10 / 28
その後の夜
しおりを挟む
ブラッディオーガとの遭遇、その後のひと騒動と忙しかった一日だったが、風呂に入って飯を食えば疲れも取れるというものだ。今日はミネットとシアの二人と風呂に入り、いつも通り五人で夕飯を済ませて今は雑談に花を咲かせていた。
「なるほど、ブラッディオーガがですか」
「えぇ、帝国が一枚噛んでいるのは確かですが今は何も分かりません」
話題は自然と今日森に行ったことに移る。突如出現したブラッディオーガについては詳しいことは当然分からない。シアが帰りにギルドに寄ってそれとなく話をしたので明日にでも何か調査がされるはずだ。
「シア、それとなく話しは聞いておいてくれ。直接関わるつもりはないけど、みんなに何かありそうなら考えないといけないからな」
「分かったよ」
何事もなければ一番いいんだけどね。
リーシャが淹れてくれた紅茶の匂いを楽しみ、そして喉に通すと甘さが口の中に広がる。俺の好みを完全に熟知しているこの味が本当に大好きだ。
このままみんなと話をして一日が終わる、そのつもりだったのだが……次に放たれたリーシャの一言が少しだけ空気を変えた。
「そういえば帰ってくる前にミネットさんの魔力を感じましたけど、スキルを使ったんですか?」
「……あ~」
傍に居たシアはともかく、事情を知らないリーシャとサリアは気になったのだろう。まあミネットがスキルを使ったのは俺が原因……というわけではないが、発端は俺に対する発言だったからな。さて、どう説明したものか。
俺への言葉を聞いてミネットが怒ったから、そう素直に言えればいいんだけどサリはともかく、リーシャは俺のことになると沸点がかなり低くなる。俺の制止を聞かずにそのまま飛び出していってもおかしくはないからなぁ。
まあしかし、いくら弱い出力とはいえ本格的な使用を控えてもらっているミネットに関することは伝えておいた方がいいだろう。
「マスター、リーシャさんを捕まえておいた方がいいのでは?」
「そうだな。おいで、リーシャ」
「それはどういう……でも、はい!!」
俺とミネットのやり取りに首を傾げていたリーシャだが、俺が腕を広げて呼んだことで嬉しそうに胸元に飛び込んで来た。
「……羨ましいわね」
「まあ、サリアはある程度自制出来るからね」
「その言い方で何があったか把握したわ」
胸元にスリスリと頬を擦りつけてくるリーシャの頭を撫でると、気持ちよさそうに目を細めて俺の手の感触を感じている。頃合いか、リーシャの様子を見て頷いたミネットが口を開いた。
「マスターが馬鹿にされたんですよ。それでカッとなりました」
「……は?」
蕩けたような笑顔を浮かべていたリーシャの様子が一変した。纏っていた柔らかな空気は鋭利なものに変化し、こうして体を抱きしめていなければ今すぐにでも飛び出していってしまいそうだった。
「それで彼らを少し書き換えました」
書き換えた、本当に言葉通りだから末恐ろしいモノだ。
ミネットの所持している固有能力は【掌握】というものだ。ミネットの意思によって発動範囲を決定し、その範囲内全てのモノに作用する。自分の好きなように人間でも魔物でも弄り回すことができ、そして生き物を含めその土地に刻まれた記憶も読み取ることが出来る。困っていたシャズの内心、オーガに残されていた記憶を読み取ったのもこのスキルだ。
優れた回復スキルを持つサリア、戦闘に特化したリーシャとシアも確かに強力だけど、潜在的なスキルの強力さは間違いなくミネットが頭一つ……いや、二つ分は抜けているかもしれない。しかもスキル云々に関係なく、頭脳が飛び抜けているミネットだからこそその能力が更に凶悪に思えるというものだ。
とはいえ、ミネットに関してはこの辺にしておこう。プルプルと体を震わせ、今にも家から飛び出してしまいそうなリーシャをまずは落ち着けないとな。
「リーシャ、もう済んだことだからいいんだ。それに、俺自身そこまで気にしちゃいない」
「……でも」
納得できない、そんな様子だけど一々気にしても仕方ないだろう。俺はみんなを見回しながら口を開いた。
「リーシャ、サリア、ミネット、シア、四人とも凄く魅力的な子たちだ。何も知らない連中からはさぞ手元に置きたいほど欲しいと思わせるだろう。そしてそんな君たちの傍に俺という存在が居るのを気に入らない連中が現れるのも必然と言える」
悔しいけど本当にその通りだと思っている。
何度も言うが俺のスキルは彼女たちを生み出すことだけ、なまじ強力な力を持って彼女たちが生まれて来たからか分からないが、俺の身体的能力は昔から全くの向上を見せない。だからこそ、この物騒な世界を生きるには彼女たちが俺には必要なのだ。
「何度も言っているけど、俺は君たちが傍に居てくれればそれだけでいいんだ。俺が望むのはただそれだけ……だからこれからも、変わらず傍に居てくれると俺は嬉しいよ」
腕の中に居るリーシャの髪に顔を埋める。サラサラとした気持ちの良い感触と花のような匂いに幸せな気持ちになれる。すると、ピトッと後ろからサリアが抱き着いて来た。突然のことでビックリしたけど、どうやらリーシャを除いた三人ともが傍に来ていたようだ。
「当然よ。私たちはずっとマスターと共にある。それは約束するわ」
「はい。というか、マスターの傍から離れたら私たちは生きていけないですもの。なら傍に居るしかないですね♪」
「うん。絶対に離れないよ。確かに気に入らないことはあると思うけど、マスターのことを思えばどうだっていいからね」
サリアだけでなく、ミネットとシアもそれぞれ俺の腕を抱きしめるように引っ付いて来た。
完全に動けなくなってしまったが、そこでリーシャがこう口を開いた。
「それで、結局誰に馬鹿にされたんですか?」
「……え、この状況で聞くの?」
俺の言葉にリーシャは冗談ですと笑った。
「ムカつきます……それこそ腸が煮えくり返りそうですけど、マスターにそこまで言われて言う事を聞かないほど頑固なつもりはありません」
そうして顔を上げたリーシャはチュっと小さくリップ音を立てて俺の唇にキスを落した。
「私たちも同じ気持ちです。ずっとマスターの傍に居られれば、それだけでいいんですよ。ですからマスター、どうかこれからも私たちを傍に置いてくださいね?」
そのリーシャの問いかけに、俺が力強く頷くのは当然だった。
「なるほど、ブラッディオーガがですか」
「えぇ、帝国が一枚噛んでいるのは確かですが今は何も分かりません」
話題は自然と今日森に行ったことに移る。突如出現したブラッディオーガについては詳しいことは当然分からない。シアが帰りにギルドに寄ってそれとなく話をしたので明日にでも何か調査がされるはずだ。
「シア、それとなく話しは聞いておいてくれ。直接関わるつもりはないけど、みんなに何かありそうなら考えないといけないからな」
「分かったよ」
何事もなければ一番いいんだけどね。
リーシャが淹れてくれた紅茶の匂いを楽しみ、そして喉に通すと甘さが口の中に広がる。俺の好みを完全に熟知しているこの味が本当に大好きだ。
このままみんなと話をして一日が終わる、そのつもりだったのだが……次に放たれたリーシャの一言が少しだけ空気を変えた。
「そういえば帰ってくる前にミネットさんの魔力を感じましたけど、スキルを使ったんですか?」
「……あ~」
傍に居たシアはともかく、事情を知らないリーシャとサリアは気になったのだろう。まあミネットがスキルを使ったのは俺が原因……というわけではないが、発端は俺に対する発言だったからな。さて、どう説明したものか。
俺への言葉を聞いてミネットが怒ったから、そう素直に言えればいいんだけどサリはともかく、リーシャは俺のことになると沸点がかなり低くなる。俺の制止を聞かずにそのまま飛び出していってもおかしくはないからなぁ。
まあしかし、いくら弱い出力とはいえ本格的な使用を控えてもらっているミネットに関することは伝えておいた方がいいだろう。
「マスター、リーシャさんを捕まえておいた方がいいのでは?」
「そうだな。おいで、リーシャ」
「それはどういう……でも、はい!!」
俺とミネットのやり取りに首を傾げていたリーシャだが、俺が腕を広げて呼んだことで嬉しそうに胸元に飛び込んで来た。
「……羨ましいわね」
「まあ、サリアはある程度自制出来るからね」
「その言い方で何があったか把握したわ」
胸元にスリスリと頬を擦りつけてくるリーシャの頭を撫でると、気持ちよさそうに目を細めて俺の手の感触を感じている。頃合いか、リーシャの様子を見て頷いたミネットが口を開いた。
「マスターが馬鹿にされたんですよ。それでカッとなりました」
「……は?」
蕩けたような笑顔を浮かべていたリーシャの様子が一変した。纏っていた柔らかな空気は鋭利なものに変化し、こうして体を抱きしめていなければ今すぐにでも飛び出していってしまいそうだった。
「それで彼らを少し書き換えました」
書き換えた、本当に言葉通りだから末恐ろしいモノだ。
ミネットの所持している固有能力は【掌握】というものだ。ミネットの意思によって発動範囲を決定し、その範囲内全てのモノに作用する。自分の好きなように人間でも魔物でも弄り回すことができ、そして生き物を含めその土地に刻まれた記憶も読み取ることが出来る。困っていたシャズの内心、オーガに残されていた記憶を読み取ったのもこのスキルだ。
優れた回復スキルを持つサリア、戦闘に特化したリーシャとシアも確かに強力だけど、潜在的なスキルの強力さは間違いなくミネットが頭一つ……いや、二つ分は抜けているかもしれない。しかもスキル云々に関係なく、頭脳が飛び抜けているミネットだからこそその能力が更に凶悪に思えるというものだ。
とはいえ、ミネットに関してはこの辺にしておこう。プルプルと体を震わせ、今にも家から飛び出してしまいそうなリーシャをまずは落ち着けないとな。
「リーシャ、もう済んだことだからいいんだ。それに、俺自身そこまで気にしちゃいない」
「……でも」
納得できない、そんな様子だけど一々気にしても仕方ないだろう。俺はみんなを見回しながら口を開いた。
「リーシャ、サリア、ミネット、シア、四人とも凄く魅力的な子たちだ。何も知らない連中からはさぞ手元に置きたいほど欲しいと思わせるだろう。そしてそんな君たちの傍に俺という存在が居るのを気に入らない連中が現れるのも必然と言える」
悔しいけど本当にその通りだと思っている。
何度も言うが俺のスキルは彼女たちを生み出すことだけ、なまじ強力な力を持って彼女たちが生まれて来たからか分からないが、俺の身体的能力は昔から全くの向上を見せない。だからこそ、この物騒な世界を生きるには彼女たちが俺には必要なのだ。
「何度も言っているけど、俺は君たちが傍に居てくれればそれだけでいいんだ。俺が望むのはただそれだけ……だからこれからも、変わらず傍に居てくれると俺は嬉しいよ」
腕の中に居るリーシャの髪に顔を埋める。サラサラとした気持ちの良い感触と花のような匂いに幸せな気持ちになれる。すると、ピトッと後ろからサリアが抱き着いて来た。突然のことでビックリしたけど、どうやらリーシャを除いた三人ともが傍に来ていたようだ。
「当然よ。私たちはずっとマスターと共にある。それは約束するわ」
「はい。というか、マスターの傍から離れたら私たちは生きていけないですもの。なら傍に居るしかないですね♪」
「うん。絶対に離れないよ。確かに気に入らないことはあると思うけど、マスターのことを思えばどうだっていいからね」
サリアだけでなく、ミネットとシアもそれぞれ俺の腕を抱きしめるように引っ付いて来た。
完全に動けなくなってしまったが、そこでリーシャがこう口を開いた。
「それで、結局誰に馬鹿にされたんですか?」
「……え、この状況で聞くの?」
俺の言葉にリーシャは冗談ですと笑った。
「ムカつきます……それこそ腸が煮えくり返りそうですけど、マスターにそこまで言われて言う事を聞かないほど頑固なつもりはありません」
そうして顔を上げたリーシャはチュっと小さくリップ音を立てて俺の唇にキスを落した。
「私たちも同じ気持ちです。ずっとマスターの傍に居られれば、それだけでいいんですよ。ですからマスター、どうかこれからも私たちを傍に置いてくださいね?」
そのリーシャの問いかけに、俺が力強く頷くのは当然だった。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
勇者PTを追放されたので獣娘たちに乗り換えて楽しく生きる
まったりー
ファンタジー
勇者を支援する為に召喚され、5年の間ユニークスキル【カードダス】で支援して来た主人公は、突然の冤罪を受け勇者PTを追放されてしまいました。
そんな主人公は、ギルドで出会った獣人のPTと仲良くなり、彼女たちの為にスキルを使う事を決め、獣人たちが暮らしやすい場所を作る為に奮闘する物語です。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
俺のスキル『性行為』がセクハラ扱いで追放されたけど、実は最強の魔王対策でした
宮富タマジ
ファンタジー
アレンのスキルはたった一つ、『性行為』。職業は『愛の剣士』で、勇者パーティの中で唯一の男性だった。
聖都ラヴィリス王国から新たな魔王討伐任務を受けたパーティは、女勇者イリスを中心に数々の魔物を倒してきたが、突如アレンのスキル名が原因で不穏な空気が漂い始める。
「アレン、あなたのスキル『性行為』について、少し話したいことがあるの」
イリスが深刻な顔で切り出した。イリスはラベンダー色の髪を少し掻き上げ、他の女性メンバーに視線を向ける。彼女たちは皆、少なからず戸惑った表情を浮かべていた。
「……どうしたんだ、イリス?」
アレンのスキル『性行為』は、女性の愛の力を取り込み、戦闘中の力として変えることができるものだった。
だがその名の通り、スキル発動には女性の『愛』、それもかなりの性的な刺激が必要で、アレンのスキルをフルに発揮するためには、女性たちとの特別な愛の共有が必要だった。
そんなアレンが周りから違和感を抱かれることは、本人も薄々感じてはいた。
「あなたのスキル、なんだか、少し不快感を覚えるようになってきたのよ」
女勇者イリスが口にした言葉に、アレンの眉がぴくりと動く。
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる