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165話
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シェーン街に帰って来た頃にはすっかり日が落ちて空が暗闇に染まっていた。
エヴァさん達はフェアラート王国への対策のためにすぐに会議を行うと城に戻って行った。
僕はエレナちゃんと共に、エリアナさんのところに戻る。
「ただいま~」
エレナが元気よく入っていくと、エリアナさんとゲラルドさんが優しく「お帰り」と答えてくれる。
夕飯は魔都で食べてきたので挨拶だけして、僕は自分の家に戻って行った。
「ただいま~」
僕の声に反応して、大勢のスライム達が押し寄せてくる。
「あはは~みんな、くすぐったいよ~」
スライム達に囲まれてしまい、少しだけスライム達との時間を堪能する。
すると、泉の中からまた新しいスライム達が現れた。しかも、今回はいつもよりもずっと数が多い。
水スライム、青スライム、緑スライム。それぞれものすごく数が増えていく。
急いでスライム達をテイムしていった。
結果的に、水スライムが五百匹増え、青スライムも百五十匹増え、緑スライムも八十匹増えた。
それによって、僕がテイムしているスライムの総数は、水スライムが千百匹、青スライムが三百五十匹、緑スライムが百八十匹となり、合計だと千五百匹となる。
既に支店で離れているスライム達も多いので、みんなが屋敷にいるわけじゃないが、既に僕の屋敷では彼らだけで足の踏み場もない状態だ。
普段は彼らが五つに重なってスライムタワー状態になっているので何とかなっていたけど、今回のこの増え方は……これからもっと厳しくなりそうだ。
きっと彼らなりに、増えていく【ぽよんぽよんリラックス】のために増えてくれたんだと思う。そう思うとスライム達がとても愛おしい。
「みんな。いつもありがとうね」
スライム達がまた僕に飛んで来て、今日はみんなでおしくらまんじゅう状態で眠りについた。
部屋の中は天井までもがスライムで埋め尽くされた。
◆
次の日。
朝早くセレナさんに増えたスライム達を伝えると、嬉しそうに台帳にスライム達を記載し始めた。
すぐにスライム達の配属を決め始めた。
セレナさんから決まった各支部のスライム達の数をフウちゃんに伝えると、スライム達がすぐにチームに分かれて整列した。
スライム達はどれだけ遠くても心は繋がっているから、事前にチーム分けも決まっていたみたいだ。
シェーン街の本店だけでもかなりのお客様が訪れるので、各国の支店はもっと大勢の人が訪れることを予測して、相当数のスライム達を連れていくことになった。
早速、みんながユートピア号に乗り込み、僕達もその後を追った。
「ワタル~! 私も行く~!」
エリアナさんも見送りに来てくれて、ちゃんとエリアナさんに許可を取っているならいいか。
朝早くにユートピア号に乗り込み、最初の国――――帝国を目指した。
ユートピア号に乗り込んだスライムの数、帝国支店の水スライム二百匹、青スライム五十匹。王国支店の水スライム百匹、青スライム三十匹。聖都支店の水スライム二百匹、青スライム五十匹。計六百匹を超える数だ。
他にも本店から向かう支店長の魔族が三人。みんな猫耳族でもちろん僕も顔見知りである。その他にも支店長のサポートのために他の魔族がそれぞれ三人ずつ配置される。
各支店ではそれぞれの国からの守りもしっかりしてもらえる予定なので、安全は心配していない。
僕達を乗せたユートピア号は空を駆け巡り、最初の支店がある帝都が見え始めた。
エヴァさん達はフェアラート王国への対策のためにすぐに会議を行うと城に戻って行った。
僕はエレナちゃんと共に、エリアナさんのところに戻る。
「ただいま~」
エレナが元気よく入っていくと、エリアナさんとゲラルドさんが優しく「お帰り」と答えてくれる。
夕飯は魔都で食べてきたので挨拶だけして、僕は自分の家に戻って行った。
「ただいま~」
僕の声に反応して、大勢のスライム達が押し寄せてくる。
「あはは~みんな、くすぐったいよ~」
スライム達に囲まれてしまい、少しだけスライム達との時間を堪能する。
すると、泉の中からまた新しいスライム達が現れた。しかも、今回はいつもよりもずっと数が多い。
水スライム、青スライム、緑スライム。それぞれものすごく数が増えていく。
急いでスライム達をテイムしていった。
結果的に、水スライムが五百匹増え、青スライムも百五十匹増え、緑スライムも八十匹増えた。
それによって、僕がテイムしているスライムの総数は、水スライムが千百匹、青スライムが三百五十匹、緑スライムが百八十匹となり、合計だと千五百匹となる。
既に支店で離れているスライム達も多いので、みんなが屋敷にいるわけじゃないが、既に僕の屋敷では彼らだけで足の踏み場もない状態だ。
普段は彼らが五つに重なってスライムタワー状態になっているので何とかなっていたけど、今回のこの増え方は……これからもっと厳しくなりそうだ。
きっと彼らなりに、増えていく【ぽよんぽよんリラックス】のために増えてくれたんだと思う。そう思うとスライム達がとても愛おしい。
「みんな。いつもありがとうね」
スライム達がまた僕に飛んで来て、今日はみんなでおしくらまんじゅう状態で眠りについた。
部屋の中は天井までもがスライムで埋め尽くされた。
◆
次の日。
朝早くセレナさんに増えたスライム達を伝えると、嬉しそうに台帳にスライム達を記載し始めた。
すぐにスライム達の配属を決め始めた。
セレナさんから決まった各支部のスライム達の数をフウちゃんに伝えると、スライム達がすぐにチームに分かれて整列した。
スライム達はどれだけ遠くても心は繋がっているから、事前にチーム分けも決まっていたみたいだ。
シェーン街の本店だけでもかなりのお客様が訪れるので、各国の支店はもっと大勢の人が訪れることを予測して、相当数のスライム達を連れていくことになった。
早速、みんながユートピア号に乗り込み、僕達もその後を追った。
「ワタル~! 私も行く~!」
エリアナさんも見送りに来てくれて、ちゃんとエリアナさんに許可を取っているならいいか。
朝早くにユートピア号に乗り込み、最初の国――――帝国を目指した。
ユートピア号に乗り込んだスライムの数、帝国支店の水スライム二百匹、青スライム五十匹。王国支店の水スライム百匹、青スライム三十匹。聖都支店の水スライム二百匹、青スライム五十匹。計六百匹を超える数だ。
他にも本店から向かう支店長の魔族が三人。みんな猫耳族でもちろん僕も顔見知りである。その他にも支店長のサポートのために他の魔族がそれぞれ三人ずつ配置される。
各支店ではそれぞれの国からの守りもしっかりしてもらえる予定なので、安全は心配していない。
僕達を乗せたユートピア号は空を駆け巡り、最初の支店がある帝都が見え始めた。
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