【受賞作】狼の贄~念真流寂滅抄~
「人を斬らねば、私は生きられぬのか……」
江戸の泰平も豊熟の極みに達し、組織からも人の心からも腐敗臭を放ちだした頃。
魔剣・念真流の次期宗家である平山清記は、夜須藩を守る刺客として、鬱々とした日々を過ごしていた。
念真流の奥義〔落鳳〕を武器に、無明の闇を遍歴する清記であったが、門閥・奥寺家の剣術指南役を命じられた事によって、執政・犬山梅岳と中老・奥寺大和との政争に容赦なく巻き込まれていく。
己の心のままに、狼として生きるか?
権力に媚びる、走狗として生きるか?
悲しき剣の宿命という、筑前筑後オリジンと呼べる主旨を真正面から描いたハードボイルド時代小説にして、アルファポリス第一回歴史時代小説大賞特別賞「狼の裔」に繋がる、念真流サーガのエピソード1。
――受け継がれるのは、愛か憎しみか――
※この作品は「天暗の星」を底本に、9万文字を25万文字へと一から作り直した作品です。現行の「狼の裔」とは設定が違う箇所がありますので注意。
江戸の泰平も豊熟の極みに達し、組織からも人の心からも腐敗臭を放ちだした頃。
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念真流の奥義〔落鳳〕を武器に、無明の闇を遍歴する清記であったが、門閥・奥寺家の剣術指南役を命じられた事によって、執政・犬山梅岳と中老・奥寺大和との政争に容赦なく巻き込まれていく。
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筑前さま
まず、3作品すべて入賞、おめでとうございます!
以下、エセ九州弁にてご容赦を。
文面の拡散は堪忍。
(エセ九州弁やけんね)
私もずっと応援してきたけん、
ばり嬉しかよ。
やけんが、
ちょっと意気消沈しとるんかもしれんね。
もし、そげんこつ思うとるんやったら、
見てほしか。
私は何ひとつかすらんかったけんが、
自分の書くもんが間違いとは
かけらも思うとらんよ。
まあ、私の場合は文章の不備もありようけんが、
筑前さんはそげんこつなか。
時代もんにひたすら注力しとるんが、
今回の成果になったんやないと?
筆力がある、それは間違いのないこと。
やけん、そこは自分で疑わんでほしかよ。
私も雷蔵のニヒルさや、
大菩薩峠の虚無さを好いとうと。
それがどこかで出せたらとも思うとるんよ。
まあ、私の主観やけん、
偉そうには言えんけど。
お互い、渾身の力で書いとるもんを
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ここからいかに闇に堕ち、狼に生きるのか。とても楽しみです。
親心①まで読んだ感想です。
感想ありがとうございます!
そこまで深く読んでいただき光栄です。
まだまだ、清記の苦悩と苦闘は続きます!
お楽しみ下さい
筑前筑後さま
久方ぶりに感想欄に入れさせていただきます。
おかえりなさい。
変わらず切れ味鋭い、ときにヒリヒリした空気がじかに感じられる、よかお話やと思います(おっと、エセ九州弁ですみません)。
ご自身がよいと思うもの(武士のようにいうのなら矜持でしょう)を書き続けてくださいね。
ビューや感想やお気に入りだけではない、
見る人は見ていると思うのです。
偉そうでした。自分の更新分を急がねば。
がんばりましょう。
おがたさわ
おがたさん
お久しぶりです!そして帰ってきました。
感想と激励ありがとうございます。とても、とても励みになりました。
今の僕には、何よりも響く言葉で、感謝の言葉はいくら重ねても言い尽くせません。
これから切磋琢磨で頑張りましょう!
誤字報告ですのでオープン不要です。
第四回城下にて①
「雪辱を晴らす」→「雪辱を果たす」or「屈辱を晴らす」
結城さん、修正しています。ありがとうございます!
お久しぶりです。
感想ではなく誤字報告なのでオープンにする必要はないです。
第二回健花寺村②
「血とは藩命」は「父は藩命」ではないでしょうか?
プライベート事情で、あまり感想とか書けないと思いますが、見かけたものはお知らせしたいと思います。
気づいたら公開になっちょりました('◇')ゞ
結城さんありがとうございます!
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