[R-18]あの部屋

まお

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39.リビング3

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柏木は先程までの優しさが嘘かのように、荒々しく朔のかかげ上げられた腰を掴み、躊躇なく長大な反り返る怒張を最奥まで押し込んだ。


「ぅぁあァア──ッ」

その乱暴な挿入に痛みとその何倍もの快楽が朔の全身を駆け巡り、奥まで飲み込んだ瞬間に腫れる自身の屹立から白濁を迸らせた。


「…あーあ、ついに挿れただけでイくようになったんだ。救いよう無いね。しかも自分から求めちゃったしね。これは合意のセックスってことになるから野坂は犯されたくて犯されてることになるね。笑える。てか他人の家のソファに精液ぶっかけてどういうつもり?このソファ100万以上するから弁償してよ。金払えないなら身体で返して貰うからね」

強すぎる快楽で頭がぼーっとする朔を柏木は言葉で辱め罵り、そして痛いくらいの激しい律動が開始される。


「お前みたいな淫乱は、死んで償わないといけないよな?早く壊れろ。そして殺させろ」

低く冷たい地を這うような声で朔を貶す柏木に、朔は与えられる痛みと快楽、そして身体の芯から溢れる恐怖心で頭の中がごちゃごちゃになりただ泣きながら喘ぐしか出来なかった。

柏木は泣く朔を眺めながらさらに責め立てるように怒張の先端を無理矢理結腸へと押し込む。


「ァあ゛ぁア─ッぐる゛しぃいッ」

「ここの中で射精したらちゃんと孕むかな?猫の交尾はほぼ100%妊娠するんだって。野坂も妊娠しようね。妊娠するまで犯し続けてあげるからね」

結腸を貫かれ、朔の下半身から力が抜けていき、腰を持ち上げているのも辛くなり足をガクガク震わせながらゆっくりソファへと下半身が落ちていく。すかさず柏木はその腰を片手で抱え上げ、もう片方の手で先程より強い力で臀部を手のひらで思いっきり叩いた。


「痛ッぅ」

「何ケツ叩かれて興奮してんだよ。穢らわしい肉便器だなぁ」

「違……」

「違わないよ、ほら」

そう言い柏木は再び朔の臀を強く手のひらで打ちながら、果ててもなお熱を持ち続ける朔の屹立を扱く。


「ン゛くッ」

「締まるね。叩かれて中締まるってどういうこと?気持ちイイからだよね?」

「ぅゔッ…ち…が……」

朔の言葉を無視し柏木は間髪入れず連続でバチンバチンと強く朔の臀を張った。


「痛いッ!やめ…痛ッ」

「締まって気持ちいいー」

柏木は朔の訴えなど聞く気もなく、何度も臀を張り再びガツガツと朔の奥を穿ち始める。


「ゔぅゔッぅ─ッ…ぐゥッ」

朔は唇を噛み締め、少しでも惨めな喘ぎを抑え自我を保とうと抗う。打たれた剥き出しの臀部は何度も叩かれ白い肌は赤く腫れ上がっていた。


「ケツ穴にちんぽ刺されてケツ真っ赤に腫らして泣いてる野坂えろいね。こういうセックスは兄貴としてなかったでしょ?動画無かったもんね」

急にまた拓先生の話題を出され、無意識に朔の身体に緊張が走る。


「…兄貴とのセックス思い出してまんこ締めるの?気に食わないね。そんなに虐められたいんだ…」

「違…ッ」

「違わねぇだろ」

柏木は朔の髪を鷲掴み顔を上げさせる。


「ひっどい顔。涙と鼻水でぐちゃぐちゃだね。俺にどんな酷いことされたい?言ってごらん」

柏木は冷たい視線と表情を朔に向ける。朔は何も言えず黙り込んだ。やはり拓人の事が話に出ると柏木は凶暴化することを確信した。


「やめろ…」

「兄貴にされた一番酷いことは?それよりも遥かに残虐なことしてあげるから教えて?」

「……嫌だ」

「野坂の意見は聞いてないんだって。何されたか言えよ」

無表情で柏木は朔を刺すように見つめた。朔はいつまた激しく責められるのか怯えながらも、先程より意志のある視線を柏木へと返した。


「…何か言いたそうだね」

柏木は朔の視線に応えるように薄ら笑みを見せながら問いかける。


「……なん…で……………っ」

朔は言葉を口にしかけたが、柏木の冷めきった暗い瞳を見つめると言葉を紡ぐのを躊躇い言い淀んでしまう。


「何?勿体ぶらなくていいよ。言っても言わなくても酷い目に遭うことは変わらないんだから。言っていいよ」

柏木は可笑しそうに笑いながら挿入したままの男根で朔の中を緩く捩った。


「……っん……」

「早く言いな、肉便器。兄貴とセックスしてた時みたいに媚びるように泣きながら。…あー、性犯罪者の前科持ちじゃないと燃えないのかな?」

柏木は朔に嘲笑を浴びせ、責め立てるように過去の話を出す。朔は後ろ手に拘束されている手にギュッと力を込めて、歯を食いしばった。身体が小さく震えた。それは恐怖では無く怒りからだった。

朔の中で拓人との記憶は、事件に関する思い出したくない断片的な記憶と、その前までの楽しい記憶がある。

事件に対しての嫌悪感や恐怖は無くならないが楽しくて優しかった先生が間違いなくいて、それを知っているからこそ全てを否定するような柏木の言い方に、まるで庇うようで戸惑いつつも憤りを感じた。そして柏木自身が気づいていない兄に対する劣等感のような負の感情を朔は本人に気づかせてこの無意味な陵辱の日々を終わらせたかった。 

朔が言い淀んだ言葉を柏木に言えば必ず報復が来ると分かっていた。だから言うのを躊躇ったが、もう我慢できなかった。朔は柏木を睨みつけた。


「……兄貴兄貴って、うるせぇんだよ!お前が拓先生に引け目を感じてるのか知らないけど、こんな事したって勝てる訳でも優れてる訳でも無いんだよ。お前の感情に俺を巻き込むな!比較したって意味無い…自分以外になることなんて出来ない。そんなことも分かんないで比較して優劣に拘ってるなんてお前は…可哀想な奴だな!」

朔は柏木に髪を鷲掴まれたまま感情のまま捲し立てるように叫んだ。叫んだ後暫くは興奮で頭が真っ白だったが、徐々に冷静さを取り戻す。そして同時にやってしまったという後悔の念がじわじわと朔を襲った。


「……」

柏木は黙ったままだった。朔はそんな柏木の顔を見る勇気が無かった。この後待ち構えている惨状を頭の中で勝手に想像してしまい、恐怖が身体を支配し冷や汗が伝った。
いきなり柏木は朔の髪を離し重力のままに朔はそのまま顔をソファに沈めた。


「……野坂って本当に面白いね。兄貴に引け目?笑える。あんな犯罪者に引け目なんて感じない。俺は兄貴と比較なんかしていない…。なぁ、どういうつもりでそんな事言った?」

声だけで分かった。柏木が相当怒っていること。
朔はソファに顔を埋めたままここから顔を動かしたくなくキツく目を瞑った。

柏木は朔の身体をまた力づくでうつ伏せから仰向けへとひっくり返す。


「聞かせてくれよ、どういうつもりなの?野坂」

見上げた柏木の表情は、いつも通り笑顔だった。ただその笑顔に怒りと嗜虐心、そして僅かに動揺のようなものを朔は感じた。
朔は疲れきった表情で柏木に視線を向けながら小さく呟いた。


「……そのままの意味だよ…。比較したって意味無い…。拓先生は拓先生だし、お前はお前でしかないだろ……」

精神的、体力的に一気に疲れが押し寄せたのか、朔は眠くて仕方が無かった。そのまま目を閉じてしまいたかったがすぐに叩き起されると思い、代わりに目線を下へと逸らした。

朔はこれから受ける陵辱も、意識が無ければ痛みも苦しみも感じなくて済むなと頭の中で現実逃避のように対策方法を模索していた。柏木の地雷である拓先生の話を出して煽ったからにはただで済むとは思わなかった。でも恐怖を通り越した疲労感に朔は今は何も感じなかった。

朔が視線を逸らしたまま柏木の行動を待っていたが、一向に柏木は動き出さず何も言葉すら発さなかった。不思議に思ったが、いよいよ眠気が勝り朔はそのまま意識を失うように眠りに身を任せてしまった。

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