89 / 91
懲りない奴ら
※キャロン視点 格下を馬鹿にして何が悪い?
しおりを挟む
「よかった、子供は無事よ!」
シルヴィアが、地下のルーシー様の棺から、一緒に寝かせていた子供を救出してきた。
子供は泣きじゃくりながら、シルヴィアにしがみついていた。
グフ!チッ・・・、もう少しだったのに!!
「うぇーん、ひっ・・・ひっく。」
「よしよし、いい子。ママのところに帰ろうね。」
シルヴィアは、子供をあやしながら外に向かう。
何故かそこには、騎士団らしき一団がきていた。
グフ?な、なんだ?こいつら。
私たちが戸惑っていると、騎士団長らしき人が、子供を受け取ってシルヴィアに頭を下げていた。
「どうか、このことは、ご内密にお願いします。」
生真面目そうな騎士団長が、真剣な顔で告げている。
「わかっています。『何も起きなかった』ことにしますから。じゃね、ぼうや。」
と、答えたシルヴィアは、裂けたシャツを片手で押さえながら、去っていく騎士団に手を振った。
「フハン?ど、どういうことだ?」
イバリンは、戻ってきたシルヴィアに尋ねている。
グフフ、わ、私も知りたーい。
「誰の子供か、よく調べずに攫ったのですね。」
シルヴィアは、キッと私たちを睨みつける。
グフフ?なんだなんだ。その辺の町民の子供を適当に攫っただけだが?
「あの子は、この国の王のご落胤だ。つまり隠し子。寵愛を受けていた側室が、嫉妬した王妃によって追い出され、身分を剥奪されて市井で暮らしていたらしい。」
と、ランヴァルトが言って、彼女に自分の上着を着せる。
シルヴィアはありがとうと言って、私たちに背を向けてボタンをとめ始めた。
グフ!なんと・・・おとなしそうなガキだったから、特に何も考えずに眠らせて連れてきたが、とんでもない血筋だったな・・・!
ん?しかし、なぜ、こいつらそれを知っている?
「グフ、お前らこそどこでそれを知った?」
私の質問に、フェレミスが銃口を向けたまま答える。
「当然、ギルドに救出依頼が出てたんだよ。お前たちの仕業だと、俺らはすぐにピンときた。シルヴィアに復讐しようとするなら、子供を使うだろうとわかっていたからな。」
「グフフ、企みを知っていて、ここへきたのか。」
「何かあると想定はしていたからな。シルヴィアが・・・子供を巻き込むのは許せないと言って、俺たちに手を出すなとお願いしてきたんだよ。自分でやり遂げたいと。」
ダン!!
足を踏み鳴らしたのは、ランヴァルトだった。
「シルヴィアの頼みだったから、お前らが彼女に仕掛けるのを我慢していたが・・・正直ズタズタにしても足りないくらいの怒りを感じている。」
今にも剣を抜きそうだ。
怖い・・・こわい!
「特にお前だ。シルヴィアに手を上げて、服を破いたんだろ?」
ランヴァルトは、イバリンに鋭い眼光を向ける。
イバリンは縮み上がって、目が泳いでいた。
「フハ・・・。」
「俺の前で、辱めるとか言ってたな。」
「フハ・・・さぁ~。」
「そうすれば、彼女は失意の中、前みたいに言いなりにできるとふんだんだろ。」
「・・・。」
「させると思うか?」
グフ、イバリンに殺気を立ちのぼらせたランヴァルトが、一歩ずつ近づく。
まずい・・・すごい迫力・・・。
八つ裂きにされそう。
「ランヴァルト。」
と、その時、シャツのボタンを止め終えたシルヴィアが、振り向いてランヴァルトに抱きついた。
ランヴァルトの殺気が、少しずつ収まるのがわかる。
「・・・シルヴィア、怖かっただろ?」
ランヴァルトが、優しくシルヴィアを抱きしめて労わるように言った。
「平気よ。ちゃんと目の細かい鎖帷子を着ていたから、見えてないもの。安心して、あなた以外に見せないし、触らせない。」
「あぁ、わかってる。」
「愛してるわ。」
「俺もだよ。」
グフフ!!!なんなんだ、こいつら!!
見せつけるだけ、見せつけやがって!!
甘ったるい空気に、ジェラシーが湧き上がる。
「グフ!イチャつきやがって!目障りだ!」
「フハ!そうだ、そうだ!他所でやれ!!」
私とイバリンは悔しくて、地団駄を踏んだ。
それを見たフェレミスが、ケタケタと笑い出す。
「やーい、羨ましいんだろー。女性にモテたかったら、いきなりお触りしたり、脅したりなんて無効だっつーの。おわかり?」
私たちはフェレミスを睨んだ。
グフフ!?なにおう!?
「グフ!偉そーに!!」
「フハ!従えばなんでもいいんだよ!相手に、恐怖と諦めさえあれば、好きにできるんだ!!」
それを聞いたフェレミスが、目を細めて苦笑いする。
「はーぁ、つまり自分だけが楽しけりゃ、相手が不快でもいいってわけか。」
「フハ、不快かどうかわからんぞ?本当は喜んでるさ。」
「自分が面白いからだろ?相手の嫌な顔を見ても、それでも自分に逆らえないとわかれば、カタルシスに酔えるからな。」
「フハン、酔ってるんじゃない、事実だ。俺はこの吸血鬼を従えられて当然なんだ。」
「なんでぇ?」
「フハ、俺が上だからだ。」
「上?何が上なの?」
「格だ。」
「ブフ!」
フェレミスが盛大に吹き出した。
イバリンは、青筋を立てて睨みつける。
「フハ!何がおかしい!」
「お前の頭だ。」
今度は、ランヴァルトがイバリンに話しかけた。
グフフ、2対1とは卑怯な。
私が味方してやろう。
「グフフ、イバリンは何もおかしくないぞ。シルヴィアは、イバリンの言うことを聞いて、ハンティングしていたじゃないか。」
「唆されてな。」
グフフ、ランヴァルトが、冷たい目で私を睨む。こ、怖いが、顔には出さぬ。
これも年を重ねて得た面の皮の厚さ。
「グフフ。唆されるということは、格下の証拠だ。いいようにされて抗えないのは、弱いからた。」
「新人だった彼女につけ込んで、脅した挙句に利用したあの状況は、誰だって簡単に抗えない。彼女に関わったハンターのランクを、人質に取った卑怯なやり方だったからな。」
「グフフ、そこを『1人でなんとかできる』のが、強い奴だろ?」
「違うね。解決に必要な助力を受けて、行動が起こせて、前を向けるものが強い。彼女がそうだ。」
「グフフ、お前らが手助けしたからだろうが。本来なら、全部1人で・・・!」
「1人でことが成せるというが、所詮様々な状況や運に恵まれてのことだ。」
「グフフ、運も実力のうちだぞ。」
「なら、彼女が俺たちの介入によって、状況を解決したことも、立派な実力だな。」
「グ・・・!へ、屁理屈こねおって!!」
「大体、お前らに直接の制裁もせずに、見逃してくれた彼女にもっと感謝すべきだと思うけどな。彼女がその気になれば、お前らの首はすぐ飛ぶんだぞ?」
「!!」
「さっきから、手加減されてること、理解しているのか?彼女の刃の切れ味を、2人とも知らないとは言わせない。この世で彼女の刃を防げるものは、ないんだぞ?」
シルヴィアが、地下のルーシー様の棺から、一緒に寝かせていた子供を救出してきた。
子供は泣きじゃくりながら、シルヴィアにしがみついていた。
グフ!チッ・・・、もう少しだったのに!!
「うぇーん、ひっ・・・ひっく。」
「よしよし、いい子。ママのところに帰ろうね。」
シルヴィアは、子供をあやしながら外に向かう。
何故かそこには、騎士団らしき一団がきていた。
グフ?な、なんだ?こいつら。
私たちが戸惑っていると、騎士団長らしき人が、子供を受け取ってシルヴィアに頭を下げていた。
「どうか、このことは、ご内密にお願いします。」
生真面目そうな騎士団長が、真剣な顔で告げている。
「わかっています。『何も起きなかった』ことにしますから。じゃね、ぼうや。」
と、答えたシルヴィアは、裂けたシャツを片手で押さえながら、去っていく騎士団に手を振った。
「フハン?ど、どういうことだ?」
イバリンは、戻ってきたシルヴィアに尋ねている。
グフフ、わ、私も知りたーい。
「誰の子供か、よく調べずに攫ったのですね。」
シルヴィアは、キッと私たちを睨みつける。
グフフ?なんだなんだ。その辺の町民の子供を適当に攫っただけだが?
「あの子は、この国の王のご落胤だ。つまり隠し子。寵愛を受けていた側室が、嫉妬した王妃によって追い出され、身分を剥奪されて市井で暮らしていたらしい。」
と、ランヴァルトが言って、彼女に自分の上着を着せる。
シルヴィアはありがとうと言って、私たちに背を向けてボタンをとめ始めた。
グフ!なんと・・・おとなしそうなガキだったから、特に何も考えずに眠らせて連れてきたが、とんでもない血筋だったな・・・!
ん?しかし、なぜ、こいつらそれを知っている?
「グフ、お前らこそどこでそれを知った?」
私の質問に、フェレミスが銃口を向けたまま答える。
「当然、ギルドに救出依頼が出てたんだよ。お前たちの仕業だと、俺らはすぐにピンときた。シルヴィアに復讐しようとするなら、子供を使うだろうとわかっていたからな。」
「グフフ、企みを知っていて、ここへきたのか。」
「何かあると想定はしていたからな。シルヴィアが・・・子供を巻き込むのは許せないと言って、俺たちに手を出すなとお願いしてきたんだよ。自分でやり遂げたいと。」
ダン!!
足を踏み鳴らしたのは、ランヴァルトだった。
「シルヴィアの頼みだったから、お前らが彼女に仕掛けるのを我慢していたが・・・正直ズタズタにしても足りないくらいの怒りを感じている。」
今にも剣を抜きそうだ。
怖い・・・こわい!
「特にお前だ。シルヴィアに手を上げて、服を破いたんだろ?」
ランヴァルトは、イバリンに鋭い眼光を向ける。
イバリンは縮み上がって、目が泳いでいた。
「フハ・・・。」
「俺の前で、辱めるとか言ってたな。」
「フハ・・・さぁ~。」
「そうすれば、彼女は失意の中、前みたいに言いなりにできるとふんだんだろ。」
「・・・。」
「させると思うか?」
グフ、イバリンに殺気を立ちのぼらせたランヴァルトが、一歩ずつ近づく。
まずい・・・すごい迫力・・・。
八つ裂きにされそう。
「ランヴァルト。」
と、その時、シャツのボタンを止め終えたシルヴィアが、振り向いてランヴァルトに抱きついた。
ランヴァルトの殺気が、少しずつ収まるのがわかる。
「・・・シルヴィア、怖かっただろ?」
ランヴァルトが、優しくシルヴィアを抱きしめて労わるように言った。
「平気よ。ちゃんと目の細かい鎖帷子を着ていたから、見えてないもの。安心して、あなた以外に見せないし、触らせない。」
「あぁ、わかってる。」
「愛してるわ。」
「俺もだよ。」
グフフ!!!なんなんだ、こいつら!!
見せつけるだけ、見せつけやがって!!
甘ったるい空気に、ジェラシーが湧き上がる。
「グフ!イチャつきやがって!目障りだ!」
「フハ!そうだ、そうだ!他所でやれ!!」
私とイバリンは悔しくて、地団駄を踏んだ。
それを見たフェレミスが、ケタケタと笑い出す。
「やーい、羨ましいんだろー。女性にモテたかったら、いきなりお触りしたり、脅したりなんて無効だっつーの。おわかり?」
私たちはフェレミスを睨んだ。
グフフ!?なにおう!?
「グフ!偉そーに!!」
「フハ!従えばなんでもいいんだよ!相手に、恐怖と諦めさえあれば、好きにできるんだ!!」
それを聞いたフェレミスが、目を細めて苦笑いする。
「はーぁ、つまり自分だけが楽しけりゃ、相手が不快でもいいってわけか。」
「フハ、不快かどうかわからんぞ?本当は喜んでるさ。」
「自分が面白いからだろ?相手の嫌な顔を見ても、それでも自分に逆らえないとわかれば、カタルシスに酔えるからな。」
「フハン、酔ってるんじゃない、事実だ。俺はこの吸血鬼を従えられて当然なんだ。」
「なんでぇ?」
「フハ、俺が上だからだ。」
「上?何が上なの?」
「格だ。」
「ブフ!」
フェレミスが盛大に吹き出した。
イバリンは、青筋を立てて睨みつける。
「フハ!何がおかしい!」
「お前の頭だ。」
今度は、ランヴァルトがイバリンに話しかけた。
グフフ、2対1とは卑怯な。
私が味方してやろう。
「グフフ、イバリンは何もおかしくないぞ。シルヴィアは、イバリンの言うことを聞いて、ハンティングしていたじゃないか。」
「唆されてな。」
グフフ、ランヴァルトが、冷たい目で私を睨む。こ、怖いが、顔には出さぬ。
これも年を重ねて得た面の皮の厚さ。
「グフフ。唆されるということは、格下の証拠だ。いいようにされて抗えないのは、弱いからた。」
「新人だった彼女につけ込んで、脅した挙句に利用したあの状況は、誰だって簡単に抗えない。彼女に関わったハンターのランクを、人質に取った卑怯なやり方だったからな。」
「グフフ、そこを『1人でなんとかできる』のが、強い奴だろ?」
「違うね。解決に必要な助力を受けて、行動が起こせて、前を向けるものが強い。彼女がそうだ。」
「グフフ、お前らが手助けしたからだろうが。本来なら、全部1人で・・・!」
「1人でことが成せるというが、所詮様々な状況や運に恵まれてのことだ。」
「グフフ、運も実力のうちだぞ。」
「なら、彼女が俺たちの介入によって、状況を解決したことも、立派な実力だな。」
「グ・・・!へ、屁理屈こねおって!!」
「大体、お前らに直接の制裁もせずに、見逃してくれた彼女にもっと感謝すべきだと思うけどな。彼女がその気になれば、お前らの首はすぐ飛ぶんだぞ?」
「!!」
「さっきから、手加減されてること、理解しているのか?彼女の刃の切れ味を、2人とも知らないとは言わせない。この世で彼女の刃を防げるものは、ないんだぞ?」
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
御機嫌ようそしてさようなら ~王太子妃の選んだ最悪の結末
Hinaki
恋愛
令嬢の名はエリザベス。
生まれた瞬間より両親達が創る公爵邸と言う名の箱庭の中で生きていた。
全てがその箱庭の中でなされ、そして彼女は箱庭より外へは出される事はなかった。
ただ一つ月に一度彼女を訪ねる5歳年上の少年を除いては……。
時は流れエリザベスが15歳の乙女へと成長し未来の王太子妃として半年後の結婚を控えたある日に彼女を包み込んでいた世界は崩壊していく。
ゆるふわ設定の短編です。
完結済みなので予約投稿しています。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
夫を愛することはやめました。
杉本凪咲
恋愛
私はただ夫に好かれたかった。毎日多くの時間をかけて丹念に化粧を施し、豊富な教養も身につけた。しかし夫は私を愛することはなく、別の女性へと愛を向けた。夫と彼女の不倫現場を目撃した時、私は強いショックを受けて、自分が隣国の王女であった時の記憶が蘇る。それを知った夫は手のひらを返したように愛を囁くが、もう既に彼への愛は尽きていた。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる