122 / 170
二度目の戦闘
私はレイラ(3)
しおりを挟む
ふと目が覚めると、柔らかい日差しが入っている部屋のフカフカのベットの上でした。
その横には、ラム殿が椅子に座った状態で優しくこちらを見ています。
「目が覚めた?調子はどうかな?」
「ありがとうございます。なぜ眠くなってしまったのか、寝てしまったのかわかりませんが、おかげで頭もすっきりした気がします。これからジン様の元へ伺いたいのですがいいですか?」
「もちろん。でも・・・そっか、契約魔獣だからジン様の状態は何となくわかっているんだったよね?」
「はい、その通りです。契約者と契約魔獣、そして契約魔獣通しはお互いの状態が何となくわかってしまうんです。なので、モモ様の状態も何となくわかります」
「そっか。なら説明は必要ないわね。行きましょ」
ラム殿は私と共に部屋を出て、ジン様の部屋に行ったのです。
もちろんジン様の状態は分かっています。
モモ様を奪われて、そして前世で裏切られても、以前は優しく接してくれていたあの女に身を切られ・・更には私を除く幻獣部隊の全滅。あまりのショックに相当ふさぎ込んでしまっている状態なのは把握しています。
睡眠をとったおかげでしょうか?私は幻獣部隊のメンバーについて、悲しいながらも区切りをつけることができました。
と言うのも、私が逆の立場だったとしたら、ジン様の為に喜んでこの命を差し出します。その結果、ジン様が無事であるならば後悔は一切ない・・いえ、ジン様と共に過ごせないことは大きな後悔にはなりますが、ジン様のお命と比べれば些細なことです。
そして、私の仲間たちはその想いのままジン様のために命を散らせたのです。なので私は、悲しい気持ちには蓋をして、その蓋が決してあかないように、ジン様への想いをその蓋の上に乗せることにしたのです。
でも、時々は、楽しかった仲間との思い出を思い出させてくださいね。
きっとその思い出が、私に更なる力を与えてくれるでしょう。
ジン様にして頂いたことを自慢して羨ましがられたり、逆に羨ましい話を聞かされたり、そのやり取りを見て少し呆れているウェイン・・そんな楽しい思い出が・・・
よし!!気持ちは切り替わりました
丁度ジン様の部屋の前につきました。
私とラム殿はジン様の部屋に入ります。
すると、トーカ様、シロ様がジン様に寄り添っています。
ソラ様はモモ様とドルロイの偵察任務に行っているので不在です。
私を見たジン様はソファから立ち上がり、私を優しく抱きしめて下さいました。
「レイラ、他の皆の事・・済まない」
ジン様も震えています。
「ジン様、私は思うんです。私もですが、皆はとっても幸せだったと。召喚して頂いた上に契約までして頂き、そしてLvの大幅な増加。その後は要職に就かせて頂いた上に自由に部隊を調整もできる。更にはお祭りも経験させて頂きました。召喚魔獣として、こんなにも幸せな暮らしができた者はこれまでいないでしょう。そして、私たちはジン様の為に存在するのです。ジン様をお守りすることができて、皆心から喜んでいます。ですから、決して謝らないでください。皆、本当にジン様の為になれて喜んでいるんです」
あれ?なんだか視界がぼやけていますが、私の言いたいことはきっとジン様に伝わっているでしょう。
ジン様が私を優しく、本当に優しく抱きしめて続けて下さいます。
フフフ、皆、羨ましいでしょ?でも、これは皆がジン様の為に戦ってくれたご褒美だから、この喜びは皆で分け合いましょうね。
「ジン様、ありがとうございます。これからも私は幻獣部隊を代表してジン様の為にこの力を使わせて頂きたいと思っています。これが皆の望みなのです。ですから、何も気に病むことはありません。私は悲しいジン様のお顔を見ていると、とても切なくなってしまいます。お辛いでしょうが、幻獣の皆、そして<アルダ王国>の皆様の為にも笑顔でいて頂けないでしょうか?」
ジン様の私を抱きしめる力が少し強くなりました。
「わかった。こんなにウジウジしていたら、ウェインにも何言われるかわからないしな。丁度ユージにも同じようなことをさんざん言われていたんだ。お前のためだけに、お前の事だけを想って散った命を無駄にするのか!!とかね。ありがとうレイラ。そしてトーカ、シロ、ラム、これからもこんな俺をよろしくね」
皆、ジン様は持ち直していただけましたよ。皆が私に力をくれたおかげですね。
そして、ジン様は笑顔を見せて下さいました。
「よし、じゃあまずは辛いけど被害状況の確認だ。俺の知る限り、幻獣の皆、そしてウェインの<影魔法>にのまれたままの【諜報部隊】隊員、そしてモモが操られている・・・だけど、これ以上の被害はある?」
「いいえ、防壁の被害はありますが、人の被害はそこまでです。何とか<アルダ王国>全員の力で抑え込めました」
そこには、悲しさを内に秘めながらもいつも通りに振舞っていただいているジン様のお姿がありました。
「そうか、<神狼>の町の状況はソラからある程度情報は入るとして、地下迷宮はどうなっているのか確認しよう。水晶さんんに全ての権限を使っていいようにしているから、上手くやってくれているとは思うんだ。管理補助者であるモモがあっちにいる以上、何が起こっても不思議ではないからな」
そうして、ジン様はおそらく<念話>で交信を行っているのでしょうが、いつもと違い何の反応もありません。
「・・まずいな。水晶さんと連絡が取れない。<神狼>の地下迷宮の状況確認ができなくなっている。すでに解除はしているはずだが、あそこから他の地下迷宮に<転移>することができる機能があるので、安全のためにまずは状況を確認しよう」
地下迷宮をいつもジン様の代わりに管理してくださっている水晶様との連絡が取れない。そうなりますと、ジン様の危惧されている通り、万が一モモ様の管理補助者の権限を利用して他の地下迷宮に<転移>されてしまうと、ここ<魔界森>については戦力的には大丈夫かもしれませんが、その他の地下迷宮の町については壊滅的なダメージを受けてしまうかもしれません。
これは確かに一大事で、即確認する必要があるでしょう。
「ジン様、では私レイラがその任務お引き受けします」
「いや、モモがあっちにいる以上この任務は神獣でないと危険だ。・・・今ソラに確認したが、やはりモモがいる以上ソラはあの場に意識を向ける必要があるそうなので、トーカ、行ってくれるか?」
「ジンが心配だけど、わかった。シロ、ジンのことよろしくね」
ジン様はソラ様に<念話>で確認を取られたようです。
そして、シロ様がトーカ様に頷いた瞬間に、トーカ様は<転移>を使われました。
きっと、即<神狼>の町に行ったのでしょう。
確かにジン様の仰る通り、私では力不足です。少々悲しいですが、こればかりはどうしようもありません。万が一私が<心身操作>でもされたらジン様にご迷惑をおかけしてしまいます。
「トーカの調査結果待ちになるけど、万が一<神狼>の地下迷宮にあいつらが侵入していたら、あそこは廃棄しなくてはならないだろうな」
ジン様の仰っている廃棄とは、以前ドルロイの国にある<S:帝級>を育てることができる地下迷宮と同じように、完全に潰してしまう事を仰っているのでしょう。
少し悲しそうなのは、モモ様との再会された場所であるからだと思います。
程無くして、トーカ様が戻ってこられました。
この短い時間ジン様の元を離れるだけでも、ジン様の事を心配されてた気持ちはよくわかりますね。
「ジン、これはもうソラから聞いていると思うけど、あいつらは<神狼>の町にいるだけで地下迷宮にはいなかったよ。それでね、地下迷宮なんだけど、何だか膜が張ってて中に入れなかったの。<転移>もできなかったよ」
「そうなのか?俺も試してみるか・・」
ジン様は<転移>を試されているようですが、一向に<転移>する気配はありません。
「俺も行けなくなってる。水晶さんとも連絡が取れないし、何かあるな。だが、そうするとあいつらも入れないという事か?まさかあいつらが何かしてこんな状況になっているなら本当に最悪の状況だが・・今のところ他の地下迷宮には異常はないな・・トーカ、ソラと協力してあいつらの監視を強化した上で、状況を確認してくれ」
「わかったわ」
そういってトーカ様は再び<転移>を使用して<神狼>の町に行かれました。
ドルロイのせいで平和が脅かされています。
早く前のように楽しい世界が訪れますように。
その横には、ラム殿が椅子に座った状態で優しくこちらを見ています。
「目が覚めた?調子はどうかな?」
「ありがとうございます。なぜ眠くなってしまったのか、寝てしまったのかわかりませんが、おかげで頭もすっきりした気がします。これからジン様の元へ伺いたいのですがいいですか?」
「もちろん。でも・・・そっか、契約魔獣だからジン様の状態は何となくわかっているんだったよね?」
「はい、その通りです。契約者と契約魔獣、そして契約魔獣通しはお互いの状態が何となくわかってしまうんです。なので、モモ様の状態も何となくわかります」
「そっか。なら説明は必要ないわね。行きましょ」
ラム殿は私と共に部屋を出て、ジン様の部屋に行ったのです。
もちろんジン様の状態は分かっています。
モモ様を奪われて、そして前世で裏切られても、以前は優しく接してくれていたあの女に身を切られ・・更には私を除く幻獣部隊の全滅。あまりのショックに相当ふさぎ込んでしまっている状態なのは把握しています。
睡眠をとったおかげでしょうか?私は幻獣部隊のメンバーについて、悲しいながらも区切りをつけることができました。
と言うのも、私が逆の立場だったとしたら、ジン様の為に喜んでこの命を差し出します。その結果、ジン様が無事であるならば後悔は一切ない・・いえ、ジン様と共に過ごせないことは大きな後悔にはなりますが、ジン様のお命と比べれば些細なことです。
そして、私の仲間たちはその想いのままジン様のために命を散らせたのです。なので私は、悲しい気持ちには蓋をして、その蓋が決してあかないように、ジン様への想いをその蓋の上に乗せることにしたのです。
でも、時々は、楽しかった仲間との思い出を思い出させてくださいね。
きっとその思い出が、私に更なる力を与えてくれるでしょう。
ジン様にして頂いたことを自慢して羨ましがられたり、逆に羨ましい話を聞かされたり、そのやり取りを見て少し呆れているウェイン・・そんな楽しい思い出が・・・
よし!!気持ちは切り替わりました
丁度ジン様の部屋の前につきました。
私とラム殿はジン様の部屋に入ります。
すると、トーカ様、シロ様がジン様に寄り添っています。
ソラ様はモモ様とドルロイの偵察任務に行っているので不在です。
私を見たジン様はソファから立ち上がり、私を優しく抱きしめて下さいました。
「レイラ、他の皆の事・・済まない」
ジン様も震えています。
「ジン様、私は思うんです。私もですが、皆はとっても幸せだったと。召喚して頂いた上に契約までして頂き、そしてLvの大幅な増加。その後は要職に就かせて頂いた上に自由に部隊を調整もできる。更にはお祭りも経験させて頂きました。召喚魔獣として、こんなにも幸せな暮らしができた者はこれまでいないでしょう。そして、私たちはジン様の為に存在するのです。ジン様をお守りすることができて、皆心から喜んでいます。ですから、決して謝らないでください。皆、本当にジン様の為になれて喜んでいるんです」
あれ?なんだか視界がぼやけていますが、私の言いたいことはきっとジン様に伝わっているでしょう。
ジン様が私を優しく、本当に優しく抱きしめて続けて下さいます。
フフフ、皆、羨ましいでしょ?でも、これは皆がジン様の為に戦ってくれたご褒美だから、この喜びは皆で分け合いましょうね。
「ジン様、ありがとうございます。これからも私は幻獣部隊を代表してジン様の為にこの力を使わせて頂きたいと思っています。これが皆の望みなのです。ですから、何も気に病むことはありません。私は悲しいジン様のお顔を見ていると、とても切なくなってしまいます。お辛いでしょうが、幻獣の皆、そして<アルダ王国>の皆様の為にも笑顔でいて頂けないでしょうか?」
ジン様の私を抱きしめる力が少し強くなりました。
「わかった。こんなにウジウジしていたら、ウェインにも何言われるかわからないしな。丁度ユージにも同じようなことをさんざん言われていたんだ。お前のためだけに、お前の事だけを想って散った命を無駄にするのか!!とかね。ありがとうレイラ。そしてトーカ、シロ、ラム、これからもこんな俺をよろしくね」
皆、ジン様は持ち直していただけましたよ。皆が私に力をくれたおかげですね。
そして、ジン様は笑顔を見せて下さいました。
「よし、じゃあまずは辛いけど被害状況の確認だ。俺の知る限り、幻獣の皆、そしてウェインの<影魔法>にのまれたままの【諜報部隊】隊員、そしてモモが操られている・・・だけど、これ以上の被害はある?」
「いいえ、防壁の被害はありますが、人の被害はそこまでです。何とか<アルダ王国>全員の力で抑え込めました」
そこには、悲しさを内に秘めながらもいつも通りに振舞っていただいているジン様のお姿がありました。
「そうか、<神狼>の町の状況はソラからある程度情報は入るとして、地下迷宮はどうなっているのか確認しよう。水晶さんんに全ての権限を使っていいようにしているから、上手くやってくれているとは思うんだ。管理補助者であるモモがあっちにいる以上、何が起こっても不思議ではないからな」
そうして、ジン様はおそらく<念話>で交信を行っているのでしょうが、いつもと違い何の反応もありません。
「・・まずいな。水晶さんと連絡が取れない。<神狼>の地下迷宮の状況確認ができなくなっている。すでに解除はしているはずだが、あそこから他の地下迷宮に<転移>することができる機能があるので、安全のためにまずは状況を確認しよう」
地下迷宮をいつもジン様の代わりに管理してくださっている水晶様との連絡が取れない。そうなりますと、ジン様の危惧されている通り、万が一モモ様の管理補助者の権限を利用して他の地下迷宮に<転移>されてしまうと、ここ<魔界森>については戦力的には大丈夫かもしれませんが、その他の地下迷宮の町については壊滅的なダメージを受けてしまうかもしれません。
これは確かに一大事で、即確認する必要があるでしょう。
「ジン様、では私レイラがその任務お引き受けします」
「いや、モモがあっちにいる以上この任務は神獣でないと危険だ。・・・今ソラに確認したが、やはりモモがいる以上ソラはあの場に意識を向ける必要があるそうなので、トーカ、行ってくれるか?」
「ジンが心配だけど、わかった。シロ、ジンのことよろしくね」
ジン様はソラ様に<念話>で確認を取られたようです。
そして、シロ様がトーカ様に頷いた瞬間に、トーカ様は<転移>を使われました。
きっと、即<神狼>の町に行ったのでしょう。
確かにジン様の仰る通り、私では力不足です。少々悲しいですが、こればかりはどうしようもありません。万が一私が<心身操作>でもされたらジン様にご迷惑をおかけしてしまいます。
「トーカの調査結果待ちになるけど、万が一<神狼>の地下迷宮にあいつらが侵入していたら、あそこは廃棄しなくてはならないだろうな」
ジン様の仰っている廃棄とは、以前ドルロイの国にある<S:帝級>を育てることができる地下迷宮と同じように、完全に潰してしまう事を仰っているのでしょう。
少し悲しそうなのは、モモ様との再会された場所であるからだと思います。
程無くして、トーカ様が戻ってこられました。
この短い時間ジン様の元を離れるだけでも、ジン様の事を心配されてた気持ちはよくわかりますね。
「ジン、これはもうソラから聞いていると思うけど、あいつらは<神狼>の町にいるだけで地下迷宮にはいなかったよ。それでね、地下迷宮なんだけど、何だか膜が張ってて中に入れなかったの。<転移>もできなかったよ」
「そうなのか?俺も試してみるか・・」
ジン様は<転移>を試されているようですが、一向に<転移>する気配はありません。
「俺も行けなくなってる。水晶さんとも連絡が取れないし、何かあるな。だが、そうするとあいつらも入れないという事か?まさかあいつらが何かしてこんな状況になっているなら本当に最悪の状況だが・・今のところ他の地下迷宮には異常はないな・・トーカ、ソラと協力してあいつらの監視を強化した上で、状況を確認してくれ」
「わかったわ」
そういってトーカ様は再び<転移>を使用して<神狼>の町に行かれました。
ドルロイのせいで平和が脅かされています。
早く前のように楽しい世界が訪れますように。
0
お気に入りに追加
500
あなたにおすすめの小説
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
母を訪ねて十万里
サクラ近衛将監
ファンタジー
エルフ族の母と人族の父の第二子であるハーフとして生まれたマルコは、三歳の折に誘拐され、数奇な運命を辿りつつ遠く離れた異大陸にまで流れてきたが、6歳の折に自分が転生者であることと六つもの前世を思い出し、同時にその経験・知識・技量を全て引き継ぐことになる。
この物語は、故郷を遠く離れた主人公が故郷に帰還するために辿った道のりの冒険譚です。
概ね週一(木曜日22時予定)で投稿予定です。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる