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33.浴室5
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朔はまず柏木の親指にゆっくり舌を這わせ、それを口に含む。ペニスへの口淫に比べればマシだと思えた。
ただ、それを口に含んだはいいが何をどうすれば柏木が満足するのかは分からず一心不乱に舌を這わすしか出来なかった。
「ホント下手くそだな。そんなに死にたいの?」
上から罵倒されると同時に柏木は朔の顎下をから足を除け、口元に寄せていた足で思いっきり朔の後頭部を踏みつけた。
「ぐっんぐ゛ッ─ッ゛」
朔は水中の中に頭を足で沈められ思い切り水を飲み込んでしまう。動かない身体で抵抗するが、柏木はその足を避ける気はなかった。
「──ッ"~~っ」
弱々しい抵抗でも水面は慌ただしく揺れ、足の下に生を感じながら柏木は涼しい顔で苦しそうに藻掻く朔の後頭部を覗き込む。
そして時間にして10秒程経った後に、再び柏木は朔の顎を足で持ち上げる。
「ゲホゲホッゔッはぁ、はあッげほっゲホゲホ…!」
思い切り飲み込んだ水は気道に入ってしまい、朔は激しく咳き込み、目からは生理的な涙を流しながら苦しんでいた。
「その顔そそるなー」
咳き込む朔の口元に柏木は再び容赦なく足を押し込む。
「はい、厭らしく舐めてごらん」
朔は一瞬本気で死ぬと思った恐怖がまだ引かず身体の芯から湧き上がる怯えから来る涙を瞳に溜めて苦しげに柏木を見上げた。
「かわいい。舐めるのは下手だけど、その顔で結構キたな。その調子だよ」
まだ咳き込みたいのに柏木は有無を言わさず足を口内へと突っ込んでくる。
朔は目をキツく閉じながらその足の指に舌をねっとり這わせた。
「イマラチオしてるみたい。いいね。技術が無いならやっぱり無理矢理させるしか無いもんね」
言葉で暴言を浴びせられても、あの先程の苦しさに比べればかわいいものだった。朔は柏木の気を害さないように震える舌で一生懸命差し出された足に舌を這わせ続けた。
「…野坂頑張ったね。ちんぽ舐めさせたくなったからここら出してあげるよ」
柏木の言葉に一瞬嫌悪を感じたものの、ここから出してもらえるという言葉に朔は安心感を滲ませた視線で柏木を見上げる。
「よいしょ」
柏木は朔の顎下に入れていた足を引いて立ち上がった。
そうすると、朔の顔はそのまま重力に従い下へと落ちる。浴槽のお湯はもう完全に朔の身体を覆うほどの量になっていた。
そのまま朔の顔は半分程水の中へと沈んでしまう。
「ン゛ッんぐンッ」
慌てて口を閉じるが、半分だけ沈んだ顔で呼吸をすることは出来なかった。完全に沈められた時の苦しさとは違う苦しさに朔は焦りと恐怖で少しだけ動かせる首を必死に上へと持ち上げようとするが水かさが増したせいで呼吸は確保出来なかった。
「助かりそうで希望を持つけど助からないってのも興奮するなぁ。野坂の命が幾つかあればこのまま溺れ死ぬ野坂も見てあげたかったけどね。一番興奮する殺し方はこれじゃないから…しょうがない」
柏木は急ぐ素振りを全く見せず独り言を呟きながら朔の身体を湯の中から持ち上げた。
「ゲホッげほ、げほっゲホゲホッ…」
苦しそうに咳き込む朔の体力は先程の水責めと相まって一気に消耗してしまい、先程より咳き込む表情に力は無かった。
柏木は浴槽に朔を膝立ちにさせ、前屈みで湯船に身体をよしかからせる。朔は浴槽から身体を外側へ預け自分の髪や顔から床の上へ流れ落ち雫を力無い瞳で見つめていた。
柏木は湯船の中から朔の背中側に回り込み首輪から繋がる鎖の南京錠を解いた。
朔の首はそのまま俯く形で脱力する。
「野坂はすぐ意識飛ばすからな。体力付けるためにももっと沢山セックスして鍛えようね」
柏木はびしょびしょに濡れた朔の髪をかきあげるように撫で上げた。
「……」
朔は溺れ死ぬ恐怖から抜けられた今になって、あのまま死んだ方がマシだったのでは無いかと頭の片隅にそんな思いが掠めた。
これからこの拘束を解かれて、さらに酷いことをされるんだということはもう嫌でも分かってしまう。
この責苦はあとどのくらい続くのだろう。
今は何時なのかも分からない。本当に家に帰れるのだろうか…。
ふと先程見ていた夢を思い出した。
拓先生も、母も父も、哲史も…周りのみんなを不幸にしているのは自分。だからバチが当たっているんだ。
朔の頭の中にそんな考えが浮かんでいた。体力も気力も何度意識を飛ばしても回復することは無く、朔をじわじわと蝕ばみマイナス思考へと陥れる。
衰弱した思考で朔は、自責の念とこれからの残虐な仕打ちを想像した悲しさから、涙か滴るお湯か分からない雫で俯く頬を濡らした。
ただ、それを口に含んだはいいが何をどうすれば柏木が満足するのかは分からず一心不乱に舌を這わすしか出来なかった。
「ホント下手くそだな。そんなに死にたいの?」
上から罵倒されると同時に柏木は朔の顎下をから足を除け、口元に寄せていた足で思いっきり朔の後頭部を踏みつけた。
「ぐっんぐ゛ッ─ッ゛」
朔は水中の中に頭を足で沈められ思い切り水を飲み込んでしまう。動かない身体で抵抗するが、柏木はその足を避ける気はなかった。
「──ッ"~~っ」
弱々しい抵抗でも水面は慌ただしく揺れ、足の下に生を感じながら柏木は涼しい顔で苦しそうに藻掻く朔の後頭部を覗き込む。
そして時間にして10秒程経った後に、再び柏木は朔の顎を足で持ち上げる。
「ゲホゲホッゔッはぁ、はあッげほっゲホゲホ…!」
思い切り飲み込んだ水は気道に入ってしまい、朔は激しく咳き込み、目からは生理的な涙を流しながら苦しんでいた。
「その顔そそるなー」
咳き込む朔の口元に柏木は再び容赦なく足を押し込む。
「はい、厭らしく舐めてごらん」
朔は一瞬本気で死ぬと思った恐怖がまだ引かず身体の芯から湧き上がる怯えから来る涙を瞳に溜めて苦しげに柏木を見上げた。
「かわいい。舐めるのは下手だけど、その顔で結構キたな。その調子だよ」
まだ咳き込みたいのに柏木は有無を言わさず足を口内へと突っ込んでくる。
朔は目をキツく閉じながらその足の指に舌をねっとり這わせた。
「イマラチオしてるみたい。いいね。技術が無いならやっぱり無理矢理させるしか無いもんね」
言葉で暴言を浴びせられても、あの先程の苦しさに比べればかわいいものだった。朔は柏木の気を害さないように震える舌で一生懸命差し出された足に舌を這わせ続けた。
「…野坂頑張ったね。ちんぽ舐めさせたくなったからここら出してあげるよ」
柏木の言葉に一瞬嫌悪を感じたものの、ここから出してもらえるという言葉に朔は安心感を滲ませた視線で柏木を見上げる。
「よいしょ」
柏木は朔の顎下に入れていた足を引いて立ち上がった。
そうすると、朔の顔はそのまま重力に従い下へと落ちる。浴槽のお湯はもう完全に朔の身体を覆うほどの量になっていた。
そのまま朔の顔は半分程水の中へと沈んでしまう。
「ン゛ッんぐンッ」
慌てて口を閉じるが、半分だけ沈んだ顔で呼吸をすることは出来なかった。完全に沈められた時の苦しさとは違う苦しさに朔は焦りと恐怖で少しだけ動かせる首を必死に上へと持ち上げようとするが水かさが増したせいで呼吸は確保出来なかった。
「助かりそうで希望を持つけど助からないってのも興奮するなぁ。野坂の命が幾つかあればこのまま溺れ死ぬ野坂も見てあげたかったけどね。一番興奮する殺し方はこれじゃないから…しょうがない」
柏木は急ぐ素振りを全く見せず独り言を呟きながら朔の身体を湯の中から持ち上げた。
「ゲホッげほ、げほっゲホゲホッ…」
苦しそうに咳き込む朔の体力は先程の水責めと相まって一気に消耗してしまい、先程より咳き込む表情に力は無かった。
柏木は浴槽に朔を膝立ちにさせ、前屈みで湯船に身体をよしかからせる。朔は浴槽から身体を外側へ預け自分の髪や顔から床の上へ流れ落ち雫を力無い瞳で見つめていた。
柏木は湯船の中から朔の背中側に回り込み首輪から繋がる鎖の南京錠を解いた。
朔の首はそのまま俯く形で脱力する。
「野坂はすぐ意識飛ばすからな。体力付けるためにももっと沢山セックスして鍛えようね」
柏木はびしょびしょに濡れた朔の髪をかきあげるように撫で上げた。
「……」
朔は溺れ死ぬ恐怖から抜けられた今になって、あのまま死んだ方がマシだったのでは無いかと頭の片隅にそんな思いが掠めた。
これからこの拘束を解かれて、さらに酷いことをされるんだということはもう嫌でも分かってしまう。
この責苦はあとどのくらい続くのだろう。
今は何時なのかも分からない。本当に家に帰れるのだろうか…。
ふと先程見ていた夢を思い出した。
拓先生も、母も父も、哲史も…周りのみんなを不幸にしているのは自分。だからバチが当たっているんだ。
朔の頭の中にそんな考えが浮かんでいた。体力も気力も何度意識を飛ばしても回復することは無く、朔をじわじわと蝕ばみマイナス思考へと陥れる。
衰弱した思考で朔は、自責の念とこれからの残虐な仕打ちを想像した悲しさから、涙か滴るお湯か分からない雫で俯く頬を濡らした。
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