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帝国の双翼と言われる宰相と近衛兵団の長は、二人揃って男爵家の一人娘セリーヌを見つめていた。
「可愛らしい方ですね」
と、近衛団長はまず褒めてみた。
三十二歳の若さで王都を守護する近衛兵団長にまで登り詰めた彼は、名門貴族の出ということもあるが、優れた剣技と統率力の持ち主でもある。柔和な顔立ちをした貴公子で、どんな時も礼儀正しく、当然のように令嬢たちの人気も高い。
だから、セリーヌを見ても、彼は社交辞令を忘れない。
「うむ。よくぞ参られた」
と、宰相も歓迎した。
もう五十歳を超えていたが、政治の第一線で辣腕を振るっている。長年王家に仕え、権謀渦巻く王宮でうまく生き抜いてきた人だ。
だから、セリーヌを見ても、彼は心にもない事を言えた。
そして、顔は良い貴公子と、雰囲気だけは温和な紳士を見つめ返したセリーヌは、半眼の眼差しで見返した。
「無理をなさらなくて結構です」
彼女がそう言うと、二人は遠慮なく、揃って大きなため息を吐く。
「閣下。そろそろ諦めた方が良いのでは⋯⋯」
「そうはいくか! 私は今すぐにでも、陛下に励んでもらいたいのだ。それにはまず、女性との房事に興味をもっていただかねばならん。この際、贅沢はいわんぞ!」
「しかし、この方はあまりに⋯⋯」
「何の魅力もない」
「は――――いえ、その⋯⋯ごほんっ」
セリーヌが口を挟んだ言葉に釣られ、大きく頷きかけた近衛団長は、慌てて咳ばらいをした。そして、令嬢達を虜にするような極上の笑顔を向けて誤魔化しにかかったが、セリーヌはやはり冷静そのものである。
自分を見ても頬一つ染めない類まれな令嬢に、さぞやさぐれて育ったのだろうと彼は同情的な眼差しになった。
「ご令嬢」
「なんでしょう」
恥じらうどころか、真っすぐに自分を見返してくる彼女に、近衛団長は縁遠いわけだと納得した。もちろん、紳士たるもの顔に出してはいけないと、自戒して、微笑む。
「あなたはまだ若い。お父君からは、とても健康であるとも聞いています」
「⋯⋯そうですね」
健康はセリーヌの数少ない取り柄だ。父が二人に強調している姿が目に浮かぶ。その時、もちろん令嬢としては致命的な数々の欠点を必死で隠したに違いないが、無駄だとセリーヌは思った。
すでに容姿の時点で、『失格』の烙印を押されているからだ。
「人間、誰しも必ず一つは良い所がありますから、どうか心を強くお持ちください。そんなに自分を卑下して、人生に絶望するものではありませんよ!」
「お言葉ですが、誰もそこまで悲観していません!」
セリーヌは抗議した。ただ、近衛団長が騎士とは思えない痩躯と、柔和な優しい顔立ちをした麗しい男であるため、いささか分が悪い。
帝国でいわゆる美形と言われる者は、背が高く、小顔であることがまず一つ。目は凛とした印象を与える釣り目か、細めの方が好まれる。さらに男ならば鍛え抜かれた肢体をもち、女ならば豊かな胸と尻、くびれた腰が必須だ。
セリーヌは残念ながら、どれにも当てはまらない。
成長期をどこで忘れたのか、一般的な成人女性よりも頭一つほど背が低く、丸顔で、垂れ目だった。いわゆる、タヌキ顔である。胸も遠慮しなくていいのに、ささやかに主張する程度で成長を終えた。腰ほどまでの長さの髪を結い上げたら、哀しいかな、少年に見られてしまった時もある。
しかも、彼女はもう間もなく――――四月一日に、未婚のまま二十二歳を迎える。十八歳が結婚適齢期と言われている帝国では、十分縁遠い。
帝都を離れ、ずっと田舎暮らしをして貴族社会から遠ざかっていたセリーヌの美点をすぐにパッとあげるとしたら、『男爵家の令嬢で、健康である』となるのは必然である。
宰相は慌てて二人の間に割って入った。
「いや、無理を言って貴女に来て頂いたのに、失礼した。どうか気を悪くしないでもらいたい」
「⋯⋯私は父から、王宮に行って、陛下のお相手をするようにと言われました――」
嫁に行き遅れている自覚はある。
一端の貴族である父の面子にも関わる事態だろうということも、理解していた。それに、貴族社会では、結婚に親の意向が強く働く事が当たり前だ。それに、社交界にうまく溶け込めていないセリーヌを憐れんで、母と共にのんびりと田舎暮らしをさせてくれてもいた。
その点においては心から感謝しているから、王都にいる父に呼び出され、話をもちかけられた時、セリーヌはもちろん素直に応じ――――なかった。
よりにもよって、相手が大陸で覇を唱える大帝国の、若き皇帝であったからだ。
何の冗談だ、と初めは思った。
それこそ世界中の美姫を侍らせていておかしくない男である。貴族令嬢としての学びを一部放棄し、田舎でタヌキやキツネと戯れていた小娘など、お呼びではないはずだ。
そう抗議したが、父は頑として譲らず、『とにかく、一カ月は王宮で過ごしてきてくれ』などと言ってくる。
詳しく話を聞いてみれば、要するにお試しで、皇帝の夜伽をしろというのだ。彼に気に入られれば良し、ダメ元だ、という考えが透けて見えたものだから、さらにセリーヌは嫌だと言った。
そうしたら、温厚な父の目が珍しく吊り上がった。
『なんの成果もなく帰ってきたら――――』
追い出されるのなら、それも仕方がない。よし、働こうとセリーヌは覚悟を決めたが。
『私が家出してやるぅ!』
と、顔を手で覆って、可愛く叫ばれたものである。
跳ねっ返りの娘が家出するならともかく、仮にも男爵家の当主が行方不明になどなったら、洒落にならない。ついでにいうと、こんな気弱な人だと公になったら、男爵家はさらに侮られる。
仕方なく、セリーヌは父の命を受け入れて、王宮にやって来たのだが。
「―――が、陛下に女性との房事に興味をもっていただきたいというのは、どういう事ですか?」
セリーヌの疑問も尤もで、近衛団長と宰相はまたしても揃って眉間に深い皺を寄せた。
「陛下は⋯⋯独り身でいらっしゃいます。しかし、それは致し方ないのです。陛下はずっとご多忙でした。諸外国と軋轢が生じ、開戦寸前にまで陥りましたし、暗殺者が差し向けられた事もありました。陛下が心穏やかに過ごせるようになったのは、最近になってようやくです。本来ならば、どのような女性でも、陛下の美貌の虜になることは間違いないのですが!」
近衛団長は熱心に語る。その眼は本気で、真剣そのものだ。ただ嫁に行きそびれているだけのセリーヌとは違うのだと、言葉の裏で訴えてくる。
「その通りだ! 陛下は今年で二十四歳。私のように枯れる年ではない。正妃だけと言わず、側妃を十人でも二十人でも抱えてもらいたい。後宮が空室だらけなど、前代未聞なのだ。それなのに⋯⋯っ」
宰相の顔が父同様に泣きそうになっているのを見て、セリーヌは察してしまった。
「⋯⋯女性を寝所に入れようとしないのですか?」
「そうだ。今まで何人もの美女を送り込んでみたが、全員追い返された。あげくに『またか、何度目だ。いい加減にしろ!』とお怒りになられてだな⋯⋯」
苦悩を滲ませる宰相に、近衛団長が同情的な眼差しを向けながら言った。
「ただ、地方の町に視察に出かけた際、陛下の寝所で過ごした者がいたのです。寝ずの番で警護をしていた私の部下が、こっそりと帰っていくところを目撃していましてね。身なりからして、町人だったようです」
皇帝に誰だったのか尋ねても、『聞くな』の一点張りだったが、珍しく頬が赤くなったのだという。
「⋯⋯お友達、とか?」
「陛下がその町を訪れるのは初めてです。それでも可能性が無い訳ではありませんが⋯⋯その⋯⋯彼の首に、真新しい痕があったそうでして」
「あと?」
経験のないセリーヌが続けた。
「陛下が男色を好まれるのも、私は良いと思います。それだけ、魅力的な方でいらっしゃいますし、少なくとも閨事に全く興味が無い訳ではないのですからね。しかし、皇帝の地位にある以上、種つけをすることも立派な職務なのです!」
優しい顔をしながら、とんでもない発言を連発してくる近衛団長と、彼に同感だと大きく何度も首を縦に振っている宰相に、セリーヌは半眼の眼差しを向ける。
「それで、少し毛色の変わった私に目をつけたと」
「たぶん無理だろうとは思うが、ぜひ!」
と、宰相が力強く言うと、近衛団長もすかさず追従した。
「陛下が寵愛された青年も小柄だったそうですから!」
二人のいらない後押しを受けたセリーヌは、王宮の侍女達に付き添われて、皇帝の寝室へと向かった。皇帝はまだ仕事中だという話で、部屋の中央にある特大のベッドも空だ。
「では⋯⋯五分はお傍にいられるよう、頑張ってください!」
と、侍女達は言って去っていった。
「可愛らしい方ですね」
と、近衛団長はまず褒めてみた。
三十二歳の若さで王都を守護する近衛兵団長にまで登り詰めた彼は、名門貴族の出ということもあるが、優れた剣技と統率力の持ち主でもある。柔和な顔立ちをした貴公子で、どんな時も礼儀正しく、当然のように令嬢たちの人気も高い。
だから、セリーヌを見ても、彼は社交辞令を忘れない。
「うむ。よくぞ参られた」
と、宰相も歓迎した。
もう五十歳を超えていたが、政治の第一線で辣腕を振るっている。長年王家に仕え、権謀渦巻く王宮でうまく生き抜いてきた人だ。
だから、セリーヌを見ても、彼は心にもない事を言えた。
そして、顔は良い貴公子と、雰囲気だけは温和な紳士を見つめ返したセリーヌは、半眼の眼差しで見返した。
「無理をなさらなくて結構です」
彼女がそう言うと、二人は遠慮なく、揃って大きなため息を吐く。
「閣下。そろそろ諦めた方が良いのでは⋯⋯」
「そうはいくか! 私は今すぐにでも、陛下に励んでもらいたいのだ。それにはまず、女性との房事に興味をもっていただかねばならん。この際、贅沢はいわんぞ!」
「しかし、この方はあまりに⋯⋯」
「何の魅力もない」
「は――――いえ、その⋯⋯ごほんっ」
セリーヌが口を挟んだ言葉に釣られ、大きく頷きかけた近衛団長は、慌てて咳ばらいをした。そして、令嬢達を虜にするような極上の笑顔を向けて誤魔化しにかかったが、セリーヌはやはり冷静そのものである。
自分を見ても頬一つ染めない類まれな令嬢に、さぞやさぐれて育ったのだろうと彼は同情的な眼差しになった。
「ご令嬢」
「なんでしょう」
恥じらうどころか、真っすぐに自分を見返してくる彼女に、近衛団長は縁遠いわけだと納得した。もちろん、紳士たるもの顔に出してはいけないと、自戒して、微笑む。
「あなたはまだ若い。お父君からは、とても健康であるとも聞いています」
「⋯⋯そうですね」
健康はセリーヌの数少ない取り柄だ。父が二人に強調している姿が目に浮かぶ。その時、もちろん令嬢としては致命的な数々の欠点を必死で隠したに違いないが、無駄だとセリーヌは思った。
すでに容姿の時点で、『失格』の烙印を押されているからだ。
「人間、誰しも必ず一つは良い所がありますから、どうか心を強くお持ちください。そんなに自分を卑下して、人生に絶望するものではありませんよ!」
「お言葉ですが、誰もそこまで悲観していません!」
セリーヌは抗議した。ただ、近衛団長が騎士とは思えない痩躯と、柔和な優しい顔立ちをした麗しい男であるため、いささか分が悪い。
帝国でいわゆる美形と言われる者は、背が高く、小顔であることがまず一つ。目は凛とした印象を与える釣り目か、細めの方が好まれる。さらに男ならば鍛え抜かれた肢体をもち、女ならば豊かな胸と尻、くびれた腰が必須だ。
セリーヌは残念ながら、どれにも当てはまらない。
成長期をどこで忘れたのか、一般的な成人女性よりも頭一つほど背が低く、丸顔で、垂れ目だった。いわゆる、タヌキ顔である。胸も遠慮しなくていいのに、ささやかに主張する程度で成長を終えた。腰ほどまでの長さの髪を結い上げたら、哀しいかな、少年に見られてしまった時もある。
しかも、彼女はもう間もなく――――四月一日に、未婚のまま二十二歳を迎える。十八歳が結婚適齢期と言われている帝国では、十分縁遠い。
帝都を離れ、ずっと田舎暮らしをして貴族社会から遠ざかっていたセリーヌの美点をすぐにパッとあげるとしたら、『男爵家の令嬢で、健康である』となるのは必然である。
宰相は慌てて二人の間に割って入った。
「いや、無理を言って貴女に来て頂いたのに、失礼した。どうか気を悪くしないでもらいたい」
「⋯⋯私は父から、王宮に行って、陛下のお相手をするようにと言われました――」
嫁に行き遅れている自覚はある。
一端の貴族である父の面子にも関わる事態だろうということも、理解していた。それに、貴族社会では、結婚に親の意向が強く働く事が当たり前だ。それに、社交界にうまく溶け込めていないセリーヌを憐れんで、母と共にのんびりと田舎暮らしをさせてくれてもいた。
その点においては心から感謝しているから、王都にいる父に呼び出され、話をもちかけられた時、セリーヌはもちろん素直に応じ――――なかった。
よりにもよって、相手が大陸で覇を唱える大帝国の、若き皇帝であったからだ。
何の冗談だ、と初めは思った。
それこそ世界中の美姫を侍らせていておかしくない男である。貴族令嬢としての学びを一部放棄し、田舎でタヌキやキツネと戯れていた小娘など、お呼びではないはずだ。
そう抗議したが、父は頑として譲らず、『とにかく、一カ月は王宮で過ごしてきてくれ』などと言ってくる。
詳しく話を聞いてみれば、要するにお試しで、皇帝の夜伽をしろというのだ。彼に気に入られれば良し、ダメ元だ、という考えが透けて見えたものだから、さらにセリーヌは嫌だと言った。
そうしたら、温厚な父の目が珍しく吊り上がった。
『なんの成果もなく帰ってきたら――――』
追い出されるのなら、それも仕方がない。よし、働こうとセリーヌは覚悟を決めたが。
『私が家出してやるぅ!』
と、顔を手で覆って、可愛く叫ばれたものである。
跳ねっ返りの娘が家出するならともかく、仮にも男爵家の当主が行方不明になどなったら、洒落にならない。ついでにいうと、こんな気弱な人だと公になったら、男爵家はさらに侮られる。
仕方なく、セリーヌは父の命を受け入れて、王宮にやって来たのだが。
「―――が、陛下に女性との房事に興味をもっていただきたいというのは、どういう事ですか?」
セリーヌの疑問も尤もで、近衛団長と宰相はまたしても揃って眉間に深い皺を寄せた。
「陛下は⋯⋯独り身でいらっしゃいます。しかし、それは致し方ないのです。陛下はずっとご多忙でした。諸外国と軋轢が生じ、開戦寸前にまで陥りましたし、暗殺者が差し向けられた事もありました。陛下が心穏やかに過ごせるようになったのは、最近になってようやくです。本来ならば、どのような女性でも、陛下の美貌の虜になることは間違いないのですが!」
近衛団長は熱心に語る。その眼は本気で、真剣そのものだ。ただ嫁に行きそびれているだけのセリーヌとは違うのだと、言葉の裏で訴えてくる。
「その通りだ! 陛下は今年で二十四歳。私のように枯れる年ではない。正妃だけと言わず、側妃を十人でも二十人でも抱えてもらいたい。後宮が空室だらけなど、前代未聞なのだ。それなのに⋯⋯っ」
宰相の顔が父同様に泣きそうになっているのを見て、セリーヌは察してしまった。
「⋯⋯女性を寝所に入れようとしないのですか?」
「そうだ。今まで何人もの美女を送り込んでみたが、全員追い返された。あげくに『またか、何度目だ。いい加減にしろ!』とお怒りになられてだな⋯⋯」
苦悩を滲ませる宰相に、近衛団長が同情的な眼差しを向けながら言った。
「ただ、地方の町に視察に出かけた際、陛下の寝所で過ごした者がいたのです。寝ずの番で警護をしていた私の部下が、こっそりと帰っていくところを目撃していましてね。身なりからして、町人だったようです」
皇帝に誰だったのか尋ねても、『聞くな』の一点張りだったが、珍しく頬が赤くなったのだという。
「⋯⋯お友達、とか?」
「陛下がその町を訪れるのは初めてです。それでも可能性が無い訳ではありませんが⋯⋯その⋯⋯彼の首に、真新しい痕があったそうでして」
「あと?」
経験のないセリーヌが続けた。
「陛下が男色を好まれるのも、私は良いと思います。それだけ、魅力的な方でいらっしゃいますし、少なくとも閨事に全く興味が無い訳ではないのですからね。しかし、皇帝の地位にある以上、種つけをすることも立派な職務なのです!」
優しい顔をしながら、とんでもない発言を連発してくる近衛団長と、彼に同感だと大きく何度も首を縦に振っている宰相に、セリーヌは半眼の眼差しを向ける。
「それで、少し毛色の変わった私に目をつけたと」
「たぶん無理だろうとは思うが、ぜひ!」
と、宰相が力強く言うと、近衛団長もすかさず追従した。
「陛下が寵愛された青年も小柄だったそうですから!」
二人のいらない後押しを受けたセリーヌは、王宮の侍女達に付き添われて、皇帝の寝室へと向かった。皇帝はまだ仕事中だという話で、部屋の中央にある特大のベッドも空だ。
「では⋯⋯五分はお傍にいられるよう、頑張ってください!」
と、侍女達は言って去っていった。
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