20 / 91
血の契約
しおりを挟む
「ウー!ウー!」
ランヴァルトが獣のような呻き声をあげて、鎖を引きちぎろうとする。
「ランヴァルト! お前たち姉弟には、本当にすまないことをした……! 私が必ずディミトリを滅ぼすと約束する!!」
ダグラス神官様は、震えながら剣を振りかざす。
「やめてください!」
私はフェレミスを振り払って、ランヴァルトの上にかぶさる。
「退きなさい、シルヴィア! 一度咬まれたものは、咬んだ吸血鬼に逆らえない“しもべ”と化す。彼は憎きディミトリの手足となって、我々を襲うようになるのだ!」
「ランヴァルトを助けて! お願い……あなたなら助けてくれると思ったのに……」
「私もできるならそうしたい。だが、抑制剤が効かないんだ! 彼はもう、ディミトリの言うことしか聞かない」
「抑制剤……」
大きなシルヴィア……! 私どうしたらいいの? 彼をこのまま失うの?
それなら、それなら私も一緒に……!!
ランヴァルトが、上にかぶさった私を見て、口を開いてきた。
その口には大きな犬歯が見える。
牙……。
私が大きなシルヴィアと一緒に、牢屋の中に閉じ込められていた時、こんなふうに吸血鬼化していく人を目の前で見たことがある。
「首にお怪我をすると、変わるの? お薬ないの?」
幼い私が大きなシルヴィアに聞くと、彼女は悲しそうな顔をして首を振った。
「私が死んだ父さんに聞いた難しい方法なら、一つだけ治す方法があるわ」
「え!」
私は、大きなシルヴィアを見つめて、答えを待った。
「純血の吸血鬼の血を、ほんの少しでいいから、先に人間が飲んでおくの。そうしておけば、他の吸血鬼に咬まれた時に、もう一度最初に飲んだ純血の血を飲むことで、主従関係が相殺されて元に戻ると聞いたわ」
「しゅじゅう……? そーさい?」
「純血の血を飲む時は、必ず内側に傷をつけた口から飲むの。それが『血の契約』になる。でも、ここにはディミトリと、その仲間しかいないから……あいつは……だから」
大きなシルヴィアの言葉……思い出した!
私は、ハッとしてランヴァルトを見た。
彼は……私が怪我をした時に、その血を舐めてた。その時、確か彼は口を切ってて、血が出ていたわ!
私は生まれながらの純血ではないけれど、もしかしたら!!
「フェレミス、手伝って!」
何事かとフェレミスが、急いでそばに寄ってくる。
「どうした? シルヴィア」
「ランヴァルトの口の中に、傷をつくれない? 彼に私の血を飲ませるの!」
「なに!?」
「お願い、試してみたい。これでダメなら、私の首も一緒に落としていい。フェレミス……」
「そんなこと言うなよ。待ってな」
フェレミスは細いナイフを取り出すと、咬みつこうとするランヴァルトの顎を押さえて、サッと傷を入れる。
私はそれを確認して、同じナイフを借りると、腕を斬ってランヴァルトの口の中に血を垂らした。
甘美な果実の香りがする透明な血が、腕から滴り落ちていく。
「血が透明だと!? シルヴィア……君は伝説のヴァレンティカと同じなのか……?」
ダグラス神官様は、驚きの表情で見ている。
私は答えることはできず、目線だけで多分……と答える。
「グルルル! ……グ……グ……ア」
私の血を飲み込んだランヴァルトは、ゆっくり大人しくなっていく。
「おお……!!」
「嘘だろ……。あのディミトリに咬まれたのに」
ダグラス神官様と、フェレミスの目の前で、ランヴァルトの浮き出ていた血管が見えなくなる。
でも、次の瞬間、彼は苦しそうに呻きだした。
「うう! うう……く!!」
「ランヴァルト!?」
目の前で、彼の眼球が白目まで真っ黒に染まり、全身が黒ずんでいく。
何か、間違った!?
慌てて彼の顔を両手で包むと、彼の黒ずんだ肌がボロボロと剥がれだし、真っ黒な涙が頬をつたって落ちていった。
それから、まるで蛇の脱皮のように、黒ずんだ全身の皮膚が剥がれていき、その下から元の皮膚が出てくる。
「鎖を外すぞ!」
ダグラス神官様が鎖を外すと、みんなでランヴァルトの黒ずんだ皮膚を剥がしていく。
「おっと、シルヴィア。ここからは後向いてて」
フェレミスが、さっと私を後ろに向かせる。
そ、そうよね。
「よし、これでいい」
「シルヴィア、服は着せてるから、こっち見ていいよー」
私が振り向くと、床に座り込んで肩で息をするランヴァルトが、剥がれた自分の皮膚が炭化して消えていく様子を見ていた。
「ランヴァルト?」
私が声をかけると、彼が私を見て、
「シルヴィア……」
と、言った。その瞳は、元のエメラルドグリーンに戻っている。
私は嬉しくなって彼に駆け寄ると、ぎゅっと抱きついた。
「ランヴァルト! よかった……本当によかった」
「……ありがとう、本当にありがとう。ディミトリの“しもべ”にならずに済んだ」
そう言いながら、彼も私に腕を回してきてハグに応えてくれる。そこにフェレミスがやってきて、私ごとランヴァルトを抱きしめた。
「この死に損ない野郎! 心配かけやがって!」
「だー! 苦しい!! フェレミス、少しは加減しろ!」
「け! お前があのまま吸血鬼化してたら、俺がシルヴィアともっと仲良くなれたのに。こうしてさぁー」
「フェレミス、あ!」
「どさくさに紛れて、何してんだよ!!」
「少し顔にキスしたくらいで、ガタガタ言うな。こーんな色っぽい格好した、シルヴィアを抱きしめてる分際で」
色っぽい? ……あ! 私、長い布をドレスのように体に巻いてただけなんだ!!
は、恥ずかしい!!
「ふ、二人とも離してぇ!」
「お前が先に離せよ!」
「お前だけが離せばいーだろ!?」
……また、不毛な口喧嘩を……。
じゃれあう私たちの前に、ダグラス神官様がやってきて、注意してくれた。
「二人とも、離しなさい。シルヴィアを困らせてるぞ」
「……はい」
「はぁーい……」
私から二人が離れると、ダグラス神官様は、ランヴァルトの唇をつまんで牙を確認する。
「牙がなくなってる。吸血鬼化が治癒するなんて奇跡だ。あぁ、神よ、感謝します」
そう言って、ダグラス神官様は祭壇にお祈りする。
私もホッとして、ランヴァルトの方を見た。
よかった。彼の命は失われてない。
「すごいな。シルヴィア。君の血を飲んだら、治るということ?」
フェレミスが、感心しながら質問してきた。
「ううん、と。大きなシルヴィアが言ってたの……」
私はみんなに、彼女から聞いた話を伝えた。
「へぇ! そういや、こいつ口の中を切ったまま、君が指を怪我した時に、舐めてたもんな」
「初めて聞いた。そうか……ランヴァルトたちの父親は、墓守をしていたな。私の知らない吸血鬼の伝説を、シルヴィアに教えていたのかもしれない」
ダグラス神官様とフェレミスは、それぞれ納得している。
「姉さんが、そんなことを……俺には教えなかったな。危険だからか」
ランヴァルトは、少し寂しそう。
私はランヴァルトの肩に手を置いて、慰めようとした。
それに気づいたランヴァルトが、上着を脱いでかけてくれる。
「ありがとう」
「いいんだ。恥ずかしい思いをさせてごめんな」
「え? わ!」
彼は私にかけた上着ごと引き寄せてきて、少しでも肌が隠れるように布を伸ばして膝に抱えるように抱きしめてくる。
え、えっと、どうしよう。
「ランヴァルト、あ、あの……」
「こうしてれば、さっきより肌が隠れる」
そ、それはそうなんだけど、こんなに近いと余計に恥ずかしい。
でも、振り切って降りたいとも思えない。
ちょっと嬉しくもある。
なぜなの?
「しかし、ディミトリが人里に近い森に出たとはな。そこまで力を蓄えたのか……」
ダグラス神官様が腕を組んで、考え込む。
誰もこの状況を突っ込まない……。
フェレミスも、またニヤニヤしてランヴァルトを見てる。
もう、仕方ない。
こ、このままあの神官のことを言おう。
「あの、ディミトリは法衣を着た神官と一緒にいたんです。ディミトリが彼に、弱点のない吸血鬼に作っただろうと言ってました」
「そんな奴いたか?」
目の前でランヴァルトに聞かれて、顔を赤くしながらも頷いた。
「あの……あのね、あなたたちが来たときは、隠れていたから……」
ドキドキしながら私が言うと、ダグラス神官様は、厳しい顔になる。
「まさか未だに奴と繋がっている者が、法王府にいるのか?」
「え、どういうことですか? ダグラス神官様」
私が聞くと、ダグラス神官様は、私とランヴァルトとフェレミスを、祭壇の後ろに隠れさせた。
「ダグラス神官様? 一体?」
ランヴァルトが、戸惑いながら彼を見る。
「このまま隠れていなさい。シルヴィア、ディミトリがなんなのか。その答えを聞かせるから」
有無を言わせぬ口調で言うと、ダグラス神官様は、祈りの家の入り口を振り向いた。
ランヴァルトが獣のような呻き声をあげて、鎖を引きちぎろうとする。
「ランヴァルト! お前たち姉弟には、本当にすまないことをした……! 私が必ずディミトリを滅ぼすと約束する!!」
ダグラス神官様は、震えながら剣を振りかざす。
「やめてください!」
私はフェレミスを振り払って、ランヴァルトの上にかぶさる。
「退きなさい、シルヴィア! 一度咬まれたものは、咬んだ吸血鬼に逆らえない“しもべ”と化す。彼は憎きディミトリの手足となって、我々を襲うようになるのだ!」
「ランヴァルトを助けて! お願い……あなたなら助けてくれると思ったのに……」
「私もできるならそうしたい。だが、抑制剤が効かないんだ! 彼はもう、ディミトリの言うことしか聞かない」
「抑制剤……」
大きなシルヴィア……! 私どうしたらいいの? 彼をこのまま失うの?
それなら、それなら私も一緒に……!!
ランヴァルトが、上にかぶさった私を見て、口を開いてきた。
その口には大きな犬歯が見える。
牙……。
私が大きなシルヴィアと一緒に、牢屋の中に閉じ込められていた時、こんなふうに吸血鬼化していく人を目の前で見たことがある。
「首にお怪我をすると、変わるの? お薬ないの?」
幼い私が大きなシルヴィアに聞くと、彼女は悲しそうな顔をして首を振った。
「私が死んだ父さんに聞いた難しい方法なら、一つだけ治す方法があるわ」
「え!」
私は、大きなシルヴィアを見つめて、答えを待った。
「純血の吸血鬼の血を、ほんの少しでいいから、先に人間が飲んでおくの。そうしておけば、他の吸血鬼に咬まれた時に、もう一度最初に飲んだ純血の血を飲むことで、主従関係が相殺されて元に戻ると聞いたわ」
「しゅじゅう……? そーさい?」
「純血の血を飲む時は、必ず内側に傷をつけた口から飲むの。それが『血の契約』になる。でも、ここにはディミトリと、その仲間しかいないから……あいつは……だから」
大きなシルヴィアの言葉……思い出した!
私は、ハッとしてランヴァルトを見た。
彼は……私が怪我をした時に、その血を舐めてた。その時、確か彼は口を切ってて、血が出ていたわ!
私は生まれながらの純血ではないけれど、もしかしたら!!
「フェレミス、手伝って!」
何事かとフェレミスが、急いでそばに寄ってくる。
「どうした? シルヴィア」
「ランヴァルトの口の中に、傷をつくれない? 彼に私の血を飲ませるの!」
「なに!?」
「お願い、試してみたい。これでダメなら、私の首も一緒に落としていい。フェレミス……」
「そんなこと言うなよ。待ってな」
フェレミスは細いナイフを取り出すと、咬みつこうとするランヴァルトの顎を押さえて、サッと傷を入れる。
私はそれを確認して、同じナイフを借りると、腕を斬ってランヴァルトの口の中に血を垂らした。
甘美な果実の香りがする透明な血が、腕から滴り落ちていく。
「血が透明だと!? シルヴィア……君は伝説のヴァレンティカと同じなのか……?」
ダグラス神官様は、驚きの表情で見ている。
私は答えることはできず、目線だけで多分……と答える。
「グルルル! ……グ……グ……ア」
私の血を飲み込んだランヴァルトは、ゆっくり大人しくなっていく。
「おお……!!」
「嘘だろ……。あのディミトリに咬まれたのに」
ダグラス神官様と、フェレミスの目の前で、ランヴァルトの浮き出ていた血管が見えなくなる。
でも、次の瞬間、彼は苦しそうに呻きだした。
「うう! うう……く!!」
「ランヴァルト!?」
目の前で、彼の眼球が白目まで真っ黒に染まり、全身が黒ずんでいく。
何か、間違った!?
慌てて彼の顔を両手で包むと、彼の黒ずんだ肌がボロボロと剥がれだし、真っ黒な涙が頬をつたって落ちていった。
それから、まるで蛇の脱皮のように、黒ずんだ全身の皮膚が剥がれていき、その下から元の皮膚が出てくる。
「鎖を外すぞ!」
ダグラス神官様が鎖を外すと、みんなでランヴァルトの黒ずんだ皮膚を剥がしていく。
「おっと、シルヴィア。ここからは後向いてて」
フェレミスが、さっと私を後ろに向かせる。
そ、そうよね。
「よし、これでいい」
「シルヴィア、服は着せてるから、こっち見ていいよー」
私が振り向くと、床に座り込んで肩で息をするランヴァルトが、剥がれた自分の皮膚が炭化して消えていく様子を見ていた。
「ランヴァルト?」
私が声をかけると、彼が私を見て、
「シルヴィア……」
と、言った。その瞳は、元のエメラルドグリーンに戻っている。
私は嬉しくなって彼に駆け寄ると、ぎゅっと抱きついた。
「ランヴァルト! よかった……本当によかった」
「……ありがとう、本当にありがとう。ディミトリの“しもべ”にならずに済んだ」
そう言いながら、彼も私に腕を回してきてハグに応えてくれる。そこにフェレミスがやってきて、私ごとランヴァルトを抱きしめた。
「この死に損ない野郎! 心配かけやがって!」
「だー! 苦しい!! フェレミス、少しは加減しろ!」
「け! お前があのまま吸血鬼化してたら、俺がシルヴィアともっと仲良くなれたのに。こうしてさぁー」
「フェレミス、あ!」
「どさくさに紛れて、何してんだよ!!」
「少し顔にキスしたくらいで、ガタガタ言うな。こーんな色っぽい格好した、シルヴィアを抱きしめてる分際で」
色っぽい? ……あ! 私、長い布をドレスのように体に巻いてただけなんだ!!
は、恥ずかしい!!
「ふ、二人とも離してぇ!」
「お前が先に離せよ!」
「お前だけが離せばいーだろ!?」
……また、不毛な口喧嘩を……。
じゃれあう私たちの前に、ダグラス神官様がやってきて、注意してくれた。
「二人とも、離しなさい。シルヴィアを困らせてるぞ」
「……はい」
「はぁーい……」
私から二人が離れると、ダグラス神官様は、ランヴァルトの唇をつまんで牙を確認する。
「牙がなくなってる。吸血鬼化が治癒するなんて奇跡だ。あぁ、神よ、感謝します」
そう言って、ダグラス神官様は祭壇にお祈りする。
私もホッとして、ランヴァルトの方を見た。
よかった。彼の命は失われてない。
「すごいな。シルヴィア。君の血を飲んだら、治るということ?」
フェレミスが、感心しながら質問してきた。
「ううん、と。大きなシルヴィアが言ってたの……」
私はみんなに、彼女から聞いた話を伝えた。
「へぇ! そういや、こいつ口の中を切ったまま、君が指を怪我した時に、舐めてたもんな」
「初めて聞いた。そうか……ランヴァルトたちの父親は、墓守をしていたな。私の知らない吸血鬼の伝説を、シルヴィアに教えていたのかもしれない」
ダグラス神官様とフェレミスは、それぞれ納得している。
「姉さんが、そんなことを……俺には教えなかったな。危険だからか」
ランヴァルトは、少し寂しそう。
私はランヴァルトの肩に手を置いて、慰めようとした。
それに気づいたランヴァルトが、上着を脱いでかけてくれる。
「ありがとう」
「いいんだ。恥ずかしい思いをさせてごめんな」
「え? わ!」
彼は私にかけた上着ごと引き寄せてきて、少しでも肌が隠れるように布を伸ばして膝に抱えるように抱きしめてくる。
え、えっと、どうしよう。
「ランヴァルト、あ、あの……」
「こうしてれば、さっきより肌が隠れる」
そ、それはそうなんだけど、こんなに近いと余計に恥ずかしい。
でも、振り切って降りたいとも思えない。
ちょっと嬉しくもある。
なぜなの?
「しかし、ディミトリが人里に近い森に出たとはな。そこまで力を蓄えたのか……」
ダグラス神官様が腕を組んで、考え込む。
誰もこの状況を突っ込まない……。
フェレミスも、またニヤニヤしてランヴァルトを見てる。
もう、仕方ない。
こ、このままあの神官のことを言おう。
「あの、ディミトリは法衣を着た神官と一緒にいたんです。ディミトリが彼に、弱点のない吸血鬼に作っただろうと言ってました」
「そんな奴いたか?」
目の前でランヴァルトに聞かれて、顔を赤くしながらも頷いた。
「あの……あのね、あなたたちが来たときは、隠れていたから……」
ドキドキしながら私が言うと、ダグラス神官様は、厳しい顔になる。
「まさか未だに奴と繋がっている者が、法王府にいるのか?」
「え、どういうことですか? ダグラス神官様」
私が聞くと、ダグラス神官様は、私とランヴァルトとフェレミスを、祭壇の後ろに隠れさせた。
「ダグラス神官様? 一体?」
ランヴァルトが、戸惑いながら彼を見る。
「このまま隠れていなさい。シルヴィア、ディミトリがなんなのか。その答えを聞かせるから」
有無を言わせぬ口調で言うと、ダグラス神官様は、祈りの家の入り口を振り向いた。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の騎士
コムラサキ
ファンタジー
帝都の貧しい家庭に育った少年は、ある日を境に前世の記憶を取り戻す。
異世界に転生したが、戦争に巻き込まれて悲惨な最期を迎えてしまうようだ。
少年は前世の知識と、あたえられた特殊能力を使って生き延びようとする。
そのためには、まず〈悪役令嬢〉を救う必要がある。
少年は彼女の騎士になるため、この世界で生きていくことを決意する。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
薔薇の耽血(バラのたんけつ)
碧野葉菜
キャラ文芸
ある朝、萌木穏花は薔薇を吐いた——。
不治の奇病、“棘病(いばらびょう)”。
その病の進行を食い止める方法は、吸血族に血を吸い取ってもらうこと。
クラスメイトに淡い恋心を抱きながらも、冷徹な吸血族、黒川美汪の言いなりになる日々。
その病を、完治させる手段とは?
(どうして私、こんなことしなきゃ、生きられないの)
狂おしく求める美汪の真意と、棘病と吸血族にまつわる闇の歴史とは…?
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

対人恐怖症は異世界でも下を向きがち
こう7
ファンタジー
円堂 康太(えんどう こうた)は、小学生時代のトラウマから対人恐怖症に陥っていた。学校にほとんど行かず、最大移動距離は200m先のコンビニ。
そんな彼は、とある事故をきっかけに神様と出会う。
そして、過保護な神様は異世界フィルロードで生きてもらうために多くの力を与える。
人と極力関わりたくない彼を、老若男女のフラグさん達がじわじわと近づいてくる。
容赦なく迫ってくるフラグさん。
康太は回避するのか、それとも受け入れて前へと進むのか。
なるべく間隔を空けず更新しようと思います!
よかったら、読んでください
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる