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ハンネル王国
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ハンネル王国のスミルカの町。
ここには、ジトロ副ギルドマスター補佐心得が勤務していたギルドがあり、そこのギルドマスターという位置にはイルスタ男爵がいる。
その彼は、ギルドマスターに与えられた部屋で浮かない顔をしている。
ここの所ハンネル王国としては、聖剣が壊れている事や悪魔の襲撃、ドストラ・アーデがバリッジの一員であり、バイチ帝国の重鎮を手にかけようとしていた事、王城での暗殺等の国家としては有り得ないほどの不祥事が連続して起こっていた。
一部は不祥事ではなく止むを得ない事ではあったのだが、他国から見れば不祥事と認識されていたのだ。
対外的なメンツを保つためにも、何かしらの処罰が必要になってしまっている。
そこでやり玉に挙がってしまったのが、門を破壊されて悪魔の襲撃を許したスミルカの町のギルドマスターであるイルスタだったのだ。
通常ギルドは国家に属しているわけではないが、ギルドマスターだけはその国家の貴族が就くと言う不文律があるので、処罰の対象になり得るのが実態だ。
スミルカの町の住民や冒険者達にしてみれば、その身を犠牲にしてでも町を守ろうとしたギルドマスターに感謝こそすれ、処罰の対象にしようとしているハンネル王国に対して不信感しか湧いていなかった。
更に、噂でしかないのだが、ハンネル王国の近衛騎士であるフォトリの無様な敵前逃亡の話も聞き及んでいる住民達の怒りは凄まじい。
そのため長きに渡り抗議行動が行われていたのだが、決定が覆る事は無かった。
ギルドマスターの部屋にいる受付嬢は、落ち込んでいるイルスタを元気づけようとする。
今の所のイルスタの処分は、イルスタの家族には影響はないが、本人は爵位の剥奪、そして国外追放が言い渡されているのだ。
「マスター、元気を出してください。皆、マスターが命がけでこの町を守ろうとしてくれた事を知っています」
そんな言葉を掛けられても、あまり慰めにはなっていない。
だが、国家として決定した事がそう簡単に覆る訳もなく、新たに入ってきた受付が王都からの連絡事項が書かれた手紙をイルスタに手渡す。
その中身は、既に後任のギルドマスターが決定した旨が記載されていた。
その名はピート男爵。
「俺の次はピート男爵だそうだ。もはやこの流れは俺には止める事は出来ない。すまんな」
絞り出すように声を出すイルスタだが、彼を慰める余裕はこの場にいる二人の受付嬢にはなかった。
彼の口から出てきた後任の名前を聞いたからだ。
ピート男爵。
彼の噂は良く聞くが、上にはペコペコ、下にはガミガミ。
こう言った小さい男にはありがちな、自分至上主義。
当然自分の失敗は部下のせいであり、部下の成功は自分のおかげなのである。
彼の場合は火のない所に煙は立たないではなく、正に燃え盛る炎が溢れている状態であり、悪意ある者達が流した根も葉もない噂でない事は、スミルカの町に住む者であれば誰でも知っている。
ドストラ・アーデも中々のクズではあったが、あまり実害はなかった。
だが今度のピートは違う。
無駄に口を出して頓珍漢な事を喚き、その通りに動かないと癇癪を起こす。
そして、その結果が悪ければ部下のせいで、成功すれば自分のおかげ…‥となるのだ。
彼の場合、時折王都からスミルカの町に来ては騒ぎを起こすようになっていたので、全ての住民が彼の素行を知る所になっている。
「お願いします!イルスタマスター、何としてもここに留まって頂けませんか?」
「私からもお願いします~!!!」
必死の受付嬢二人。
繰り返すが、ギルドは国からは独立してはいるのだが、ギルドマスターはその国家に所属する貴族が就任する。
つまり、その人柄一つでギルドの雰囲気が一気に変わってしまうのだ。
それを心底わかっている受付嬢二人。
以前のトロンプ、ドストラ・アーデ、今のイルスタでかなり雰囲気が変わっているのを経験し、仕事のし易さ、楽しさも全く異なっていたからだ。
「本当にスマン。俺程度ではどうしようもないんだ。もし、本当に辛くなったらバイチ帝国に来ると良い。あそこにはジトロ副ギルドマスター補佐心得もいるしな。結局俺は爵位が身の丈に合わなかったんだろう。冒険者と共に活動できるこの職は天職だと思っていたのだが、残念だ」
「イルスタマスターは、これからどうされるのですか?」
受付としても本当にこの決定が覆るとは思っていなかったので、今後に意識が向く。
「今も言ったが、ジトロ副ギルドマスター補佐心得がいるバイチ帝国に行こうと思っている。あそこのギルマス……グラムロイス殿も良い奴だからな。暫くは冒険者として活動するさ」
数日後、小太りで良く燃えそうな雰囲気の油ぎった男がギルドにやってきた。
そこには既に荷物を抱えたイルスタもおり、直接引き継いだ後にこの町を後にするのだ。
「私の為にご苦労だった、イルスタ前ギルドマスター。後は任せて、さっさと消えてくれて構わんぞ」
「あん?ああ、そうさせてもらおうか」
突然無礼な態度を取られたイルスタ。
残された職員や冒険者が心配ではあったのだが、最早手の打ちようが有る訳もなく、そのままギルドを後にする。
「お前ら、あんな者の為に何をしているんだ。さっさと仕事に戻れ。私は甘くはないぞ。今までの様なぬるま湯につかった状態でいられると思うなよ!」
ギルドの状態を知らないにも拘らず、のっけからエンジン全開のピート。
職員や、その場にいた冒険者達が苦い顔をしている事すらわからない。
ふんぞり返りながら、ギルドマスターの部屋にさっさと向かってしまった。
「おいおい、あれで大丈夫かよ?」
「イルスタさん、バイチに行くんだってな。少しここで様子をみて、ダメなら俺もバイチに行くかな」
「いやいや、少し様子を見る必要があるか?アレだぞ?」
冒険者達は、イルスタと違って今度のギルドマスターであるピートは、冒険者目線での対応を一切してくれる事は無いと改めて確信した。
当然イルスタ追放の一報はアンノウンの情報網にもかかり、バイチ帝国のギルドにいるジトロにもグラムロイスから直接聞かされている。
「ジトロ副ギルドマスター補佐心得、ご存じかもしれませんがスミルカの町のギルドマスターであるイルスタ殿が、最近のハンネル王国の失態の責を負い、爵位剥奪、更には国家追放となってしまっています。彼はここバイチ帝国のギルドに所属する冒険者として活動したいと言っていますので快諾しました」
「情報ありがとうございます。実はハンネル王国は少し気になっているんです。悪魔に襲撃され、バリッジには侵食され、聖剣を持った近衛騎士は逃げたとの話もあります。そして今回のイルスタ様の追放。トロンプ様がそのような事を決断なさるとは思えないのですが」
「ですが、あれほどの大国が失態続きである場合、宰相の立場となると何かしらの処罰を行ったと言う事が必要になるのも事実ですよ」
グラムロイスはバイチ帝国の宰相、騎士隊長と腐れ縁である為、宰相としての立場についても理解があり、国家運営上涙を飲んで処理をしなくてはならない事があるとジトロに告げた。
「そうですか、そうかもしれませんね。私は貴族や王族としての考えは分かりませんので、そこまでは思い至りませんでした。ありがとうございます」
素直にお礼を伝えるジトロ。
率直な所、国外追放や爵位剥奪については納得がいかないところではあるが、イルスタと会えるのは楽しみであったりする。
「そうなると、私がイルスタ様に依頼を紹介したりすることになるのですかね?」
この問いかけには、グラムロイスは苦笑いをするだけだった。
ここには、ジトロ副ギルドマスター補佐心得が勤務していたギルドがあり、そこのギルドマスターという位置にはイルスタ男爵がいる。
その彼は、ギルドマスターに与えられた部屋で浮かない顔をしている。
ここの所ハンネル王国としては、聖剣が壊れている事や悪魔の襲撃、ドストラ・アーデがバリッジの一員であり、バイチ帝国の重鎮を手にかけようとしていた事、王城での暗殺等の国家としては有り得ないほどの不祥事が連続して起こっていた。
一部は不祥事ではなく止むを得ない事ではあったのだが、他国から見れば不祥事と認識されていたのだ。
対外的なメンツを保つためにも、何かしらの処罰が必要になってしまっている。
そこでやり玉に挙がってしまったのが、門を破壊されて悪魔の襲撃を許したスミルカの町のギルドマスターであるイルスタだったのだ。
通常ギルドは国家に属しているわけではないが、ギルドマスターだけはその国家の貴族が就くと言う不文律があるので、処罰の対象になり得るのが実態だ。
スミルカの町の住民や冒険者達にしてみれば、その身を犠牲にしてでも町を守ろうとしたギルドマスターに感謝こそすれ、処罰の対象にしようとしているハンネル王国に対して不信感しか湧いていなかった。
更に、噂でしかないのだが、ハンネル王国の近衛騎士であるフォトリの無様な敵前逃亡の話も聞き及んでいる住民達の怒りは凄まじい。
そのため長きに渡り抗議行動が行われていたのだが、決定が覆る事は無かった。
ギルドマスターの部屋にいる受付嬢は、落ち込んでいるイルスタを元気づけようとする。
今の所のイルスタの処分は、イルスタの家族には影響はないが、本人は爵位の剥奪、そして国外追放が言い渡されているのだ。
「マスター、元気を出してください。皆、マスターが命がけでこの町を守ろうとしてくれた事を知っています」
そんな言葉を掛けられても、あまり慰めにはなっていない。
だが、国家として決定した事がそう簡単に覆る訳もなく、新たに入ってきた受付が王都からの連絡事項が書かれた手紙をイルスタに手渡す。
その中身は、既に後任のギルドマスターが決定した旨が記載されていた。
その名はピート男爵。
「俺の次はピート男爵だそうだ。もはやこの流れは俺には止める事は出来ない。すまんな」
絞り出すように声を出すイルスタだが、彼を慰める余裕はこの場にいる二人の受付嬢にはなかった。
彼の口から出てきた後任の名前を聞いたからだ。
ピート男爵。
彼の噂は良く聞くが、上にはペコペコ、下にはガミガミ。
こう言った小さい男にはありがちな、自分至上主義。
当然自分の失敗は部下のせいであり、部下の成功は自分のおかげなのである。
彼の場合は火のない所に煙は立たないではなく、正に燃え盛る炎が溢れている状態であり、悪意ある者達が流した根も葉もない噂でない事は、スミルカの町に住む者であれば誰でも知っている。
ドストラ・アーデも中々のクズではあったが、あまり実害はなかった。
だが今度のピートは違う。
無駄に口を出して頓珍漢な事を喚き、その通りに動かないと癇癪を起こす。
そして、その結果が悪ければ部下のせいで、成功すれば自分のおかげ…‥となるのだ。
彼の場合、時折王都からスミルカの町に来ては騒ぎを起こすようになっていたので、全ての住民が彼の素行を知る所になっている。
「お願いします!イルスタマスター、何としてもここに留まって頂けませんか?」
「私からもお願いします~!!!」
必死の受付嬢二人。
繰り返すが、ギルドは国からは独立してはいるのだが、ギルドマスターはその国家に所属する貴族が就任する。
つまり、その人柄一つでギルドの雰囲気が一気に変わってしまうのだ。
それを心底わかっている受付嬢二人。
以前のトロンプ、ドストラ・アーデ、今のイルスタでかなり雰囲気が変わっているのを経験し、仕事のし易さ、楽しさも全く異なっていたからだ。
「本当にスマン。俺程度ではどうしようもないんだ。もし、本当に辛くなったらバイチ帝国に来ると良い。あそこにはジトロ副ギルドマスター補佐心得もいるしな。結局俺は爵位が身の丈に合わなかったんだろう。冒険者と共に活動できるこの職は天職だと思っていたのだが、残念だ」
「イルスタマスターは、これからどうされるのですか?」
受付としても本当にこの決定が覆るとは思っていなかったので、今後に意識が向く。
「今も言ったが、ジトロ副ギルドマスター補佐心得がいるバイチ帝国に行こうと思っている。あそこのギルマス……グラムロイス殿も良い奴だからな。暫くは冒険者として活動するさ」
数日後、小太りで良く燃えそうな雰囲気の油ぎった男がギルドにやってきた。
そこには既に荷物を抱えたイルスタもおり、直接引き継いだ後にこの町を後にするのだ。
「私の為にご苦労だった、イルスタ前ギルドマスター。後は任せて、さっさと消えてくれて構わんぞ」
「あん?ああ、そうさせてもらおうか」
突然無礼な態度を取られたイルスタ。
残された職員や冒険者が心配ではあったのだが、最早手の打ちようが有る訳もなく、そのままギルドを後にする。
「お前ら、あんな者の為に何をしているんだ。さっさと仕事に戻れ。私は甘くはないぞ。今までの様なぬるま湯につかった状態でいられると思うなよ!」
ギルドの状態を知らないにも拘らず、のっけからエンジン全開のピート。
職員や、その場にいた冒険者達が苦い顔をしている事すらわからない。
ふんぞり返りながら、ギルドマスターの部屋にさっさと向かってしまった。
「おいおい、あれで大丈夫かよ?」
「イルスタさん、バイチに行くんだってな。少しここで様子をみて、ダメなら俺もバイチに行くかな」
「いやいや、少し様子を見る必要があるか?アレだぞ?」
冒険者達は、イルスタと違って今度のギルドマスターであるピートは、冒険者目線での対応を一切してくれる事は無いと改めて確信した。
当然イルスタ追放の一報はアンノウンの情報網にもかかり、バイチ帝国のギルドにいるジトロにもグラムロイスから直接聞かされている。
「ジトロ副ギルドマスター補佐心得、ご存じかもしれませんがスミルカの町のギルドマスターであるイルスタ殿が、最近のハンネル王国の失態の責を負い、爵位剥奪、更には国家追放となってしまっています。彼はここバイチ帝国のギルドに所属する冒険者として活動したいと言っていますので快諾しました」
「情報ありがとうございます。実はハンネル王国は少し気になっているんです。悪魔に襲撃され、バリッジには侵食され、聖剣を持った近衛騎士は逃げたとの話もあります。そして今回のイルスタ様の追放。トロンプ様がそのような事を決断なさるとは思えないのですが」
「ですが、あれほどの大国が失態続きである場合、宰相の立場となると何かしらの処罰を行ったと言う事が必要になるのも事実ですよ」
グラムロイスはバイチ帝国の宰相、騎士隊長と腐れ縁である為、宰相としての立場についても理解があり、国家運営上涙を飲んで処理をしなくてはならない事があるとジトロに告げた。
「そうですか、そうかもしれませんね。私は貴族や王族としての考えは分かりませんので、そこまでは思い至りませんでした。ありがとうございます」
素直にお礼を伝えるジトロ。
率直な所、国外追放や爵位剥奪については納得がいかないところではあるが、イルスタと会えるのは楽しみであったりする。
「そうなると、私がイルスタ様に依頼を紹介したりすることになるのですかね?」
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