谷中の用心棒 萩尾大楽

筑前助広

文字の大きさ
上 下
1 / 33

【特別収録】登場人物一覧/参考文献/地図

しおりを挟む
 自ら足を開き,坊ちゃんに自分の恥部を曝け出す。流石に,羞恥心がまだあって,大っぴらに足を広げるということまではできなかった。

「ご,ごめんなさい……」

 坊ちゃんの裾を手で握りながら,見つめる。
 自分の行動がうまく行かなかったと思い,不安になって。

「大丈夫。good boyいい子だから、安心して」

 もう一度,頭を撫でて,額にキスをしてくれる。

「えっ……」

 身体の力がストンと抜けて、今までに感じたことのない感覚に怖くなった。
 どうしよう,そう思っても身体が動かなくて,ただただ坊ちゃんを見つめる。

「レオ、もしかして、スペース入った?Say教えて

 僕の異変に気付いたのか、坊ちゃんが聞いてくる。

「……わからないです。けど,ふわふわして,心が満たされているって……」

 正直に答える。この表現があっているのか間違っているのか分からなくて不安になって,でも,今できる限りの言葉で全部伝えたかった。

「そっか,教えてくれてありがとう。僕も,レオが大好きだよ」

「大好きです」

 手を坊ちゃんの身体に回して,ぎゅっと抱きしめた。

「う,うん。ねぇ,レオここいじってもいい?」

「は,はい」

 僕がそう頷くと,坊ちゃんの大きくなった手が僕の陰部を包み込む。
 その手が心地よくて,簡単に芯を持ってしまう。

「あっ……」

 出すつもりなんてないのに声が出ていた。

「感じているの?」

 イタズラな笑みを坊ちゃんは浮かべる。そして,さらに激しく触れられる。

「……っ,そのっ……あっ……」

 勢いよく,白濁とした精が溢れ出た。

「大丈夫?」

 坊ちゃんは冷静にそう言いながら,その手でそのまま僕のお尻をなぞる。

「……はぁ、あのっ」

「どうしたの?もうやめた方がいい?」

 僕の顔色を伺うようにして,一旦僕から手を離した。

「そう,じゃなくて……」
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する

克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。

【完結】ふたり暮らし

かずえ
歴史・時代
長屋シリーズ一作目。 第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。 十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。 頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。 一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

妻を蔑ろにしていた結果。

下菊みこと
恋愛
愚かな夫が自業自得で後悔するだけ。妻は結果に満足しています。 主人公は愛人を囲っていた。愛人曰く妻は彼女に嫌がらせをしているらしい。そんな性悪な妻が、屋敷の最上階から身投げしようとしていると報告されて急いで妻のもとへ行く。 小説家になろう様でも投稿しています。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。