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懲りない奴ら
※キャロン視点 可愛がってやろうな
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グフフ、夕方近くなって、シルヴィアたちがやってきた。
ルーシー様が目覚めるまで、あと3時間足らず。時間内にケリをつけねばな。
「グフフ、よくぞいらっしゃいました。主人が目覚めるまで、お相手するよう命じられております。」
「・・・。」
シルヴィア、ランヴァルト、フェレミス。
3人とも、なんとも言えない顔で、私を見ている。
グフフ、そんなに見つめるな。
私がいい男だからといって。
「フハン。宴の準備は出来ております。」
イバリンが、3人を宴の席へと誘う。
私はシルヴィアに、恭しく手を差し出してエスコートしようとした。
その柔らかく美しい手を、触らせてもらおうか?
だが、すぐにランヴァルトがその手を払って、彼女を背に庇う。
グフフ、まあ、計算のうちだ。
お前は、美女たちに骨抜きにされて、シルヴィアに醜態を晒すことになるのだ。
そうなる・・・はずだった・・・のに。
「どうでもいい。」
ランヴァルトは、美女たちにお酌をされても、ろくに顔色を変えない。
お誘いに乗っているのはフェレミスだけ。
「いやもう、顔合わせの宴だと聞いてたけど、こんなにサービスしてもらって、えへへへ。」
フェレミスは、次から次に美女たちにデレデレとしていたが、肝心のランヴァルトの態度は素っ気ない。
グフン!?なんなのだ、こいつ!
これだけの美女を前に、私ですら生唾を我慢できないのに!
「グフフ、美女のお酌はお気に召さなかったか?ランヴァルト。」
私がさりげなく聞くと、
「美女は見慣れてる。」
と返ってきた。
グフフ?見慣れてる?お、お前、庶民のくせに、何という羨ましい環境で育ったのだ!?
は!そうか!こいつの姉はあの絶世の美女、シルヴィア。
傾国の美女とも言われ、当時は近隣の王家まで彼女を妃にしたいと次々に求婚していたと聞く。
グフン!しまった・・・し、しかし、ここにいる美女たちの色仕掛けに、少しも動じないわけがない。
奴も男だ。内心鼻の下を伸ばしているに違いない。
その証拠に、隣に座る奴の姉と同じ名前の恋人、吸血鬼のシルヴィアが心配そうに見ているではないか。
美女の一人が、わざとらしくお酒を奴の膝にこぼして、甲斐甲斐しく拭き始めた。
グフフ!どうだ!
彼女の目の前で醜態を晒すがいい!
「お召し替えをなさいませんか?そこの部屋で、私がシミ抜きをいたします。」
美女にそう言われて、ランヴァルトは立ち上がる。
おお、ほれほれ。そのまま部屋に篭れ。
シルヴィアと一緒に、現場を抑えてやるわ。
・・・グフ?
ランヴァルトは、美女の前で片手を前に出して首を横に振った。
「いえ、結構です。シミ抜きは自分でできるので。」
「粗相をしたのは、私なので・・・。」
「俺は家事全般得意なんですよ。洗濯ももちろん得意。自分でやった方が早いんです。じゃ。」
奴は笑顔で女性にお断りをいれる。
その笑顔に、言われた女性はメロメロになって大人しく引き下がった。
グフン!このイケメンめ!!
見た目だけで得しやがって。
ランヴァルトは、すかさずシルヴィアの頬にキスをして、隣の部屋に入っていった。
くっそー!
ならば・・・。
奴の相方を差し向けてやろう。
「グフフ、フェレミス、楽しんでいるか?」
フェレミスは、鼻の下を伸ばしたまま、満面の笑みで頷いた。
「もっちろーん。最高です。」
「グフフ、いつもこの3人で仕事しているのか?」
「いつもじゃないですけど、大抵はね。」
「グフフ、目の前で恋人2人にイチャイチャされて、腹が立たないのか?」
「はは、ランヴァルトは、シルヴィアにちょっかい出すと面白いやつになるんでね。からかいがいがあって、楽しいんです。」
「・・・グフフ、本気で彼女を奪いたいと思わないのか?」
女性への接し方で、フェレミスには、私と共通するものがある。
少しつつけば、動かせそうだが。
「んー、ここだけの話、セフレにしたくて毎回アプローチしてますよ?」
!?
フェレミスは、こともなげに言ってシルヴィアにウィンクしている。
シルヴィアは、またかという表情。
「グフフ、なら、チャンスをやろうか?セフレどころか、本命にできるよう協力してやってもいい。」
私は畳み掛けた。この3人の仲を割けば、やりやすくなる。
フェレミスは、酔いの回った顔で嬉しそうに笑った。
「いいっすねー!でもぉ、本命にはしませんの。」
「グフフ?なぜ?ランヴァルトから奪う自信がないのか?」
「アリもアリなんだけどぉ、俺、容姿の変化が来ないものを、本気で愛せないんですよねー、昔から。」
話を聞いていたシルヴィアも、驚いた顔で奴を見ている。
「・・・グフ、永遠に若いままでいいではないか。」
と、言うと、
「悪いとは思わないの。ただ、加齢からくる容姿の変化を、愛おしく思えるタチなのね。でもね、シルヴィア。夜のお付き合いなら、永遠にしたいよぉ?」
と、いってフェレミスは彼女の方を見ると、手を振っている。
シルヴィアは、はぁとため息をついて、首を横に振った。
グフフ、ち!やりにくい。
乗りそうで乗ってこない。
早く彼女を落とさないと、ルーシー様が目覚めてしまう。
今度はイバリンがシルヴィアのそばに寄ると、彼女は露骨に警戒するようなそぶりを見せた。
「フハン、そう恐がるな、吸血鬼。今の俺はただの僕だ。」
イバリンは、丁寧に彼女のグラスにワインを注ぐ。
シルヴィアは、そのグラスに手を伸ばさない。
ち、吸血鬼の判断を鈍らせる特殊な薬を混ぜたのに、なぜ飲まぬ?
イバリンは、その様子に苦笑しながら、
「フハン。この日のために準備した、高級なワインだ。何も入ってないぞ。」
と、言った。シルヴィアは沈黙している。
「・・・。」
「フハン、まあ、いい。妖婆を倒してくれたことに、礼を言う。」
「いいえ、仕事をしたまでです。」
グフフ、ようやく口を開いたか、シルヴィア。
改めて見ると、本当に可愛らしい吸血鬼だ。スタイルの良さは、ランヴァルトの姉、シルヴィアにも勝るとも劣らない。
もうすぐ、私のものにしてやるからな・・・。
ガタン!!
その時、大きな音を立てて、フェレミスが机の上に突っ伏して眠りだした。
やっと薬が効いてきたか。
「フェレミス!!」
シルヴィアが慌てて立ち上がる。
「フハン!動くな!吸血鬼!!」
イバリンが、フェレミスの頭に銃を向けてシルヴィアを脅した。
「きゃあー!拳銃よ!!」
周囲の女性たちが、悲鳴をあげて逃げていく。
その間に、私は素早くランヴァルトが入った部屋の鍵を閉めた。
ランヴァルトが驚いて、ドアを激しく叩き出す。
「おい!開けろ!!」
グフフ!いい気味だ、若造が。
シルヴィアが手を動かそうとするので、イバリンが銃の撃鉄を起こす。
「フハン!おっと!お前の力はわかってる。透明になっても無駄だ。切り札はもう一つあるんでね。」
「もう一つ?」
訝しむシルヴィアが首を傾げた途端、
「わーん、ママぁ!!」
攫ってきた子供の泣き声が聞こえてきた。
グフフ、睡眠薬が切れたか。いいタイミングだ。
「グフフ、いうことを聞いてもらうぞ、シルヴィア。逆らえば、子供が死ぬからな。」
私が言うと、シルヴィアは困惑した表情で動かしかけた手を下ろす。
グフフ、最高の美女を好きにできるなんてな!
私は手揉みしながら彼女に近づいた。
「子供は、どこに?」
シルヴィアが、後ろに下がりながら聞く。
「フハン、お前が肌を見せてくれたら、教えてやる。」
イバリンがそう言うと、シルヴィアは盛大に顔を顰めた。
グフフ、子猫ちゃんは檻の中。
さて、どうしてやろうかな。
ルーシー様が目覚めるまで、あと3時間足らず。時間内にケリをつけねばな。
「グフフ、よくぞいらっしゃいました。主人が目覚めるまで、お相手するよう命じられております。」
「・・・。」
シルヴィア、ランヴァルト、フェレミス。
3人とも、なんとも言えない顔で、私を見ている。
グフフ、そんなに見つめるな。
私がいい男だからといって。
「フハン。宴の準備は出来ております。」
イバリンが、3人を宴の席へと誘う。
私はシルヴィアに、恭しく手を差し出してエスコートしようとした。
その柔らかく美しい手を、触らせてもらおうか?
だが、すぐにランヴァルトがその手を払って、彼女を背に庇う。
グフフ、まあ、計算のうちだ。
お前は、美女たちに骨抜きにされて、シルヴィアに醜態を晒すことになるのだ。
そうなる・・・はずだった・・・のに。
「どうでもいい。」
ランヴァルトは、美女たちにお酌をされても、ろくに顔色を変えない。
お誘いに乗っているのはフェレミスだけ。
「いやもう、顔合わせの宴だと聞いてたけど、こんなにサービスしてもらって、えへへへ。」
フェレミスは、次から次に美女たちにデレデレとしていたが、肝心のランヴァルトの態度は素っ気ない。
グフン!?なんなのだ、こいつ!
これだけの美女を前に、私ですら生唾を我慢できないのに!
「グフフ、美女のお酌はお気に召さなかったか?ランヴァルト。」
私がさりげなく聞くと、
「美女は見慣れてる。」
と返ってきた。
グフフ?見慣れてる?お、お前、庶民のくせに、何という羨ましい環境で育ったのだ!?
は!そうか!こいつの姉はあの絶世の美女、シルヴィア。
傾国の美女とも言われ、当時は近隣の王家まで彼女を妃にしたいと次々に求婚していたと聞く。
グフン!しまった・・・し、しかし、ここにいる美女たちの色仕掛けに、少しも動じないわけがない。
奴も男だ。内心鼻の下を伸ばしているに違いない。
その証拠に、隣に座る奴の姉と同じ名前の恋人、吸血鬼のシルヴィアが心配そうに見ているではないか。
美女の一人が、わざとらしくお酒を奴の膝にこぼして、甲斐甲斐しく拭き始めた。
グフフ!どうだ!
彼女の目の前で醜態を晒すがいい!
「お召し替えをなさいませんか?そこの部屋で、私がシミ抜きをいたします。」
美女にそう言われて、ランヴァルトは立ち上がる。
おお、ほれほれ。そのまま部屋に篭れ。
シルヴィアと一緒に、現場を抑えてやるわ。
・・・グフ?
ランヴァルトは、美女の前で片手を前に出して首を横に振った。
「いえ、結構です。シミ抜きは自分でできるので。」
「粗相をしたのは、私なので・・・。」
「俺は家事全般得意なんですよ。洗濯ももちろん得意。自分でやった方が早いんです。じゃ。」
奴は笑顔で女性にお断りをいれる。
その笑顔に、言われた女性はメロメロになって大人しく引き下がった。
グフン!このイケメンめ!!
見た目だけで得しやがって。
ランヴァルトは、すかさずシルヴィアの頬にキスをして、隣の部屋に入っていった。
くっそー!
ならば・・・。
奴の相方を差し向けてやろう。
「グフフ、フェレミス、楽しんでいるか?」
フェレミスは、鼻の下を伸ばしたまま、満面の笑みで頷いた。
「もっちろーん。最高です。」
「グフフ、いつもこの3人で仕事しているのか?」
「いつもじゃないですけど、大抵はね。」
「グフフ、目の前で恋人2人にイチャイチャされて、腹が立たないのか?」
「はは、ランヴァルトは、シルヴィアにちょっかい出すと面白いやつになるんでね。からかいがいがあって、楽しいんです。」
「・・・グフフ、本気で彼女を奪いたいと思わないのか?」
女性への接し方で、フェレミスには、私と共通するものがある。
少しつつけば、動かせそうだが。
「んー、ここだけの話、セフレにしたくて毎回アプローチしてますよ?」
!?
フェレミスは、こともなげに言ってシルヴィアにウィンクしている。
シルヴィアは、またかという表情。
「グフフ、なら、チャンスをやろうか?セフレどころか、本命にできるよう協力してやってもいい。」
私は畳み掛けた。この3人の仲を割けば、やりやすくなる。
フェレミスは、酔いの回った顔で嬉しそうに笑った。
「いいっすねー!でもぉ、本命にはしませんの。」
「グフフ?なぜ?ランヴァルトから奪う自信がないのか?」
「アリもアリなんだけどぉ、俺、容姿の変化が来ないものを、本気で愛せないんですよねー、昔から。」
話を聞いていたシルヴィアも、驚いた顔で奴を見ている。
「・・・グフ、永遠に若いままでいいではないか。」
と、言うと、
「悪いとは思わないの。ただ、加齢からくる容姿の変化を、愛おしく思えるタチなのね。でもね、シルヴィア。夜のお付き合いなら、永遠にしたいよぉ?」
と、いってフェレミスは彼女の方を見ると、手を振っている。
シルヴィアは、はぁとため息をついて、首を横に振った。
グフフ、ち!やりにくい。
乗りそうで乗ってこない。
早く彼女を落とさないと、ルーシー様が目覚めてしまう。
今度はイバリンがシルヴィアのそばに寄ると、彼女は露骨に警戒するようなそぶりを見せた。
「フハン、そう恐がるな、吸血鬼。今の俺はただの僕だ。」
イバリンは、丁寧に彼女のグラスにワインを注ぐ。
シルヴィアは、そのグラスに手を伸ばさない。
ち、吸血鬼の判断を鈍らせる特殊な薬を混ぜたのに、なぜ飲まぬ?
イバリンは、その様子に苦笑しながら、
「フハン。この日のために準備した、高級なワインだ。何も入ってないぞ。」
と、言った。シルヴィアは沈黙している。
「・・・。」
「フハン、まあ、いい。妖婆を倒してくれたことに、礼を言う。」
「いいえ、仕事をしたまでです。」
グフフ、ようやく口を開いたか、シルヴィア。
改めて見ると、本当に可愛らしい吸血鬼だ。スタイルの良さは、ランヴァルトの姉、シルヴィアにも勝るとも劣らない。
もうすぐ、私のものにしてやるからな・・・。
ガタン!!
その時、大きな音を立てて、フェレミスが机の上に突っ伏して眠りだした。
やっと薬が効いてきたか。
「フェレミス!!」
シルヴィアが慌てて立ち上がる。
「フハン!動くな!吸血鬼!!」
イバリンが、フェレミスの頭に銃を向けてシルヴィアを脅した。
「きゃあー!拳銃よ!!」
周囲の女性たちが、悲鳴をあげて逃げていく。
その間に、私は素早くランヴァルトが入った部屋の鍵を閉めた。
ランヴァルトが驚いて、ドアを激しく叩き出す。
「おい!開けろ!!」
グフフ!いい気味だ、若造が。
シルヴィアが手を動かそうとするので、イバリンが銃の撃鉄を起こす。
「フハン!おっと!お前の力はわかってる。透明になっても無駄だ。切り札はもう一つあるんでね。」
「もう一つ?」
訝しむシルヴィアが首を傾げた途端、
「わーん、ママぁ!!」
攫ってきた子供の泣き声が聞こえてきた。
グフフ、睡眠薬が切れたか。いいタイミングだ。
「グフフ、いうことを聞いてもらうぞ、シルヴィア。逆らえば、子供が死ぬからな。」
私が言うと、シルヴィアは困惑した表情で動かしかけた手を下ろす。
グフフ、最高の美女を好きにできるなんてな!
私は手揉みしながら彼女に近づいた。
「子供は、どこに?」
シルヴィアが、後ろに下がりながら聞く。
「フハン、お前が肌を見せてくれたら、教えてやる。」
イバリンがそう言うと、シルヴィアは盛大に顔を顰めた。
グフフ、子猫ちゃんは檻の中。
さて、どうしてやろうかな。
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