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第五章 男と見込んで
第二回 獅子身中の虫②
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夜は酒になった。
宴会は大和や東馬など家中の者だけでなく、奥寺派の面々まで呼ばれた。多くが上士と呼ばれる大組の子弟達だ。自分も一応は大組であるので、身分的に気後れは無いが、普段は付き合わない連中だった。
清記は大和と並んで上座だったが、夜が更けて座が乱れると、のっそりと背の高い猫背の男が横に座った。
(こいつが……)
東馬が嫌な男と評した、衣非外記。清記はこの屋敷で何度か顔を合わせた事があったが、言葉は交わしてはいなかった。
確かに東馬が嫌がりそうな陰気な気配はある。しかし、清記にとってはどうという事もなかった。
「こうしてお言葉を交わすのは初めてですな」
衣非が銚子を差し出したので、清記は素直に盃を受けた。
「申し訳ございません。何度かお見掛けはいたしておりましたが」
「いえいえ、それはお気になさらずに」
歳も身分も衣非が上なので、清記は下手に出る事にした。確か三十になるかどうかで、身分は功臣の家系、栄生十六家の出身である。
「江戸から戻ったとお聞きいたしましたが、『どうでした?』などという質問にうんざりしているでしょう」
「ええ、その通りですよ」
「いや、私も江戸に詰めていた事がありましてね。帰国した時は、同じように質問攻めでしたよ」
「それで、何と答えていたのですか?」
「江戸も夜須も変わらないと。生きている人間は一緒なのです。酒は飲むし、糞もする」
見掛けによらない汚い言葉に、清記は盃を進める手を停めてしまった。それを一瞥した衣非が膝を叩いて笑った。
「だが、今になって私に質問をしてきた者の気持ちはわかる。江戸はどうでした?」
「夜須と変わりませんよ」
「ふふ。しかし、夜須では大和様が襲われました。その場に私もいましてね。いやぁ、あの時は怖かった」
「話には聞いております」
「東馬殿に救ってもらわなければ、今頃死んでいたでしょうな。それで江戸藩邸での様子はどうでしたか? 菊原様に近しかったとは聞きましたが」
衣非の視線が鋭くなったような気がした。政事向きの話だ。何か探りをいれようとしているのだろう。酒のせいで緩慢だった頭が、急に回り始める。何と答えようか、何と答えるべきなのか。
「おい、衣非さんよ。主役を独り占めすんじゃねぇよ」
絶妙な間で、赤ら顔の東馬が割り込んできた。衣非が苦笑して首を振る。
「へへ、清記よ。ちょいと厠へ付き合え」
袖を掴まれて、清記は立ち上がった。
厠と言っていたが、東馬は中庭に面した縁側に腰掛けた。手には銚子を持っていた。最初から厠へ行くつもりはなかったのだろう。
「此処らでいいだろう。連中も此処までは来ねぇ」
屋敷でも奥の方だ。この先は東馬と志月の居室がある。
東馬に促され、清記も隣りに腰を下ろした。中庭には大きな池がある。派手さは無いが庭は立派なものだ。
「少し飲み過ぎたよ」
「夜風がちょうどいい酔い醒ましになってくれます」
「これは貸しだぞ」
「貸し?」
思わず聞き返したが、すぐに衣非の受け口顔を思い出して頷いた。
「俺はあいつが嫌いだ。親父がどうして奴を重く用いるか、理解も出来ん」
「それは何となくわかります」
「お前はどうだ?」
「私は好きでも嫌いでもありません」
「お前らしい」
東馬は銚子の酒を、盃に注いだ。飲み過ぎたと言いながら、まだ飲むつもりのようだ。
「親父に不穏な動きがある」
「不穏、ですか?」
「いや親父というか、その取り巻きだ。親父が襲われた事はお前も聞いているだろう?」
清記は一つ頷いた。
「あいつらは、刺客を梅岳の手の者と考えていてな。事実、そうなのだろう。そう思うのはいい。俺もそう思っているからな。だが奴らは、その仕返しを目論んでいる。しかも、その仕返しで政権まで奪おうという魂胆だ」
「それはまさか」
「奴らの一人を捕まえて聞き出した。冗談かどうかわからん。しかし、この政局では冗談にはならん」
大和が襲われて以降、比較的政局は安定していた。だがそれは、単にそう見えるだけだ。安定しているのは、お互いが抜き身の切っ先を喉元に突き付けているからだ。
「その中心にいるのが衣非だ」
あの男。清記の中で、衣非への殺意がむくむくと顔を出してきた。もしそれが本当であるならば、斬るべきだろう。しかし、斬れば奥寺派は梅岳の仕業だと勘違いして騒ぎだす可能性もある。そうなれば、手の施しようがない。
「大和様は何と?」
「笑っておったよ。そんな事は知らんとな。いくら俺が嫡男でも、取り巻きを除く事は出来ん」
東馬が更に盃を呷った。清記も、酒に手を伸ばす。飲みたくなる気持ちは痛いほどわかる。
「清記、俺は衣非を斬るつもりだ」
「東馬様が」
東馬が頷く。
「いけません。もし衣非を斬るというのなら、私が殺ります。東馬殿の剣を、暗殺のような真似で穢してはなりません」
「ほう。清記、自分の剣ならいいという口振りじゃないか」
「私はもう……いや、先程の貸しを返したいのですよ」
「そうさな」
東馬は横目で清記を一瞥すると、夜空を見上げた。
月が出ていた。禍々しいほどの満月だった。
「おっ、誰か来るな」
東馬は気配を察したのか、足音が聞こえたのはその直後だった。
現れたのは、志月だった。酒肴を乗せた盆を手にしていて、道場で見た若衆髷から女髷に結い変えている。
「志月か。男同士のひと時を邪魔すんじゃねぇよ」
「失礼ですわ。折角、お酒をお持ちしたというのに」
志月が頬を膨らませ、酒肴を清記と東馬の間に置いた。
「悪かった。冗談だ」
そこまで言って、東馬は立ち上がった。
「どこへ行かれるのですか?」
「小便だ。その間、お前が清記の相手をしてやれ」
「わたくしは酒は嗜みませぬ」
「話し相手で構わん。どうせなら、慰めてもらえよ。婚約者だった男が江戸で失踪して気落ちしてたんだろ?」
「兄上、左様な事は」
頬を赤らめる志月を置いて、東馬が立ち去っていく。清記は、婚約者だった安川平蔵の顔を思い出し、俯いた。安川を斬ったのは、自分なのだ。
〔第二回 了〕
宴会は大和や東馬など家中の者だけでなく、奥寺派の面々まで呼ばれた。多くが上士と呼ばれる大組の子弟達だ。自分も一応は大組であるので、身分的に気後れは無いが、普段は付き合わない連中だった。
清記は大和と並んで上座だったが、夜が更けて座が乱れると、のっそりと背の高い猫背の男が横に座った。
(こいつが……)
東馬が嫌な男と評した、衣非外記。清記はこの屋敷で何度か顔を合わせた事があったが、言葉は交わしてはいなかった。
確かに東馬が嫌がりそうな陰気な気配はある。しかし、清記にとってはどうという事もなかった。
「こうしてお言葉を交わすのは初めてですな」
衣非が銚子を差し出したので、清記は素直に盃を受けた。
「申し訳ございません。何度かお見掛けはいたしておりましたが」
「いえいえ、それはお気になさらずに」
歳も身分も衣非が上なので、清記は下手に出る事にした。確か三十になるかどうかで、身分は功臣の家系、栄生十六家の出身である。
「江戸から戻ったとお聞きいたしましたが、『どうでした?』などという質問にうんざりしているでしょう」
「ええ、その通りですよ」
「いや、私も江戸に詰めていた事がありましてね。帰国した時は、同じように質問攻めでしたよ」
「それで、何と答えていたのですか?」
「江戸も夜須も変わらないと。生きている人間は一緒なのです。酒は飲むし、糞もする」
見掛けによらない汚い言葉に、清記は盃を進める手を停めてしまった。それを一瞥した衣非が膝を叩いて笑った。
「だが、今になって私に質問をしてきた者の気持ちはわかる。江戸はどうでした?」
「夜須と変わりませんよ」
「ふふ。しかし、夜須では大和様が襲われました。その場に私もいましてね。いやぁ、あの時は怖かった」
「話には聞いております」
「東馬殿に救ってもらわなければ、今頃死んでいたでしょうな。それで江戸藩邸での様子はどうでしたか? 菊原様に近しかったとは聞きましたが」
衣非の視線が鋭くなったような気がした。政事向きの話だ。何か探りをいれようとしているのだろう。酒のせいで緩慢だった頭が、急に回り始める。何と答えようか、何と答えるべきなのか。
「おい、衣非さんよ。主役を独り占めすんじゃねぇよ」
絶妙な間で、赤ら顔の東馬が割り込んできた。衣非が苦笑して首を振る。
「へへ、清記よ。ちょいと厠へ付き合え」
袖を掴まれて、清記は立ち上がった。
厠と言っていたが、東馬は中庭に面した縁側に腰掛けた。手には銚子を持っていた。最初から厠へ行くつもりはなかったのだろう。
「此処らでいいだろう。連中も此処までは来ねぇ」
屋敷でも奥の方だ。この先は東馬と志月の居室がある。
東馬に促され、清記も隣りに腰を下ろした。中庭には大きな池がある。派手さは無いが庭は立派なものだ。
「少し飲み過ぎたよ」
「夜風がちょうどいい酔い醒ましになってくれます」
「これは貸しだぞ」
「貸し?」
思わず聞き返したが、すぐに衣非の受け口顔を思い出して頷いた。
「俺はあいつが嫌いだ。親父がどうして奴を重く用いるか、理解も出来ん」
「それは何となくわかります」
「お前はどうだ?」
「私は好きでも嫌いでもありません」
「お前らしい」
東馬は銚子の酒を、盃に注いだ。飲み過ぎたと言いながら、まだ飲むつもりのようだ。
「親父に不穏な動きがある」
「不穏、ですか?」
「いや親父というか、その取り巻きだ。親父が襲われた事はお前も聞いているだろう?」
清記は一つ頷いた。
「あいつらは、刺客を梅岳の手の者と考えていてな。事実、そうなのだろう。そう思うのはいい。俺もそう思っているからな。だが奴らは、その仕返しを目論んでいる。しかも、その仕返しで政権まで奪おうという魂胆だ」
「それはまさか」
「奴らの一人を捕まえて聞き出した。冗談かどうかわからん。しかし、この政局では冗談にはならん」
大和が襲われて以降、比較的政局は安定していた。だがそれは、単にそう見えるだけだ。安定しているのは、お互いが抜き身の切っ先を喉元に突き付けているからだ。
「その中心にいるのが衣非だ」
あの男。清記の中で、衣非への殺意がむくむくと顔を出してきた。もしそれが本当であるならば、斬るべきだろう。しかし、斬れば奥寺派は梅岳の仕業だと勘違いして騒ぎだす可能性もある。そうなれば、手の施しようがない。
「大和様は何と?」
「笑っておったよ。そんな事は知らんとな。いくら俺が嫡男でも、取り巻きを除く事は出来ん」
東馬が更に盃を呷った。清記も、酒に手を伸ばす。飲みたくなる気持ちは痛いほどわかる。
「清記、俺は衣非を斬るつもりだ」
「東馬様が」
東馬が頷く。
「いけません。もし衣非を斬るというのなら、私が殺ります。東馬殿の剣を、暗殺のような真似で穢してはなりません」
「ほう。清記、自分の剣ならいいという口振りじゃないか」
「私はもう……いや、先程の貸しを返したいのですよ」
「そうさな」
東馬は横目で清記を一瞥すると、夜空を見上げた。
月が出ていた。禍々しいほどの満月だった。
「おっ、誰か来るな」
東馬は気配を察したのか、足音が聞こえたのはその直後だった。
現れたのは、志月だった。酒肴を乗せた盆を手にしていて、道場で見た若衆髷から女髷に結い変えている。
「志月か。男同士のひと時を邪魔すんじゃねぇよ」
「失礼ですわ。折角、お酒をお持ちしたというのに」
志月が頬を膨らませ、酒肴を清記と東馬の間に置いた。
「悪かった。冗談だ」
そこまで言って、東馬は立ち上がった。
「どこへ行かれるのですか?」
「小便だ。その間、お前が清記の相手をしてやれ」
「わたくしは酒は嗜みませぬ」
「話し相手で構わん。どうせなら、慰めてもらえよ。婚約者だった男が江戸で失踪して気落ちしてたんだろ?」
「兄上、左様な事は」
頬を赤らめる志月を置いて、東馬が立ち去っていく。清記は、婚約者だった安川平蔵の顔を思い出し、俯いた。安川を斬ったのは、自分なのだ。
〔第二回 了〕
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