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干支ピリカ

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倒幕前夜

※歴史的背景、キャラクター紹介

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■背景
一三三二年。鎌倉幕府は、北条氏による専制が続いていたが、元の侵攻、経済の転換などにより、御家人層は困窮し、市井の民にも不満が高まっていた。
京の朝廷でも、幕府の裁定によって帝の座を追われた、後醍醐天皇が兵を挙げていた。

…つまりこの頃の関東、近畿界隈は、御家人、朝廷、民間…と、北条氏を除くほぼすべての勢力に、幕府を恨んでる集団がいる状態。


■ここまでのお話。
・有力御家人である足利家の次男・直義が、同じ源氏の流れを汲む新田と盟約を結び鎌倉に戻ると、北条家の権力者・高時の屋敷に怪異が現れたという報せが入ってきた。
・兄であり当主である高氏が高時を訪問中であったため、直義は兄の身を案じ高時の屋敷へ向かうが、途中で天狗に襲われる。危うい所で旅姿の僧と青年に助けられた直義は、天狗を始めとする異形や怪異は、騒乱を求めて現れると忠告を受ける。
・僧と一緒にいた青年は翌日直義を訪ねてきて、西の様子と、楠木正成に関する情報を伝え、足利の討幕の意思を確かめた。

…こんな風に書くと、真面目な時代モノっぽくもありますが、少々(かなり(-_-;)?)くだけてます。


■足利直義
・足利家の次男坊。母は藤原貴族出身の上杉氏。
・惣領である一つ年上の兄の補佐役。
・見栄えがして賢かったので、惣領をどちらにするか揉めた経路がある。
・興味の無い事に関しては温和。小さい事はどうでもいい。神経質な外見に関わらず大胆。

■足利高氏(のちの尊氏)
・清和源氏の流れをくむ足利家の長男。父から惣領を継ぐ。
・暗く厭世的…であるにもかかわらず我が強い。ある意味ワガママ。引いて見せても最後には自分を通す。
・熱しやすく冷めやすい。二面性があり周囲もそれを承知している。

■高師直
・足利家の筆頭執事(世襲)。
・おちゃらけてるがそれなりに有能。感情過多の主人を直義と支えている。
・難しい立場の主家の中で、息苦しさを払拭しながら野太く生きている。

■後醍醐天皇
・皇族の突然変異種。日本はオレのもの!
(真面目に思う所が凄い。実行に移す所が異常に凄い)
・内側も外側も超ワガママ。ある意味裏がない。
・呪詛や怪しげな儀式は、殆ど息を吸うように行っている。

■楠木正成
・正体不明の悪党(鎌倉幕府に属さない武士)。
・おそらく流通業の用心棒組合の親分なんかをしてた。
・天皇と悪党。この想像もつかないコラボが鎌倉幕府を倒す原動力となった。
(本当に想像つかんわ!)

■楠木正季
・正成の弟。兄を尊敬している。姉もいる。
・不安定な情勢を見越して、技芸の一座と一緒に諸国を回っていた(情報通)。
・正直、後醍醐天皇はうさんくさいと思っているが、公家なんかは人種が違うものだと割り切っている。

■新田義貞
・新田氏は、足利と同じ源氏の嫡流で、しかも足利よりも兄筋なのに、幕府に素直でなかった為、冷遇された(まだ頼朝の時代から)。
・足利に対する思いの複雑さは想像できる。
・武辺一途の男。武士としては正しいものの、この激動の時代、政治ができないのが命取りとなる。

■脇屋義助
・義貞の弟。兄よりは情勢が見えるが、兄に従うのが絶対の家で育つ。
・足利に対する恨みもそれほどない。
・どちらかといえば、同じ源氏なんだから力を合わせれば良いのにと思う。

■夢窓禅師(疎石)
・禅宗のスーパースター。
・学究の徒。常に己の道を究めたいと思っている。
・他人を救うのも『道』の一つなので、(布教の)一番近道である体制には従っている。

■北条高時
・第十四代執権。二十四の時、執権の座を退いたが権力を持ち続ける。
・奇矯な行いが多く、田楽、闘犬などを好む。

■登子
・高氏の妻。北条の名門、赤橋家の娘。

…今のところ、こんなもんでしょうか。
…この後は、VS北条戦とか、京の都の陰謀合戦とか、VS北条戦リターンとか、があります。
(ある意味全部戦…)


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