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73.教室
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翌日朔が学校に登校すると、クラスからの視線をいつもより強く感じ違和感を抱いたが、考える隙をほぼ与えない勢いで真っ先に哲史に話しかけられる。
「はじめー!!もう大丈夫なのか!?頭とか打たなかったか?飯食ったか!?」
席に向かう朔にピッタリ寄り添い、哲史は記者のよう畳み掛けるように質問をした。
「もう大丈夫だから。心配かけて悪かったな」
「…本当、最近のはじめ元気無いし体調悪そうだしゾンビみたいな顔色しててマジで心配してたんだぞ。でも、今日は顔色良いし大丈夫そうだな!」
哲史が安心したように笑い朔の肩を何度も叩いた。
朔が鬱陶しそうに席に着きながらその手を払いのけると同時に急に横から哲史ではない誰かに話しかけられる。
「おはよう。野坂君昨日大丈夫だった?」
「体調もう大丈夫?無理しないでね」
朔に話しかけけてきたのは、クラスでもそんなに話したことの無い2人の女子だった。
「え………。…あぁ……」
朔が呆然としながら答えると、女子2人組は少し顔を赤らめて慌てて席から離れて行った。
「すげーな!王子効果ハンパねぇ」
その様子を見ていた哲史は感嘆の声をあげる。
「王子効果?」
「あー…女子嫌いのはじめ君にとっては嫌なお知らせかもだけどさ……」
哲史は言葉を濁し声を潜めて話を続けた。
「はじめが教室で倒れた時さ、柏木がお前のことお姫様抱っこで保健室まで運んだんだけど、それがクラスの女子から大好評だったんだよ」
「……」
朔は驚きと少し遅れてきた羞恥心に思わず絶句する。
「柏木が王子様みたいって持て囃されるのはもちろんなんだけど、はじめにも近寄りがたかったけど儚げで素敵ーってスポットライトが当たっちゃったってわけ」
あのクラスからの視線の原因はこれだったのかと、朔はその話を聞きながら、いたたまれなさに今すぐ教室から出て行きたくなった。その話を聞き終えてすぐ、教室が少し騒がしくなり前に視線を向けると、柏木が登校してきていた。
「お、噂をすればさっそく王子が登場だな」
哲史が軽口を叩く中、女子達はすぐさま柏木の元に集まる。
「柏木君おはよう!」
「柏木君ってすごい力持ちなんだね!」
「昨日すぐ帰っちゃったけど大丈夫だった?」
いつもの柏木なら笑顔で嫌な顔もせず女子達からの猛アピールを軽くかわしていた。
ただ、今日の柏木は朝からその笑顔は影を潜め、「大丈夫だよ」と一言だけ残し足早に自分の席へと向かった。
朔は昨日決心した通り、今日もう一度柏木に拓人のことを聞くつもりだった。ただ、今の様子を踏まえ昨日から様子のおかしい柏木に対して違和感が大きくなり、決心よりもその事が気になってしまう。
「柏木王子ー、姫におはようのキスはないのかー?」
クラスの男子がふざけて柏木に絡んでいた。
柏木はみんなの前では、表面上は気さくでそんな冗談もいつも上手く返して角が立つような対応はしない。しかし、今日は違った。
「そういうの面白くないから止めてくれるか?」
柏木はその男子に向かって冷ややかな笑顔でただ一言そう返すとずっと窓の外を眺めていた。
その冷たい笑顔は怒鳴るよりも威圧感があり、思わずふざけていた男子は口を閉ざした。
「…なんか今日の柏木ちょっと恐いな」
それを見ていた哲史が思わず小さく呟いた。
朔はただただ、驚いてその様子を見ていた。
柏木は絶対他人にぼろを出したりしない。今の柏木はどちらかと言うと他人に見せる鉄の仮面が剥がれかかっていた。昨日から変わらず様子のおかしい柏木に朔はいよいよ心配の気持ちすら抱いた。
その日もいつも通りの日常だったが、いつも何かしら朔に声をかけてくる柏木は、今日は一切関わってくることは無かった。そのまま放課後になり、朔は柏木が帰る前に自分から声をかけた。
「柏木、あの……昨日は」
「……」
朔が柏木に声をかけると、柏木は一瞬朔に視線を向けるが、まるで朔が見えていないかのようにすぐ視線を戻し無言で朔の横をすり抜けて教室を後にしてしまった。朔は唖然としたまま柏木の背中を見送った。
翌日も、その次の日も朔は何度か柏木と話そうとするが、柏木がそれに応えることは無かった。
柏木と話すことが無くなり、無理矢理身体を押し開かれることも暴力を受けることも無く、分かりやすく朔は元気を取り戻していった。そして週末、無遅刻無欠席の柏木が学校を休んだ。
朔は平穏な日々を送りながらも様子のおかしい柏木のことがずっと引っかかっていた。そして何一つ進展しない自分の記憶に関することにも焦燥感を抱いていた。
柏木と話さなくなった初日の日に、家に帰った時に母親にもう一度あの話を切り出すと、今度は目の前で泣かれてしまった。
「お願いだから思い出したいなんて言わないで」
そう声を詰まらせ泣いていた母親に、やはり朔はそれ以上追求することが出来なかった。何も情報がないまま、ただ直接面と向かって母親に聞いても解決しないことは理解出来た。離婚してしまった原因もそこにあるのだとしたら、母親に嫌なことを思い出させてしまうと思い、それ以上問い詰めようという気は起きなかった。
ただ、やはり知らなくてもいいとはもう思えなかった。思い出したい。何があったのか、今拓人が何をしているのか、柏木にどう償うのが正しいのか。
朔は柏木が休んだ日の放課後、自らの足で柏木の家に向かった。
何度か連れて行かれた時の記憶を辿り向かった柏木の家は、大きな門の奥、長く続く道の先に家の入口がある。固く閉ざされた門の前でその家の様子を外からただ眺めていた。何度か訪れていたがいつもと明らかに違うのは、黒塗りの高級車が敷地内に停められていたことだった。
朔はその様子を見て直感で柏木の家族だと理解した。家族がいる時に訪問するのは気が引けたが、逆に第三者がいる方が身の安全を確保できる可能性が高い。朔は少し躊躇いながらも、門の前のインターフォンを押した。
「はい」
インターフォン越しに女性の声が聞こえた。
「…あの、柏木…君のクラスメイトの野坂って言います。柏木君いますか?」
「ご要件は?」
「…えっと……話したいことがあって」
「……」
暫くの沈黙が続く。朔は音声しか情報がない状態でただ向こうの反応を待つしか出来なかった。1分ほどすると返答が返ってきた。
「君…は、颯希のクラスメイト…か…」
聞こえてきたのは、先程の女性ではなく中年の男の声だった。こちらは声しか聞こえないが、向こうにはこちらの映像も伝わっているのだろうか。その声はこちらを値踏みをしているかのような、どこか嘲りを含んだような言い方だった。柏木のことを名前で呼ぶこの声の主が、おそらく柏木の父親だということは理解できた。
「…そうです。柏木君は?」
その言い方に不快感を抱くも、声や態度に出さないようにもう一度柏木のことを訊ねた。
「悪いが颯希とは関わらないでくれるかね。学校でも必要最小限にしてくれると有難い。君たちと息子は住む世界が違うし、変な影響を与えられては困る。今日は引き取ってくれ」
一方的に評価され、まるでお前は害虫だと言わんばかりの言い方に朔は思わず眉を顰める。本当はお宅の息子の方が頭がおかしいと反論したい気持ちもあったが、柏木の家族と話す機会なんてそうそうない。朔は感情を押し殺し一か八かの賭けに出る。
「…お兄さんはお元気ですか?」
「………」
「拓人さんは今何されてるんですか?」
朔は藁をも掴むつもりで、柏木の父親に拓人のことを訊ねた。柏木に聞いても本当のことは教えて貰えないかもしれない。ただ、家族であれば何かヒントが得られるかもしれない。そんな期待を抱き畳み掛けるように訊ねた。
「……颯希に兄弟はいない。帰りなさい」
そう返答があった後、インターフォンは一方的に切られた。
朔は暫く呆然と立ち尽くした。
兄弟はいない、と突き返された。拓人の存在は柏木家では無かったことになっているのか?
朔は頭の中を整理する。真実が知りたいだけなのに、余計に分からなくなっていく。同時にまた罪悪感に苛まれる。
拓人は、朔が望んでいた幸せな人生は送れていないかのような父親の言動。どうすれば拓人のことを知ることが出来るのか、消えている記憶の断片を思い出すことが出来るのか、ゴールが見えなかった。柏木と話したかった。
週明け、朔は朝校門前で柏木を待ち構えた。
どうにかして、ダメ元でも柏木にちゃんともう一度聞きたい。もうそこしか道が残されていない。
教室では倒れた一件があってから周りの目が気になり公に柏木に話しかけにくくなったのと、教室内で話しかけても避けられてしまうことから、苦肉の策で校門前で朔は落ち着かない様子で柏木の登校を待った。
最近の柏木は登校時間も遅く、その日も始業の数分前にやってきた。
歩いて登校してきた柏木のその表情はどこか疲れていて、苛立ちを含んでいるようなそんな様子が伺えた。朔はその様子に久しぶりに柏木への恐怖心が小さく沸き上がったが、それを押し殺し柏木の元へと歩みを進めた。
「はじめー!!もう大丈夫なのか!?頭とか打たなかったか?飯食ったか!?」
席に向かう朔にピッタリ寄り添い、哲史は記者のよう畳み掛けるように質問をした。
「もう大丈夫だから。心配かけて悪かったな」
「…本当、最近のはじめ元気無いし体調悪そうだしゾンビみたいな顔色しててマジで心配してたんだぞ。でも、今日は顔色良いし大丈夫そうだな!」
哲史が安心したように笑い朔の肩を何度も叩いた。
朔が鬱陶しそうに席に着きながらその手を払いのけると同時に急に横から哲史ではない誰かに話しかけられる。
「おはよう。野坂君昨日大丈夫だった?」
「体調もう大丈夫?無理しないでね」
朔に話しかけけてきたのは、クラスでもそんなに話したことの無い2人の女子だった。
「え………。…あぁ……」
朔が呆然としながら答えると、女子2人組は少し顔を赤らめて慌てて席から離れて行った。
「すげーな!王子効果ハンパねぇ」
その様子を見ていた哲史は感嘆の声をあげる。
「王子効果?」
「あー…女子嫌いのはじめ君にとっては嫌なお知らせかもだけどさ……」
哲史は言葉を濁し声を潜めて話を続けた。
「はじめが教室で倒れた時さ、柏木がお前のことお姫様抱っこで保健室まで運んだんだけど、それがクラスの女子から大好評だったんだよ」
「……」
朔は驚きと少し遅れてきた羞恥心に思わず絶句する。
「柏木が王子様みたいって持て囃されるのはもちろんなんだけど、はじめにも近寄りがたかったけど儚げで素敵ーってスポットライトが当たっちゃったってわけ」
あのクラスからの視線の原因はこれだったのかと、朔はその話を聞きながら、いたたまれなさに今すぐ教室から出て行きたくなった。その話を聞き終えてすぐ、教室が少し騒がしくなり前に視線を向けると、柏木が登校してきていた。
「お、噂をすればさっそく王子が登場だな」
哲史が軽口を叩く中、女子達はすぐさま柏木の元に集まる。
「柏木君おはよう!」
「柏木君ってすごい力持ちなんだね!」
「昨日すぐ帰っちゃったけど大丈夫だった?」
いつもの柏木なら笑顔で嫌な顔もせず女子達からの猛アピールを軽くかわしていた。
ただ、今日の柏木は朝からその笑顔は影を潜め、「大丈夫だよ」と一言だけ残し足早に自分の席へと向かった。
朔は昨日決心した通り、今日もう一度柏木に拓人のことを聞くつもりだった。ただ、今の様子を踏まえ昨日から様子のおかしい柏木に対して違和感が大きくなり、決心よりもその事が気になってしまう。
「柏木王子ー、姫におはようのキスはないのかー?」
クラスの男子がふざけて柏木に絡んでいた。
柏木はみんなの前では、表面上は気さくでそんな冗談もいつも上手く返して角が立つような対応はしない。しかし、今日は違った。
「そういうの面白くないから止めてくれるか?」
柏木はその男子に向かって冷ややかな笑顔でただ一言そう返すとずっと窓の外を眺めていた。
その冷たい笑顔は怒鳴るよりも威圧感があり、思わずふざけていた男子は口を閉ざした。
「…なんか今日の柏木ちょっと恐いな」
それを見ていた哲史が思わず小さく呟いた。
朔はただただ、驚いてその様子を見ていた。
柏木は絶対他人にぼろを出したりしない。今の柏木はどちらかと言うと他人に見せる鉄の仮面が剥がれかかっていた。昨日から変わらず様子のおかしい柏木に朔はいよいよ心配の気持ちすら抱いた。
その日もいつも通りの日常だったが、いつも何かしら朔に声をかけてくる柏木は、今日は一切関わってくることは無かった。そのまま放課後になり、朔は柏木が帰る前に自分から声をかけた。
「柏木、あの……昨日は」
「……」
朔が柏木に声をかけると、柏木は一瞬朔に視線を向けるが、まるで朔が見えていないかのようにすぐ視線を戻し無言で朔の横をすり抜けて教室を後にしてしまった。朔は唖然としたまま柏木の背中を見送った。
翌日も、その次の日も朔は何度か柏木と話そうとするが、柏木がそれに応えることは無かった。
柏木と話すことが無くなり、無理矢理身体を押し開かれることも暴力を受けることも無く、分かりやすく朔は元気を取り戻していった。そして週末、無遅刻無欠席の柏木が学校を休んだ。
朔は平穏な日々を送りながらも様子のおかしい柏木のことがずっと引っかかっていた。そして何一つ進展しない自分の記憶に関することにも焦燥感を抱いていた。
柏木と話さなくなった初日の日に、家に帰った時に母親にもう一度あの話を切り出すと、今度は目の前で泣かれてしまった。
「お願いだから思い出したいなんて言わないで」
そう声を詰まらせ泣いていた母親に、やはり朔はそれ以上追求することが出来なかった。何も情報がないまま、ただ直接面と向かって母親に聞いても解決しないことは理解出来た。離婚してしまった原因もそこにあるのだとしたら、母親に嫌なことを思い出させてしまうと思い、それ以上問い詰めようという気は起きなかった。
ただ、やはり知らなくてもいいとはもう思えなかった。思い出したい。何があったのか、今拓人が何をしているのか、柏木にどう償うのが正しいのか。
朔は柏木が休んだ日の放課後、自らの足で柏木の家に向かった。
何度か連れて行かれた時の記憶を辿り向かった柏木の家は、大きな門の奥、長く続く道の先に家の入口がある。固く閉ざされた門の前でその家の様子を外からただ眺めていた。何度か訪れていたがいつもと明らかに違うのは、黒塗りの高級車が敷地内に停められていたことだった。
朔はその様子を見て直感で柏木の家族だと理解した。家族がいる時に訪問するのは気が引けたが、逆に第三者がいる方が身の安全を確保できる可能性が高い。朔は少し躊躇いながらも、門の前のインターフォンを押した。
「はい」
インターフォン越しに女性の声が聞こえた。
「…あの、柏木…君のクラスメイトの野坂って言います。柏木君いますか?」
「ご要件は?」
「…えっと……話したいことがあって」
「……」
暫くの沈黙が続く。朔は音声しか情報がない状態でただ向こうの反応を待つしか出来なかった。1分ほどすると返答が返ってきた。
「君…は、颯希のクラスメイト…か…」
聞こえてきたのは、先程の女性ではなく中年の男の声だった。こちらは声しか聞こえないが、向こうにはこちらの映像も伝わっているのだろうか。その声はこちらを値踏みをしているかのような、どこか嘲りを含んだような言い方だった。柏木のことを名前で呼ぶこの声の主が、おそらく柏木の父親だということは理解できた。
「…そうです。柏木君は?」
その言い方に不快感を抱くも、声や態度に出さないようにもう一度柏木のことを訊ねた。
「悪いが颯希とは関わらないでくれるかね。学校でも必要最小限にしてくれると有難い。君たちと息子は住む世界が違うし、変な影響を与えられては困る。今日は引き取ってくれ」
一方的に評価され、まるでお前は害虫だと言わんばかりの言い方に朔は思わず眉を顰める。本当はお宅の息子の方が頭がおかしいと反論したい気持ちもあったが、柏木の家族と話す機会なんてそうそうない。朔は感情を押し殺し一か八かの賭けに出る。
「…お兄さんはお元気ですか?」
「………」
「拓人さんは今何されてるんですか?」
朔は藁をも掴むつもりで、柏木の父親に拓人のことを訊ねた。柏木に聞いても本当のことは教えて貰えないかもしれない。ただ、家族であれば何かヒントが得られるかもしれない。そんな期待を抱き畳み掛けるように訊ねた。
「……颯希に兄弟はいない。帰りなさい」
そう返答があった後、インターフォンは一方的に切られた。
朔は暫く呆然と立ち尽くした。
兄弟はいない、と突き返された。拓人の存在は柏木家では無かったことになっているのか?
朔は頭の中を整理する。真実が知りたいだけなのに、余計に分からなくなっていく。同時にまた罪悪感に苛まれる。
拓人は、朔が望んでいた幸せな人生は送れていないかのような父親の言動。どうすれば拓人のことを知ることが出来るのか、消えている記憶の断片を思い出すことが出来るのか、ゴールが見えなかった。柏木と話したかった。
週明け、朔は朝校門前で柏木を待ち構えた。
どうにかして、ダメ元でも柏木にちゃんともう一度聞きたい。もうそこしか道が残されていない。
教室では倒れた一件があってから周りの目が気になり公に柏木に話しかけにくくなったのと、教室内で話しかけても避けられてしまうことから、苦肉の策で校門前で朔は落ち着かない様子で柏木の登校を待った。
最近の柏木は登校時間も遅く、その日も始業の数分前にやってきた。
歩いて登校してきた柏木のその表情はどこか疲れていて、苛立ちを含んでいるようなそんな様子が伺えた。朔はその様子に久しぶりに柏木への恐怖心が小さく沸き上がったが、それを押し殺し柏木の元へと歩みを進めた。
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