロンの案内で訪れたお店。先ほど、「細工師だ」と名乗った店主の言葉から、ここが石を加工して売るお店なのだということは分かった。だからこそ、持ち込んだ魔晶石を目の前のこの人に買い取ってもらうことを決めたのだが――
(は、離して……)
石を見せた途端、目深に被っていたフードを取り払い、まだ石を持っていた私の手ごと石を掴んで持ち上げたルーカスという名の店主。お店に入った直後は、「大人の男」である彼が怖かった。イロンの「ここの石たちは幸せそうだ」という言葉がなかったら、そのまま逃げだしていたかもしれない。
「……あ、あの、ルーカスさん?手を……」
「……」
精霊つきであることを隠すため、今はイロンに姿を隠してもらっているが、彼に聞かなくても石たちの気持ちが分かる気がした。ルーカスはよっぽどの石好きだ。だって、どう見ても、彼には私が見えていない。声をかけてみたが、カウンターの引き出しからルーペまで取り出したルーカスが手を離してくれることはなかった。
(本当に、どうしよう……)
身をかがめるようにして石を観察する――それでもまだ私より高い位置にある――ルーカスの顔を見上げる。フードを被っている時には分からなかったが、低く深い声から想像していたよりは幾分若く、多分、まだ二十代であろう男性。背中まである黒の長髪を一括りにし、真剣な眼差しで私の手、その中にある石を観察している。
「……これをどこで手に入れた?」
「え?」
不意に口を開いたルーカスの言葉が自分に向けてのものだと、一拍遅れて気づく。
「あ!あの、坑道で。光石を掘っている時に見つけました」
「お前が掘ったのか?」
疑われているのだろうか。じっと見つめられながそう問われ、何度もコクコクと頷いた。黒の縁取りに金属の輝きを持つ金色の虹彩、黒の瞳孔が開いていく様子が見えて、思わず顔を逸らしてしまう。
(な、んで?なんでこんなにドキドキするの……?)
恐怖とは違う心臓の動きを感じて戸惑う。もう一度確かめようと彼の瞳を見上げたが、その前に、ルーカスがフードを被りなおしてしまった。気づけば、あれほどガッチリと掴まれていた手も離されている。手にしたままだった魔晶石を彼の前、カウンターの上に置いた。
「……どこの坑道だ?」
「えっと、どこの……?」
ルーカスの端的な問いかけが理解できずに問い返せば、軽い溜息が返って来た。
「今のガノークの主要坑道は第七、……山の東側に去年掘られた坑道だ。お前がこれを掘ったのはそこか?」
「東側……、いえ、私、坑道がいくつもあるって知らなくて。私が入ったのは、町から出て直ぐの……」
「第一か……」
そう呟いたルーカスが何かを考え込むように、カウンターの上に置かれた魔晶石を見つめる。
フードの奥の彼の瞳がこちらを向いた。
「……第一は既に廃坑、鉱脈が尽きて長い。魔力の蓄積で光石程度なら生成されるが、魔晶石、しかもこれほどの濃度と大きさのものが未だに採れるとは考えにくい」
「それは……」
「正直に話せ。どうやって手に入れた?」
ルーカスに間近で見下ろされていることに気づき、身体が震えた。疑われている。自分が犯罪奴隷、その証をつけていることを思い出し、首元に触れた。
「……私が、私がこれを盗んだとでも言うんですか?」
情けなく、声が震えていた。私は罪など犯していない。だけど、それを証明する手立てがなかった。このままでは、また罪を着せられてしまう。
(……逃げよう)
そう思った。彼に罪人として捕まる前に逃げなければ。魔晶石を取り戻そうとカウンターに手を伸ばす。石を掴んだところで、その手がルーカスの手に捕まってしまった。
「待て」
そう言った彼がこちらの手を掴んだまま、またため息をついた。
「違う。お前を盗人だと言っているわけではない。ただ……」
そこで言葉を切ったルーカスが、重なりあった二人の手を見つめる。逃げられないほどしっかりと捕まっているはずなのに、握られた手に痛みはなかった。そう言えば、と思い出す。先ほど掴まれていた時も、ビクともしなかった彼の大きな手を痛いとは思わなかった。
「……事情があるなら話せと言っているんだ。悪いようにはしない」
握った手を見つめながらポツリと零したルーカスの言葉に困惑する。不思議と、彼を怖いとは思わなくなっていた。けれど、初めて会った彼が私に親切にしてくれる理由が分からず、返事に迷う。こちらの迷いを感じたのか、ルーカスの視線がこちらに向けられた。
「ボイドに頼まれている。お前に手を貸してやれと」
「ギルド長が……」
彼の言葉にすとんと納得がいった。昨日、辛辣ながらも私の身を案じてくれていたギルド長。女性の鉱山奴隷の生活の質が向上したのは彼のおかげだとゼルマに聞かされていたから、彼が頼んだというのならば、ルーカスの親切にも納得がいく。
「……あの、すみません。誤解して、失礼な態度をとってしまいました」
頭を下げれば、軽く驚く気配を見せたルーカスが、握っていた手をゆっくりと離した。熱が去って行った自分の手を見下ろして、掌の中の石を確かめる。青い魔晶石が柔らかな光を放っていた。ルーカスが、同じように石を見つめながら低い声で語る。
「ガノークでこの純度の魔晶石が出たとなると、まず間違いなく騒ぎになる。どんな方法で入手したにせよ、お前の身が危うい」
その言葉に俯く。彼の言うことは私も薄々感じていたこと。できれば、奴隷から解放されるまでは魔晶石のことは周囲に知られないようにしたかった。
「……この石を見つけたのが私だと言うこと、黙っていてもらうわけにはいきませんか?」
「それは出来る。ギルドの買い取り額に上乗せで買い取ることも可能だ。だが、金が動けば必ず誰かが気づく。これ一度きりであれば問題ないだろうが、お前にはもっと金が必要なんだろう?」
「……この魔晶石はいくらで買い取ってもらえますか?」
縋るような思いで尋ねれば、もう一度石を見下ろしたルーカスがボソリと告げた。
「六千だ」
「六千……」
「……足りないんだな?」
私の反応にそう判断したルーカスの言葉に黙って頷く。暫く悩む様子を見せたルーカスがフッと息をついた。
「……いくらだ?」
「え?」
「お前が必要な額で買おう。いくら必要なんだ?」
驚いて見上げたルーカスのフードの奥、ほとんど隠れてしまっている彼の表情を凝視した。真剣な顔、何か冗談を言っているようには見えない。
「一億か?二億?」
具体的な金額を提示しだしたルーカスに、慌てて首を振る。
「三億?」
彼の告げた金額に一瞬躊躇して、それから小さく頷いた。一言、「分かった」と答えたルーカスがカウンターの奥、作業場のような小部屋へと入って行き、それからまた直ぐに戻って来た。
「今は手元に金がない。魔晶石の買取は明日、ギルドで行う。それまでこれを貸しておく」
そう言って、ルーカスがカウンターの上に革製のウェストポーチを置いた。
「マジックバックだ。大した容量はないが、『鍵』をかけることができる。魔晶石の保管に使うといい」
「お借りしていいんですか?」
頷いて返したルーカスからポーチを受け取り、その中へ魔晶石を入れる。入れた途端に膨らみを失った不思議さにしげしげとポーチを眺めていると、ルーカスの手が伸びて来た。彼の手がポーチの蓋を開けようとするが、革製のはずの蓋は全く動かない。
「収納した人間以外には取り出せないようになっている」
そう説明してくれたルーカスの言葉に、これがマジックバック、彼の言う「鍵」というものなのかと感心する。
「……では、明日の朝、宿舎に迎えに行く」
唐突に告げられたルーカスの言葉に、慌てて彼を見上げた。
「いえ、そこまでしてもらわなくても。ギルドで待ち合わせで構いません」
申し訳ないという気持ちからそう口にするが、ルーカスに首を振られた。
「その石を持っている間はなるべく一人になるな。どこで誰に露見するか分からん」
その言葉に、緩みかけていた気が引き締まる。緊張が顔に出てしまっていたのだろう、ルーカスの声がこちらを安心させるように優しいものへと変わった。
「心配するな。取引した以上、最後まで面倒は見る。……宿舎はギルドに行くついでだ。お前が気にすることはない」
「……ありがとうございます」
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