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坂上聖のつぶやき②
坂上聖のつぶやき②の④
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「お前さ、ちゃんと言葉に出して愛情伝えてるか?」
「そりゃ……あれだ。面と向かっては言わないけど……。でも、抱く時はちゃんと言ってるぞ!」
「なんて?」
「あいつ、めちゃくちゃ可愛いからな。
可愛い! 最高だ! ってちゃんと言ってる」
「それは、お前の“感想”だ。百歩譲って良く言ったとしても“褒める”だ。執着は感じても愛情は感じないな」
固まる亮平。
「もっと、わかりやすく『好きだ』とか『愛してる』って言ったことはないのか?」
「……そう言う言葉は……恥ずかしいだろ……」
照れながら赤くなる亮平。やっぱりな。
「じゃあ逆に結衣子から、普段でもセックスの時でも好きって言われたことあるか?」
「……」
あぁ、完全にフリーズした。でもここではっきり言わないとな。よし。
「お前、ショック受けると思うけど、敢えて言わせてもらうわ。結衣子、お前のこと『セフレ』だって。そう言ってたぞ」
「セ、セフレ……?」
「そう。セフレだ」
「……」
絶句する亮平。
あー、やっぱりショックだよなぁ。こんな呆然とする亮平、初めて見た。
「厳しいようだけど、それが結衣子の認識だ」
それからコイツは全く喋らなくなってしまった。
「おい! 呆けてる場合じゃないぞ。しっかりしろよ」
「セ、セフレ……セフレだぞ! なんでだよ! あり得ないだろ‼︎ 」
「しっ! 声が大きいよ。そんなワード、連呼するな」
「や、だって、俺……めちゃくちゃ愛してるのに⁉︎」
だからそれを俺に言ってどうする。本当に手のかかる弟だ。
「俺に言ってどうする。本人に言わなきゃ伝わらない」
頭を抱え込む亮平。
「結衣子、俺のこと、好きじゃないのか? ……無理矢理抱かれてたのか?」
まあ、ネガティブにもなるよな。それは自業自得なんだけど、そうも言ってられない。迷える仔羊には救いの手を、だ。
「よく考えろ。あのな、結衣子が好きでもないヤツに抱かれると思うか? 俺は思わない。お前だって、わかってるんだろ? 結衣子からの愛情。どうなんだよ?」
「あ、愛情! めちゃくちゃ感じてたよ! ……いや、あれ愛情だったんだよな? 何しても怒らないし、好き放題やらせてくれるし」
おい。なんか無茶なこと強いてそうだな……。
「そりゃ……あれだ。面と向かっては言わないけど……。でも、抱く時はちゃんと言ってるぞ!」
「なんて?」
「あいつ、めちゃくちゃ可愛いからな。
可愛い! 最高だ! ってちゃんと言ってる」
「それは、お前の“感想”だ。百歩譲って良く言ったとしても“褒める”だ。執着は感じても愛情は感じないな」
固まる亮平。
「もっと、わかりやすく『好きだ』とか『愛してる』って言ったことはないのか?」
「……そう言う言葉は……恥ずかしいだろ……」
照れながら赤くなる亮平。やっぱりな。
「じゃあ逆に結衣子から、普段でもセックスの時でも好きって言われたことあるか?」
「……」
あぁ、完全にフリーズした。でもここではっきり言わないとな。よし。
「お前、ショック受けると思うけど、敢えて言わせてもらうわ。結衣子、お前のこと『セフレ』だって。そう言ってたぞ」
「セ、セフレ……?」
「そう。セフレだ」
「……」
絶句する亮平。
あー、やっぱりショックだよなぁ。こんな呆然とする亮平、初めて見た。
「厳しいようだけど、それが結衣子の認識だ」
それからコイツは全く喋らなくなってしまった。
「おい! 呆けてる場合じゃないぞ。しっかりしろよ」
「セ、セフレ……セフレだぞ! なんでだよ! あり得ないだろ‼︎ 」
「しっ! 声が大きいよ。そんなワード、連呼するな」
「や、だって、俺……めちゃくちゃ愛してるのに⁉︎」
だからそれを俺に言ってどうする。本当に手のかかる弟だ。
「俺に言ってどうする。本人に言わなきゃ伝わらない」
頭を抱え込む亮平。
「結衣子、俺のこと、好きじゃないのか? ……無理矢理抱かれてたのか?」
まあ、ネガティブにもなるよな。それは自業自得なんだけど、そうも言ってられない。迷える仔羊には救いの手を、だ。
「よく考えろ。あのな、結衣子が好きでもないヤツに抱かれると思うか? 俺は思わない。お前だって、わかってるんだろ? 結衣子からの愛情。どうなんだよ?」
「あ、愛情! めちゃくちゃ感じてたよ! ……いや、あれ愛情だったんだよな? 何しても怒らないし、好き放題やらせてくれるし」
おい。なんか無茶なこと強いてそうだな……。
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