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忌み子
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「⋯⋯ええと⋯⋯偽物⋯⋯にしては堂々としていますね?」
周囲の人々も畏怖の眼差しで彼を見ているように思える。性格の悪そうな近衛団長は、舞踏会で彼に少し圧倒されているように感じた。宰相もだ。
二人とも、ジェイラスに女がらみでさんざん怒られているせいかとセリーヌは思っていたが、どうやら違ったらしい。
「俺が産まれた時、呼吸が弱くて、乳もなかなか飲まなくてな。なんとか日々、生きているような状態だったそうだ。悩んだ両親が、医者だけでなく、怪しげな祈祷師に縋った――――」
初めは身体の弱かったジェイラスも、成長に伴って回復の兆しを見せ始めた。それは彼自身の生命力によるものだったが、彼の両親は祈祷師たちのお陰だと、彼らを重用するようになったのだという。
「――――調子に乗った奴らが政事にまで口を挟んで、国政が乱れた。慌てた臣下達が、両親に詰め寄り、俺は帝国に災いをもたらす者として、都から密かに追放されることになった」
「⋯⋯そんな⋯⋯」
「両親には俺の他にもう一人、すでに子供がいたからな。後継ぎは確保できているから、ということだったんだろう。両親が流行り病で亡くなった後、新たな皇帝となった先代は、国政の膿ともいえる祈祷師たちを粛清した」
「陛下がおまじないと聞いて嫌がったのは、そのせいだったんですね」
「まぁな。先代も、弟の俺を日陰の存在に追いやった奴らが、許せなかったそうだ」
「⋯⋯陛下はどこで暮らしていたんですか?」
「忌み子はできるだけ遠ざけた方が良いという祈祷師の助言を受けた両親は、都から一番遠い領地をおさめていた辺境伯夫妻に、俺を預けた。どうせすぐ死ぬと思われたようだが⋯⋯まぁ、見て分かるように、頑強に育ててもらった」
自分を追放した両親を恨んではいないと、ジェイラスは言った。祈祷師たちも、先代が厳罰を与えているのだから、追い打ちをかけようとも思わない。
そもそも彼らと関わりが一切なく、遠い存在であったこともある。そして、本当の親以上の愛情を、辺境伯夫妻から貰っていた。
ただ、帝都では誰もが最初からいなかった者として扱われた自分を、先代だけはずっと気にかけてくれていた。人目を忍び会いに来てくれたり、誕生日には互いに手紙を交わして祝ったりしたと、ジェイラスはセリーヌに話して聞かせた。
「あの⋯⋯ご夫妻が亡くなられた後、一人息子である『ジェイラス様』が後を継がれて⋯⋯ずっと今まできていると記憶していますが⋯⋯」
「その通りだ」
「⋯⋯⋯⋯」
「俺が元気に育ったのに対し、先代はだんだんと体調を崩すことが増えたそうだ。それに、十代半ばでかかった病気のせいで、顔に痣ができてな。以来、公の場には殆ど出ず、親の前でも容姿を隠して暮らしていたそうだ。俺と先代は背格好も似ていたから⋯⋯先代が病に倒れて、とうとう⋯⋯となった時、俺が入れ替わっても騒ぎにはならなかった。俺は徐々に公の場に姿を見せるようにして、顔も晒し、痣も治癒したことにされたというわけだ」
ジェイラスは、皇室では存在しなかった者として扱われている。先代に伴侶はおらず、子もいない。皇室の直系が途絶えることを危惧した宰相や臣下達は、苦渋の決断を下した。
今度は、先代がいなかったものとなったのだ。
そして、ジェイラスが表舞台に立ち、今まで隠されていた彼の美貌が知られるようになり、令嬢達が色めき立ったわけだが、彼本人は冷めたものである。そもそも望んだ地位ではないし、都は自分を追い出した場でもある。
居心地がいいわけが無い。臣下達に心を許せるわけもない。
ただ、自分を常に気にかけてくれた先代のためにも、皇帝としての職務だけは完璧に遂行しようと思った。周りの者とは互いにどうも余所余所しくなるので、仕事を振ることもしなかった。
お陰で寝不足で、疲れきっていたのだ。
そして、ジェイラスはまだ意固地である。
「まぁ、今さら都の連中と慣れ合おうとは思わん。必要最低限で良い」
「それは⋯⋯苦しくありませんか?」
「⋯⋯⋯⋯」
薄っすらと頬を赤く染め、図星らしいジェイラスに、セリーヌは微笑んだ。
「わたしたち、お互いに秘密を抱えていたんですね」
「⋯⋯まぁ、そうなるな。しかも、にわかには信じがたい話だ」
セリーヌは頷いた。
彼は前世の事を覚えているという自分の話を信じてくれた。そして、誰にも言わずにいてくれている。
だから、自分も彼の話を胸に秘めよう。
共通の秘密を抱えるなんて、これはまるで――――。
「陛下、お友達になりましょう!」
「なに?」
呆気にとられた顔をしたジェイラスに、セリーヌは満面の笑みを浮かべた。
「だって、私たちは似た者同士じゃないですか。周囲の人々と分かり合えるようでいて、まだ難しい所も一緒です!」
「まぁ⋯⋯そうだな。しかし、友達はこんな事をしないと思うが?」
くすくすと笑って、ジェイラスは彼女の首にくっきりと残る口づけの痕を指でなぞると、セリーヌは頬を赤くした。彼はいつも他人から見えるような場所に、必ず刻むのだ。
「⋯⋯どうして、私にこんな事ばかり⋯⋯」
ジェイラスは男性が好きであったはずだ。出会って間もない頃は、『趣味じゃない』と一蹴してきたのに。問いかけようとしたが、ジェイラスが目を細め、穏やかな笑みを浮かべた瞬間、セリーヌは言葉を失った。
「俺はお前が傍にいてくれると、気が休まる」
「⋯⋯逆では?」
お騒がせの自覚があるセリーヌが、思わず言い返すと、ジェイラスはくすくすと笑った。
「確かに目を離している時は、何をやっているか分からないから、心配になるな。お前に前世の記憶があるからだろうが、貴族の女ではまずしないような言動ばかりだ」
「まぁ⋯⋯令嬢失格ですね」
「俺はむしろその方が良い。都に来てみて、先代が心身ともに病んだ理由がよく分かった。どいつもこいつも、中々の腹黒さと意地悪さでな。情の深い養父母と暮らしてきたからか、うんざりする。俺も自分が本来は皇帝じゃないと思っているから、誰に対しても後ろ暗いのかもしれないがな」
「⋯⋯苦しくても、出自の秘密は言えませんものね」
セリーヌが前世の記憶を口にしたところで、故郷に帰れないように。
ジェイラスも、自分は本来は違うと言ったところで、ただ国が乱れるもととなる。
「そういうことだ。でも、お前には正直に言えたな」
「⋯⋯⋯⋯」
「お前は俺を裏切るような真似をしなかった。前世の記憶を持ちながら、頑張って生きてきた。女の陰湿な嫌がらせや悪意にも挫けず、自分の心にも正直だ。なかなかできる事じゃないぞ。だから、お前は失格なんかじゃない。類まれな⋯⋯奇跡のような存在だ。手放してやるわけがないだろう」
その言葉を裏付けるように、ジェイラスは強く抱きしめてきた。その腕は力強く、温かくて、セリーヌは拒むことができない。
――――このまま、陛下の⋯⋯傍に⋯⋯?
心が揺れたが、セリーヌはどうしても躊躇してしまう。
夜伽ならば体力勝負になるのかもしれないが、側妃となれば、違う役割もあるだろう。苦手な社交やダンスを求められるかもしれない。そんな大役が、ポンコツな自分に務まるだろうかと思うからだ。
ただ、ジェイラスが次第に心を開いてきてくれているのは分かってもいた。逢瀬を重ねる度に、表情が優しくなっていたからだ。
ジェイラスならば、ありのままの自分を認めてくれるかもしれない。それは、異世界で生きるしかないセリーヌにとって、あまりに大きい。
「俺はお前に惚れたようだ。これは噓じゃない」
セリーヌはもう言葉にならなかった。
優しい笑顔で、トドメを刺しにこないでほしい。
反応に困って毛布で顔を隠すと、ジェイラスはくすりと笑っただけで、返事を急かしはしなかった。
いつものように「また明日」と囁いて、話を終わらせた。
やがて、彼の寝息が聞こえてくると、セリーヌは毛布を捲りあげ、ジェイラスを見つめた。
穏やかな顔で、ジェイラスは眠っている。
顔色も、肌艶も良い。クマも完全に消えて、近頃はセリーヌを圧倒するくらい元気だ。皇帝という重責を背負って、かなり無理をしていたのだろうと分かる。
――――もしかして⋯⋯少しは⋯⋯私も陛下の役に立てるかな⋯⋯。
何だか嬉しくなって、セリーヌはそのまま身を預けて、今日も彼の傍で眠りに落ちた。
周囲の人々も畏怖の眼差しで彼を見ているように思える。性格の悪そうな近衛団長は、舞踏会で彼に少し圧倒されているように感じた。宰相もだ。
二人とも、ジェイラスに女がらみでさんざん怒られているせいかとセリーヌは思っていたが、どうやら違ったらしい。
「俺が産まれた時、呼吸が弱くて、乳もなかなか飲まなくてな。なんとか日々、生きているような状態だったそうだ。悩んだ両親が、医者だけでなく、怪しげな祈祷師に縋った――――」
初めは身体の弱かったジェイラスも、成長に伴って回復の兆しを見せ始めた。それは彼自身の生命力によるものだったが、彼の両親は祈祷師たちのお陰だと、彼らを重用するようになったのだという。
「――――調子に乗った奴らが政事にまで口を挟んで、国政が乱れた。慌てた臣下達が、両親に詰め寄り、俺は帝国に災いをもたらす者として、都から密かに追放されることになった」
「⋯⋯そんな⋯⋯」
「両親には俺の他にもう一人、すでに子供がいたからな。後継ぎは確保できているから、ということだったんだろう。両親が流行り病で亡くなった後、新たな皇帝となった先代は、国政の膿ともいえる祈祷師たちを粛清した」
「陛下がおまじないと聞いて嫌がったのは、そのせいだったんですね」
「まぁな。先代も、弟の俺を日陰の存在に追いやった奴らが、許せなかったそうだ」
「⋯⋯陛下はどこで暮らしていたんですか?」
「忌み子はできるだけ遠ざけた方が良いという祈祷師の助言を受けた両親は、都から一番遠い領地をおさめていた辺境伯夫妻に、俺を預けた。どうせすぐ死ぬと思われたようだが⋯⋯まぁ、見て分かるように、頑強に育ててもらった」
自分を追放した両親を恨んではいないと、ジェイラスは言った。祈祷師たちも、先代が厳罰を与えているのだから、追い打ちをかけようとも思わない。
そもそも彼らと関わりが一切なく、遠い存在であったこともある。そして、本当の親以上の愛情を、辺境伯夫妻から貰っていた。
ただ、帝都では誰もが最初からいなかった者として扱われた自分を、先代だけはずっと気にかけてくれていた。人目を忍び会いに来てくれたり、誕生日には互いに手紙を交わして祝ったりしたと、ジェイラスはセリーヌに話して聞かせた。
「あの⋯⋯ご夫妻が亡くなられた後、一人息子である『ジェイラス様』が後を継がれて⋯⋯ずっと今まできていると記憶していますが⋯⋯」
「その通りだ」
「⋯⋯⋯⋯」
「俺が元気に育ったのに対し、先代はだんだんと体調を崩すことが増えたそうだ。それに、十代半ばでかかった病気のせいで、顔に痣ができてな。以来、公の場には殆ど出ず、親の前でも容姿を隠して暮らしていたそうだ。俺と先代は背格好も似ていたから⋯⋯先代が病に倒れて、とうとう⋯⋯となった時、俺が入れ替わっても騒ぎにはならなかった。俺は徐々に公の場に姿を見せるようにして、顔も晒し、痣も治癒したことにされたというわけだ」
ジェイラスは、皇室では存在しなかった者として扱われている。先代に伴侶はおらず、子もいない。皇室の直系が途絶えることを危惧した宰相や臣下達は、苦渋の決断を下した。
今度は、先代がいなかったものとなったのだ。
そして、ジェイラスが表舞台に立ち、今まで隠されていた彼の美貌が知られるようになり、令嬢達が色めき立ったわけだが、彼本人は冷めたものである。そもそも望んだ地位ではないし、都は自分を追い出した場でもある。
居心地がいいわけが無い。臣下達に心を許せるわけもない。
ただ、自分を常に気にかけてくれた先代のためにも、皇帝としての職務だけは完璧に遂行しようと思った。周りの者とは互いにどうも余所余所しくなるので、仕事を振ることもしなかった。
お陰で寝不足で、疲れきっていたのだ。
そして、ジェイラスはまだ意固地である。
「まぁ、今さら都の連中と慣れ合おうとは思わん。必要最低限で良い」
「それは⋯⋯苦しくありませんか?」
「⋯⋯⋯⋯」
薄っすらと頬を赤く染め、図星らしいジェイラスに、セリーヌは微笑んだ。
「わたしたち、お互いに秘密を抱えていたんですね」
「⋯⋯まぁ、そうなるな。しかも、にわかには信じがたい話だ」
セリーヌは頷いた。
彼は前世の事を覚えているという自分の話を信じてくれた。そして、誰にも言わずにいてくれている。
だから、自分も彼の話を胸に秘めよう。
共通の秘密を抱えるなんて、これはまるで――――。
「陛下、お友達になりましょう!」
「なに?」
呆気にとられた顔をしたジェイラスに、セリーヌは満面の笑みを浮かべた。
「だって、私たちは似た者同士じゃないですか。周囲の人々と分かり合えるようでいて、まだ難しい所も一緒です!」
「まぁ⋯⋯そうだな。しかし、友達はこんな事をしないと思うが?」
くすくすと笑って、ジェイラスは彼女の首にくっきりと残る口づけの痕を指でなぞると、セリーヌは頬を赤くした。彼はいつも他人から見えるような場所に、必ず刻むのだ。
「⋯⋯どうして、私にこんな事ばかり⋯⋯」
ジェイラスは男性が好きであったはずだ。出会って間もない頃は、『趣味じゃない』と一蹴してきたのに。問いかけようとしたが、ジェイラスが目を細め、穏やかな笑みを浮かべた瞬間、セリーヌは言葉を失った。
「俺はお前が傍にいてくれると、気が休まる」
「⋯⋯逆では?」
お騒がせの自覚があるセリーヌが、思わず言い返すと、ジェイラスはくすくすと笑った。
「確かに目を離している時は、何をやっているか分からないから、心配になるな。お前に前世の記憶があるからだろうが、貴族の女ではまずしないような言動ばかりだ」
「まぁ⋯⋯令嬢失格ですね」
「俺はむしろその方が良い。都に来てみて、先代が心身ともに病んだ理由がよく分かった。どいつもこいつも、中々の腹黒さと意地悪さでな。情の深い養父母と暮らしてきたからか、うんざりする。俺も自分が本来は皇帝じゃないと思っているから、誰に対しても後ろ暗いのかもしれないがな」
「⋯⋯苦しくても、出自の秘密は言えませんものね」
セリーヌが前世の記憶を口にしたところで、故郷に帰れないように。
ジェイラスも、自分は本来は違うと言ったところで、ただ国が乱れるもととなる。
「そういうことだ。でも、お前には正直に言えたな」
「⋯⋯⋯⋯」
「お前は俺を裏切るような真似をしなかった。前世の記憶を持ちながら、頑張って生きてきた。女の陰湿な嫌がらせや悪意にも挫けず、自分の心にも正直だ。なかなかできる事じゃないぞ。だから、お前は失格なんかじゃない。類まれな⋯⋯奇跡のような存在だ。手放してやるわけがないだろう」
その言葉を裏付けるように、ジェイラスは強く抱きしめてきた。その腕は力強く、温かくて、セリーヌは拒むことができない。
――――このまま、陛下の⋯⋯傍に⋯⋯?
心が揺れたが、セリーヌはどうしても躊躇してしまう。
夜伽ならば体力勝負になるのかもしれないが、側妃となれば、違う役割もあるだろう。苦手な社交やダンスを求められるかもしれない。そんな大役が、ポンコツな自分に務まるだろうかと思うからだ。
ただ、ジェイラスが次第に心を開いてきてくれているのは分かってもいた。逢瀬を重ねる度に、表情が優しくなっていたからだ。
ジェイラスならば、ありのままの自分を認めてくれるかもしれない。それは、異世界で生きるしかないセリーヌにとって、あまりに大きい。
「俺はお前に惚れたようだ。これは噓じゃない」
セリーヌはもう言葉にならなかった。
優しい笑顔で、トドメを刺しにこないでほしい。
反応に困って毛布で顔を隠すと、ジェイラスはくすりと笑っただけで、返事を急かしはしなかった。
いつものように「また明日」と囁いて、話を終わらせた。
やがて、彼の寝息が聞こえてくると、セリーヌは毛布を捲りあげ、ジェイラスを見つめた。
穏やかな顔で、ジェイラスは眠っている。
顔色も、肌艶も良い。クマも完全に消えて、近頃はセリーヌを圧倒するくらい元気だ。皇帝という重責を背負って、かなり無理をしていたのだろうと分かる。
――――もしかして⋯⋯少しは⋯⋯私も陛下の役に立てるかな⋯⋯。
何だか嬉しくなって、セリーヌはそのまま身を預けて、今日も彼の傍で眠りに落ちた。
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