[R-18]あの部屋

まお

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22.野外2

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柏木の怒張は朔の腸壁を大きく擦りながら奥の秘所を目指しゆっくり突き進んでいく。

先程突かれて絶頂した結腸の入口まで到達する。それ以上の侵入を拒むように朔の中はぎゅうぎゅう締め出すように柏木の怒張を締め付ける。


「抵抗しても無駄だよ。ゆーっくり突破しようか」

柏木は少し荒くなった呼吸でそのまま朔の腰の上に体重をかけて行く。


「ンン゛ンんッぐッ──ッー!!ンンンーーー──ッッ」

メリメリっと肉壁を突き破る音が外まで聞こえるかのような衝撃が朔の全身を駆け巡る。
朔の脚が逃げ場を求めて大きくばたつくのを柏木は両足首を掴み床の上に縫い付ける。


「ッ─────ッッッ!!」

声にならない悲鳴をあげ、朔の身体は限界まで仰け反る。見開かれた瞳からは涙がとめどなく零れ落ちていた。


「…っ…ん、挿入ったね。おめでとう。結腸処女喪失したよ。すっご。ぐぽくぽ亀頭締め付けられて気持ちいい」

中の感触に酔いしれながら朔の身体が痙攣し強ばるのを無視して柏木は結腸をゆっくり力強く突き始める。


「ッ…!……───ッ…」

朔はあまりの痛みと衝撃で何も考えられなかった。意識があるのか無いのかも分からない、頭まで犯されているような錯覚に陥る。
頭が真っ白になるような許容を超えた快楽と痛みに全身の痙攣が酷くなる。身体が反応を返すのに比例するように意識はどんどん薄れていく。しかし、柏木はそれを許さない。

柏木は朔の頭を掴み今度は後頭部を地面に叩きつけた。

「ン゛ッぐ」

その痛みで意識を引き戻される。

「何トんで楽になろうとしてんだよ。許さないよ」


柏木は頭の痛みに苦しむ朔を冷めた笑顔で見つめた後、ゆっくりだった抽挿を速く激しく再開させた。

「ん゛ンン゛ッ!!──」

結腸を貫かれた痛み、頭を打ち付けられた衝撃、異物を胎内の奥まで押し込まれた気持ち悪さ、無理な体勢を取らされ続けている苦しさ、柏木に対しての恐怖心、感じたくもない快楽─

朔は辛い現実から逃げたかったが、混乱も収まらず激しく揺さぶられながらただ溢れる涙を流し続けた。


「そんなに泣かれたらさ、興奮収まんないんだけど。もっと酷いことしてあげたくなる…」

柏木は興奮を隠さないどす黒い欲を宿したままの深い暗い瞳を朔に向ける。その瞳に見つめられるだけで、命を奪われてしまうように思えた。
柏木は怯える朔のワイシャツのボタンを外し前をはだけさせた後、頬に手を伸ばす。朔は反射的に柏木の手から身を守るように顔を背け目をきつくつぶった。
すると、横を向いた朔の口からスルッと布が地面に落ちる。柏木は朔の口を塞いでいたネクタイを解いた。


「やっぱ声聞きたくなっちゃった。あと…」

柏木は手で朔の顎を掴み正面に固定して、至近距離に顔を寄せる。


「見て、俺の唇。一昨日野坂が噛んだ傷、まだ治らないんだよ」

そういいその傷ついた唇で綺麗な弧を描くように微笑む。
その傷は初めて柏木に犯された時にキスをされて抵抗して噛み付いた時に付いた傷だった。朔はその傷に目がいくも、近くで見る柏木の造形物かと思う程整っている顔の方に視線は集中する。そして同時にその整いすぎていて人間味がないその顔が余計朔の恐怖心を煽った。


「これ、どうしてくれるの?女の子たちが心配してくれるんだけど言い訳に困るんだよね。ウチの雌猫に噛まれたって言ってるけど」

「んっ……ぅ…ッ」

朔は柏木から言われる言葉に返すよりも、胎内の怒張に対しての圧迫感と焦燥感が勝り何も考える事が出来なかった。ネクタイが解かれたことで呼吸はしやすくなった反面、余計な嬌声が漏れ出てしまいそうでそれを抑えるのに必死だった。


「…聞いてるー?のーさーかー」

柏木はそれをわかった上でドスンドスンと強く腰を打ち付ける。


「ぁあ゛ッ─ッ!やぁ!め……んっ」

「この傷痛いんだけど。野坂、舐めてよ」

柏木は朔の涎で濡れる唇を撫でながら優しい笑みで言い放つ。
それで少しでもこの男の気が収まるならと朔は柏木を見上げる。ただ、少し考えると唇の傷を舐めるという事は自ら目の前の男に口づけるようなものだった。


「ちゃんと唇に触れながらね。優しく舐めてくれるなら、俺も野坂のこと優しく抱いてあげるよ」

にこにこ楽しそうな優しい微笑み。その表情と朔が置かれた現状のギャップに混乱しそうになる。
朔の記憶では、拓先生にされる事はあっても自ら先生や、それ以外の人にキスをした事は無かった。性的なものを避けていたせいで、たかがキスと思う意志に反して躊躇いや羞恥心が朔の行動を妨げた。


「照れてる?可愛いなあ。野坂は非処女だけど童貞だもんね。キスも緊張しちゃうか」

「っ…」

揶揄されると、苛立ちが募る。好き好んでこんなふうになった訳では無いのに。
朔は歯を食いしばりながら、怒りに任せて目の前の柏木を睨みつけ下唇に付いた傷にそっと唇を寄せて舌を這わせた。
柏木の触れた唇は柔らかくて冷静な自分が何をしているのだろうと頭の中で突っ込みを入れる。でも冷静になったら、まともな頭では、こんなことやってのけることが出来ない。朔は後ろに挿入された長大な怒張が胎内を捩る度に身体をビクつかせながらも何も考え無いように、見ないように目を閉じながらその傷を舐めた。


「ンあッ!」

朔は急に胎内の圧迫感が増した事で驚き傷を舐める行為を中断する。


「……へぇー。悪くないねえ…。興奮した」

ピコンという音の後に柏木が満足そうに呟くと、上体を少し起こしていた朔を地面に再び押し倒し覆いかぶさった。左手で頭を抱き抱えながら朔の首筋に顔を埋める。
そしてピッタリ抱き合った状態で腰をうち付け始めた。


「や、ァアッ!あっ、…な…に……ンンッンア゛ッ」

奥まで挿入されたままでのいきなりのピストンに朔も驚きと強い駆け抜ける快楽に堪らず抑えきれない嬌声を漏らす。腰がコンクリートの上に擦れて痛かったが、その痛みを超える突き抜けるような強制的に与えられる快楽に、締まりきらない口端から涎を垂らしながらその悦に浸ってしまう。


「今のキス。動画に撮っておいたよ。野坂から俺に迫ってるみたいだから、この関係が東海林や君のお母さんにバレそうになったらこの動画見せようね。俺が野坂に迫られたんだって。俺が"被害者"だって、説明しないと」

「ひやぁッ──」

柏木は朔の耳を舌で弄びながら説明するが、朔の耳には何も入っていなかった。柏木は腰のスピードは変えないまま激しい抽挿を続ける。
朔は首を仰け反らし、また中だけでイった。


「っ…はぁ、気持ちいい……。出すよ」

柏木はそう宣言して程なくして朔の胎内に精を放った。


「うっ……」

熱い飛沫が胎内にじわぁと広がり朔を汚していく。

「中出し嬉しい?今日はすごい奥で出したからお腹痛くなっちゃうかもね」

柏木は朔の腹部を手のひらで撫でる。

「やッ!…アっ……!」

朔はびくんと大袈裟に身体を跳ねさせ逃げるように横を向こうとする。


「あー…まだイってた?こういう風にイってる時に撫でられたら…感じちゃうのかな?」

「アッ!あ、ぃ…ッ──ンあっ」

精を放たず果てた朔の身体は、快楽に貪欲となり触られただけで性感を高められてしまう程敏感になっていた。


「何から何まで俺好みだよ、野坂。めちゃくちゃにしてやりたくて仕方ない。君が俺のものになって壊れた姿、早く見たいなぁ」

柏木は嬉しそうに朔の身体を持ち上げ、自身の膝の上に前から抱き上げるようにして座らせる。勿論中の怒張を抜くことなく。


「今度は下から突いてあげるね。イったばかりの敏感まんこパンパン突いて虐めてやるよ」

柏木は下から腰を打ち付け朔の中を深く捩り苛む。
朔は自力で身体を起こしている事が出来なかった。縋るように目の前の柏木の肩に顔を預ける。抱きつくような体勢のままの朔を柏木は容赦なく下から凶悪な怒張で叩きつける。


「アッ、あ…ンッ!ひ、あぁ…んっアンッ」

朔はその突き上げで何度もイった。柏木に抱きつきながら身体を震わせ絶頂の波に耐える。半開きの口から舌をちろっと覗かせ唇の隙間から涎が滴るが自分では止めることも出来なかった。

「はぁ、はぁ。えろ…。搾り取られる。こんなにまんこキュンキュン締め付けて蠢かせてそんなに精液が欲しいんだ。兄弟2人に犯されてそんなに善がって笑える。野坂は惨めではしたないね。殺したい」

柏木は朔を罵り辱めた後、腰を突き上げて深く結腸の奥まで怒張を潜り込ませる。


「──ァアッァァァアアッッ!!」

朔は今日一番奥に柏木の欲望を叩き込まれ、柏木の上で身体を海老反りにさせて前から白濁を迸らせる。

そして脱力してそのまま背中からコンクリートの上に倒れ込む。柏木は気を失った朔をそのまま突き上げ続けた。


「んの…淫乱めっ。死ね…死ね…ッ」

呪文のように朔を罵り独り言を呟きながら柏木は朔の身体に一切気を使わない激しい抽挿を行い、二度目の吐精を朔の結腸内で済ます。



精を放ち急激に感情が冷めていく。朔の胎内から引き抜いた萎えても太さと長さを保ち続ける柏木の男根は白濁やら腸液やらで穢れており、その行為の激しさを物語っていた。

ぴくっぴくっと意識の無いまま痙攣する朔の身体を約束通り柏木はティッシュで拭う。それは最早作業の1つで、そこに感情は一切混じらない。

朔の服を整え、自身の身支度も完璧に整え汚れたネクタイはポケットにしまった。ネクタイを掴んだ時にふと、柏木は地面に転がる朔に視線を向ける。


柏木が朔に告げる言葉に嘘は1つも無かった。

可愛い。好きだ。愛している。知りたい。壊したい。めちゃくちゃにしたい。苦しませたい。泣かせたい。──殺したい。

それは一般的な感情とは大きく異なる「柏木基準」で全て本心だった。
執着していると言えばしている。ただ、消えてなくなるならそれまでだとも思う。家族以外の周囲の人間に感情を持ったのは初めてだった。ただ、その感情の根源は明確だった。
柏木にとって目的は1つしかないのだ。

だからこそ柏木は少し違和感を感じていた。あの時、唇が触れた時に形容し難い飲み込まれるような漠然とした今まで感じたことの無い感情に支配されたこと。


「…」

イライラした。そしてこの感情を何処かで感じた事がある様な気もしてくる。でも思い出せない。
柏木は地面に転がる朔の身体を背中に背負った。スマホの時計を見ると授業終了まで残り15分ほどだった。柏木は感情が抜け落ちたような無表情のまま、朔を背負い屋上を後にする。

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