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183話
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急いで厨房に戻って、シアラさんは深い息を吐きながら椅子に座った。
「シアラさん。大丈夫ですか?」
「う、うん。ありがとう」
「あの人達って元々屋敷にいる人じゃないですよね?」
「そうね……」
やっぱり。
それにベルド様の一件と何か繋がりがありそうだ。
「ベルド様がいらっしゃれば…………」
「ベルド様はどこにいらっしゃるんですか?」
「あっ、ご、ごめん。何でもないわ」
寂しそうな笑みを浮かべたシアラさん。
彼女の雰囲気と状況から、ベルド様はあまりよくない状況だと思う。もしかしたら……手遅れになる前に何とかしなくちゃ。
「シアラさん。実は、僕はこの街の者じゃないんです。孤児院の件は昨日一晩お世話になりまして、子供達が言っていたのを聞いたんです」
コテツを呼んで、勇者モードになってもらった。
「えっ……!?」
「この剣は聖剣エクスカリバーという剣です。勇者が持っていたものですけど、今はうちのコテツが使ってます。勇者はずっと嘘をついてます。今は人族も魔族もみんな手を取り合って平和に向かっているんです。外にいる魔族も戦うために来たんじゃないんです」
シアラさんは目を大きくして驚いた。
料理長も少し離れたところから凄く驚いている。
「僕は一刻も早く戦争を終わらせてみんなで平和な世界を取り戻したいんです。ベルド様がいらっしゃれば、より近づけると思うんです。ベルド様に会わせていただけませんか?」
じっと僕とコテツを交互に見つめるシアラさん。
料理長と顔を合わせると、小さく頷いた。
「分かった。本当は指名手配犯の君を信じるのはいけないんだけど…………ベルド様が大変な目に遭っているかもしれなくて…………」
彼女の目に大きな涙が浮かんだ。
「絶対助け出します! 僕とコテツを信じてください!」
「うん…………案内するよ」
拳を握りしめたシアラさんは、すぐに私服に着替えて僕と一緒に屋敷を後にした。
向かった先は意外にも、王都内ではなく王都の外だった。
門は堅く閉められていたので、来た時同様にかぎ爪付きのロープを使ってシアラさんをお姫様抱っこして城壁を降りた。
ふと、エレナちゃんから「私もそれやりたい~!」と言ってきそうだと思った。
王都の外に出てしばらく西に向かった先、山の上にひときわ目立つ大きな屋敷が見えた。
「あそこが勇者の屋敷なの。たぶんあそこに監禁されていると思う」
【レーダー】を全開にして屋敷を見ると、大勢の衛兵と、強者を知らせるひし形を見つけた。黄色なので敵ではない。
「見つけました。シアラさんはここでコテツと一緒にいてください」
「わふっ」
「コテツ。シアラさんをよろしくね」
「ワタルくん……どうかベルド様をよろしくね」
「はい。任せてください」
コテツをわしゃわしゃと撫でてあげてから、僕は森の中に入った。
このまま森を突き抜けて、屋敷を目指す。
【レーダー】のおかげで道に迷うことはない。
一気に森を進んで、屋敷の裏側の近くから外に出た。
至る所に衛兵達がいるけど、場所も把握しているので、一番抜けられそうな場所から屋敷の中に跳び込んだ。
贅沢な作りの屋敷を進み、豪華な調度品の陰に隠れながら目指すのは、屋敷の地下だ。
地下に入る場所はたった一か所で、当然入口には衛兵が二人立っている。
そこで使うのは、【専属武器防具召喚】。
僕の想像に足り得る武器防具なら何でも召喚できる。
そこで召喚するのは、なんと――――【吹き矢】だ。
こちらは【専属武器防具召喚】を最大限に使える武器で、前世でいう忍者が使うような吹き矢だ。
ただし、中に入っているのは極小眠り針で、当たった相手を一瞬で眠らせるし、当たった相手も当たった感覚がないくらい極小サイズだ。
二十センチの筒が現れて、息を吸い込んでから口を上げる。
一気に空気を吹き出して極小眠り針を放つ。
急いで二発目を召喚して二射目を放つ。
最初に当たった衛兵がその場でゆっくり倒れ込んで眠る。
それに気を取られたもう一人の衛兵も二射目で眠りについた。
急いで二人の衛兵を乗り越えて地下に降りる。
ジメジメした空気に思わず嫌な気分になる。
廊下を走り抜けて、地下にたった一人だけいる牢の前に立った。
「初めまして。ベルド様ですね?」
僕の声に反応して後ろの壁を向いて座禅を組んでいた白髪の男性が、ゆっくりと振り向いた。
――【宣伝】――
いつもチュートリアルスキルを楽しんでいただきありがとうございます。
実は当作品、15回目のファンタジー小説大賞で奨励賞を受賞しており、アルファポリス様から書籍化打診を頂けました。
それによって約半年間の書籍化作業を終えまして、無事本日発売する運びとなりました。
これも全て日々当作品を支えてくださったみなさまのおかげだと思っております。
表紙絵挿絵のイラストは、イラストレーター様の【もちつき うさ】先生の神イラストによって可愛いワタルくんたちの姿を見ることができます!
WEBや各書店で発売になりましたので、ぜひ手に取ってもらえたらうれしいです。
これからも続刊できるように、面白い内容を届けられるように頑張っていきますので、変わらない応援をしてくださると嬉しいです。
第三章も残すところ勇者との激闘(?)とワタルくんに巻き込まれた世界が大変になりますので、ここからのストーリーもお楽しみにください!
あっ!それとタイトルが【チュートリアルスキルが便利過ぎて、チートスキルがなくても異世界ライフは楽です。】から【便利すぎるチュートリアルスキルで異世界ぽよんぽよん生活】に変わりました~!
「シアラさん。大丈夫ですか?」
「う、うん。ありがとう」
「あの人達って元々屋敷にいる人じゃないですよね?」
「そうね……」
やっぱり。
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「ベルド様がいらっしゃれば…………」
「ベルド様はどこにいらっしゃるんですか?」
「あっ、ご、ごめん。何でもないわ」
寂しそうな笑みを浮かべたシアラさん。
彼女の雰囲気と状況から、ベルド様はあまりよくない状況だと思う。もしかしたら……手遅れになる前に何とかしなくちゃ。
「シアラさん。実は、僕はこの街の者じゃないんです。孤児院の件は昨日一晩お世話になりまして、子供達が言っていたのを聞いたんです」
コテツを呼んで、勇者モードになってもらった。
「えっ……!?」
「この剣は聖剣エクスカリバーという剣です。勇者が持っていたものですけど、今はうちのコテツが使ってます。勇者はずっと嘘をついてます。今は人族も魔族もみんな手を取り合って平和に向かっているんです。外にいる魔族も戦うために来たんじゃないんです」
シアラさんは目を大きくして驚いた。
料理長も少し離れたところから凄く驚いている。
「僕は一刻も早く戦争を終わらせてみんなで平和な世界を取り戻したいんです。ベルド様がいらっしゃれば、より近づけると思うんです。ベルド様に会わせていただけませんか?」
じっと僕とコテツを交互に見つめるシアラさん。
料理長と顔を合わせると、小さく頷いた。
「分かった。本当は指名手配犯の君を信じるのはいけないんだけど…………ベルド様が大変な目に遭っているかもしれなくて…………」
彼女の目に大きな涙が浮かんだ。
「絶対助け出します! 僕とコテツを信じてください!」
「うん…………案内するよ」
拳を握りしめたシアラさんは、すぐに私服に着替えて僕と一緒に屋敷を後にした。
向かった先は意外にも、王都内ではなく王都の外だった。
門は堅く閉められていたので、来た時同様にかぎ爪付きのロープを使ってシアラさんをお姫様抱っこして城壁を降りた。
ふと、エレナちゃんから「私もそれやりたい~!」と言ってきそうだと思った。
王都の外に出てしばらく西に向かった先、山の上にひときわ目立つ大きな屋敷が見えた。
「あそこが勇者の屋敷なの。たぶんあそこに監禁されていると思う」
【レーダー】を全開にして屋敷を見ると、大勢の衛兵と、強者を知らせるひし形を見つけた。黄色なので敵ではない。
「見つけました。シアラさんはここでコテツと一緒にいてください」
「わふっ」
「コテツ。シアラさんをよろしくね」
「ワタルくん……どうかベルド様をよろしくね」
「はい。任せてください」
コテツをわしゃわしゃと撫でてあげてから、僕は森の中に入った。
このまま森を突き抜けて、屋敷を目指す。
【レーダー】のおかげで道に迷うことはない。
一気に森を進んで、屋敷の裏側の近くから外に出た。
至る所に衛兵達がいるけど、場所も把握しているので、一番抜けられそうな場所から屋敷の中に跳び込んだ。
贅沢な作りの屋敷を進み、豪華な調度品の陰に隠れながら目指すのは、屋敷の地下だ。
地下に入る場所はたった一か所で、当然入口には衛兵が二人立っている。
そこで使うのは、【専属武器防具召喚】。
僕の想像に足り得る武器防具なら何でも召喚できる。
そこで召喚するのは、なんと――――【吹き矢】だ。
こちらは【専属武器防具召喚】を最大限に使える武器で、前世でいう忍者が使うような吹き矢だ。
ただし、中に入っているのは極小眠り針で、当たった相手を一瞬で眠らせるし、当たった相手も当たった感覚がないくらい極小サイズだ。
二十センチの筒が現れて、息を吸い込んでから口を上げる。
一気に空気を吹き出して極小眠り針を放つ。
急いで二発目を召喚して二射目を放つ。
最初に当たった衛兵がその場でゆっくり倒れ込んで眠る。
それに気を取られたもう一人の衛兵も二射目で眠りについた。
急いで二人の衛兵を乗り越えて地下に降りる。
ジメジメした空気に思わず嫌な気分になる。
廊下を走り抜けて、地下にたった一人だけいる牢の前に立った。
「初めまして。ベルド様ですね?」
僕の声に反応して後ろの壁を向いて座禅を組んでいた白髪の男性が、ゆっくりと振り向いた。
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これも全て日々当作品を支えてくださったみなさまのおかげだと思っております。
表紙絵挿絵のイラストは、イラストレーター様の【もちつき うさ】先生の神イラストによって可愛いワタルくんたちの姿を見ることができます!
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第三章も残すところ勇者との激闘(?)とワタルくんに巻き込まれた世界が大変になりますので、ここからのストーリーもお楽しみにください!
あっ!それとタイトルが【チュートリアルスキルが便利過ぎて、チートスキルがなくても異世界ライフは楽です。】から【便利すぎるチュートリアルスキルで異世界ぽよんぽよん生活】に変わりました~!
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