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ツツドール(2)
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「なぜだ、なんだ、その力は、どんな魔道具を使っている!」
既に姿を認識されている以上、隠蔽を行っても仕方がない。
今後の脱出時の為にも、意味のない術を無駄に使うわけにはいかない。
「そうですね……あの時にイズンさんが受けた恐怖、その中でも私を救おうとその身を犠牲にしてまで動いてくださったお方。不本意ながら、その血が流れているあなたには、その血に免じて、少しだけ事情をお話ししましょう」
私は、油断なく短剣を構えているが、あの女、ノエルと言う女は警戒しているそぶりは見せずに話をしている。
「良いですか、確かに私は魔力レベル0です。魔力レベル0の者はどうあっても魔力レベルは0。いくら高レベルの魔獣を偶然倒せたとしても、魔力レベルは0のまま。それは間違いありません。ですが、我らアンノウンだけは違うのですよ。イズンさんを含む魔力レベル0のメンバーも、全員魔力レベル60相当の力を持っています。いいえ、今はもっと上になっていますね」
この女、何を言っている。
タイシュレン王国を簡単に掌握できるほどの力を与えてくれた、バリッジと言う組織が準備した魔獣でさえレベルは30だ。
その倍以上の力があると言っているのだ。
ついに頭が壊れたか?
「そんな話を信じるほど私は愚かではない。あの新種の魔獣ですら魔力レベルは30だ。それを軽く凌駕する力、魔力レベル0如きが扱えるわけがないだろうが!」
そんな事はあってはならない。
もしこの女が、本当に魔力レベル60相当、いや、今はそれ以上と言っていたが、その力を持っているのであれば、私ではいくら魔道具を全力で駆使したとしても歯が立つわけがない。
「ですから、今あなたの攻撃をわざと受けて見せたのですが、これでも信じられないのですか?」
確かにこの女は無傷だ。
いや、幻影か何かの術を使ってどこかに隠れていたのかもしれない。
「私は騙されないぞ。お前、実際はどこかに隠れていたのだろう。あのシルエット、やけに確認しやすいと思ったが、幻影でも使ったか?」
わかりやすそうに首を振る女。
さては、図星をつかれて、誤魔化しているな。
そうとわかれば、直接的な攻撃をして感触を確かめてやる。
幻影であれば、攻撃をしても手ごたえがないからな。
「フン、図星か。私の推理は正しいようだな。覚悟しろ!」
指輪の身体強化の上に、自らの魔力で身体強化を重ね掛けして攻撃した。
この速度であれば、あの女程度では攻撃されたことも気が付かないだろう。
自信満々で短剣を胸の急所に突き立てると確かに手ごたえもあり、この女の存在が幻影でない事は確認ができた。
できたのだが、何故短剣が粉々になっている!何故この女に傷一つ、ついていない!!
これでは、この女が言っている信じられない魔力レベルの話に真実味が増してしまうではないか?
「これでわかりましたか?あなたが今持っている武器はこれでなくなりましたね。魔道具も……その指輪二つだけ。魔道具に残された魔力も残り少ないようですね。では、もう少しだけ説明を続けますね」
何故かにこやかに話すこの女。不覚にも私は恐怖で手に持っていた短剣、いや、最早ゴミとなっている短剣であった物体を落としてしまった。
「ここは無能のあなたでもおそらく気が付いている通りダンジョンです。では、何故周りに魔獣がいないか。それは、私達の力を恐れて、この周りから逃げているのです。実際にこの辺りに出現する魔獣は魔力レベル20程度。大した事はありません。まだ10階層ですから。そこで質問です、このまま私がここからいなくなるとどうなるでしょうか?」
何を言っている。あのバリッジの魔獣でさえ魔力レベル30。しかも、人為的に合成した形跡があった魔獣だ。にもかかわらず、自然な状態で魔力レベル20の魔獣がいるだと?
確かに、ダンジョンには魔獣が多数いる。
まだ発見されていないが、魔力レベル10以上の魔獣が存在するダンジョンの可能性については議論されていた。
私も、未知の領域の話であり非常に興味をそそられたのだが、その真実に図らずも接してしまったのか?
いや、そうじゃない!そうと決まったわけではない。
現実逃避をするな。
「それが事実であれば、この辺りにお前の言う魔力レベル20程度の魔獣が押し寄せるだろうな」
「正解です!!」
くっ、何だ、この女。不敬の極みだ。
「ですが、このダンジョン、結構大型の魔獣がいるダンジョンなので、いえ、他も存在しますけれど、あなたに伝えても仕方がないですね。えっと、何が言いたいかと言いますと、イズンさんを苦しめた報い、ここで受けて貰います」
なんだ、この最後は説明が面倒くさくなったような物言いは!
「今のあなたは武器無し、魔力ほぼ無し、魔道具の魔力残量もほぼ無しの状態ですから、少しでも長く生き延びて、自らの行いを反省する時間が持てる事を願っていますよ。あっ、でも最初の一体位は見学させて頂きましょうかね?」
その言葉と共に、あの女の姿、気配、一切が消えた。
慌ててあの女の立っていた場所、すぐ目の前であるが、手を伸ばすが何の感触もない。
あの女の言う事を全て信じるわけではないが、何をおいてもこの場から避難する事が先だな。
気持ちを切り替えて唯一の出口に向かおうとするが、そこには既にあの女が言った通り、大型の魔獣がこちらを見ていた。
周囲を警戒するように見ている魔獣。
本当にあの女の言う通り、あいつの力を警戒してこの場から避難していたとしたら……
あの女が確実にこの場から消えた事を確認した瞬間に、こちらに攻撃してくる可能性が高い。
私は魔力の残りが少ない二つの魔道具を起動する事にした。
立ち位置的にどうあっても逃げる事は出来ない。
隠蔽が効けば良いのだが、残念ながらあの魔獣も私を視認しているようだ。
こうなってしまうと、全力で攻撃するしか生きる道はない。
鑑定で魔力レベル測定を行おうとしたが鑑定する事ができなかったので、最低でも魔力レベル9以上はある事が確定している。
油断はできない。
魔術の威力を最大で与えられるように、危険ではないと思われる距離まで近接して魔術を行使する。
弱点の属性も鑑定できないので、大概の魔獣に効果がある雷の魔術を行使する事にした。
魔術での攻撃は、私が直接魔獣に触れて魔術を行使するのが一番攻撃力が高くなるのだが、そこまでのリスクを負う事はできない。
作戦通り、安全圏ぎりぎりの距離から雷魔術を行使して、魔獣に一撃を加える。
だがこの魔獣、魔道具すら使った私の全力の攻撃を凌いで見せた。
しかし足元もおぼつかずに、私に攻撃をしようとする素振りは見せるのだが、体が思う様に動いていないようだ。
再び同じ術を行使して、魔獣に止めをさす。
その瞬間、私の魔力レベルが上昇したのが分かった。
人類最強の魔力レベル10だ。
だが、残り魔力はあとわずか。魔道具の魔力も枯渇してしまった。
既に姿を認識されている以上、隠蔽を行っても仕方がない。
今後の脱出時の為にも、意味のない術を無駄に使うわけにはいかない。
「そうですね……あの時にイズンさんが受けた恐怖、その中でも私を救おうとその身を犠牲にしてまで動いてくださったお方。不本意ながら、その血が流れているあなたには、その血に免じて、少しだけ事情をお話ししましょう」
私は、油断なく短剣を構えているが、あの女、ノエルと言う女は警戒しているそぶりは見せずに話をしている。
「良いですか、確かに私は魔力レベル0です。魔力レベル0の者はどうあっても魔力レベルは0。いくら高レベルの魔獣を偶然倒せたとしても、魔力レベルは0のまま。それは間違いありません。ですが、我らアンノウンだけは違うのですよ。イズンさんを含む魔力レベル0のメンバーも、全員魔力レベル60相当の力を持っています。いいえ、今はもっと上になっていますね」
この女、何を言っている。
タイシュレン王国を簡単に掌握できるほどの力を与えてくれた、バリッジと言う組織が準備した魔獣でさえレベルは30だ。
その倍以上の力があると言っているのだ。
ついに頭が壊れたか?
「そんな話を信じるほど私は愚かではない。あの新種の魔獣ですら魔力レベルは30だ。それを軽く凌駕する力、魔力レベル0如きが扱えるわけがないだろうが!」
そんな事はあってはならない。
もしこの女が、本当に魔力レベル60相当、いや、今はそれ以上と言っていたが、その力を持っているのであれば、私ではいくら魔道具を全力で駆使したとしても歯が立つわけがない。
「ですから、今あなたの攻撃をわざと受けて見せたのですが、これでも信じられないのですか?」
確かにこの女は無傷だ。
いや、幻影か何かの術を使ってどこかに隠れていたのかもしれない。
「私は騙されないぞ。お前、実際はどこかに隠れていたのだろう。あのシルエット、やけに確認しやすいと思ったが、幻影でも使ったか?」
わかりやすそうに首を振る女。
さては、図星をつかれて、誤魔化しているな。
そうとわかれば、直接的な攻撃をして感触を確かめてやる。
幻影であれば、攻撃をしても手ごたえがないからな。
「フン、図星か。私の推理は正しいようだな。覚悟しろ!」
指輪の身体強化の上に、自らの魔力で身体強化を重ね掛けして攻撃した。
この速度であれば、あの女程度では攻撃されたことも気が付かないだろう。
自信満々で短剣を胸の急所に突き立てると確かに手ごたえもあり、この女の存在が幻影でない事は確認ができた。
できたのだが、何故短剣が粉々になっている!何故この女に傷一つ、ついていない!!
これでは、この女が言っている信じられない魔力レベルの話に真実味が増してしまうではないか?
「これでわかりましたか?あなたが今持っている武器はこれでなくなりましたね。魔道具も……その指輪二つだけ。魔道具に残された魔力も残り少ないようですね。では、もう少しだけ説明を続けますね」
何故かにこやかに話すこの女。不覚にも私は恐怖で手に持っていた短剣、いや、最早ゴミとなっている短剣であった物体を落としてしまった。
「ここは無能のあなたでもおそらく気が付いている通りダンジョンです。では、何故周りに魔獣がいないか。それは、私達の力を恐れて、この周りから逃げているのです。実際にこの辺りに出現する魔獣は魔力レベル20程度。大した事はありません。まだ10階層ですから。そこで質問です、このまま私がここからいなくなるとどうなるでしょうか?」
何を言っている。あのバリッジの魔獣でさえ魔力レベル30。しかも、人為的に合成した形跡があった魔獣だ。にもかかわらず、自然な状態で魔力レベル20の魔獣がいるだと?
確かに、ダンジョンには魔獣が多数いる。
まだ発見されていないが、魔力レベル10以上の魔獣が存在するダンジョンの可能性については議論されていた。
私も、未知の領域の話であり非常に興味をそそられたのだが、その真実に図らずも接してしまったのか?
いや、そうじゃない!そうと決まったわけではない。
現実逃避をするな。
「それが事実であれば、この辺りにお前の言う魔力レベル20程度の魔獣が押し寄せるだろうな」
「正解です!!」
くっ、何だ、この女。不敬の極みだ。
「ですが、このダンジョン、結構大型の魔獣がいるダンジョンなので、いえ、他も存在しますけれど、あなたに伝えても仕方がないですね。えっと、何が言いたいかと言いますと、イズンさんを苦しめた報い、ここで受けて貰います」
なんだ、この最後は説明が面倒くさくなったような物言いは!
「今のあなたは武器無し、魔力ほぼ無し、魔道具の魔力残量もほぼ無しの状態ですから、少しでも長く生き延びて、自らの行いを反省する時間が持てる事を願っていますよ。あっ、でも最初の一体位は見学させて頂きましょうかね?」
その言葉と共に、あの女の姿、気配、一切が消えた。
慌ててあの女の立っていた場所、すぐ目の前であるが、手を伸ばすが何の感触もない。
あの女の言う事を全て信じるわけではないが、何をおいてもこの場から避難する事が先だな。
気持ちを切り替えて唯一の出口に向かおうとするが、そこには既にあの女が言った通り、大型の魔獣がこちらを見ていた。
周囲を警戒するように見ている魔獣。
本当にあの女の言う通り、あいつの力を警戒してこの場から避難していたとしたら……
あの女が確実にこの場から消えた事を確認した瞬間に、こちらに攻撃してくる可能性が高い。
私は魔力の残りが少ない二つの魔道具を起動する事にした。
立ち位置的にどうあっても逃げる事は出来ない。
隠蔽が効けば良いのだが、残念ながらあの魔獣も私を視認しているようだ。
こうなってしまうと、全力で攻撃するしか生きる道はない。
鑑定で魔力レベル測定を行おうとしたが鑑定する事ができなかったので、最低でも魔力レベル9以上はある事が確定している。
油断はできない。
魔術の威力を最大で与えられるように、危険ではないと思われる距離まで近接して魔術を行使する。
弱点の属性も鑑定できないので、大概の魔獣に効果がある雷の魔術を行使する事にした。
魔術での攻撃は、私が直接魔獣に触れて魔術を行使するのが一番攻撃力が高くなるのだが、そこまでのリスクを負う事はできない。
作戦通り、安全圏ぎりぎりの距離から雷魔術を行使して、魔獣に一撃を加える。
だがこの魔獣、魔道具すら使った私の全力の攻撃を凌いで見せた。
しかし足元もおぼつかずに、私に攻撃をしようとする素振りは見せるのだが、体が思う様に動いていないようだ。
再び同じ術を行使して、魔獣に止めをさす。
その瞬間、私の魔力レベルが上昇したのが分かった。
人類最強の魔力レベル10だ。
だが、残り魔力はあとわずか。魔道具の魔力も枯渇してしまった。
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