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坂上聖のつぶやき②
坂上聖のつぶやき②の⑤
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「俺も小さい頃から結衣子の人となりを知ってる。愛情なくセックスできるような子じゃない。でも『セフレ』なんて言わせてるのはお前だよ。告白もせずに抱くからだろ。最初に決めるとこは決めとかないからこうなるんだ」
もう真っ青になってる。
「……俺、どうしたら……?」
「ちょっと遅くなったけど、ちゃんと言葉で伝えろ。『好きだ、愛してる』って。それだけでいい」
聞くなり目を輝かせて立ち上がる亮平。
「俺、帰るわ!」
「待て! 今帰っても、結衣子いないぞ。今日は雅のはなれに泊まるって」
「は? なんでだよこんな時に。返せよ。雅に電話しろ!」
「多香美と真奈美ちゃん姉妹も来てるんだ。雅の婚約祝いにな。女子会邪魔したら1ヶ月は口聞いてもらえないぞ。諦めろ」
「マジかよ~~」
雅はな、ゆるふわの華奢な外見に反して、毒舌なんだよ。めちゃくちゃ厳しいんだ。ま、そこも含めて俺は愛してるんだけどな。
特に結衣子との時間を邪魔したら、何を言われるかわからない。
「ま、1日くらい悩め。それに、お前、丸腰で行く気か? それだけ待たせて、手ぶらか? エンゲージリングとまで行かなくても、せめてペアリングくらい用意しろ。食べ終わったらついて行ってやるから」
「あ、そ、そうだな。うん。聖、ありがとうな……」
コイツ、涙目になってやがる。
手のかかる弟だが、素直なところは可愛いもんだ。
「あー、それから、少なく見積もっても、結衣子を狙ってる男が2人いる。どっちにも『彼氏はいない』って言ってたみたいだから、今週金曜日の納涼ビアガーデンの時、多分あいつら動くぞ。やっぱり虫除けが必要だな」
「は? なんだよそれ! 聖がいながら何やってんだよ! 潰せよ!」
……前言撤回再び。口の悪い弟だ……。
もう真っ青になってる。
「……俺、どうしたら……?」
「ちょっと遅くなったけど、ちゃんと言葉で伝えろ。『好きだ、愛してる』って。それだけでいい」
聞くなり目を輝かせて立ち上がる亮平。
「俺、帰るわ!」
「待て! 今帰っても、結衣子いないぞ。今日は雅のはなれに泊まるって」
「は? なんでだよこんな時に。返せよ。雅に電話しろ!」
「多香美と真奈美ちゃん姉妹も来てるんだ。雅の婚約祝いにな。女子会邪魔したら1ヶ月は口聞いてもらえないぞ。諦めろ」
「マジかよ~~」
雅はな、ゆるふわの華奢な外見に反して、毒舌なんだよ。めちゃくちゃ厳しいんだ。ま、そこも含めて俺は愛してるんだけどな。
特に結衣子との時間を邪魔したら、何を言われるかわからない。
「ま、1日くらい悩め。それに、お前、丸腰で行く気か? それだけ待たせて、手ぶらか? エンゲージリングとまで行かなくても、せめてペアリングくらい用意しろ。食べ終わったらついて行ってやるから」
「あ、そ、そうだな。うん。聖、ありがとうな……」
コイツ、涙目になってやがる。
手のかかる弟だが、素直なところは可愛いもんだ。
「あー、それから、少なく見積もっても、結衣子を狙ってる男が2人いる。どっちにも『彼氏はいない』って言ってたみたいだから、今週金曜日の納涼ビアガーデンの時、多分あいつら動くぞ。やっぱり虫除けが必要だな」
「は? なんだよそれ! 聖がいながら何やってんだよ! 潰せよ!」
……前言撤回再び。口の悪い弟だ……。
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