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38.リビング2
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はぁっはぁっと熱の篭った荒い呼吸を何度も繰り返し、朔は火照る身体と思考をどうにかしようと抗い続けた。
恐怖や脅しで無理矢理言わされる言葉ならまだ言い訳が出来る。でも、自ら求めてしまえば本格的に自分が自分で無くなってしまうような絶望感を想像すると、求め続ける身体の声をそのまま受け入れる訳にはいかなかった。
(何か、別のこと……考え…)
朔が思考をこの状況から逸らせる為に頭の中で別の事を考えようとすると、バチンッという音と共に突き上げていた臀部に弾かれるような痛みを感じた。
「いッ…」
「こっちに集中して」
柏木は朔の臀部を手のひらで打ってから、今度は優しく撫でさすった。
そしてその手はゆっくり朔の胸まで伸ばされ、膨らみのない朔の胸板を女にするようにゆっくり揉み始める。
「うっ……く……」
たまにわざとか偶然か、柏木の指が朔の胸の尖りを掠める度に朔は息を詰める。そして押し当てられたままの柏木の怒張は相変わらず朔の秘部を往復しながらそこに侵入するのをいまかいまかと待ち構えていた。
「…ほら、挿れてって言ったらコレで野坂のこと死ぬ程気持ち良くしてあげるよ。野坂の前立腺をいっぱい擦ってあげる。」
柏木はまた朔に覆い被さり朔の耳元で吐息混じりに囁く。
「野坂も気持ち良かったでしょ?これで中沢山擦られて…」
「ぁッ、ぁあっ!」
柏木は囁きながらまた怒張の先端を朔の胎内へ押し込む。くちゅりと濡れた音を響かせ簡単に飲み込む朔のそこは、熱く熟れて侵入者を悦んで受け入れる雌の器官になりさがっていた。
先端がゆっくり出入りし、少しだけ奥に押し込まれる瞬間に朔の中は耐えきれないと言わんばかりにきゅんっと柏木の怒張を締め付けてしまう。
柏木は今度は明確に朔の胸の突起を摘み、押し倒し、擦るように指先で愛撫を始めた。
「ひぃアッ、ぁあっ……ンンッ」
「乳首もすごい勃起してるね、気持ちいいんだね、野坂」
柏木は朔の耳をゆっくり舐め上げ、首筋や鎖骨へと舌を這わせていく。そして柏木は朔の固く濡れそぼる前へと手を伸ばしそこもゆっくり扱きながら全身の性感を高めていき朔を追い込んでいく。
「ぃやァアッ!あっ、ぁ、だ…めっんん」
「そんなアクメ顔でダメって言われても説得力無いよ」
柏木は笑いながら朔の顔を覗き込み少しづつ全身への愛撫を強めていった。
「ひ、ぁあっ!あ、も……イっ」
胸の突起を強めにグリグリ捩られ、反り返る柏木の怒張の先端部分を胎内に挿入されたまま、下半身の屹立を強く手で擦られ、いよいよ朔の身体が絶頂を迎えようとしたそのタイミングで柏木は全ての刺激を取り上げるように動きを止めた。
「ぁ…、な…で」
朔は眉根を寄せて辛そうな表情で思わず非難めいた吐息を漏らす。
「このまま言わないならずっとイけないままだね。野坂の身体はこんなに求めてるのに。辛いね、可哀想だね、野坂」
身体に渦巻く熱を解放させたいのにそれが許されないこの状況に、朔はソファに顔を押し付けながら辛さから涙を漏らした。
イきたくてイけない朔の昂る身体をわざと煽るように柏木は朔の太腿の裏を指先で下から上へと撫であげる。
「あッ!」
そんな小さな刺激ですら酷な程に朔の思考はもう果てることしか考えられなくなっていた。
「あ…イき…た…」
小さく身体を横へ揺すぶりながら小さな刺激すらも求めるように朔は震える声で柏木へと訴える。
「イかせてあげるよ。奥まで挿れてって言ったらね」
今からそれを奥まで挿れるんだと示唆するように先端部分を少しだけ深くそこへ押し込む。
「うあッ」
「ほら、もっと気持ち良くなってイって楽になるにはどうすればいい?」
「……」
朔はソファへ顔を押し付けた状態で柏木の気配を顔の近くに感じながら小さく震えた。
その震えは恐怖の震えよりも、我慢の限界からくる身体の震えだった。
「野坂。気持ち良くなりたいことは悪い事じゃないよ。今野坂のそれを叶えてあげられるのは俺しかいないんだから。言ってごらん。優しく、深く愛して気持ち良くしてあげるから…」
朔はまた息を殺して泣いた。屈辱や絶望、そして歓喜と何故か溢れる悲しみの感情から涙を零した。
「……ぃ…れ……て…」
朔は嗚咽混じりに小さく呟いた。
恐怖や脅しで無理矢理言わされる言葉ならまだ言い訳が出来る。でも、自ら求めてしまえば本格的に自分が自分で無くなってしまうような絶望感を想像すると、求め続ける身体の声をそのまま受け入れる訳にはいかなかった。
(何か、別のこと……考え…)
朔が思考をこの状況から逸らせる為に頭の中で別の事を考えようとすると、バチンッという音と共に突き上げていた臀部に弾かれるような痛みを感じた。
「いッ…」
「こっちに集中して」
柏木は朔の臀部を手のひらで打ってから、今度は優しく撫でさすった。
そしてその手はゆっくり朔の胸まで伸ばされ、膨らみのない朔の胸板を女にするようにゆっくり揉み始める。
「うっ……く……」
たまにわざとか偶然か、柏木の指が朔の胸の尖りを掠める度に朔は息を詰める。そして押し当てられたままの柏木の怒張は相変わらず朔の秘部を往復しながらそこに侵入するのをいまかいまかと待ち構えていた。
「…ほら、挿れてって言ったらコレで野坂のこと死ぬ程気持ち良くしてあげるよ。野坂の前立腺をいっぱい擦ってあげる。」
柏木はまた朔に覆い被さり朔の耳元で吐息混じりに囁く。
「野坂も気持ち良かったでしょ?これで中沢山擦られて…」
「ぁッ、ぁあっ!」
柏木は囁きながらまた怒張の先端を朔の胎内へ押し込む。くちゅりと濡れた音を響かせ簡単に飲み込む朔のそこは、熱く熟れて侵入者を悦んで受け入れる雌の器官になりさがっていた。
先端がゆっくり出入りし、少しだけ奥に押し込まれる瞬間に朔の中は耐えきれないと言わんばかりにきゅんっと柏木の怒張を締め付けてしまう。
柏木は今度は明確に朔の胸の突起を摘み、押し倒し、擦るように指先で愛撫を始めた。
「ひぃアッ、ぁあっ……ンンッ」
「乳首もすごい勃起してるね、気持ちいいんだね、野坂」
柏木は朔の耳をゆっくり舐め上げ、首筋や鎖骨へと舌を這わせていく。そして柏木は朔の固く濡れそぼる前へと手を伸ばしそこもゆっくり扱きながら全身の性感を高めていき朔を追い込んでいく。
「ぃやァアッ!あっ、ぁ、だ…めっんん」
「そんなアクメ顔でダメって言われても説得力無いよ」
柏木は笑いながら朔の顔を覗き込み少しづつ全身への愛撫を強めていった。
「ひ、ぁあっ!あ、も……イっ」
胸の突起を強めにグリグリ捩られ、反り返る柏木の怒張の先端部分を胎内に挿入されたまま、下半身の屹立を強く手で擦られ、いよいよ朔の身体が絶頂を迎えようとしたそのタイミングで柏木は全ての刺激を取り上げるように動きを止めた。
「ぁ…、な…で」
朔は眉根を寄せて辛そうな表情で思わず非難めいた吐息を漏らす。
「このまま言わないならずっとイけないままだね。野坂の身体はこんなに求めてるのに。辛いね、可哀想だね、野坂」
身体に渦巻く熱を解放させたいのにそれが許されないこの状況に、朔はソファに顔を押し付けながら辛さから涙を漏らした。
イきたくてイけない朔の昂る身体をわざと煽るように柏木は朔の太腿の裏を指先で下から上へと撫であげる。
「あッ!」
そんな小さな刺激ですら酷な程に朔の思考はもう果てることしか考えられなくなっていた。
「あ…イき…た…」
小さく身体を横へ揺すぶりながら小さな刺激すらも求めるように朔は震える声で柏木へと訴える。
「イかせてあげるよ。奥まで挿れてって言ったらね」
今からそれを奥まで挿れるんだと示唆するように先端部分を少しだけ深くそこへ押し込む。
「うあッ」
「ほら、もっと気持ち良くなってイって楽になるにはどうすればいい?」
「……」
朔はソファへ顔を押し付けた状態で柏木の気配を顔の近くに感じながら小さく震えた。
その震えは恐怖の震えよりも、我慢の限界からくる身体の震えだった。
「野坂。気持ち良くなりたいことは悪い事じゃないよ。今野坂のそれを叶えてあげられるのは俺しかいないんだから。言ってごらん。優しく、深く愛して気持ち良くしてあげるから…」
朔はまた息を殺して泣いた。屈辱や絶望、そして歓喜と何故か溢れる悲しみの感情から涙を零した。
「……ぃ…れ……て…」
朔は嗚咽混じりに小さく呟いた。
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