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最終章 狼の贄
第三回 蠢動③
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この日、梅岳は三の丸屋敷の客間で、衣非藍次郎と面会していた。
朝から降った雨がようやく止んだ昼下がりである。
藍次郎は衣非外記の弟である。衣非は、こちらに内通する代わりに、藍次郎を当主に立てて衣非家の復興を要求した。
今日が初めて顔を合わせた。やはり、衣非が言ったように利発な青年である。顔立ちには幼さが十分に残るが、学峰館では年上を差し置いての首席というのは、何となくわかる。受け答えも、そして衣非家が置かれた立場も、しっかり理解していた。
その藍次郎が辞去すると、入れ替わるように用人の波多野が現れた。
胡麻塩頭の古武士然とした、初老の男。側近中の側近で、用人として家政だけでなく、政事向きの謀略も請け負っている。
その波多野との付き合いは長く、二人三脚で此処まで成り上がったようなものだ。
「殿、報せが参りました」
波多野の声は、どこまでも落ち着いていた。それだけで、凶報ではない事がわかる。
「言うてみよ」
梅岳は、煙草盆を引き寄せて言った。
煙管は秋草蒔絵を施した、豪華なものだ。夜須藩十二万石の執政に相応しい逸品。京都に人をやって購ったものだ。
煙管も一流なら、刻み煙草にもこだわっている。利永と違い政事以外に趣味がない梅岳にとって、これが趣味らしい趣味だった。
「会津におります、奥寺東馬の暗殺が失敗いたしました」
「やはりか」
すぐに煙草の煙が漂った。その香りには、高級感がある深い味わいがある。
「三名差し向けましたが、いずれも返り討ちに」
「そうだろうな」
当然だろう、と梅岳は思った。
東馬は自他共に認める、剣の天才である。おそらく、あの男を斬れるのは清記か悌蔵ぐらいのものと思っている。故に、この暗殺は失敗するとわかっていた。
それでも刺客を放ったのは、あわよくばを狙ったのだ。最初から期待をしていたわけではない。
「儂の差し金である事は気付いたかのう」
「ご心配はございません。どう調べようが、殿には辿り着きませぬ。刺客すら殿によるものとは知らぬのです」
別に知られてもいいとは思う。襲われた時点で東馬は察しているだろうし、東馬は必ず殺すと決めていた。大和を処刑すれば、あの男は意趣返しを仕掛けてくる。殺さなくても、何かしらの動きは見せてくると、梅岳も波多野も見ていた。
故に、東馬は殺す。大和を処刑するならば、連座して処刑。生かすにしても、大和の罪を肩代わりさせて処刑するつもりだ。
「それで、今も会津に?」
「いえ、逗留していた道場の者によると、白河藩へ行くと申していたとか。何でも、そこには高名な剣客がいるとか」
「どこまでも剣一筋な男だ」
すると、今は会津を発ってい白河にいる頃合いだろう。
東馬の動向は、注視していた。最悪の想定だが、主税介と組んで襲って来ないとも限らない。東馬と主税介が組めば、流石の清記も危うい。それを想像しただけでも、首筋が寒くなった。
「殿、如何いたしましょう?」
「刺客は絶えず放て。銭は幾ら使っても構わん」
「かしこまりました。……報告はもう一つございます」
梅岳は、返事の代わりに煙管の雁首を叩いた。
「穴水主税介が、夜須に入りました。脱走した奥寺派の面々と合流した模様です」
「いよいよ来るかの」
波多野は小さく頷いた。
「しかし、勿体ない事をしたわ」
「勿体ないとは、何の事でございましょうか?」
「穴水じゃ。面白半分に兄の清記を厚遇したら、御舎弟の方へ走りおった。手駒として、手元に置けたかもしれぬというのに」
清記が使い物にならなくなった場合、主税介という手があった。または、清記が反旗を翻した時に、その始末にも使えたはずだった。
我ながら、自分の稚気が忌々しくなる。だが、そうさせるだけの態度が主税介にはあった。
(御手先役など無くしても構わぬな)
何となくだが、梅岳は御手先役を無くす事を考えていた。刺客が必要ならば、始末屋に頼む、腕利きの藩士に命じればいい。
そもそも御手先役は、念真流の宗家たる平山家が世襲する必要はなく、わざわざ内住郡代官の職を与えて囲う事もないのだ。藩祖以来守り続けたものでも、必要なければ切り捨てる。門閥の栄生十六家もそうだった。あの頃、夜須藩では能力ではなく血筋で全てが決まっていた。執政府に入るには、栄生十六家でなければならなかった。どんなに能力があろうとも、奉行止まり。しかも栄生十六家は、藩内各地にある所領で、藩庁の意向を無視した秕政を行っていた。藩士も領民も変革を望んでいた。それを成し遂げたのは、この犬山梅岳ただ一人である。
その変革に、御手先役も暗躍した。梅岳は悌蔵を説き伏せ、味方に引き入れた過去がある。もし悌蔵が栄生十六家側に立っていたら、今こうして生きてはいなかった。
(やはり、潰すか……)
今回、清記は大和ではなく自分を選んだ。次はそうとは限らない。なら、次が来る前に決断をしなければならないだろう。
「しかし、兄ほどには働けますまい」
やや間を置いて、波多野が答えた。
「ほう、お前はそう見えるか」
「はっ……。穴水様には目に見える危うさがございます。言うなれば、思慮が浅い。事実、若宮様へ走りました」
「清記はどうじゃ?」
「危うさが、目に見えませぬ。目に見えぬ以上、使い方を誤らなければ心配ないかと」
使い方、か。と、梅岳は口の中で繰り返した。
清記は情が深い。身内を深く愛しているところがある。そこを掴んでいれば、心配はないだろう。
「だが、これで多少は安心した。穴水が東馬と組まれたら始末が悪いと思っていた所だ」
「左様でございますな。東馬と奥寺派の面々は仲が悪いと聞いておりますが、この窮地に手を組まんとも限りません」
「それでは、剣客どもを呼び寄せよ。それと清記にも遣いを出しておけ」
「かしこまりました」
「報酬の準備も怠るな」
襲撃に備え、梅岳は屋敷を名うての剣客に守らせる算段をしていた。その中に奥寺派が混じっていないとは限らないので、身辺調査も急ぎ波多野が担当している。そうして厳選した剣客を五名、それに清記と家人で迎え撃つつもりだった。
「波多野」
立ち上がろうとした波多野を、梅岳は呼び止めた。
「二日後、衣非に腹を切らせる。もう奴に価値はない」
それに、こちらの工作を口に出されたら厄介な事になる。利永の耳に入れば、余計に面倒だ。想定してなかった事態だが、こうなれば早く始末した方が無難だ。
「それでは、藍次郎殿に家督をお継がせに?」
「いいや。藍次郎には相賀甚之丞の婿養子として、相賀家に入れる」
流石の波多野も、表情に困惑の色を浮かべた。しかし、それは若干というぐらいだ。計画の変更は、度々してきた事だ。
「衣非家を再興は如何に?」
「いずれだ。衣非外記は藩主弑逆を目論んだ大罪人。斯様な者を生んだ衣非家を、そのままにしれおけるはずはなかろう」
「それで藍次郎殿をお呼びになられたのでございますね」
それ以上の事は何も言わず、波多野は部屋を出て行った。
藍次郎は梅岳の申し出を受けた。生き残る為には受けざる得ないとも言えるが、むしろ他家への養子は望んでいたかのように聞こえた。
兄の外記は、衣非家の再興に捉われていた。それはまるで呪いのようで、故に命を落とす羽目になった。藍次郎は、そうした姿を見て衣非家に嫌気が差したのだろう。もし藍次郎が功績を挙げ、衣非家の再興を願ったのなら考えてやらんでもない。
その藍次郎は、明日にでも相賀家に入る。そして、長崎に遊学させるつもりだ。才能のある者を見出す事も、為政者の務め。あくまで、敵ではない者に限るが。
気が付けば、再び雨が降り出していた。一つ、命令を忘れていた。清記への監視を強めよ、という命令。
(ま、次でいいわ)
庭に目を向ける。この降り方では長雨になるだろうと、梅岳は思った。
〔第三回 了〕
朝から降った雨がようやく止んだ昼下がりである。
藍次郎は衣非外記の弟である。衣非は、こちらに内通する代わりに、藍次郎を当主に立てて衣非家の復興を要求した。
今日が初めて顔を合わせた。やはり、衣非が言ったように利発な青年である。顔立ちには幼さが十分に残るが、学峰館では年上を差し置いての首席というのは、何となくわかる。受け答えも、そして衣非家が置かれた立場も、しっかり理解していた。
その藍次郎が辞去すると、入れ替わるように用人の波多野が現れた。
胡麻塩頭の古武士然とした、初老の男。側近中の側近で、用人として家政だけでなく、政事向きの謀略も請け負っている。
その波多野との付き合いは長く、二人三脚で此処まで成り上がったようなものだ。
「殿、報せが参りました」
波多野の声は、どこまでも落ち着いていた。それだけで、凶報ではない事がわかる。
「言うてみよ」
梅岳は、煙草盆を引き寄せて言った。
煙管は秋草蒔絵を施した、豪華なものだ。夜須藩十二万石の執政に相応しい逸品。京都に人をやって購ったものだ。
煙管も一流なら、刻み煙草にもこだわっている。利永と違い政事以外に趣味がない梅岳にとって、これが趣味らしい趣味だった。
「会津におります、奥寺東馬の暗殺が失敗いたしました」
「やはりか」
すぐに煙草の煙が漂った。その香りには、高級感がある深い味わいがある。
「三名差し向けましたが、いずれも返り討ちに」
「そうだろうな」
当然だろう、と梅岳は思った。
東馬は自他共に認める、剣の天才である。おそらく、あの男を斬れるのは清記か悌蔵ぐらいのものと思っている。故に、この暗殺は失敗するとわかっていた。
それでも刺客を放ったのは、あわよくばを狙ったのだ。最初から期待をしていたわけではない。
「儂の差し金である事は気付いたかのう」
「ご心配はございません。どう調べようが、殿には辿り着きませぬ。刺客すら殿によるものとは知らぬのです」
別に知られてもいいとは思う。襲われた時点で東馬は察しているだろうし、東馬は必ず殺すと決めていた。大和を処刑すれば、あの男は意趣返しを仕掛けてくる。殺さなくても、何かしらの動きは見せてくると、梅岳も波多野も見ていた。
故に、東馬は殺す。大和を処刑するならば、連座して処刑。生かすにしても、大和の罪を肩代わりさせて処刑するつもりだ。
「それで、今も会津に?」
「いえ、逗留していた道場の者によると、白河藩へ行くと申していたとか。何でも、そこには高名な剣客がいるとか」
「どこまでも剣一筋な男だ」
すると、今は会津を発ってい白河にいる頃合いだろう。
東馬の動向は、注視していた。最悪の想定だが、主税介と組んで襲って来ないとも限らない。東馬と主税介が組めば、流石の清記も危うい。それを想像しただけでも、首筋が寒くなった。
「殿、如何いたしましょう?」
「刺客は絶えず放て。銭は幾ら使っても構わん」
「かしこまりました。……報告はもう一つございます」
梅岳は、返事の代わりに煙管の雁首を叩いた。
「穴水主税介が、夜須に入りました。脱走した奥寺派の面々と合流した模様です」
「いよいよ来るかの」
波多野は小さく頷いた。
「しかし、勿体ない事をしたわ」
「勿体ないとは、何の事でございましょうか?」
「穴水じゃ。面白半分に兄の清記を厚遇したら、御舎弟の方へ走りおった。手駒として、手元に置けたかもしれぬというのに」
清記が使い物にならなくなった場合、主税介という手があった。または、清記が反旗を翻した時に、その始末にも使えたはずだった。
我ながら、自分の稚気が忌々しくなる。だが、そうさせるだけの態度が主税介にはあった。
(御手先役など無くしても構わぬな)
何となくだが、梅岳は御手先役を無くす事を考えていた。刺客が必要ならば、始末屋に頼む、腕利きの藩士に命じればいい。
そもそも御手先役は、念真流の宗家たる平山家が世襲する必要はなく、わざわざ内住郡代官の職を与えて囲う事もないのだ。藩祖以来守り続けたものでも、必要なければ切り捨てる。門閥の栄生十六家もそうだった。あの頃、夜須藩では能力ではなく血筋で全てが決まっていた。執政府に入るには、栄生十六家でなければならなかった。どんなに能力があろうとも、奉行止まり。しかも栄生十六家は、藩内各地にある所領で、藩庁の意向を無視した秕政を行っていた。藩士も領民も変革を望んでいた。それを成し遂げたのは、この犬山梅岳ただ一人である。
その変革に、御手先役も暗躍した。梅岳は悌蔵を説き伏せ、味方に引き入れた過去がある。もし悌蔵が栄生十六家側に立っていたら、今こうして生きてはいなかった。
(やはり、潰すか……)
今回、清記は大和ではなく自分を選んだ。次はそうとは限らない。なら、次が来る前に決断をしなければならないだろう。
「しかし、兄ほどには働けますまい」
やや間を置いて、波多野が答えた。
「ほう、お前はそう見えるか」
「はっ……。穴水様には目に見える危うさがございます。言うなれば、思慮が浅い。事実、若宮様へ走りました」
「清記はどうじゃ?」
「危うさが、目に見えませぬ。目に見えぬ以上、使い方を誤らなければ心配ないかと」
使い方、か。と、梅岳は口の中で繰り返した。
清記は情が深い。身内を深く愛しているところがある。そこを掴んでいれば、心配はないだろう。
「だが、これで多少は安心した。穴水が東馬と組まれたら始末が悪いと思っていた所だ」
「左様でございますな。東馬と奥寺派の面々は仲が悪いと聞いておりますが、この窮地に手を組まんとも限りません」
「それでは、剣客どもを呼び寄せよ。それと清記にも遣いを出しておけ」
「かしこまりました」
「報酬の準備も怠るな」
襲撃に備え、梅岳は屋敷を名うての剣客に守らせる算段をしていた。その中に奥寺派が混じっていないとは限らないので、身辺調査も急ぎ波多野が担当している。そうして厳選した剣客を五名、それに清記と家人で迎え撃つつもりだった。
「波多野」
立ち上がろうとした波多野を、梅岳は呼び止めた。
「二日後、衣非に腹を切らせる。もう奴に価値はない」
それに、こちらの工作を口に出されたら厄介な事になる。利永の耳に入れば、余計に面倒だ。想定してなかった事態だが、こうなれば早く始末した方が無難だ。
「それでは、藍次郎殿に家督をお継がせに?」
「いいや。藍次郎には相賀甚之丞の婿養子として、相賀家に入れる」
流石の波多野も、表情に困惑の色を浮かべた。しかし、それは若干というぐらいだ。計画の変更は、度々してきた事だ。
「衣非家を再興は如何に?」
「いずれだ。衣非外記は藩主弑逆を目論んだ大罪人。斯様な者を生んだ衣非家を、そのままにしれおけるはずはなかろう」
「それで藍次郎殿をお呼びになられたのでございますね」
それ以上の事は何も言わず、波多野は部屋を出て行った。
藍次郎は梅岳の申し出を受けた。生き残る為には受けざる得ないとも言えるが、むしろ他家への養子は望んでいたかのように聞こえた。
兄の外記は、衣非家の再興に捉われていた。それはまるで呪いのようで、故に命を落とす羽目になった。藍次郎は、そうした姿を見て衣非家に嫌気が差したのだろう。もし藍次郎が功績を挙げ、衣非家の再興を願ったのなら考えてやらんでもない。
その藍次郎は、明日にでも相賀家に入る。そして、長崎に遊学させるつもりだ。才能のある者を見出す事も、為政者の務め。あくまで、敵ではない者に限るが。
気が付けば、再び雨が降り出していた。一つ、命令を忘れていた。清記への監視を強めよ、という命令。
(ま、次でいいわ)
庭に目を向ける。この降り方では長雨になるだろうと、梅岳は思った。
〔第三回 了〕
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