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4.幽霊がいっぱい
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ようやく就職が決まった時思い描いた未来は、憧れのエディターズバッグを肩にかけ、華々しくモードの最先端を渡り歩く自分の姿だった。
現実は華々しいというよりおどろおどろしい。
得体の知れないものに囲まれ、人の死に興味本位で顔を突っ込むB級どころかC級オカルト誌の編集だ。
ひそひそうるさい幽霊だの、わざわざ自力で物を動かしにくるポルターガイストだの、逆さまに吊り下げられて動けない見掛け倒しの幽霊だの。
それから、自殺する幽霊――
今では宝の持ち腐れと化したバッグを引き出しの下段にそっと入れると、引き出しは音もなくしまった。
『ねぇ、ちょっとアンタ。無視するんじゃないわよ』
「今落ち込んでるところなんです。静かにしててくださいよ」
『まぁ!何よ、新人のくせに生意気ねっ!』
思わず反応してしまった湖南は、逆さ幽霊を一瞥するとデスクに目を戻した。
旗一太の投身自殺。
例え幽霊によるまやかしだとしても、あれは湖南にとっては生きていた人が死を迎えた瞬間だった。
写真の中で生き生きと笑う彼を知ってしまえば、まるで生前の彼と知り合いだったような錯覚を覚え、あり得ないはずの喪失感に苛まれている。
ふと、ひそひそ声が止んだ。
それと入れ替わりに生命力の塊みたいな大きなだみ声が入り口から飛び込んできた。
「よぉコナン、どうだ収穫は。幽霊はいたか?」
外周りから戻ってきた熊田編集長だ。幽霊はいたかと聞かれ、思わず逆さ幽霊と目を見合わせてしまった。
「なんだよ、しけた面してんなぁ」
早速くわえタバコになった編集長が、通りすがりに湖南の頭を小突いた。今日はそれと同じテンションを返す気にはとてもなれない。
「幽霊ならそこらへんにいっぱいいますよ」
「はぁ?なんだって?」
「いえ……まだ取材中なんです。先生の大学でも幽霊の目撃談があるらしくて、明日もう一度聞き込みをしてきます」
「おうおうイマドキ目撃談だけじゃインパクトねぇぞ。嘘みたいな記事をくれよ?」
言いたいことだけ言って喫煙室へ消えた編集長の残像をしばらく見つめる。
――嘘みたいな記事、ね。
こう見えて編集長には硬派なところがある。
C級誌のトンデモ記事とはいえライターなりの根拠を持って書くべきだと、酒とタバコ臭い息と共に何度聞かされたことか。
幽霊が見える薬を記者が体験し、研究に憂いデータ改ざんに手を出した悲劇の幽霊を目撃。
彼は死して尚、自殺を繰り返している。
今日あった出来事をそのまま書けば派手な記事にはなるだろうが、編集長を納得させられるような根拠は何一つない。
それに、旗一太の死をトンデモ記事と並べて載せることに湖南は抵抗を感じていた。
オカルトなんて信じてないし、人の死は死。それ以上でもそれ以下でもない。だから読者受けすると思えば多少の倫理観の欠如には目をつむり記事にしてきた。でも今回は――。
気が乗らないならボツにすればいい。9割方取材が完了しているのにボツなんてこともよくある話で、さっさと取材メモを閉じてまた次を探せばいいだけ。
だがノートを手にとっても、閉じる気にもなれなかった。
だって彼はあまりにも謎過ぎる。
幽霊なら幽霊らしく恐ろしげに、あるいは儚げにしていればいいのに、初めて彼と目が合った時のあの爽やかな笑顔は陽気という言葉がぴったりだった。そして自殺しながら落ちていく瞬間のにやりとした笑いは、戸惑う湖南をまるで面白がっているような――。
頭に焼きついた光景から逃れようとぎゅっと目を瞑り、湖南はあの男にもらった小瓶を思い出した。
スーツのジャケットのポケットからそれを取り出してみる。
眞木耀司。
会った瞬間から、いや、なんなら会う前から人を小馬鹿にした態度で。
仕事柄、様々な曲者を相手にしてきたが、彼は他とは一線を画していた。
一方的で互いに歩み寄るとかそういう感性を一切持ち合わせていない不遜な物言い。
同意も得ずに猛毒の入った薬を飲ませ平然としていられるマッドな神経。
無礼でどうしようもない、犯罪すれすれの欠陥人間だ。
だが、時々会話の最中に見せる、人の反応を面白がるような笑い方には旗一太と通じるものがあった。
眞木は一太の死についてまるで部外者然としていたが、眞木と一太が笑い合う光景もきっとあっただろう。同じ写真の隣同士に収まるほどの関係はあったのだから。
「ちょっとアンタ、編集者がぽかんと口開けてどうやっていい記事書けんのよ。取材メモなんて穴があくまで見るものよっ!」
「え? ああ、」
そういえば――と湖南は取材メモを手繰った。
『あまり深く悩まない性格』
『いつも悩みがち』
彼の印象に関して、眞木と坂浦の言葉が違う。
前者が眞木で、後者が坂浦。
まるで相反する印象だ。
なんでだろう、と柄にもなく考え込みそうになって、頭を振ってそれを追い出した。
一人の人間が誰にでも同じ顔を見せるわけでもない。
仮に眞木の言う通り彼が深く悩まない性格だったとしても、人間だから悩む時もある。悩んで、病んで、命を絶ってしまうことも。
だけど死人に口なし。
想いを伝える術などもうない。
記事にしないなら調べる意味はない。
知り合いですらない私があれこれ推測したところで余計なお世話だ。ましてや、唯一推測が許される立場の警察が自殺だと断定しているのだ。
でも。
「あなたはどうしたいの?」
湖南は目の前に立つ彼を見上げた。
目が合うとえくぼを見せて嬉しそうに微笑む、顔が半分崩れてしまっている彼。
「もしも死人に口があったら……」
ふと、横にいる逆さ幽霊を見た。
「何よ、アタシはただのしがない地縛霊よ」
「あのう……失礼ですけど、よくおしゃべりになりますよね。話さない人――いえ、幽霊も多いみたいですけど」
「そうね、言われてみればこんなに上手く言葉を操れるのはこの辺ではあたしだけかもね」
「どうしてでしょうか」
「知らないわよっ! アンタも編集者の端くれなら自分の頭で考えなさいよっ!」
暗褐色の目がくわっと見開かれる。恐い。
確かにペラペラ話す幽霊ばかりだったら、恨みもつらみも未練も即解決アンド即成仏で、我が幻怪も商売上がったりだ。
ガタガタガタッとまたデスクを揺りにきた着物男から、慌てて奪い返した。やめなさい、とその無表情を睨みつけた。大きな目の真ん中にある表情のない小さな黒い瞳は、湖南を見ているようで見ていない――この男も何か意味があっての行動なのだろうか。
「ソイツはもう何の意味もないと思うわ。その格好見てよ。500年近く前の服装よ。死んだばかりの時は意味があったのかもしれないけどね。時間が経つとだんだん意識が保てなくなるみたい。幽霊というより残像ね」
幽霊も色々大変らしい。だけど逆に考えれば一太なら、まだ何かの意思を持っている可能性がある――?
湖南にはそれを解読できないが、もしかしてあの人なら――。
湖南はポケットに小瓶をしまい、代わりにスマホを取り出した。そして重い指を操作し、新しく登録したばかりの番号をタップした。
現実は華々しいというよりおどろおどろしい。
得体の知れないものに囲まれ、人の死に興味本位で顔を突っ込むB級どころかC級オカルト誌の編集だ。
ひそひそうるさい幽霊だの、わざわざ自力で物を動かしにくるポルターガイストだの、逆さまに吊り下げられて動けない見掛け倒しの幽霊だの。
それから、自殺する幽霊――
今では宝の持ち腐れと化したバッグを引き出しの下段にそっと入れると、引き出しは音もなくしまった。
『ねぇ、ちょっとアンタ。無視するんじゃないわよ』
「今落ち込んでるところなんです。静かにしててくださいよ」
『まぁ!何よ、新人のくせに生意気ねっ!』
思わず反応してしまった湖南は、逆さ幽霊を一瞥するとデスクに目を戻した。
旗一太の投身自殺。
例え幽霊によるまやかしだとしても、あれは湖南にとっては生きていた人が死を迎えた瞬間だった。
写真の中で生き生きと笑う彼を知ってしまえば、まるで生前の彼と知り合いだったような錯覚を覚え、あり得ないはずの喪失感に苛まれている。
ふと、ひそひそ声が止んだ。
それと入れ替わりに生命力の塊みたいな大きなだみ声が入り口から飛び込んできた。
「よぉコナン、どうだ収穫は。幽霊はいたか?」
外周りから戻ってきた熊田編集長だ。幽霊はいたかと聞かれ、思わず逆さ幽霊と目を見合わせてしまった。
「なんだよ、しけた面してんなぁ」
早速くわえタバコになった編集長が、通りすがりに湖南の頭を小突いた。今日はそれと同じテンションを返す気にはとてもなれない。
「幽霊ならそこらへんにいっぱいいますよ」
「はぁ?なんだって?」
「いえ……まだ取材中なんです。先生の大学でも幽霊の目撃談があるらしくて、明日もう一度聞き込みをしてきます」
「おうおうイマドキ目撃談だけじゃインパクトねぇぞ。嘘みたいな記事をくれよ?」
言いたいことだけ言って喫煙室へ消えた編集長の残像をしばらく見つめる。
――嘘みたいな記事、ね。
こう見えて編集長には硬派なところがある。
C級誌のトンデモ記事とはいえライターなりの根拠を持って書くべきだと、酒とタバコ臭い息と共に何度聞かされたことか。
幽霊が見える薬を記者が体験し、研究に憂いデータ改ざんに手を出した悲劇の幽霊を目撃。
彼は死して尚、自殺を繰り返している。
今日あった出来事をそのまま書けば派手な記事にはなるだろうが、編集長を納得させられるような根拠は何一つない。
それに、旗一太の死をトンデモ記事と並べて載せることに湖南は抵抗を感じていた。
オカルトなんて信じてないし、人の死は死。それ以上でもそれ以下でもない。だから読者受けすると思えば多少の倫理観の欠如には目をつむり記事にしてきた。でも今回は――。
気が乗らないならボツにすればいい。9割方取材が完了しているのにボツなんてこともよくある話で、さっさと取材メモを閉じてまた次を探せばいいだけ。
だがノートを手にとっても、閉じる気にもなれなかった。
だって彼はあまりにも謎過ぎる。
幽霊なら幽霊らしく恐ろしげに、あるいは儚げにしていればいいのに、初めて彼と目が合った時のあの爽やかな笑顔は陽気という言葉がぴったりだった。そして自殺しながら落ちていく瞬間のにやりとした笑いは、戸惑う湖南をまるで面白がっているような――。
頭に焼きついた光景から逃れようとぎゅっと目を瞑り、湖南はあの男にもらった小瓶を思い出した。
スーツのジャケットのポケットからそれを取り出してみる。
眞木耀司。
会った瞬間から、いや、なんなら会う前から人を小馬鹿にした態度で。
仕事柄、様々な曲者を相手にしてきたが、彼は他とは一線を画していた。
一方的で互いに歩み寄るとかそういう感性を一切持ち合わせていない不遜な物言い。
同意も得ずに猛毒の入った薬を飲ませ平然としていられるマッドな神経。
無礼でどうしようもない、犯罪すれすれの欠陥人間だ。
だが、時々会話の最中に見せる、人の反応を面白がるような笑い方には旗一太と通じるものがあった。
眞木は一太の死についてまるで部外者然としていたが、眞木と一太が笑い合う光景もきっとあっただろう。同じ写真の隣同士に収まるほどの関係はあったのだから。
「ちょっとアンタ、編集者がぽかんと口開けてどうやっていい記事書けんのよ。取材メモなんて穴があくまで見るものよっ!」
「え? ああ、」
そういえば――と湖南は取材メモを手繰った。
『あまり深く悩まない性格』
『いつも悩みがち』
彼の印象に関して、眞木と坂浦の言葉が違う。
前者が眞木で、後者が坂浦。
まるで相反する印象だ。
なんでだろう、と柄にもなく考え込みそうになって、頭を振ってそれを追い出した。
一人の人間が誰にでも同じ顔を見せるわけでもない。
仮に眞木の言う通り彼が深く悩まない性格だったとしても、人間だから悩む時もある。悩んで、病んで、命を絶ってしまうことも。
だけど死人に口なし。
想いを伝える術などもうない。
記事にしないなら調べる意味はない。
知り合いですらない私があれこれ推測したところで余計なお世話だ。ましてや、唯一推測が許される立場の警察が自殺だと断定しているのだ。
でも。
「あなたはどうしたいの?」
湖南は目の前に立つ彼を見上げた。
目が合うとえくぼを見せて嬉しそうに微笑む、顔が半分崩れてしまっている彼。
「もしも死人に口があったら……」
ふと、横にいる逆さ幽霊を見た。
「何よ、アタシはただのしがない地縛霊よ」
「あのう……失礼ですけど、よくおしゃべりになりますよね。話さない人――いえ、幽霊も多いみたいですけど」
「そうね、言われてみればこんなに上手く言葉を操れるのはこの辺ではあたしだけかもね」
「どうしてでしょうか」
「知らないわよっ! アンタも編集者の端くれなら自分の頭で考えなさいよっ!」
暗褐色の目がくわっと見開かれる。恐い。
確かにペラペラ話す幽霊ばかりだったら、恨みもつらみも未練も即解決アンド即成仏で、我が幻怪も商売上がったりだ。
ガタガタガタッとまたデスクを揺りにきた着物男から、慌てて奪い返した。やめなさい、とその無表情を睨みつけた。大きな目の真ん中にある表情のない小さな黒い瞳は、湖南を見ているようで見ていない――この男も何か意味があっての行動なのだろうか。
「ソイツはもう何の意味もないと思うわ。その格好見てよ。500年近く前の服装よ。死んだばかりの時は意味があったのかもしれないけどね。時間が経つとだんだん意識が保てなくなるみたい。幽霊というより残像ね」
幽霊も色々大変らしい。だけど逆に考えれば一太なら、まだ何かの意思を持っている可能性がある――?
湖南にはそれを解読できないが、もしかしてあの人なら――。
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