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対決
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「みんな!!
すぐに乗って!!
全速力で時の精霊の間に行く!!
まずは核を返さないと!!」
私はみんなを掬い上げるように背中に乗せると、時の精霊の間へと突っ込んだ。
時の精霊の間は、異様な光景だった。
エネルギーの流れは感じても、恐ろしく寒く、今にも凍結しそうなほど、空気が冷え切っている。
これまで、激流のようなエネルギーの流れを感じていたのに、ここにきてその差を痛いほど感じる。
鬣に隠れたカミュンたちも、顔も出せないみたい。
全速力で奥へ進む私の前に、さらに驚くべき光景が見えてきた。
時の精霊らしき球体と、それに食らいつこうと止まっている、怪物ハーティフだった。
時の精霊の球体は、真ん中がぽっかり穴が空いている。
目の前で、時の精霊の外郭にヒビが入った。
もう、迷ってる暇はない!!
私は時の精霊の核を咥えて、球体へ突進すると、外郭が割れる寸前に時の精霊の核を中に押し込んだ。
パァァァァァァァァァァー。
眩い光が辺り一面を照らし、ドクンドクンと脈打つような音が聴こえて、時の精霊が息を吹き返す。
と、同時にそれまで緩やかだったエネルギーの流れが、凄まじい激流となってぶち当たってきた。
「わわっ!凄い流れ!!」
「やっと立てるくらいだ!」
「みんな、ハーティフは!?」
その声にハッとなって、さっきまでそこにいた怪物ハーティフの姿がないのに気づく。
どこに・・・考えちゃダメだ!!
魔王とした訓練を思い出して・・・!!
私は感覚を研ぎ澄ませて、気配を探る。
「リタ!上だ!!」
カミュンの声に、体を捻ると爪をかけ損ねた怪物が、レティシアを捕まえて、地面に降り立っていた。
「レティシアー!!」
私は思いっきり叫ぶ。
怪物ハーティフはレティシアを背中に乗せると、体に飲み込み始めた。
「きゃぁー!!」
レティシアの悲鳴が響く。
同化しようとしてるんだ!!
「クロスノス、攻撃は当てるな!
受け流しながら接近するぞ!!」
カミュンが叫んで、クロスノスと一緒に怪物ハーティフのそばに迫ると、レティシアを助けようとした。
怪物は素早く避けて、今度はクロスノスを捕まえて、飲み込み始める。
「うわぁぁぁー!!」
「クロスノスー!!!」
カミュンが悲痛な声を上げる。
そのまま怪物ハーティフは、カミュンも捕まえようとして、腕を伸ばしてきた。
カミュンは素早く避けて、私の近くに戻ってくる。
「カミュン!下がって!!」
私はカオスの眼で二人の状態を探る。
同化しかかってるけど、まだ、分離できる!!
怪物がまた跳ね上がろうとする、瞬間を狙って時の精霊の力を使うと、怪物の時を止める。
二人を同化しかけた場所の、エネルギーを抜き出してやる!!
ピュヴォォォォォ!!!
二人を飲み込みかけた怪物の体から、光の粒が激しく抜けていき、次第にレティシアとクロスノスの体が見え始める。
「カミュン!二人を助けて!」
その声にカミュンが、すぐに動いて、二人を怪物の体から引き剥した。
このまま時を操って・・・!
と、思った矢先、怪物の目が普通の速さで瞬きをした。
まさか・・・!
まさか、時の停止の攻撃も、一度しか効かない!?
ピュヴォォォォォー!!!
光の粒を、全身から噴き出しながらも、怪物ハーティフは、動きの速度が戻っていく。
まだまだ、細胞を流れるエネルギーを絞り出しきれない!!
化身たちとは、格が違う!!
私はカミュンたちを、鬣の中に隠すと、怪物ハーティフを弱らせるために、力を上げていく。
それでも、怪物ハーティフは縦横無尽に動き回り、カミュンたちを捕まえようとしたり、時の精霊を破壊しようと爪を伸ばしてきた。
カミュンたちは、必死に時の精霊の前にシールドを張って爪を阻むけど、それすらハーティフの攻撃をより強力にしていったの。
私は避けながら、時の精霊に近づけぬよう、三つの目を駆使して視界に捉えて怪物のエネルギーを抜き続ける。
ハーティフは、時々精霊魔法を撃ってくるけど、全部私の身体に飲み込んで無効化した。
やがて、威力も落ちてきて、再び直接攻撃を繰り返すようになってくる。
ハーティフは隙あらば、私に接近戦を仕掛けようとした。
やっぱり同化狙いなんだ!
そうはさせない!!
ピュヴォォォォォ・・・・。
少しずつ音が落ち始めた・・・!
でも、まだだ!!
「こいつ・・・なんで弱らない!?
相当なエネルギーが抜けているはずなのに!!」
「元々蓄えていたか・・・、化身たちの経験値も自分のものとして、更なる成長を遂げていたのかもしれません・・・。
私たちのシールドの術も、もうすぐ尽きます。
リタの力で底上げしながら張っているのに、残りの最上級のシールドを張ればもう、時の精霊を守れなくなる!!」
カミュンとクロスノスは、悔しそうに話している。
「こんな邪な邪気は少々抜いたくらいじゃ・・・。
・・・!!
邪気!?」
レティシアが、私の鬣を引っ張る。
「リタ!
頭を低くして!!」
その声に私が頭を下げると、
「ラァァァァァァァァーーーー。」
レティシアが何かを吹いて、歌声のような音が、空間に響いた。
「ギャァァァ!!!」
怪物ハーティフが初めて叫び声を上げて、地面を転がり廻り始める。
体の表面が崩れて、ひとまわり小さくなった。
「こ、これは・・・。」
思わず驚く私に、レティシアが
「人魚の笛よ!
妖精界の姫に貰った、邪気を祓うポルティシャイトでできた笛!!」
と、答える。
「奴の鎧のような外郭が崩れたなら、今がチャンスだ!
リタ!!」
と、言うカミュンの声に、力を一気に注いで怪物のエネルギーを抜く。
全身から光の粒がさらに激しく噴き出して、音も小さくなっていく。
ォォォォォ・・・!
怪物ハーティフは身をくねらせながら、暴れ続けた。
レティシアがそれを見て、笛を再び吹くと、内側から外郭が盛り上がって、鎧のように纏ってしまい、光の粒が抜ける量が落ちる。
「やはり一度だけしか、効かないのか・・・!!」
カミュンが、悔しそうに言う。
「エネルギーの分散だけが有効!
しかし・・・時間がかかりますね。
飲まれかけて気づいたのですが、中身は意外と柔らかいのです。」
と、クロスノスが言いながら、時の精霊の前により強固なシールドを張っている。
「私のシールドの技は尽きました!
レティシア、後は光と闇の精霊の力が使えるあなたに託します!!」
と言うクロスノスの言葉に、全員が緊張する。
カミュンのシールドも最上級まで使い果たしているわ。
時の精霊の前に張られたシールドに、バリバリと爪や牙を立てるハーティフからは、沢山の光の粒が出続けているのに、動きが少し鈍くなる程度。
「ウググググ!!」
怪物ハーティフが唸り声を上げるけど、まだ膝を折らない。
尋常ではないその力の証。
「なんて、タフなんだ!!」
カミュンが、悔しそうに言う。
「でも、ハーティフも今は術を撃ってこないし、化身も放たない。
リタのお陰でその力は削がれてるんだわ。」
と、レティシアが言うけど、なかなか終われない。
バキン!
クロスノスが張ったシールドに、ヒビが入っていく。
「光と闇の精霊よ!
その強固な盾で、敵の猛攻を遮りたまえ!
ドルー・シ・クト・カヒ・リダヤ!!」
レティシアの新たなシールドが、時の精霊の前に張られて、ハーティフの爪を防ぐ。
でも、抜けていく光の粒の量は変わらない。
彼女のシールドの技も、尽きればそこまでだわ。
これでは、いつ時の精霊が壊されるか、わからない!!
すぐに乗って!!
全速力で時の精霊の間に行く!!
まずは核を返さないと!!」
私はみんなを掬い上げるように背中に乗せると、時の精霊の間へと突っ込んだ。
時の精霊の間は、異様な光景だった。
エネルギーの流れは感じても、恐ろしく寒く、今にも凍結しそうなほど、空気が冷え切っている。
これまで、激流のようなエネルギーの流れを感じていたのに、ここにきてその差を痛いほど感じる。
鬣に隠れたカミュンたちも、顔も出せないみたい。
全速力で奥へ進む私の前に、さらに驚くべき光景が見えてきた。
時の精霊らしき球体と、それに食らいつこうと止まっている、怪物ハーティフだった。
時の精霊の球体は、真ん中がぽっかり穴が空いている。
目の前で、時の精霊の外郭にヒビが入った。
もう、迷ってる暇はない!!
私は時の精霊の核を咥えて、球体へ突進すると、外郭が割れる寸前に時の精霊の核を中に押し込んだ。
パァァァァァァァァァァー。
眩い光が辺り一面を照らし、ドクンドクンと脈打つような音が聴こえて、時の精霊が息を吹き返す。
と、同時にそれまで緩やかだったエネルギーの流れが、凄まじい激流となってぶち当たってきた。
「わわっ!凄い流れ!!」
「やっと立てるくらいだ!」
「みんな、ハーティフは!?」
その声にハッとなって、さっきまでそこにいた怪物ハーティフの姿がないのに気づく。
どこに・・・考えちゃダメだ!!
魔王とした訓練を思い出して・・・!!
私は感覚を研ぎ澄ませて、気配を探る。
「リタ!上だ!!」
カミュンの声に、体を捻ると爪をかけ損ねた怪物が、レティシアを捕まえて、地面に降り立っていた。
「レティシアー!!」
私は思いっきり叫ぶ。
怪物ハーティフはレティシアを背中に乗せると、体に飲み込み始めた。
「きゃぁー!!」
レティシアの悲鳴が響く。
同化しようとしてるんだ!!
「クロスノス、攻撃は当てるな!
受け流しながら接近するぞ!!」
カミュンが叫んで、クロスノスと一緒に怪物ハーティフのそばに迫ると、レティシアを助けようとした。
怪物は素早く避けて、今度はクロスノスを捕まえて、飲み込み始める。
「うわぁぁぁー!!」
「クロスノスー!!!」
カミュンが悲痛な声を上げる。
そのまま怪物ハーティフは、カミュンも捕まえようとして、腕を伸ばしてきた。
カミュンは素早く避けて、私の近くに戻ってくる。
「カミュン!下がって!!」
私はカオスの眼で二人の状態を探る。
同化しかかってるけど、まだ、分離できる!!
怪物がまた跳ね上がろうとする、瞬間を狙って時の精霊の力を使うと、怪物の時を止める。
二人を同化しかけた場所の、エネルギーを抜き出してやる!!
ピュヴォォォォォ!!!
二人を飲み込みかけた怪物の体から、光の粒が激しく抜けていき、次第にレティシアとクロスノスの体が見え始める。
「カミュン!二人を助けて!」
その声にカミュンが、すぐに動いて、二人を怪物の体から引き剥した。
このまま時を操って・・・!
と、思った矢先、怪物の目が普通の速さで瞬きをした。
まさか・・・!
まさか、時の停止の攻撃も、一度しか効かない!?
ピュヴォォォォォー!!!
光の粒を、全身から噴き出しながらも、怪物ハーティフは、動きの速度が戻っていく。
まだまだ、細胞を流れるエネルギーを絞り出しきれない!!
化身たちとは、格が違う!!
私はカミュンたちを、鬣の中に隠すと、怪物ハーティフを弱らせるために、力を上げていく。
それでも、怪物ハーティフは縦横無尽に動き回り、カミュンたちを捕まえようとしたり、時の精霊を破壊しようと爪を伸ばしてきた。
カミュンたちは、必死に時の精霊の前にシールドを張って爪を阻むけど、それすらハーティフの攻撃をより強力にしていったの。
私は避けながら、時の精霊に近づけぬよう、三つの目を駆使して視界に捉えて怪物のエネルギーを抜き続ける。
ハーティフは、時々精霊魔法を撃ってくるけど、全部私の身体に飲み込んで無効化した。
やがて、威力も落ちてきて、再び直接攻撃を繰り返すようになってくる。
ハーティフは隙あらば、私に接近戦を仕掛けようとした。
やっぱり同化狙いなんだ!
そうはさせない!!
ピュヴォォォォォ・・・・。
少しずつ音が落ち始めた・・・!
でも、まだだ!!
「こいつ・・・なんで弱らない!?
相当なエネルギーが抜けているはずなのに!!」
「元々蓄えていたか・・・、化身たちの経験値も自分のものとして、更なる成長を遂げていたのかもしれません・・・。
私たちのシールドの術も、もうすぐ尽きます。
リタの力で底上げしながら張っているのに、残りの最上級のシールドを張ればもう、時の精霊を守れなくなる!!」
カミュンとクロスノスは、悔しそうに話している。
「こんな邪な邪気は少々抜いたくらいじゃ・・・。
・・・!!
邪気!?」
レティシアが、私の鬣を引っ張る。
「リタ!
頭を低くして!!」
その声に私が頭を下げると、
「ラァァァァァァァァーーーー。」
レティシアが何かを吹いて、歌声のような音が、空間に響いた。
「ギャァァァ!!!」
怪物ハーティフが初めて叫び声を上げて、地面を転がり廻り始める。
体の表面が崩れて、ひとまわり小さくなった。
「こ、これは・・・。」
思わず驚く私に、レティシアが
「人魚の笛よ!
妖精界の姫に貰った、邪気を祓うポルティシャイトでできた笛!!」
と、答える。
「奴の鎧のような外郭が崩れたなら、今がチャンスだ!
リタ!!」
と、言うカミュンの声に、力を一気に注いで怪物のエネルギーを抜く。
全身から光の粒がさらに激しく噴き出して、音も小さくなっていく。
ォォォォォ・・・!
怪物ハーティフは身をくねらせながら、暴れ続けた。
レティシアがそれを見て、笛を再び吹くと、内側から外郭が盛り上がって、鎧のように纏ってしまい、光の粒が抜ける量が落ちる。
「やはり一度だけしか、効かないのか・・・!!」
カミュンが、悔しそうに言う。
「エネルギーの分散だけが有効!
しかし・・・時間がかかりますね。
飲まれかけて気づいたのですが、中身は意外と柔らかいのです。」
と、クロスノスが言いながら、時の精霊の前により強固なシールドを張っている。
「私のシールドの技は尽きました!
レティシア、後は光と闇の精霊の力が使えるあなたに託します!!」
と言うクロスノスの言葉に、全員が緊張する。
カミュンのシールドも最上級まで使い果たしているわ。
時の精霊の前に張られたシールドに、バリバリと爪や牙を立てるハーティフからは、沢山の光の粒が出続けているのに、動きが少し鈍くなる程度。
「ウググググ!!」
怪物ハーティフが唸り声を上げるけど、まだ膝を折らない。
尋常ではないその力の証。
「なんて、タフなんだ!!」
カミュンが、悔しそうに言う。
「でも、ハーティフも今は術を撃ってこないし、化身も放たない。
リタのお陰でその力は削がれてるんだわ。」
と、レティシアが言うけど、なかなか終われない。
バキン!
クロスノスが張ったシールドに、ヒビが入っていく。
「光と闇の精霊よ!
その強固な盾で、敵の猛攻を遮りたまえ!
ドルー・シ・クト・カヒ・リダヤ!!」
レティシアの新たなシールドが、時の精霊の前に張られて、ハーティフの爪を防ぐ。
でも、抜けていく光の粒の量は変わらない。
彼女のシールドの技も、尽きればそこまでだわ。
これでは、いつ時の精霊が壊されるか、わからない!!
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