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32話
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空になった魔力はすぐには回復しない。
ドクロのことは心配だけど、今はイマイルおじさんに言われた通り、一緒に庭園に入った。
「ハウ!」
すぐにリーゼが抱き着いた。
「どこかケガしてない?」
「ありがとう。でも大丈夫。魔力が空になっちゃっただけなんだ」
「そっか……」
「でもまだなんだ。まだ……終わってない。まだ僕にもできることがあるかも知れないから、おじさんと一緒に庭園に来たんだ」
おじさんを見つめると、大きく頷いてくれた。
「こちらにおいで」
おじさんは庭園中央にある、いつも僕達が食事をするテラス席に向かった。
「この庭園には……隠された秘密が一つだけあるんだ。この下に……大切なものが眠っている」
どこか酷く悲しそうに話すおじさんは、懐かしむようにテーブルを優しく撫でた。
いつも一緒にここで食事をとっていたはずなのに、どうしてなのだろう?
「風の女神シルフィス様。貴方が与えてくださった至宝を今一度、我々にお貸しください」
祈りを上げるおじさんの体から、淡い緑色のオーラが立ち上ると、僕達が立っているテラス全体が光り始めた。
ゴゴゴと音を立ててテーブルがゆっくり地中に下がっていく。
真下に何があるのか全然見えないくらい暗い中――――何かが上がってきた。
僕達の前に姿を現したそれは――――一本の弓だった。
「弓……?」
僕が知っているような大弓とは違って、小弓と呼べるくらい小さいけど、不思議な力を感じる。
「「「「きゅぴっ~!」」」」
モモ達が弓の周りを飛び回る。
「おじさん……? これは?」
「これは……風神弓フィアシル。世界に数本しかない伝説の武器なんだ。これを……ぜひハウくんに使ってもらいたのだよ」
「え~!? こ、こんな大事なものをですか!?」
すると、おじさんはどうしてか目に大きな涙を浮かべた。
「この弓は……元々ある女性のためにエルフ族から受け取ったものなんだ。でもこの弓が力を発揮することは一度もなかった。きっと、彼女もハウくんに使ってもらいたいと願っているよ。さあ、触れてみてごらん」
言われた通り左手を伸ばすと、眩い光が放たれる。
光はとても温かくてどこか懐かしいとさえ思える光だった。
手に持った弓から凄まじい力が伝わってくる。けれど、僕自身がこの弓をちゃんと使えないことは伝わってくる。
それでも……モモ達やおじさん、リーゼ……みんなが僕に力を貸してくれたように、弓もまた僕に力を貸してくれるのが伝わってくる。
「おじさん。ありがとうございます。最後のドクロ……必ず倒してきます!」
「ああ。よろしく頼む。全てが終わったらまたみんなで美味しいご飯を食べに行こう」
「はい!」
弓を持ってテラスを降りて、ふとリーゼを見ると、とても心配そうに僕を見つめていた。
「リーゼ。一緒にくる?」
リーゼは僕の問いにすぐ笑顔を浮かべた。
「うん! 一緒に行く!」
僕はリーゼと一緒に庭園を出た。
リーゼと一緒に広い場所を目掛けて走る。
近くだと、いつもリーゼと一緒に休んでる公園があるから、そこを目指した。
僕としてはリーゼには安全な場所で待っていて欲しかった。でも……きっとリーゼも待つだけは嫌だと思ったから。
両親がいつも冒険に出掛けて僕は一人残されていた。その間もオリアナさん達の家で過ごしていたけど、でも……ずっと寂しかった。どうして父さんと母さんは僕を残していつも外に出るのかと。
だから待つだけは嫌になった。少しでも彼らが歩いた世界を見たかったから。
リーゼに僕と同じ気持ちを味わってほしくはない。不安で自分が知らないところで大事な人が亡くなる不安。だから僕はリーゼと一緒に向かった。
やがて公園に着いた僕達は、周りに人がいないことを確認する。
「誰もいないね」
「うん。これなら大丈夫そうだ」
僕は左手に持っていた小弓を持ち上げる。
「風神弓フィアシル……シルフィス様。僕に力を貸してください。みんなを……大事な人達を守りたいんです」
小弓から優しい風が周りに広がる。
――――そよ風。
体を包み優しい風は、シルフィス様が僕達を優しく撫でてくれるような、そんな安心感を覚えた。
「ハウ」
「うん?」
リーゼは顔を近付けてきて、僕のおでこに自分のおでこを合わせた。
「きっと大丈夫。ハウの願いはきっと女神様にも届いているよ」
眼を瞑り、祈りを捧げるリーゼから僕に優しい力が伝わってきた。
「リーゼ……ありがとう。リーゼの力も一緒に乗せてあのドクロを倒すよ」
「うん」
ゆっくり目を開けたリーゼは、ニコッととびっきりの笑顔を見せてくれた。
僕もそれに笑顔になった。
「絶対にみんなを守る。シルフィス様。モモ達。リーゼ。ありがとう……!」
僕は右手に持っていた短剣を小弓にセットし、遥か空の上から感じるドクロの気配がする方で弓を構えた。
「いっけぇえええええええ!」
短剣を矢の代わりに空に向かって放つと、美しい光が広がりながら空高く飛んでいく。
僕とリーゼの周りにも短剣を放った反動で凄まじい風が吹き荒れ、周りの植物達が倒れこんだ。
アンデッドの大軍に襲われ激闘が続いていたソレイユ街。
多くの人が必死に戦っているさなか、空に一筋の光が立ち上る。
恐怖に震える多くの住民達が祈りを上げる中、空を飛ぶ光はやがて空を切り裂いた。
ソレイユ街の上空から聞こえた六度目の轟音が鳴り響く。
それがどういう音か知っている者は少ない。
だが、それから起きた奇跡に多くの人が希望を感じた。
空から降り注ぐ無数の光の粒。
ソレイユ街全域に降り注いだ光は、アンデッドとの戦いで負傷していた戦士達の傷をたちまち治し、アンデッド達の動きを遅くさせる。
さらに今まで倒しても倒しても復活を繰り返していたアンデッドはもう復活しなくなった。
その機を逃さないようにジェネシスの号令と共に、冒険者達が壊された門を飛び越えて外を埋め尽くすアンデッドを倒し続ける。
動きが遅くなったアンデッドに後れを取る冒険者などいなく、城壁からまた強烈な魔法が放たれるようになり、アンデッドの大軍を殲滅していった。
未曾有の大危機であったソレイユ街は、空を翔ける光の一筋のおかげで平和を取り戻した。
ドクロのことは心配だけど、今はイマイルおじさんに言われた通り、一緒に庭園に入った。
「ハウ!」
すぐにリーゼが抱き着いた。
「どこかケガしてない?」
「ありがとう。でも大丈夫。魔力が空になっちゃっただけなんだ」
「そっか……」
「でもまだなんだ。まだ……終わってない。まだ僕にもできることがあるかも知れないから、おじさんと一緒に庭園に来たんだ」
おじさんを見つめると、大きく頷いてくれた。
「こちらにおいで」
おじさんは庭園中央にある、いつも僕達が食事をするテラス席に向かった。
「この庭園には……隠された秘密が一つだけあるんだ。この下に……大切なものが眠っている」
どこか酷く悲しそうに話すおじさんは、懐かしむようにテーブルを優しく撫でた。
いつも一緒にここで食事をとっていたはずなのに、どうしてなのだろう?
「風の女神シルフィス様。貴方が与えてくださった至宝を今一度、我々にお貸しください」
祈りを上げるおじさんの体から、淡い緑色のオーラが立ち上ると、僕達が立っているテラス全体が光り始めた。
ゴゴゴと音を立ててテーブルがゆっくり地中に下がっていく。
真下に何があるのか全然見えないくらい暗い中――――何かが上がってきた。
僕達の前に姿を現したそれは――――一本の弓だった。
「弓……?」
僕が知っているような大弓とは違って、小弓と呼べるくらい小さいけど、不思議な力を感じる。
「「「「きゅぴっ~!」」」」
モモ達が弓の周りを飛び回る。
「おじさん……? これは?」
「これは……風神弓フィアシル。世界に数本しかない伝説の武器なんだ。これを……ぜひハウくんに使ってもらいたのだよ」
「え~!? こ、こんな大事なものをですか!?」
すると、おじさんはどうしてか目に大きな涙を浮かべた。
「この弓は……元々ある女性のためにエルフ族から受け取ったものなんだ。でもこの弓が力を発揮することは一度もなかった。きっと、彼女もハウくんに使ってもらいたいと願っているよ。さあ、触れてみてごらん」
言われた通り左手を伸ばすと、眩い光が放たれる。
光はとても温かくてどこか懐かしいとさえ思える光だった。
手に持った弓から凄まじい力が伝わってくる。けれど、僕自身がこの弓をちゃんと使えないことは伝わってくる。
それでも……モモ達やおじさん、リーゼ……みんなが僕に力を貸してくれたように、弓もまた僕に力を貸してくれるのが伝わってくる。
「おじさん。ありがとうございます。最後のドクロ……必ず倒してきます!」
「ああ。よろしく頼む。全てが終わったらまたみんなで美味しいご飯を食べに行こう」
「はい!」
弓を持ってテラスを降りて、ふとリーゼを見ると、とても心配そうに僕を見つめていた。
「リーゼ。一緒にくる?」
リーゼは僕の問いにすぐ笑顔を浮かべた。
「うん! 一緒に行く!」
僕はリーゼと一緒に庭園を出た。
リーゼと一緒に広い場所を目掛けて走る。
近くだと、いつもリーゼと一緒に休んでる公園があるから、そこを目指した。
僕としてはリーゼには安全な場所で待っていて欲しかった。でも……きっとリーゼも待つだけは嫌だと思ったから。
両親がいつも冒険に出掛けて僕は一人残されていた。その間もオリアナさん達の家で過ごしていたけど、でも……ずっと寂しかった。どうして父さんと母さんは僕を残していつも外に出るのかと。
だから待つだけは嫌になった。少しでも彼らが歩いた世界を見たかったから。
リーゼに僕と同じ気持ちを味わってほしくはない。不安で自分が知らないところで大事な人が亡くなる不安。だから僕はリーゼと一緒に向かった。
やがて公園に着いた僕達は、周りに人がいないことを確認する。
「誰もいないね」
「うん。これなら大丈夫そうだ」
僕は左手に持っていた小弓を持ち上げる。
「風神弓フィアシル……シルフィス様。僕に力を貸してください。みんなを……大事な人達を守りたいんです」
小弓から優しい風が周りに広がる。
――――そよ風。
体を包み優しい風は、シルフィス様が僕達を優しく撫でてくれるような、そんな安心感を覚えた。
「ハウ」
「うん?」
リーゼは顔を近付けてきて、僕のおでこに自分のおでこを合わせた。
「きっと大丈夫。ハウの願いはきっと女神様にも届いているよ」
眼を瞑り、祈りを捧げるリーゼから僕に優しい力が伝わってきた。
「リーゼ……ありがとう。リーゼの力も一緒に乗せてあのドクロを倒すよ」
「うん」
ゆっくり目を開けたリーゼは、ニコッととびっきりの笑顔を見せてくれた。
僕もそれに笑顔になった。
「絶対にみんなを守る。シルフィス様。モモ達。リーゼ。ありがとう……!」
僕は右手に持っていた短剣を小弓にセットし、遥か空の上から感じるドクロの気配がする方で弓を構えた。
「いっけぇえええええええ!」
短剣を矢の代わりに空に向かって放つと、美しい光が広がりながら空高く飛んでいく。
僕とリーゼの周りにも短剣を放った反動で凄まじい風が吹き荒れ、周りの植物達が倒れこんだ。
アンデッドの大軍に襲われ激闘が続いていたソレイユ街。
多くの人が必死に戦っているさなか、空に一筋の光が立ち上る。
恐怖に震える多くの住民達が祈りを上げる中、空を飛ぶ光はやがて空を切り裂いた。
ソレイユ街の上空から聞こえた六度目の轟音が鳴り響く。
それがどういう音か知っている者は少ない。
だが、それから起きた奇跡に多くの人が希望を感じた。
空から降り注ぐ無数の光の粒。
ソレイユ街全域に降り注いだ光は、アンデッドとの戦いで負傷していた戦士達の傷をたちまち治し、アンデッド達の動きを遅くさせる。
さらに今まで倒しても倒しても復活を繰り返していたアンデッドはもう復活しなくなった。
その機を逃さないようにジェネシスの号令と共に、冒険者達が壊された門を飛び越えて外を埋め尽くすアンデッドを倒し続ける。
動きが遅くなったアンデッドに後れを取る冒険者などいなく、城壁からまた強烈な魔法が放たれるようになり、アンデッドの大軍を殲滅していった。
未曾有の大危機であったソレイユ街は、空を翔ける光の一筋のおかげで平和を取り戻した。
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