[R-18]あの部屋

まお

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10.強制3

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柏木の手の中でびくびくと吐精を続け、その後ぐったりと身体をシーツに沈めた朔の目は虚ろだった。


「…すっごい締め付け。先っぽだけなのにイきそうになっちゃった。さすがだね。」

柏木は馬鹿にしたように笑いかけ脱力している朔の足を掴み開脚させ、じっくり観察するようにイったばかりの朔の男根と後孔を眺める。


「っ……も、満足……だろっ…。は、なしてくれ…」

屈辱で溢れそうな涙を何とか抑えて、朔は震える声で呟いた。

「は?何が満足なの?俺はひとっつも満足してないよ。1人でイったのは野坂だろ。」

そう言うと柏木は肉食獣が獲物を狙うような視線を笑顔に隠して、朔の下半身から顔の方に視線を移す。


「淫乱の癖に後ろキツすぎるから先にイかせてあげただけだよ。ここからが本番だからね。」

柏木は朔の精液で濡れた右手を朔の頬に拭いつける。

「沢山愛してあげるよ、野坂。」

そう言われた次の瞬間、脱力していた朔の身体に緊張が駆け抜ける。


「──!?ひ、ァアッ!」

半分も挿入っていなかった、柏木の男根がいきなり根元近くまで押し込まれた。


「──ッ──か…はっ─」

朔はあまりの衝撃に足りない酸素を補うように口を大きく空けて顔を仰け反らせる。喉が引き攣り声らしい声が出せなかった。


「…やっぱりここまで挿れないと、愛し合ったことにならないよね。っ…はぁ。ナカ解れてさっきより絡みつく。野坂のおまんこ気持ちいいよ」

柏木は熱っぽい吐息を吐き出し肉筒の具合に酔いしれる。

「──っひ、…はっ……──ふ─」

朔はなかなか馴染まないその胎内の凶器に半ば意識を失いそうになりながら、自身の拘束された腕の中で唯一自由な掌をギュッと握り爪を立てて痛みで堪える。

「…野坂の肌白いね。すべすべで綺麗。」

柏木は朔の素肌の腹部を撫でてから首筋に顔を埋める。そして首と顎の境目近くにチュッと吸い付いた。チリッとした痛みを感じ朔は余裕の無い状況でも痕を付けられた事を理解した。


「…ぅ…んっ……ゃ……っ」

チュッチュッと何度も吸いつかれ、柏木は朔の白い首筋の同じ箇所に何度も何度も痕を上書きしていく。

「な……に……し、」

「目印付けてるんだよ」

意味が分からない朔は、少しづつ中の凶器に慣れ冷静になりつつある思考で柏木に嫌悪の視線を向ける。


「…こんな状況でも懲りずにそんな目するんだ。躾がいがあるね」

柏木は嬉しそうな顔で朔を見下げる。朔はゴミを見るような視線を柏木に向けている自覚があるのに、返ってくる反応が状況に反しすぎて薄気味悪さを感じた。


「じゃあ野坂、ここからは俺を満足させてね」

柏木は朔の裸に剥かれた素肌を優しい手つきで撫で回し始める。腹筋、首筋、太腿、臀部……と、さわさわと撫で続けた。

「んっ…くすぐった……ぃ…」

「本当に白くて綺麗な肌だね。何処がいいかな。」


その一言が何を示唆しているのか分からなかった。柏木は何かを探っているようだった。

「ここがいいかな」

そう言い柏木は朔の左脚を掴み身体側に寄せるように折り曲げる。そして顕になった左脚の裏の太腿から臀部にかけてを優しく一撫でした。
朔は言い知れぬ不安を感じた。

柏木は朔の脚を固定したまま振り向き、ベッドの足元に脱ぎ捨てられたままだった、自身のスラックスに手を伸ばしていた。
朔はその様子に視線を向けるも、柏木の身体の影になりそこで何をしているのか見えなかった。ただ、カチャカチャと金属がぶつかる音だけが耳に入った。

暫くすると先程柏木が目星を付けていた、朔の左太腿裏側の臀部との境目あたりにピタッと冷たい感触を感じ、何かを押し当てられたことに気づく。


「ッつ……めた…」

朔は自分の太腿の裏に押し当てられた物を目視で確認する。それは、柏木の制服のベルトのバックルのようだった。

「野坂は肌が白くて綺麗だから、映えるだろうな。ここの柔らかい皮膚に真っ赤な蚯蚓脹れ」

柏木はその押し当てていたバックル部分を手に持ち、ベルトの皮の部分をだらんと垂れ下げた。

「…何…する…つもり……─ンンッ」

ゾワゾワと背筋を這い上がる悪寒を拭い去りたくて、朔は柏木に問いただす。そして、朔が言葉を発してすぐ柏木は朔の後孔から挿入ったままだった男根をずりっと引き抜いた。思わず漏れた声を慌てて朔は唇を噛み抑え込む。

「調教といえば鞭打ちだよね。野坂が俺のモノになったっていうこと、一から教えこんであげる。手始めにここ。綺麗に打ち込んであげるからね」

キュッと綺麗に弧を描く口角と、感情のない笑顔を見上げて恐怖を覚えた。


「なに……言っ…──ぅアァア"ッ!!」

ヒュンと空を切る音の直後、弾かれるような鋭い痛みが朔の太腿の裏に走った。

「ほら、やっぱり似合う。綺麗だね。」


そう言われた言葉と先程柏木が撫でていた太腿裏の痛みで朔は、柏木にベルトで打たれた事を理解する。
柏木はそのまま横の棚の上に立てかけていたスマホを手に持ち、その部分を写真に撮った。


「あはは、えろー。見て、綺麗な白い肌に真っ赤な蚯蚓脹れ。そしてぽっかり空いたアナルと野坂の泣きそうな顔。ちゃんと腫れた乳首も入るように写したよ」

そうして見せつけられた写真には柏木が説明した通りの画像が写し出されている。


「─っ!やめろ!消せよッ」

朔はその画像に写るものが自分だと信じたくなかった。 


「まずはその口の利き方だな」

スっと表情を無くした柏木は、スマホを棚に戻すと右手に持ったベルトを振りかざしそのまま今度は朔の胸板目掛けてベルトを打ち付けた。
バシン
「ゔぁあッ!─クッ─っ」

「次はここ、外さないで打つよ」


柏木は痛みに悶えている朔の胸の突起を指で軽く撫でる。びくっと朔の身体が反応し朔が拒否しようとするするが、その間も与えず2発目の衝撃がその部分を的確に捉える。


「──ッん"あァアぁあ"ッ」

「あっという間に真っ赤だ。綺麗。あと10回はいけるよね?」

「ひ、ぅ…や!やめて…くれっ!」


柏木は笑顔を朔に向けたあと、じっとりとした視線を下半身に向け、朔の抵抗の言葉を無視してもう一度ベルトを身体に打ち付ける。


「ァあ"ぁ"あッ」

朔は与えられる痛みから身を守る様に動かせる範囲で身体を守るように背中を丸めた。


「野坂ってマゾの素質あるね。俺がベルトで打つとアナルがキュって締まるの。…誘ってるんだ?」

「ち!違っ…ぁアッ」


朔が痛みに耐えながら反論しようとした瞬間に今度は忘れていた後孔の痛みと圧迫感を思い出させるように、有無を言わさず柏木がまた萎えることの無い屹立を挿入した。


「ゥアッ!嫌だッ…ぅ、痛ッ…」

「早く俺の形覚えようね」

柏木は挿入後ベルトを離すこと無く、無遠慮にガツガツと腰を打ち付ける。

「あっァアッ!ひ、やぁッ─」

何重にも打たれたベルトの痕を身体に真っ赤に残しながら、今度は激しい律動にガクガク揺すぶられる朔の身体を柏木はうっとり眺める。


「身体にそんな痕付けられて、酷く抱かれてるのに感じてるんだ?後ろ気持ちよくなったんだろ?」

「ゔぅッ…ンン!─っ、あぁッ」

柏木は朔の片足を抱き上げ、より深く激しく屹立を朔の中にたたき込む。朔は否定の言葉も出せずその新たな衝撃に身体を仰け反らせる。
恐怖、羞恥、屈辱、痛み、快楽…
この短時間に感情を大きく揺さぶられ、朔の抵抗する気力は徐々に失われていく。


「このままでも気持ちいいんだけどさ、あんな風にアナル蠢かせて誘ってくるからまた打ってあげるね。」

柏木は手に持ったままのベルトをまた朔の身体に振り落とした。


「イッ──ゔゥッ!…ぅっ…」

「わぁ、すごい締まる!抱きまくって野坂のここがガバガバになったら毎回叩いてあげようね」

柏木は楽しげな声を発した後、締めつけを楽しむようにまた律動を強める。ベッドがギシギシと派手な音を立てた。
朔の身体は、与えられる痛みが強くなればなるほど本人の望まない感覚を拾おうとし始める。


「あ…んッ!ひあっ、ァアッうぅ…─ッ」

「…あれ?叩かなくても締めつけ強くなってきた。本当に後ろだけで感じてるんだ?…ほら」

柏木はそう言うと確認するように一突きドスンと強く深く朔を貫くように腰を打ち付ける。


「──ぁああッッ」

その瞬間、一度果てた朔の肉茎はびくんと固さを持ち、先端から透明な汁を滴らせる。

「へぇー、またイけそうだね。しかもこのままメスイキ出来そうじゃん」

柏木は興奮を滲ませた声色で呟き、朔の反応した箇所を意識して激しい突き上げを再開させる。


「やぁアァッ─」

ギシギシというベッドが軋む音と、ぱんぱんという皮膚同士がぶつかり合う乾いた音、そして朔の嬌声が混じり合い淫靡な重奏が部屋を満たす。

「イっていいよ。前触らないで俺のちんぽだけでイこうね…」

柏木は囁いた後、朔の乳首に貪りつく。

「あぁっ!あっ、ンンッ─ヒぁあッ」

啼き叫ぶ朔の頭の中は正常な判断が出来なく、身体は与えられる快楽をそのまま享受する。そして促されるまま、身体も思考も絶頂を求めて意思とは関係なく朔の自由に動かせる脚は柏木の腰に巻きついた。


「気持ちいい…、っ…野坂の中に出すからね…」


柏木は朔の胸の突起を優しく円を描きながら押し込むように撫でて、耳を食む。


「ひ、や…だ…ッ!な…かっあ、ぁあッん」

そして一際強く腰を押し付けて、柏木は朔の中に熱い飛沫を吐き出した。


「──っはっ…アッ─」

朔は胎内で熱を受け止めながら、自身の張り詰めた陰茎からは己の熱を吐き出した。


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