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ルーカスの報告
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何時まで経っても魔族がいる【癒しの雫】に対して何も行動を起こさないギルドマスターに業を煮やしたルーカスが、かなりの金子を握らせた王城に勤めている執事を通して謁見を強行し、自分の中で確信を得ている事情を暴露する。
その報告を聞いた国王としては、完全に裏切られた思いでいた。
確かに有りえない程の実績を叩き出してきたので、信頼してSランクにまでしたギルドに憎むべき魔族がいるのだ。
ルーカスの報告には、事実無根のフレナブル達魔族による自作自演の物語も含まれていたので、よりルーカスの話に信憑性を持たせてしまっている。
この報告を同じ謁見の間で聞いていたリビル公爵は、国王の意識、現状を把握する力はこの程度かと非常に残念な気持ちになっていた。
一方のアルゾナ王国の国王であるラスカーレ・アルゾナは、【癒しの雫】の件をリビル公爵から聞いており、今後の助力を確約していた。
ジャロリア王国のリビル公爵から話があった時には驚いたが、冷静に考えれば、あれ程の強さを見せつけるメンバーが全員人族である事が有りえないのに気が付いてもよさそうなものだが、今尚魔王国からの侵攻の脅威にさらされているので、そこまでの余裕が無かったのだ。
だが、そのような切羽詰まった状況はこれで変わると大いに期待していた。
この国王、他種族を忌み嫌う事なく、国民にもその教えは広く伝えられている。
今回の魔王国の襲来も、今代魔王が悪であり、それに従って攻めて来る魔族が悪であるだけだと割り切っているが、残念ながら今の所好戦的な魔族が国内に居を構えている事は無い。
先代魔王時代には大陸中が平和に生活できていた事が、アルゾナ国王の考えが正しいと裏付け出来る良い証拠であり、その均衡を破ったのがジャロリア王国であり【勇者の館】に所属しているルーカスを始めとした<勇者>として褒め称えられている者達なのだ。
その思いを確固たるものにしたのは、人族である【勇者の館】の蛮行を目の前で見させられた時だ。
ルーカス達が情けなくも逃亡した為に自国のSランクギルドの生き残りであるAランカーのフィライトが犠牲になったのを見て、人族でも救いようのない者がいる事を改めて思い知らされたのだ。
そして最終的にその尻拭いをしてくれたのが【癒しの雫】であるのだから、一行に力を貸す事は当然と考えている。
むしろ借りの一部を返す位の考えだ。
「陛下、【癒しの雫】はやはり資格を剥奪されたそうです!」
このアルゾナ王国で大英雄と称えられていたホスフォ率いる【鋭利な盾】の仇を取ってくれた【癒しの雫】に対する感謝の気持ちは、国民の誰しもが持っている為、案内してきた騎士も非常に悔しそうに報告している。
「そうですか。やはり愚王と言う事ですね。わかりました。至急準備をお願いします」
ここは謁見の間と言う程仰々しい場所ではなく、会議室。
リビル公爵からの情報で【癒しの雫】の資格は剥奪される可能性が高いと聞いており、その受け皿としてアルゾナ王国認定Sランクギルドと言う事を宣言してくれないか……と頼まれていたのだ。
「では、すぐさま宣言する事にしましょう。全く、疫病神をSランク、救いの神を資格剥奪。呆れてものが言えませんね。今後は付き合い方を考えなくてはなりませんよ」
そもそも【鋭利な盾】の恨みもあるので、ルーカスを再び担ぎ上げるジャロリア王国に対する信頼はゼロどころかマイナスにまで下がっている。
「陛下、やはりこのまま発表なさるのですか?」
「もちろんです。リビル公爵から【癒しの雫】の許可も得られていると聞いています。どの道ジャロリア国王の発表ではある事無い事言われているのですから、そこを正す意味でも正確に伝えるべきでしょう」
こうして、ジャロリア国王からの緊急発表である【癒しの雫】の多大な裏切り行為による完全資格剥奪と、その裏切りを明るみに出して断罪して見せた【勇者の館】のSランク昇格の発表後、アルゾナ王国から緊急発表が行われた。
国家のギルドに関する緊急発表が連続して行われるなど前代未聞であり、アルゾナ王国の発表は必要以上に大陸中からの注目を浴びていた。
「私はアルゾナ王国の国王、ラスカーレ・アルゾナである。この度、魔族侵攻に対して多大な貢献をした【癒しの雫】に対し、我がアルゾナ王国がSランクギルドに認定する。更に、我ら人族の為に同族の現魔王に抗い、魔獣を殲滅してくれているフレナブルを個人のSランク、所属冒険者をAランク認定とする事をここに宣言する!」
【癒しの雫】の資格剥奪宣言をしたジャロリア王国では、その原因は裏切り行為としか説明が無かったのだが、再びSランク認定したアルゾナ王国の宣言では、フレナブルが魔族であると明確に言い切っている。
フレナブルとしては、クオウと【癒しの雫】の為になるのであれば自分の立場など正直どうでもよく、文句を言われるようであればその相手を始末しても良い位の気持ちでいたので、リビル公爵から素性を公にした上でアルゾナ王国認定Sランカーになると言う提案を快諾していた。
既に大陸中で最強と噂が回り始めている【癒しの雫】の突然の認定解除だが、その理由も直後に大陸中に周知された。
ジャロリア王国の人族至上主義は有名だったからだ。
通常のギルドであれば、他国に情報を流す必要はない。
日々ギルドは淘汰されているので、一々そのような情報が来ても受け取った方も困るのだが、Sランクギルドとなれば話は別だ。
受け取った各国での対応はまちまちであり、ルーカスの蛮行を知らない国家や少し前の輝かしい戦果しか知らない国家では、【勇者の館】が再びSランクギルドに認定されてルーカスもSランカーになった事を喜んでいるが、直近の彼らの態度や戦果を知っている者達は、ジャロリア王国に対する不信感すら生まれていた。
どちらの立場であっても共通して言える事は、ジャロリア王国と、当然敵対している魔王国を除いて、ほぼ全ての国家が【癒しの雫】に好意的だと言う事だ。
ジャロリア王国認定時代での戦果は相当広く伝えられていた事、アルゾナ王国はほぼ全ての国家に好かれており、その国王から信頼されているギルドであると認識されている事が要因だ。
結局認定剥奪から僅か数十分で所属国家は違うが、再びSランクギルドに返り咲いた【癒しの雫】だが、即座にジャロリア王国からのクレームが入る。
曰く、裏切り者を庇うとは何事だ……と言う事らしいが、普段温和なアルゾナ国王が各国の首脳が魔道具を通して見守る中で“自分の身を顧みろ”と言い切って相手にしなかった逸話だけが残った。
その報告を聞いた国王としては、完全に裏切られた思いでいた。
確かに有りえない程の実績を叩き出してきたので、信頼してSランクにまでしたギルドに憎むべき魔族がいるのだ。
ルーカスの報告には、事実無根のフレナブル達魔族による自作自演の物語も含まれていたので、よりルーカスの話に信憑性を持たせてしまっている。
この報告を同じ謁見の間で聞いていたリビル公爵は、国王の意識、現状を把握する力はこの程度かと非常に残念な気持ちになっていた。
一方のアルゾナ王国の国王であるラスカーレ・アルゾナは、【癒しの雫】の件をリビル公爵から聞いており、今後の助力を確約していた。
ジャロリア王国のリビル公爵から話があった時には驚いたが、冷静に考えれば、あれ程の強さを見せつけるメンバーが全員人族である事が有りえないのに気が付いてもよさそうなものだが、今尚魔王国からの侵攻の脅威にさらされているので、そこまでの余裕が無かったのだ。
だが、そのような切羽詰まった状況はこれで変わると大いに期待していた。
この国王、他種族を忌み嫌う事なく、国民にもその教えは広く伝えられている。
今回の魔王国の襲来も、今代魔王が悪であり、それに従って攻めて来る魔族が悪であるだけだと割り切っているが、残念ながら今の所好戦的な魔族が国内に居を構えている事は無い。
先代魔王時代には大陸中が平和に生活できていた事が、アルゾナ国王の考えが正しいと裏付け出来る良い証拠であり、その均衡を破ったのがジャロリア王国であり【勇者の館】に所属しているルーカスを始めとした<勇者>として褒め称えられている者達なのだ。
その思いを確固たるものにしたのは、人族である【勇者の館】の蛮行を目の前で見させられた時だ。
ルーカス達が情けなくも逃亡した為に自国のSランクギルドの生き残りであるAランカーのフィライトが犠牲になったのを見て、人族でも救いようのない者がいる事を改めて思い知らされたのだ。
そして最終的にその尻拭いをしてくれたのが【癒しの雫】であるのだから、一行に力を貸す事は当然と考えている。
むしろ借りの一部を返す位の考えだ。
「陛下、【癒しの雫】はやはり資格を剥奪されたそうです!」
このアルゾナ王国で大英雄と称えられていたホスフォ率いる【鋭利な盾】の仇を取ってくれた【癒しの雫】に対する感謝の気持ちは、国民の誰しもが持っている為、案内してきた騎士も非常に悔しそうに報告している。
「そうですか。やはり愚王と言う事ですね。わかりました。至急準備をお願いします」
ここは謁見の間と言う程仰々しい場所ではなく、会議室。
リビル公爵からの情報で【癒しの雫】の資格は剥奪される可能性が高いと聞いており、その受け皿としてアルゾナ王国認定Sランクギルドと言う事を宣言してくれないか……と頼まれていたのだ。
「では、すぐさま宣言する事にしましょう。全く、疫病神をSランク、救いの神を資格剥奪。呆れてものが言えませんね。今後は付き合い方を考えなくてはなりませんよ」
そもそも【鋭利な盾】の恨みもあるので、ルーカスを再び担ぎ上げるジャロリア王国に対する信頼はゼロどころかマイナスにまで下がっている。
「陛下、やはりこのまま発表なさるのですか?」
「もちろんです。リビル公爵から【癒しの雫】の許可も得られていると聞いています。どの道ジャロリア国王の発表ではある事無い事言われているのですから、そこを正す意味でも正確に伝えるべきでしょう」
こうして、ジャロリア国王からの緊急発表である【癒しの雫】の多大な裏切り行為による完全資格剥奪と、その裏切りを明るみに出して断罪して見せた【勇者の館】のSランク昇格の発表後、アルゾナ王国から緊急発表が行われた。
国家のギルドに関する緊急発表が連続して行われるなど前代未聞であり、アルゾナ王国の発表は必要以上に大陸中からの注目を浴びていた。
「私はアルゾナ王国の国王、ラスカーレ・アルゾナである。この度、魔族侵攻に対して多大な貢献をした【癒しの雫】に対し、我がアルゾナ王国がSランクギルドに認定する。更に、我ら人族の為に同族の現魔王に抗い、魔獣を殲滅してくれているフレナブルを個人のSランク、所属冒険者をAランク認定とする事をここに宣言する!」
【癒しの雫】の資格剥奪宣言をしたジャロリア王国では、その原因は裏切り行為としか説明が無かったのだが、再びSランク認定したアルゾナ王国の宣言では、フレナブルが魔族であると明確に言い切っている。
フレナブルとしては、クオウと【癒しの雫】の為になるのであれば自分の立場など正直どうでもよく、文句を言われるようであればその相手を始末しても良い位の気持ちでいたので、リビル公爵から素性を公にした上でアルゾナ王国認定Sランカーになると言う提案を快諾していた。
既に大陸中で最強と噂が回り始めている【癒しの雫】の突然の認定解除だが、その理由も直後に大陸中に周知された。
ジャロリア王国の人族至上主義は有名だったからだ。
通常のギルドであれば、他国に情報を流す必要はない。
日々ギルドは淘汰されているので、一々そのような情報が来ても受け取った方も困るのだが、Sランクギルドとなれば話は別だ。
受け取った各国での対応はまちまちであり、ルーカスの蛮行を知らない国家や少し前の輝かしい戦果しか知らない国家では、【勇者の館】が再びSランクギルドに認定されてルーカスもSランカーになった事を喜んでいるが、直近の彼らの態度や戦果を知っている者達は、ジャロリア王国に対する不信感すら生まれていた。
どちらの立場であっても共通して言える事は、ジャロリア王国と、当然敵対している魔王国を除いて、ほぼ全ての国家が【癒しの雫】に好意的だと言う事だ。
ジャロリア王国認定時代での戦果は相当広く伝えられていた事、アルゾナ王国はほぼ全ての国家に好かれており、その国王から信頼されているギルドであると認識されている事が要因だ。
結局認定剥奪から僅か数十分で所属国家は違うが、再びSランクギルドに返り咲いた【癒しの雫】だが、即座にジャロリア王国からのクレームが入る。
曰く、裏切り者を庇うとは何事だ……と言う事らしいが、普段温和なアルゾナ国王が各国の首脳が魔道具を通して見守る中で“自分の身を顧みろ”と言い切って相手にしなかった逸話だけが残った。
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