6 / 179
ジトロの目標(1)
しおりを挟む
そんな訳で、俺は父さんと母さんの庇護から外れて独立し、冒険者として活動する事になった。
そして、そんな俺の目標は!聞いて驚け!!!ギルドの職員、そして最終的には副ギルドマスターになる事だ。
だって、安全な場所で色々画策?いや、冒険者達を上手く使って、安定した生活を送れる。
素晴らしいじゃない?
だが、俺の知る限り、ギルドマスターは貴族しかなれないらしい。
実力は関係なく、身分が関係する職業なんだってさ。
けっ!転生しても世知辛い部分は有るな。
だが、そうなると副ギルドマスターと言う手が残る。
もちろんギルドマスターとして十分な能力を持っている貴族が配置される事もあるが、今まで調査した結果によると、大概はクズばかり。
とすると、実質切り盛りするのは副ギルドマスターとなる。
実質的に、ギルドを掌握する事になるのだ。
フフフ、良し!目標に向かって邁進するか。
だが、俺の本当の能力を開示するわけにはいかない。
前世では、妬みやら何やらで酷い目にあった記憶があるからな。
目立つと碌な事にならないのは、この世界でも最早間違いがないのだ。
俺は、父さんと母さんの住んでいる同じ町のギルドで冒険者登録をした。
魔力レベルは2で登録されているけど、もちろん偽装を使っている。
この魔力レベルが直接冒険者レベルとなり、今の所俺の知る限り、神様の言っていた通り最大レベルは10だった。
レベルの高い魔獣を討伐する事によって、その力を自分の物として溜める事によりレベルが上がるのだが、この辺りにいる魔獣のレベルは低すぎるので、父さんでもレベル4以上にはなっていない。
この町だけではなく、他の町や王都周辺でも同じような状況だ。
無事登録も済んだ俺は、とりあえずこの町の人だけではなく他の町から来る商人や冒険者も含めて、決して人が踏み入る事のない森の奥に転移した。
転移後、俺の目の前には壁に囲われたかなりの広さの家がある。
「ただいま~」
「「「「「「「「「「おかえりなさい~」」」」」」」」」」
十人の美少女が俺を出迎えてくれる。
その中には、あの木の下で保護した娘も当然いる。
なぜ全員女の子かと言うと、どうやら男は多少危険な状態においても生き残る可能性が少々高く、そうすると、魔力レベルが上がるので、将来的に売却するにしても、そのまま奴隷として魔獣と戦闘させるにしても、奴隷の主としては有益なのだそうなんだ。
逆に、女の子の奴隷は、囮にされるケースが多いらしく、こんな状況になっている。
ホントにクズだな、この世界。
この娘達は、俺、そして初めの方に俺が救った娘が、その理不尽な奴隷から解放した。
もちろん、誰かから強制的に奪ったりはしていない。
捨てられたり、囮として放置されたりしている所を救ったのだ。
とは言え、彼女達が人目にさらされると、過去に自分の奴隷だった者が無事にいる所を発見した元所有者が騒ぎ出す可能性が高いので、このような場所で生活してもらっていた。
しかし、最近は既に自分の身は自分で守れるくらいの強さになっているので、特段町に行った時には隠れたり、変装したりする事はしていない。
それに最後のメンバーを救ってからはかなりの時間が経過しているので、向こうもわからないだろう。
全員、俺に対して最大の恩義を感じているらしく、とても良くしてくれていると共に、俺の指示には絶対に従ってくれる。
もちろんヘンテコな指示はしていないし、するつもりもない。
実は、最初の方に救い出した面々がいつの間にか同じような状況の娘達を救っていたので、ここまで人数が増えてしまった。
だが、その救い方は、近くにいたであろう主従契約を行っていた者を徹底的に痛めつけるという手段をとっていたため、この人数を開放した頃にはさすがに噂になっており、同じ状況の人をこの周辺で見かける事はなくなっていた。
良きかな、良きかな。
奴隷を囮にするようなクズ共がどうなろうと知った事じゃないからな。
そして、そんな俺の目標は!聞いて驚け!!!ギルドの職員、そして最終的には副ギルドマスターになる事だ。
だって、安全な場所で色々画策?いや、冒険者達を上手く使って、安定した生活を送れる。
素晴らしいじゃない?
だが、俺の知る限り、ギルドマスターは貴族しかなれないらしい。
実力は関係なく、身分が関係する職業なんだってさ。
けっ!転生しても世知辛い部分は有るな。
だが、そうなると副ギルドマスターと言う手が残る。
もちろんギルドマスターとして十分な能力を持っている貴族が配置される事もあるが、今まで調査した結果によると、大概はクズばかり。
とすると、実質切り盛りするのは副ギルドマスターとなる。
実質的に、ギルドを掌握する事になるのだ。
フフフ、良し!目標に向かって邁進するか。
だが、俺の本当の能力を開示するわけにはいかない。
前世では、妬みやら何やらで酷い目にあった記憶があるからな。
目立つと碌な事にならないのは、この世界でも最早間違いがないのだ。
俺は、父さんと母さんの住んでいる同じ町のギルドで冒険者登録をした。
魔力レベルは2で登録されているけど、もちろん偽装を使っている。
この魔力レベルが直接冒険者レベルとなり、今の所俺の知る限り、神様の言っていた通り最大レベルは10だった。
レベルの高い魔獣を討伐する事によって、その力を自分の物として溜める事によりレベルが上がるのだが、この辺りにいる魔獣のレベルは低すぎるので、父さんでもレベル4以上にはなっていない。
この町だけではなく、他の町や王都周辺でも同じような状況だ。
無事登録も済んだ俺は、とりあえずこの町の人だけではなく他の町から来る商人や冒険者も含めて、決して人が踏み入る事のない森の奥に転移した。
転移後、俺の目の前には壁に囲われたかなりの広さの家がある。
「ただいま~」
「「「「「「「「「「おかえりなさい~」」」」」」」」」」
十人の美少女が俺を出迎えてくれる。
その中には、あの木の下で保護した娘も当然いる。
なぜ全員女の子かと言うと、どうやら男は多少危険な状態においても生き残る可能性が少々高く、そうすると、魔力レベルが上がるので、将来的に売却するにしても、そのまま奴隷として魔獣と戦闘させるにしても、奴隷の主としては有益なのだそうなんだ。
逆に、女の子の奴隷は、囮にされるケースが多いらしく、こんな状況になっている。
ホントにクズだな、この世界。
この娘達は、俺、そして初めの方に俺が救った娘が、その理不尽な奴隷から解放した。
もちろん、誰かから強制的に奪ったりはしていない。
捨てられたり、囮として放置されたりしている所を救ったのだ。
とは言え、彼女達が人目にさらされると、過去に自分の奴隷だった者が無事にいる所を発見した元所有者が騒ぎ出す可能性が高いので、このような場所で生活してもらっていた。
しかし、最近は既に自分の身は自分で守れるくらいの強さになっているので、特段町に行った時には隠れたり、変装したりする事はしていない。
それに最後のメンバーを救ってからはかなりの時間が経過しているので、向こうもわからないだろう。
全員、俺に対して最大の恩義を感じているらしく、とても良くしてくれていると共に、俺の指示には絶対に従ってくれる。
もちろんヘンテコな指示はしていないし、するつもりもない。
実は、最初の方に救い出した面々がいつの間にか同じような状況の娘達を救っていたので、ここまで人数が増えてしまった。
だが、その救い方は、近くにいたであろう主従契約を行っていた者を徹底的に痛めつけるという手段をとっていたため、この人数を開放した頃にはさすがに噂になっており、同じ状況の人をこの周辺で見かける事はなくなっていた。
良きかな、良きかな。
奴隷を囮にするようなクズ共がどうなろうと知った事じゃないからな。
0
お気に入りに追加
492
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
貞操観念が逆転した世界で、冒険者の少年が犯されるだけのお話
みずがめ
恋愛
ノイッシュは冒険者として索敵、罠外し、荷物運び、鑑定などあらゆるサポートをしていた。だが彼がパーティーに求められることは他にもあったのであった……。男一人に美女二人パーティーの非道な日常のお話。
※貞操観念逆転世界で気弱な男が肉食系の女に食べられちゃうお話です。逆レイプが苦手な方は引き返すなら今ですよ(注意書き)
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
オークションで競り落とされた巨乳エルフは少年の玩具となる。【完結】
ちゃむにい
恋愛
リリアナは奴隷商人に高く売られて、闇オークションで競りにかけられることになった。まるで踊り子のような露出の高い下着を身に着けたリリアナは手錠をされ、首輪をした。
※ムーンライトノベルにも掲載しています。
【R18】追放される宿命を背負った可哀想な俺、才色兼備のSランク女三人のハーレムパーティーから追放されてしまう ~今更謝ってきても
ヤラナイカー
ファンタジー
◯出し◯ませハメ撮りをかまして用済みだからもう遅い!~
(欲張りすぎて、タイトルがもう遅いまで入らなかったw)
よくある追放物語のパロディーみたいな短編です。
思いついたから書いてしまった。
Sランク女騎士のアイシャ、Sランク女魔術師のイレーナ、Sランク聖女のセレスティナのハーレムパーティーから、Aランク|荷物持ち《ポーター》のおっさん、サトシが追放されるだけのお話です。
R18付けてますが、エッチと感じるかどうかは読む人によるかもしれません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる