[R-18]あの部屋

まお

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29.浴室1

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1階に下りてもまた、長い廊下が続いていてその一角に朔は連れていかれる。


朔はその廊下を歩きながら懐かしさを感じてしまう自分に何となく自己嫌悪を抱いた。
拓先生の家に来た時は、基本的に家族がいない日だった。ただ、その時も生活感を感じなかったが、今日はより一層生活感を感じず、まるでモデルルームに来ているかのようだった。


柏木にそのまま連れてこられた場所は、脱衣場だった。
脱衣場や洗面台もホテルのように綺麗に整頓され高級感があるのはもちろん、柏木がすぐに扉を開いた浴室内も人が4、5人同時に入れそうな程広く、浴槽も大浴場のように広々としていた。

朔は開いた浴室にそのまま首輪を引かれ入ると、柏木が後ろに周り腕のガムテープの拘束を解いた。ただ、手錠は外されることは無かった。
朔はずっと折り曲げられていた腕を下に下ろすと血液が勢いよく循環する感覚を味わう。


「野坂洗ってあげるからそこ座って」

いつの間にか柏木も服を脱ぎ、朔を浴室の椅子の上に座るように促す。
警戒心はあったがここで抵抗してもしょうがないと自分を納得させ、朔はそのまま浴室の椅子に腰をかける。

目の前には鏡とシャワーがあり、棚の上にはシャンプーなどが並んでいた。
目の前の鏡を見つめると血色の悪い病人みたいな顔がこちらを力無く見返してくる。

朔はぼんやりその疲れきった自分の顔を眺めた。少し見ないだけで大分やつれたように見える。そして自然と目に入るのは、裸に似つかわしくない赤い首輪。その毒々しい赤は嫌でも視線を奪った。

そこから首輪で隠れきれてない首元の痣や、ベルトで打たれた薄くなりつつある上半身の蚯蚓脹れ、そして先程針で刺されて腫れる乳首等を見やりながら自身の身体が汚され壊されていく怖さを客観的な視点から感じた。


「身体汚れちゃったから綺麗にしてあげるね」

柏木は朔を背中から抱きしめ、シャワーのお湯を優しく朔の身体にかけると目の前の棚に手を伸ばし片手にボディソープを取った。
そのままそれを両手に広げその手で朔の両太腿を撫でるようにぬるぬるとボディソープを広げていく。


「っ…じ、……自分で……洗う…」

「手使えないし無理でしょ?ちゃんと綺麗に洗ってあげるから大丈夫だよ」

手を拘束している張本人の癖に恩着せがましく言われ憤りを感じた。

そのまま柏木は両手を太腿から腹、胸の方へと這わせていく。そして意図して朔のまだ腫れる胸の突起にぬるぬるの指を這わせる。


「…ンッ、や、やめろ…っ」

その手の動きからただの親切心では無いことがわかり、朔は身体を捩りながら抵抗する。


「これでも感じるのか。どんだけ感度いいの?もともと?それとも開発の結果?」

柏木は鏡越しに朔を見つめてニヤッと笑い、見せつけるように舌を伸ばしゆっくり朔の首筋の血管に這わせていく。


「ンン……っ、」

「野坂の首って色気あるよね。細めで血管も浮いてて、いかにも首を絞めやすいような作りでさ。早く思いっきり絞め殺してあげたくなる」

柏木はそっと朔の首筋に片手を添えると首輪から覗く喉仏や顎下を愛撫するような優しい手つきで何度か往復させる。
いつも通り発言内容と扱われ方にギャップを感じ頭が現実から目を逸らそうとする。

その手は今度は朔の緩く反応してしまっていた前の昂りへと伸びていく。


「!や、触る…なっ」

「潮も精液も垂れ流して汚れてるのに?」

「…くっ…」

朔が悔しさで言葉を詰まらせていると、柏木は急に朔の身体を持ち上げ、椅子から落とし浴室の床の上に押し倒した。


「いって…、な、なに……」

「一番綺麗にしなきゃいけないとこ、洗ってあげる」

柏木は押し倒した朔の後孔へ優しく指で触れてすぐに指を埋め込んでいく。


「…っ…ん」

「ちゃんと綺麗にしようね。好き者の野坂の事だから勝手に気持ち良くなっちゃうんだろうけど」

柏木は嘲りながら言葉通り指を曲げて内部の体液を掻き出すよに指を動かす


「…ゔ…ん……ッ」

たまに意図してかせずか、柏木の指が胎内の朔の敏感に反応する箇所を掠めると、朔はびくびくと太腿を引き攣らせた。


「大分出たかなー。見て野坂」

朔はやっと終わった行為にほっとしながらも言われた通り柏木の視線を追うように自らの下半身へ顔を向ける。

そこには、床の上に流れ出た大量の白濁液が、ゆっくり排水溝へと流れていく様子が見えた。


「……」

朔は素直に言われた通り見た事を後悔してすぐ視線を逸らした。


「汚いね。こんなものケツから垂れ流して野坂は穢れてるね。こんなの見られたらみんなに気持ち悪いって思われるね」

柏木は朔に嘲笑を向けた。
朔は羞恥と悔しさで顔が熱くなるのと同時に、柏木への苛立ちと恐怖心が溢れた。そのまま嘲笑を向ける柏木を朔は無言で怒りを込めた瞳で睨み返す。


「いい目だ」

柏木は嬉しそうに呟くと、朔の胎内へと今度は指を3本まとめて埋め込む。


「ん゛ッぅ!」

「野坂は女だから、こんなのも気持ちいいよね?」

柏木はそう言うと、掌で覆うように朔の胎内に埋め込んだままの3本の指を激しく上下させながら出し挿れを始めた。


「──ッァアッ!?」

柏木は遠慮無く朔の内壁を手首を返し3本の指で刺激する。指をまとめて腸壁の腹側の前立腺を掠めるように圧迫しぐちゅぐちゅと高速で激しく上下させた。石鹸の滑りもあり、掻き乱される肉蕾からは卑猥な水音と共に様々な液体の飛沫が飛び散る。いきなりの激しい責めに朔は腰を浮かせて啼き叫んだ。


「ひ、やめッァアッ!ゔぁあ゛アッ──」

腸が突き破られてしまうのでは無いかと心配になる程の激しい責めに恐怖や快楽等ごちゃごちゃに混ざった訳の分からない感情で朔の瞳から涙がとめどなく溢れた。

朔が激しく喘いで制止を求めても柏木はその手を止めることは無かった。


「ゃあア゛ッ!やめ…ヤメッい゛ゔッぁあ゛──」

「野坂、おまんこからすっごい厭らしい音なってるね。ほら…また出しなよ、ここから…」

柏木は朔の媚肉から漏れ出る淫猥な音色を楽しみながら、その手の動きとは真逆の優しい手つきで、反対の手で朔の張り詰めた前の怒張をツーっと下から上へと撫で上げる。


「──ヒッ」

朔はビクンっと激しく腰を跳ねさせた後大きく脚を痙攣させた。


「や…ゃ…また…っ──」

「いいよ」

柏木はそれを促すように怒張をなぞっていた指を朔の鈴口に当て軽く爪を立てた。


「ぁあぁあ゛ッァア────!!」

朔は浮かせたままの腰を震わせ、触れられていた怒張からまた透明な液体を大量に放出した。

びちゃびちゃと浴室の床に激しく液体が叩きつけられる音が生々しく響き渡る。


「あはは、今日2回目の潮吹き、よく出来ました」

柏木は床の上で脱力し痙攣する朔の頭を撫でる。

「手マン気持ち良かったね。気に入ってくれたみたいだからまた潮吹きとセットでやろうね」

朔の脱力した胎内から指を引き抜くと、まだ残っていた白濁や石鹸液、腸液等も溢れ出し元より酷い状況となっていた。

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