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後日談
まだ、終わりたくないよね
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「押しても引いても?
横にスライドもできない扉?」
ライオネルが尋ねてくる。
「はい、レモニー様はここにいますよ、ライオネル様。
時間をかけすぎると、私がレモニー様を国に連れて帰りますよ?
鍵は開いています、どうぞ。」
リュイ殿下が、面白そうにこちらを見た。
もう、なんなの!?
どこが気さくで優しくて、ライオネルと順位を競うイケメンキャラなのよ!!
「5・・・4・・・3・・・。」
リュイ殿下が近づいてきて、肩に手を置こうとしたので、慌てて下がる。
その瞬間、扉がシャッターを開くように下から開いていくのが見えた。
気をとられた私は、後ろにベットがあるとは気づかずに、そのまま足がぶつかって、仰向けに倒れてしまう。
「わ!」
すぐに起き上がると、目の前にライオネルがいた。
「レモニー!
大丈夫か!?」
「えぇ・・・。」
ライオネルの後ろで、開いたドアの向こうに降り立つリュイ殿下が笑って手を振っている。
な、なんて人なの・・・。
ここまで計算した上で?
「ライオネル様、扉の謎をよくぞ解かれました。
この部屋は一度閉めたら、内側から専用の鍵を使わないと、開きません!
その鍵はレモニー様の服の中に入れました。
それでは。」
そう言って扉を上から下ろして扉を閉める。
「服の中・・・て。」
私は背中に何か滑り落ちていく感触を感じて、慌てて振り向く。
「せ、背中だ!」
と、私が言うのでライオネルが、私の後ろに回り込んできた。
「まったく、いたずら好きとは聞いていたが、困った人だ。
他に何かされてないか?
レモニー。」
ライオネルは手慣れた手つきで、ドレスのファスナーを降ろす。
「いいえ、何も・・・。」
「動くな、レモニー。」
ライオネルがそう言って、背中に手を入れて鍵を取り出してくれた。
まったく、もう!!
すると、上のデッキから、笑い声と花火が上がる音がする。
「花火が・・・。
あーあ、見逃しちゃったー。」
「花火はニ時間ほど上がる。
少し遅れても大丈夫だよ。」
そのままライオネルは、後ろから抱きしめてくる。
「ライオネル・・・?」
ライオネルは、そのまま腕の力を強めてくる。
「・・・ごめん。
何度経験しても、君が攫われるのを止められない自分が歯痒いんだ。」
「でも、来てくれたじゃない。
ちゃんと間に合ってるから、私は嬉しいよ?
それに、これはイベントじゃないかな。
でなければ、あなたはこんなこと許さない、でしょ?」
と、私が言ってもライオネルは、唸って首を振る。
・・・トラウマになってるものね。
こうして私が生きていると、確認しないと落ち着かない。
言葉だけでは、足りないのかもね。
そのまま動かない彼の手に、自分の手を重ねてそっと握ると、顔だけ振り向いて尋ねた。
「さっき、デッキで言ってくれたよね?
続きはまた今度、て、それは今?」
ライオネルがその言葉に、軽く吹き出して、
「悪い子だな・・・。
主賓が抜けてお客様が、困ってるんじゃないのか?」
と、言ってくる。
「その割に上から楽しそうな声がするわ。
少しの間なら気にしないと思うけどな?
ね、ライオネル。あの続きは今?」
と、話す私の言葉に、ライオネルがかすかに頷くのが伝わってきた。
そして、
「そう、今・・・。」
と、掠れた声で囁く。
そのままその部屋で過ごして、花火が終わりかける頃、ライカたちの待つデッキへと戻った。
「あ、レモニー。
ふふ、いい仕掛けでしょ。」
ライカがにこにこして振り向く。
「ありがとうございます。
主賓が抜けたままで、すみません。」
私が言うと、ライカが首を振る。
「いいのいいの。
この花火の音と、リュイ殿下の面白い話にみんな気を取られて、あなたたちがどこいったかなんて、みんな気にしてないの。
あなたたちが満足したなら、それでいい。」
そう言われて、顔が真っ赤になっていく。
「いつまでも、ウブねー、レモニー。
それはそうと、このシナリオはね、これからフリータイムよ。
『港へ戻りますか?』と言うプレイヤーへの問いに、イエスを答えるまでは、あちこちの国に行けるのよ?」
「あ、おっしゃってましたね。
攻略済みのキャラクターの国は案内できる、て。」
「そうそう。
行く?」
「はい!」
「この近くだと、シャトラ国。
でも、この国はもういいわね。
甘いお菓子の国『スウィート』国。
ファッションの国『ブランドランドラン』国。
リュイ殿下の国『エーゲルディス』国。」
それと・・・。」
それからライカの案内のおかげで、沢山の国を回れたの。
その国の王子たちにも、みんな出会えて、ライカが色々その王子に詳しいものだから、みんな驚いていた。
そうだよね。
シナリオが違えば、始まる国も違う。
知り合う王子も違うから、みんな初対面。
不審がられるけど、そこはヒロイン。
なんだかんだで丸く収まる都合のいい世界。
それに天気や気候も、その国に入る時に変わるのが面白い。
異世界化していても、そういうところは元のゲームの世界を踏襲している。
「帰りたくないな・・・。」
一通り国を回ったあと、ライカがつぶやいた。
「ここは、いいところですからね。」
私も頷く。
「現実の世界は、こんなにいいことばかりじゃない。
むしろ辛いことの方が多い。
ここが好きよ、私。
私もここで暮らしていきたいな。
ティモシー王子もいて、あなたがいて、ライオネルたちがいる。
なりたかった私がここにいるから・・・。」
「ライカ・・・。」
「ふふ、わかってるの。
そんな度胸ないのよ。
現実にいる親兄弟や、友達全てと別れるなんてできはしない。
ここに生まれ変わる方法もわからない。
でも、この世界をなくすこともできない。
後日談が配信されるたびにここにきて、ひと時の理想の生活をするのが、精一杯。」
そういうと、私にライカは抱きついてきた。
「レモニー。
私ね、この世界を本当に愛してるの。
世界に私にだけ開かれたこの世界は、何か意味があると思うのよ。
他のプレイヤーは、ここにアクセスできないんだから。
だから・・・ここにいたい・・・。
でも、次の後日談は、3ヶ月後だって・・・。」
ライカは嗚咽を漏らし出した。
「毎日会いたいよ、レモニー。
でも、あなたのいるこの世界は、シナリオの途中で保存してそこを抜けると、再度続きから始めようとした時、この世界とのアクセスが切れて、元のゲームに戻ってしまうと思ったの。
始めたら最後までいないと、いけない。
前の時はまとめて休日があったから、連続してアクセスできたんだよね。」
「うん・・・。」
「後日談は本編に比べると短いわ。
何気なく過ごしてるこのシナリオも、もう終わる。
港に戻ったら、あなたたちが、馬車に乗って走り去るところでエンドロールが入るの。
ふふ、他のデータで予習してきてるのよ。
この世界に少しでも長くいたいからさ。」
「うん。ありがとう。
私もあなたが好きだから、ここにいてほしいと思うな。」
「本当?」
「あなたが私を信じてくれなかったら、私は処刑ルートを回避することはできなかったもの。
それに・・・。
ミア第二王妃に殺されかけた時も、あなたが操作してくれなかったら、多分死んでます。
ライフゲージが0になる前に所定の距離を移動しないと、そのまま死ぬ方に分岐する話だったと思うんです。」
「うん、そうだよ。
ライフゲージは、私からしか見えないしね。」
「やっぱりね。
ありがとうございます
私がここにいるのはあなたのおかげです。」
私は、ライカの背中に腕を回して、抱き締める。
かつてのヒロインと悪役。
こうなることは誰にも予想できなかった。
横にスライドもできない扉?」
ライオネルが尋ねてくる。
「はい、レモニー様はここにいますよ、ライオネル様。
時間をかけすぎると、私がレモニー様を国に連れて帰りますよ?
鍵は開いています、どうぞ。」
リュイ殿下が、面白そうにこちらを見た。
もう、なんなの!?
どこが気さくで優しくて、ライオネルと順位を競うイケメンキャラなのよ!!
「5・・・4・・・3・・・。」
リュイ殿下が近づいてきて、肩に手を置こうとしたので、慌てて下がる。
その瞬間、扉がシャッターを開くように下から開いていくのが見えた。
気をとられた私は、後ろにベットがあるとは気づかずに、そのまま足がぶつかって、仰向けに倒れてしまう。
「わ!」
すぐに起き上がると、目の前にライオネルがいた。
「レモニー!
大丈夫か!?」
「えぇ・・・。」
ライオネルの後ろで、開いたドアの向こうに降り立つリュイ殿下が笑って手を振っている。
な、なんて人なの・・・。
ここまで計算した上で?
「ライオネル様、扉の謎をよくぞ解かれました。
この部屋は一度閉めたら、内側から専用の鍵を使わないと、開きません!
その鍵はレモニー様の服の中に入れました。
それでは。」
そう言って扉を上から下ろして扉を閉める。
「服の中・・・て。」
私は背中に何か滑り落ちていく感触を感じて、慌てて振り向く。
「せ、背中だ!」
と、私が言うのでライオネルが、私の後ろに回り込んできた。
「まったく、いたずら好きとは聞いていたが、困った人だ。
他に何かされてないか?
レモニー。」
ライオネルは手慣れた手つきで、ドレスのファスナーを降ろす。
「いいえ、何も・・・。」
「動くな、レモニー。」
ライオネルがそう言って、背中に手を入れて鍵を取り出してくれた。
まったく、もう!!
すると、上のデッキから、笑い声と花火が上がる音がする。
「花火が・・・。
あーあ、見逃しちゃったー。」
「花火はニ時間ほど上がる。
少し遅れても大丈夫だよ。」
そのままライオネルは、後ろから抱きしめてくる。
「ライオネル・・・?」
ライオネルは、そのまま腕の力を強めてくる。
「・・・ごめん。
何度経験しても、君が攫われるのを止められない自分が歯痒いんだ。」
「でも、来てくれたじゃない。
ちゃんと間に合ってるから、私は嬉しいよ?
それに、これはイベントじゃないかな。
でなければ、あなたはこんなこと許さない、でしょ?」
と、私が言ってもライオネルは、唸って首を振る。
・・・トラウマになってるものね。
こうして私が生きていると、確認しないと落ち着かない。
言葉だけでは、足りないのかもね。
そのまま動かない彼の手に、自分の手を重ねてそっと握ると、顔だけ振り向いて尋ねた。
「さっき、デッキで言ってくれたよね?
続きはまた今度、て、それは今?」
ライオネルがその言葉に、軽く吹き出して、
「悪い子だな・・・。
主賓が抜けてお客様が、困ってるんじゃないのか?」
と、言ってくる。
「その割に上から楽しそうな声がするわ。
少しの間なら気にしないと思うけどな?
ね、ライオネル。あの続きは今?」
と、話す私の言葉に、ライオネルがかすかに頷くのが伝わってきた。
そして、
「そう、今・・・。」
と、掠れた声で囁く。
そのままその部屋で過ごして、花火が終わりかける頃、ライカたちの待つデッキへと戻った。
「あ、レモニー。
ふふ、いい仕掛けでしょ。」
ライカがにこにこして振り向く。
「ありがとうございます。
主賓が抜けたままで、すみません。」
私が言うと、ライカが首を振る。
「いいのいいの。
この花火の音と、リュイ殿下の面白い話にみんな気を取られて、あなたたちがどこいったかなんて、みんな気にしてないの。
あなたたちが満足したなら、それでいい。」
そう言われて、顔が真っ赤になっていく。
「いつまでも、ウブねー、レモニー。
それはそうと、このシナリオはね、これからフリータイムよ。
『港へ戻りますか?』と言うプレイヤーへの問いに、イエスを答えるまでは、あちこちの国に行けるのよ?」
「あ、おっしゃってましたね。
攻略済みのキャラクターの国は案内できる、て。」
「そうそう。
行く?」
「はい!」
「この近くだと、シャトラ国。
でも、この国はもういいわね。
甘いお菓子の国『スウィート』国。
ファッションの国『ブランドランドラン』国。
リュイ殿下の国『エーゲルディス』国。」
それと・・・。」
それからライカの案内のおかげで、沢山の国を回れたの。
その国の王子たちにも、みんな出会えて、ライカが色々その王子に詳しいものだから、みんな驚いていた。
そうだよね。
シナリオが違えば、始まる国も違う。
知り合う王子も違うから、みんな初対面。
不審がられるけど、そこはヒロイン。
なんだかんだで丸く収まる都合のいい世界。
それに天気や気候も、その国に入る時に変わるのが面白い。
異世界化していても、そういうところは元のゲームの世界を踏襲している。
「帰りたくないな・・・。」
一通り国を回ったあと、ライカがつぶやいた。
「ここは、いいところですからね。」
私も頷く。
「現実の世界は、こんなにいいことばかりじゃない。
むしろ辛いことの方が多い。
ここが好きよ、私。
私もここで暮らしていきたいな。
ティモシー王子もいて、あなたがいて、ライオネルたちがいる。
なりたかった私がここにいるから・・・。」
「ライカ・・・。」
「ふふ、わかってるの。
そんな度胸ないのよ。
現実にいる親兄弟や、友達全てと別れるなんてできはしない。
ここに生まれ変わる方法もわからない。
でも、この世界をなくすこともできない。
後日談が配信されるたびにここにきて、ひと時の理想の生活をするのが、精一杯。」
そういうと、私にライカは抱きついてきた。
「レモニー。
私ね、この世界を本当に愛してるの。
世界に私にだけ開かれたこの世界は、何か意味があると思うのよ。
他のプレイヤーは、ここにアクセスできないんだから。
だから・・・ここにいたい・・・。
でも、次の後日談は、3ヶ月後だって・・・。」
ライカは嗚咽を漏らし出した。
「毎日会いたいよ、レモニー。
でも、あなたのいるこの世界は、シナリオの途中で保存してそこを抜けると、再度続きから始めようとした時、この世界とのアクセスが切れて、元のゲームに戻ってしまうと思ったの。
始めたら最後までいないと、いけない。
前の時はまとめて休日があったから、連続してアクセスできたんだよね。」
「うん・・・。」
「後日談は本編に比べると短いわ。
何気なく過ごしてるこのシナリオも、もう終わる。
港に戻ったら、あなたたちが、馬車に乗って走り去るところでエンドロールが入るの。
ふふ、他のデータで予習してきてるのよ。
この世界に少しでも長くいたいからさ。」
「うん。ありがとう。
私もあなたが好きだから、ここにいてほしいと思うな。」
「本当?」
「あなたが私を信じてくれなかったら、私は処刑ルートを回避することはできなかったもの。
それに・・・。
ミア第二王妃に殺されかけた時も、あなたが操作してくれなかったら、多分死んでます。
ライフゲージが0になる前に所定の距離を移動しないと、そのまま死ぬ方に分岐する話だったと思うんです。」
「うん、そうだよ。
ライフゲージは、私からしか見えないしね。」
「やっぱりね。
ありがとうございます
私がここにいるのはあなたのおかげです。」
私は、ライカの背中に腕を回して、抱き締める。
かつてのヒロインと悪役。
こうなることは誰にも予想できなかった。
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