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イズンの故郷(7)
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イズンの生まれ故郷であるタイシュレン王国。
その中枢に自らの元弟であるツツドールがおり、バリッジの助力で国家を乗っ取っていた。
元凶のバリッジ一味は捕縛して、アンノウンの拠点でイズン達の目の前にいる上、新種の魔獣は時間的にNo.4が既に片付けている。
今後はわからないが、今の時点での安全は確保できているタイシュレン王国の今後の扱いについて聞かれたイズンは、迷うことなく自らの意志を告げる。
既に今のツツドールとノエルの会話で、イズン自身がツツドールと関係がある事、タイシュレン王国に深く関係している事が明らかになっている。
ナンバーズはその事実を既に知っているが、この場でも何も言うことはない。
「No.0、そして皆さん。私とノエルはタイシュレン王国の出身。そして私はこの男の兄でした。ですが、あの国、そしてあの家にはノエル以外での良い思い出は一切ありません。平和を好むような姿勢の国王。その実は変化を嫌い、臭い物には蓋をする。あの国に対してまったく思い入れはありません」
ノエルもイズンに寄り添う位置に移動して、優しくイズンの背中に手を置いている。
「そうか、わかった。とりあえずバリッジの影は消せたので、バイチ帝国のように積極的に力を貸す事は止めておこう。時折監視する程度で良いだろうな。じゃあ次は情報だ。その彫刻になっている男、そこそこの強さだな。これならある程度の情報は持っているだろう。どうせ今までさんざん非道な行いをしてきているだろうから、遠慮はいらないな」
震える事も出来ない状態のプラロール。
「まって、く、下さい。私の知っている情報はすべて話しますから。命だけは……」
と、悪党の最後の時の定番のセリフを口にする。
そこに、あまり空気を読む事が得意でないNo.10が嬉々として提案してきた。
「えっと~、No.0!その人からの情報収集、私に任せて頂けませんか?あの“炸裂玉”をちょっと改良したのです~。それを使えば、どんな情報でも話していただけると思うのですよ!!」
どこからその自信が出て来るのかはわからないが、ヤバイやつだという事は、アンノウンの一致した見解だ。
もちろん、その“炸裂玉”の改良をしたナップルでさえ渋い表情をしているのを、アンノウンは見逃さなかった。
当然、魔力レベルの関係でプラロールにはイズンとノエル以外は覆面状態に見えているので、表情などはわからない。
「えっとね、No.10。一つ聞いてもいいかな?その“炸裂玉”って、前よりも威力を落としたのかな?」
「いいえ!!もう少し対象範囲を狭めてみたのです~。その代わり、威力は大幅増!!これで冒険者達は“炸裂玉”を投げれば、身の安全は確保できるはずです~」
そんなわけあるか!と全員が口にしたそうにモゴモゴしている不思議な図。
首領として、優しく諭すようにNo.10と話すジトロことNo.0。
そんな物を使われては、情報を引き出す前にプラロールがチリになる事は確定しているからだ。
「No.10、申し訳ないけど、ちょっとそれはできないかな。あまりテストもしていないだろう?以前の5階層のようになると大変だしね」
「え~、わかりました~」
不満そうではあるが、何とか引っ込ませることに成功したNo.0。
このやり取りだけでかなりの疲労を感じたNo.0は、この場でプラロールを尋問する事にした。
「じゃあ、お前、プラロールと言ったな。知っている事、この場で話せ。俺達が希望する情報であれば、暫くの間は命だけは助けてやろう」
実際ジトロは、プラロールを最近入手したダンジョンの最下層に幽閉しようと思っていた。
見た感じ、バリッジにおいてそこそこの地位にいると推測されるプラロール。
自らの命を優先した場合には、情報を小出しにしてくるだろうと考えたからだ。
だが、イズンとノエルの素顔を見てしまっている関係上、早い段階で魔獣の餌になって貰う事は確定している。
「わかった。初めに伝えておく。恐らくお前らが知りたいのはボスの情報と拠点だろうが、残念ながら俺の地位ではその二つとも知り得ていない。だが、いまのバリッジの行動は俺の知る限りでは、新種の魔獣合成を行っているはずだ」
プラロールの言っている事は、一部事実が含まれている。
拠点の位置に関しては真っ赤な嘘なのだが、万が一この情報を漏らしてしまえば何れアンノウンではなくバリッジからも狙われるため、伝える事ができなかったのもある。
アンノウンとしても、プラロールの言っている事を全て信じるほど馬鹿ではない。
が、この場でこれ以上の情報を得られる可能性は低いと考えていた。
ジトロとしても同様の思いであるが、最後に一つ確認をする。
「わかった。で、お前達の目的はなんだ?」
「それは、高貴な血を持つ者だけの理想郷を作る事だ。下民は下民らしく、ひたすらに我らに奉仕すればよい。そんな理想の世界を造る事だ」
中級構成員ともなると、その思想にドップリと浸かっている為、まるで教えを説くかのように雄弁に語りだす。
アンノウン達の表情を伺い知る事ができないので、状況が最悪の方向に振り切れているのに気が付かないプラロール。
「そもそも、下民共が私達高貴な血筋のバリッジに楯突く事自体が不敬。身の程知らず。そう、立場をわきまえなくてはならない」
興が乗るかのように、話は止まらない。
しかし、その次に続く言葉を発する事はなかった。
ジトロことNo.0によって、その頭が吹き飛ばされたからだ。
流石のナンバーズ、アンノウンゼロも何が起こったのか感知する事も出来ないほどの攻撃。
魔力レベル∞は伊達ではない。
隠蔽を解除したジトロは、アンノウンを見回して告げる。
「悪いね。どうしても我慢ができなくて手が出た。悪いけど、そこの汚物、片付けてくれるか?」
数人のアンノウンが、既に汚物となり果てたプラロールを取り除く。
特に、No.2による召喚獣のスライムによって、跡形もなく片付ける事ができた。
「それで確認だが、イズン。こいつはもう良いか?」
アンノウン全員に自分の生い立ちを暴露したイズンに対して、倒れているツツドールの扱いを確認するジトロ。
「ええ、問題ありません。あのプラロールでさえあの程度の情報、いえ、恐らく秘匿していたのでしょうが、大した情報を得られなかったのですから、それ以下のその男、何の価値もありません」
再びあっさりと切り捨てたが、ノエルは違ったようだ。
「ジトロ様、私はその男、あの男のようではなく、少しでも自分の罪を顧みる時間を与えながらにして頂きたいのです」
より長く恐怖を与えろと言っている。
自分を直接的に助けてくれたイズンに対して、非道な行いをしてきた男をどうしても許す事ができなかったのだ。
「わかった。あのダンジョンの下層に放置で良いか?」
「よろしくお願いします」
こうして、イズンの故郷であるタイシュレン王国に伸びたバリッジの手は、アンノウンによって取り払われる事になった。
その中枢に自らの元弟であるツツドールがおり、バリッジの助力で国家を乗っ取っていた。
元凶のバリッジ一味は捕縛して、アンノウンの拠点でイズン達の目の前にいる上、新種の魔獣は時間的にNo.4が既に片付けている。
今後はわからないが、今の時点での安全は確保できているタイシュレン王国の今後の扱いについて聞かれたイズンは、迷うことなく自らの意志を告げる。
既に今のツツドールとノエルの会話で、イズン自身がツツドールと関係がある事、タイシュレン王国に深く関係している事が明らかになっている。
ナンバーズはその事実を既に知っているが、この場でも何も言うことはない。
「No.0、そして皆さん。私とノエルはタイシュレン王国の出身。そして私はこの男の兄でした。ですが、あの国、そしてあの家にはノエル以外での良い思い出は一切ありません。平和を好むような姿勢の国王。その実は変化を嫌い、臭い物には蓋をする。あの国に対してまったく思い入れはありません」
ノエルもイズンに寄り添う位置に移動して、優しくイズンの背中に手を置いている。
「そうか、わかった。とりあえずバリッジの影は消せたので、バイチ帝国のように積極的に力を貸す事は止めておこう。時折監視する程度で良いだろうな。じゃあ次は情報だ。その彫刻になっている男、そこそこの強さだな。これならある程度の情報は持っているだろう。どうせ今までさんざん非道な行いをしてきているだろうから、遠慮はいらないな」
震える事も出来ない状態のプラロール。
「まって、く、下さい。私の知っている情報はすべて話しますから。命だけは……」
と、悪党の最後の時の定番のセリフを口にする。
そこに、あまり空気を読む事が得意でないNo.10が嬉々として提案してきた。
「えっと~、No.0!その人からの情報収集、私に任せて頂けませんか?あの“炸裂玉”をちょっと改良したのです~。それを使えば、どんな情報でも話していただけると思うのですよ!!」
どこからその自信が出て来るのかはわからないが、ヤバイやつだという事は、アンノウンの一致した見解だ。
もちろん、その“炸裂玉”の改良をしたナップルでさえ渋い表情をしているのを、アンノウンは見逃さなかった。
当然、魔力レベルの関係でプラロールにはイズンとノエル以外は覆面状態に見えているので、表情などはわからない。
「えっとね、No.10。一つ聞いてもいいかな?その“炸裂玉”って、前よりも威力を落としたのかな?」
「いいえ!!もう少し対象範囲を狭めてみたのです~。その代わり、威力は大幅増!!これで冒険者達は“炸裂玉”を投げれば、身の安全は確保できるはずです~」
そんなわけあるか!と全員が口にしたそうにモゴモゴしている不思議な図。
首領として、優しく諭すようにNo.10と話すジトロことNo.0。
そんな物を使われては、情報を引き出す前にプラロールがチリになる事は確定しているからだ。
「No.10、申し訳ないけど、ちょっとそれはできないかな。あまりテストもしていないだろう?以前の5階層のようになると大変だしね」
「え~、わかりました~」
不満そうではあるが、何とか引っ込ませることに成功したNo.0。
このやり取りだけでかなりの疲労を感じたNo.0は、この場でプラロールを尋問する事にした。
「じゃあ、お前、プラロールと言ったな。知っている事、この場で話せ。俺達が希望する情報であれば、暫くの間は命だけは助けてやろう」
実際ジトロは、プラロールを最近入手したダンジョンの最下層に幽閉しようと思っていた。
見た感じ、バリッジにおいてそこそこの地位にいると推測されるプラロール。
自らの命を優先した場合には、情報を小出しにしてくるだろうと考えたからだ。
だが、イズンとノエルの素顔を見てしまっている関係上、早い段階で魔獣の餌になって貰う事は確定している。
「わかった。初めに伝えておく。恐らくお前らが知りたいのはボスの情報と拠点だろうが、残念ながら俺の地位ではその二つとも知り得ていない。だが、いまのバリッジの行動は俺の知る限りでは、新種の魔獣合成を行っているはずだ」
プラロールの言っている事は、一部事実が含まれている。
拠点の位置に関しては真っ赤な嘘なのだが、万が一この情報を漏らしてしまえば何れアンノウンではなくバリッジからも狙われるため、伝える事ができなかったのもある。
アンノウンとしても、プラロールの言っている事を全て信じるほど馬鹿ではない。
が、この場でこれ以上の情報を得られる可能性は低いと考えていた。
ジトロとしても同様の思いであるが、最後に一つ確認をする。
「わかった。で、お前達の目的はなんだ?」
「それは、高貴な血を持つ者だけの理想郷を作る事だ。下民は下民らしく、ひたすらに我らに奉仕すればよい。そんな理想の世界を造る事だ」
中級構成員ともなると、その思想にドップリと浸かっている為、まるで教えを説くかのように雄弁に語りだす。
アンノウン達の表情を伺い知る事ができないので、状況が最悪の方向に振り切れているのに気が付かないプラロール。
「そもそも、下民共が私達高貴な血筋のバリッジに楯突く事自体が不敬。身の程知らず。そう、立場をわきまえなくてはならない」
興が乗るかのように、話は止まらない。
しかし、その次に続く言葉を発する事はなかった。
ジトロことNo.0によって、その頭が吹き飛ばされたからだ。
流石のナンバーズ、アンノウンゼロも何が起こったのか感知する事も出来ないほどの攻撃。
魔力レベル∞は伊達ではない。
隠蔽を解除したジトロは、アンノウンを見回して告げる。
「悪いね。どうしても我慢ができなくて手が出た。悪いけど、そこの汚物、片付けてくれるか?」
数人のアンノウンが、既に汚物となり果てたプラロールを取り除く。
特に、No.2による召喚獣のスライムによって、跡形もなく片付ける事ができた。
「それで確認だが、イズン。こいつはもう良いか?」
アンノウン全員に自分の生い立ちを暴露したイズンに対して、倒れているツツドールの扱いを確認するジトロ。
「ええ、問題ありません。あのプラロールでさえあの程度の情報、いえ、恐らく秘匿していたのでしょうが、大した情報を得られなかったのですから、それ以下のその男、何の価値もありません」
再びあっさりと切り捨てたが、ノエルは違ったようだ。
「ジトロ様、私はその男、あの男のようではなく、少しでも自分の罪を顧みる時間を与えながらにして頂きたいのです」
より長く恐怖を与えろと言っている。
自分を直接的に助けてくれたイズンに対して、非道な行いをしてきた男をどうしても許す事ができなかったのだ。
「わかった。あのダンジョンの下層に放置で良いか?」
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