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ヘイロンとスミカ(2)
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旅を続け、とある国に観光に来ているヘイロンとスミカ。
新婚の癖に、既に長く共に過ごした夫婦のように、さりげなく互いを気遣い、尊重し合える夫婦となっている。
少々前に見晴らしの良い高台で、眼下に広がる絶景を見ながら一大決心してスミカにプロポーズしたヘイロン。
そのプロポーズを今までの中で一番幸せそうな、嬉しそうな笑顔で受けたスミカ。
不倶戴天の決意を示すため、ヘイロンはスライムを使って<六剣>とロイド、ユリナスにプロポーズをすると予告して自分を追い込んでいた。
予告された側としては、覚悟も何も全員が既に夫婦だと思っていたのだが、せっかく気合を入れているヘイロンに余計な事を言うのも酷だと思い、決まり切っている成り行きを黙って見守る事にしていた。
そんな二人はフロキル王国にある大きな屋敷ではなく、相変わらず旅をすると共に人助けを行っており、今日は冒険者ギルドに顔を出していた。
「こ、これはヘイロン様とスミカ様。ようこそお越しくださいました。私、このギルドマスターをしておりますキャルジェスと申します」
「そんなにかしこまる必要はねーよ」
「そうですよ、キャルジェスさん。ところで、塩漬けの依頼は有ったりしますか?」
町並みを見て景色を楽しみ、スミカにおいしそうな食事を食べさせてギルドまで来ている二人。
ギルドに入った途端に<六剣>の二振りだと認識され、あっという間にギルドマスターが奥の部屋から飛び出してきた所だ。
「じ、実はあるのです。塩漬けの依頼。とある洞窟を根城にしている盗賊一味ですが、魔獣も手懐けているようで逃げ足も速く、また戦闘力も優れているのです。数度高ランクの冒険者を向かわせましたが……結果的に彼らには申し訳ない事をしました」
明言はしないが、キャルジェスは盗賊の対応に向かった冒険者達は既に生きていないと言っているのだ。
「まだそんな連中が居いやがるのか。わかった。その依頼受けた」
「ヘイロンさん、久しぶりに力を使うのですか?」
旅を楽しむため、そして<六剣>の最大の敵が消滅したことから、ヘイロンは最近修行以外では探索を一切使っていない。
「仕方ねーだろーな。一人でも逃がしたら後が面倒だ」
「ですよね。じゃあ早速行きましょ……」
「私も同行しても良いですか?」
スミカが言い終わる前に割り込んできたのは、明らかに見た目冒険者である女性だ。
「ラムダ……ヘイロン様、スミカ様。この冒険者はラムダと言い、今のギルドの最高戦力です」
「ご紹介にあずかりましたラムダと申します。正直申し上げて、私一人では盗賊団に対応できずに困っておりました。ですが、<六剣>のお二人が対応して頂けるのであれば問題ないですが、今後の私の糧にするべく、是非とも同行させて頂きたいのです」
何故か視線はヘイロンだけに固定して告げるラムダ。
腰に小さ目の弓を装備しており、防御は最低限の速度重視の軽装。
明らかに強烈な攻撃力を持って敵を旬滅するタイプではない。
「おい……あのラムダが同行したいだってよ」
「誰とも行動を共にしたがらない女が……」
この場にいる冒険者達がヒソヒソ放している通り、このラムダと言う女性はソロで活動して結果を出し続けている。
他のパーティーからの加入依頼、たとえ一時的な申請であっても決して誰とも行動を共にしなかったラムダが、自ら同行を依頼した事でざわついているのだ。
「……俺は別に構わねーが、スミカはどうだ?」
正直ラムダと言う女性は美人だ。
その美貌と結果を出し続けている事から、他の……特に男性の冒険者から行動を共にしたいと言う希望が殺到しているが、その全てを断っていた。
そのラムダにこう言われては普通の男であれば即断即決なのだが、ヘイロンは違う。
ハッキリ言ってスミカ以外の女性は<六剣>とその配下、ユリナス以外は皆同列で、ただの人との認識なので、その決断をスミカに丸投げしている。
「えっと、何事も経験ですから良いですが。申し訳ないですが、余り手加減せずに早めに終わらせる予定です。ですから、何をしているか分からないと思いますが、それでも大丈夫ですか?」
冒険者としての今後の糧とすると言う言葉を聞き、素直な意見を告げるスミカ。
「……問題ありません」
ヘイロンに向けて話しかける時とは違い、短い言葉で回答するラムダ。
誰がどう見ても少々不機嫌だ。
「ラムダ。お前、ヘイロン様とスミカ様に失礼の無い様にする事がギルドとして同行を許可する最低条件だぞ」
その態度を見て、ギルドマスターであるキャルジェスが念を押す。
こうして若干不穏な空気の中、三人がギルドを出て行くが、何故かヘイロンの右側にはスミカ、左側にはラムダが共に身を寄せるようにして歩いている。
ヘイロンは少々苦い顔をしてラムダを見ており、その顔を見てスミカも困った顔をしていた。
「ラムダだっけか?悪いがこれから<六剣>の力を使う。少し離れちゃくれねーか?」
探索を使うくらいであれば誰かに密着されていても何も問題はないが、離れてもらう一つの口実としてこう告げた。
<六剣>の話を出されては事実を知らない為に従うしかないラムダ。
誰の目から見てもヘイロンを狙っている過剰な行動ではあるのだが、大人しく言う事を聞いている。
「……見つけたぜ。って、スミカもわかっているみてーだな」
「はい。六人ですね。それと、近くに大人しくしている人ではない存在。魔獣ですかね?私にはこれが限界ですけど」
ヘイロンとスミカにして見れば、ある意味日常の会話の様なものではあるが、ラムダにとってみれば全く異次元の話をされている。
未だ町から出ていないのに、盗賊の居場所、人数、魔獣の存在までも一瞬で明らかにして見せたのだ。
「今回は捕縛……って事で良いか?俺がやるか?」
「う~ん、この程度・・・・であれば二人で行く必要もないですし、そうですね。お願いできますか?」
わかっていたつもり・・・だった<六剣>のその実力。
目の前で繰り広げている会話を聞いて、自分では決して辿り着く事ができない領域で生きている事を強制的にわからされたラムダ。
気が付くとその場からヘイロンは消え、スミカが優しい微笑みと共にラムダを見ていた。
「フフフ、ラムダさん。ヘイロンさんが素晴らしい男性だと気が付いているのですね。ありがとうございます。妻・として嬉しいし、誇らしいです」
そこに止めを刺され、どうあってもヘイロンは自分には振り向いてくれない事を悟ったラムダ。
何を言おうか迷っている所……
「終わったみたいですね。もう帰ってきますよ。さっ、ギルドに行きましょうか!」
「えっ?何を言って……」
「終わったぜ。こんな小物連中が背伸びしやがって。だが、これで安心だろうな」
忽然と現れたヘイロンと、両肩に乗っている六人の盗賊……
そのままギルドに戻り、六人を引き渡すヘイロン。
「あの場にいた魔獣は始末しておいた。先行していた冒険者の存在は見つからなかったが、恐らくこれが、彼らが使っていた武器だろうな。渡しておくぜ」
収納袋から数々の武器を出してギルドに提出するヘイロン。
そんな一連の姿を見て、どうやっても<炎剣>ヘイロンを自分の常識では対応する事は出来ず、同時にその隣に立つ事は出来ないと理解したラムダは、あっさりとヘイロンを諦めたのだった。
「フフ、妻の余裕を見せる事が出来たかしら?」
「……何が?」
町を出たヘイロンとスミカの会話だが、ヘイロンには本当にスミカが何を言っているのかは理解する事が出来なかった。
新婚の癖に、既に長く共に過ごした夫婦のように、さりげなく互いを気遣い、尊重し合える夫婦となっている。
少々前に見晴らしの良い高台で、眼下に広がる絶景を見ながら一大決心してスミカにプロポーズしたヘイロン。
そのプロポーズを今までの中で一番幸せそうな、嬉しそうな笑顔で受けたスミカ。
不倶戴天の決意を示すため、ヘイロンはスライムを使って<六剣>とロイド、ユリナスにプロポーズをすると予告して自分を追い込んでいた。
予告された側としては、覚悟も何も全員が既に夫婦だと思っていたのだが、せっかく気合を入れているヘイロンに余計な事を言うのも酷だと思い、決まり切っている成り行きを黙って見守る事にしていた。
そんな二人はフロキル王国にある大きな屋敷ではなく、相変わらず旅をすると共に人助けを行っており、今日は冒険者ギルドに顔を出していた。
「こ、これはヘイロン様とスミカ様。ようこそお越しくださいました。私、このギルドマスターをしておりますキャルジェスと申します」
「そんなにかしこまる必要はねーよ」
「そうですよ、キャルジェスさん。ところで、塩漬けの依頼は有ったりしますか?」
町並みを見て景色を楽しみ、スミカにおいしそうな食事を食べさせてギルドまで来ている二人。
ギルドに入った途端に<六剣>の二振りだと認識され、あっという間にギルドマスターが奥の部屋から飛び出してきた所だ。
「じ、実はあるのです。塩漬けの依頼。とある洞窟を根城にしている盗賊一味ですが、魔獣も手懐けているようで逃げ足も速く、また戦闘力も優れているのです。数度高ランクの冒険者を向かわせましたが……結果的に彼らには申し訳ない事をしました」
明言はしないが、キャルジェスは盗賊の対応に向かった冒険者達は既に生きていないと言っているのだ。
「まだそんな連中が居いやがるのか。わかった。その依頼受けた」
「ヘイロンさん、久しぶりに力を使うのですか?」
旅を楽しむため、そして<六剣>の最大の敵が消滅したことから、ヘイロンは最近修行以外では探索を一切使っていない。
「仕方ねーだろーな。一人でも逃がしたら後が面倒だ」
「ですよね。じゃあ早速行きましょ……」
「私も同行しても良いですか?」
スミカが言い終わる前に割り込んできたのは、明らかに見た目冒険者である女性だ。
「ラムダ……ヘイロン様、スミカ様。この冒険者はラムダと言い、今のギルドの最高戦力です」
「ご紹介にあずかりましたラムダと申します。正直申し上げて、私一人では盗賊団に対応できずに困っておりました。ですが、<六剣>のお二人が対応して頂けるのであれば問題ないですが、今後の私の糧にするべく、是非とも同行させて頂きたいのです」
何故か視線はヘイロンだけに固定して告げるラムダ。
腰に小さ目の弓を装備しており、防御は最低限の速度重視の軽装。
明らかに強烈な攻撃力を持って敵を旬滅するタイプではない。
「おい……あのラムダが同行したいだってよ」
「誰とも行動を共にしたがらない女が……」
この場にいる冒険者達がヒソヒソ放している通り、このラムダと言う女性はソロで活動して結果を出し続けている。
他のパーティーからの加入依頼、たとえ一時的な申請であっても決して誰とも行動を共にしなかったラムダが、自ら同行を依頼した事でざわついているのだ。
「……俺は別に構わねーが、スミカはどうだ?」
正直ラムダと言う女性は美人だ。
その美貌と結果を出し続けている事から、他の……特に男性の冒険者から行動を共にしたいと言う希望が殺到しているが、その全てを断っていた。
そのラムダにこう言われては普通の男であれば即断即決なのだが、ヘイロンは違う。
ハッキリ言ってスミカ以外の女性は<六剣>とその配下、ユリナス以外は皆同列で、ただの人との認識なので、その決断をスミカに丸投げしている。
「えっと、何事も経験ですから良いですが。申し訳ないですが、余り手加減せずに早めに終わらせる予定です。ですから、何をしているか分からないと思いますが、それでも大丈夫ですか?」
冒険者としての今後の糧とすると言う言葉を聞き、素直な意見を告げるスミカ。
「……問題ありません」
ヘイロンに向けて話しかける時とは違い、短い言葉で回答するラムダ。
誰がどう見ても少々不機嫌だ。
「ラムダ。お前、ヘイロン様とスミカ様に失礼の無い様にする事がギルドとして同行を許可する最低条件だぞ」
その態度を見て、ギルドマスターであるキャルジェスが念を押す。
こうして若干不穏な空気の中、三人がギルドを出て行くが、何故かヘイロンの右側にはスミカ、左側にはラムダが共に身を寄せるようにして歩いている。
ヘイロンは少々苦い顔をしてラムダを見ており、その顔を見てスミカも困った顔をしていた。
「ラムダだっけか?悪いがこれから<六剣>の力を使う。少し離れちゃくれねーか?」
探索を使うくらいであれば誰かに密着されていても何も問題はないが、離れてもらう一つの口実としてこう告げた。
<六剣>の話を出されては事実を知らない為に従うしかないラムダ。
誰の目から見てもヘイロンを狙っている過剰な行動ではあるのだが、大人しく言う事を聞いている。
「……見つけたぜ。って、スミカもわかっているみてーだな」
「はい。六人ですね。それと、近くに大人しくしている人ではない存在。魔獣ですかね?私にはこれが限界ですけど」
ヘイロンとスミカにして見れば、ある意味日常の会話の様なものではあるが、ラムダにとってみれば全く異次元の話をされている。
未だ町から出ていないのに、盗賊の居場所、人数、魔獣の存在までも一瞬で明らかにして見せたのだ。
「今回は捕縛……って事で良いか?俺がやるか?」
「う~ん、この程度・・・・であれば二人で行く必要もないですし、そうですね。お願いできますか?」
わかっていたつもり・・・だった<六剣>のその実力。
目の前で繰り広げている会話を聞いて、自分では決して辿り着く事ができない領域で生きている事を強制的にわからされたラムダ。
気が付くとその場からヘイロンは消え、スミカが優しい微笑みと共にラムダを見ていた。
「フフフ、ラムダさん。ヘイロンさんが素晴らしい男性だと気が付いているのですね。ありがとうございます。妻・として嬉しいし、誇らしいです」
そこに止めを刺され、どうあってもヘイロンは自分には振り向いてくれない事を悟ったラムダ。
何を言おうか迷っている所……
「終わったみたいですね。もう帰ってきますよ。さっ、ギルドに行きましょうか!」
「えっ?何を言って……」
「終わったぜ。こんな小物連中が背伸びしやがって。だが、これで安心だろうな」
忽然と現れたヘイロンと、両肩に乗っている六人の盗賊……
そのままギルドに戻り、六人を引き渡すヘイロン。
「あの場にいた魔獣は始末しておいた。先行していた冒険者の存在は見つからなかったが、恐らくこれが、彼らが使っていた武器だろうな。渡しておくぜ」
収納袋から数々の武器を出してギルドに提出するヘイロン。
そんな一連の姿を見て、どうやっても<炎剣>ヘイロンを自分の常識では対応する事は出来ず、同時にその隣に立つ事は出来ないと理解したラムダは、あっさりとヘイロンを諦めたのだった。
「フフ、妻の余裕を見せる事が出来たかしら?」
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