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※恋愛絡みの執念は恐ろしーい(ノアム視点)
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「だから、私は逃亡したのではなーい!!」
朝から、妖精どもに取り調べを受けていーる。
あのな・・・厨房から解放されたのは妖精だけだったなんて、後から聞かされてもわかるわけないだーろ!
出ていいと思って、行ったのーだ!
き、巨人に襲われて、湖に落ちて・・・。
ティルリッチに投げ飛ばされて・・・。
正直に言ったのに、嘘はもっと上手につけとか言われーた。
くっそー!!
取り調べの妖精は、
「お前は人間界の大巫女シェーラから、送還要求が、来ている。
すぐにでもテルシャと共に、人間界へと帰るのだ。」
と、抜かしやがーる。
「わ、私はまだこの世界に、私の叡智を知らしめてなーい!!」
と、吠えてみたものーの・・・。
「いらん。」
と、言われたーわ。
うう・・・。
なんてことーだ。
意気消沈して、牢屋に戻ると、テルシャが振り向いて、
「お疲れ様でした。」
と、言ーった。
「このままカミュンとも会えず・・・妖精界に私の名を刻めずに帰るのだーな。」
と、言うと、
「カミュンですか。
朝早くに、ティルリッチと一緒にこの城を出て行きましたね。」
と、言いやがーった!!
なんだーと!?
二人っきりーで!?
かー!!
あの女、抜け駆けしやがーって!!
同志だと思っていたのーに!!
・・・でも、待ーて。
「何故知ってーる?」
と、テルシャに聞くと、
「私が取調室に行く時に、すれ違ったのです。
ティルリッチはずっと泣いていて、抱き抱えて歩くカミュンにしがみついてましたよ。
カミュンは一生懸命慰めてましたね。
『天界までは責任持って送るから』と、言ってましたよ。」
と、答えた。
な、な、な、何だとーぉ?
あの女・・・、そんなことをしたのかぁぁぁ?
悔しくてたまらーん!
・・・ん?
待てよ、あの時湖の近くで・・・。
「カミュンの心が欲しいと、ティルリッチは言っていーた。」
「そんな感じですね。
見た感じでは、必死に自分の方を向いてと訴えてる感じでしたよ。」
「でも、カミュンは振り向かなーい。
私が好きだからーな。」
「・・・どこから、そう考えるのか知りませんが、彼はリタが本命みたいですから、ティルリッチは失恋ですね。」
「く・・・!
そういえば、カミュンには『魅了』の魔法が効かないと言われていたーな。」
と、私は言って、テルシャを見ーる。
「まさか、お前、ウロンに『魅了』の魔法をかけて、つきあったんじゃないだろーな。」
そう私に言われたテルシャの顔は、まるで鬼のようだーった。
「自分がカミュンに振られたからと、あたらないでください。
私はウロン様と普通に恋愛しました!」
「そーか。」
「全く失礼しちゃう。
顔はそっくりなのに、ウロン様とは月とスッポンですね。」
「奴がスッポンだーろ?」
「はぁ・・・。」
テルシャはため息をついて、しゃがみ込ーむ。
そっくり・・・そ・・・ん?
「そういえば、あの女、カミュンを手に入れるために、淀みを引き込む手引きをしたとか言ってたーな。
それでも手に入らないから、『精霊の産み直し』が始まるまで、複製を作って本体を封印しろとか指示を受けていた・・・。」
と、私は思い出しーた。
テルシャが驚いたように振り向く。
「淀み!?
淀みは、千年前に疫病やら天災やらを多く招いた恐ろしい存在ですよ!?」
「お前、詳しいのーか?」
「淀みは様々な浄化されない力が、濁って出来るもの。
生き物を襲ったり、病気や災害の原因になったりします。
特に、年数が経ちすぎた淀みは倒せないとか。」
「前はどうやって解決したんーだ?」
「確か、精霊魔法はほとんど効かないために、特別な力で解決したとか。」
「なら、またその力に頼ればいいんだーな。」
私は解決策があって、ほっとしーた。
「・・・当時は、淀みを生み出した原因が、人間の未熟な精霊魔法で戦乱を起こしたことにあったとか。
責任を問われた人間界は魔法を取り上げられました。
そして、今のように大巫女の認可を受けないと、魔法に関われなくなったのです。」
「責任だーと?
後片付けなんて面倒なことは、できる奴がすればいーのだ。」
「あなたがそういう考えだから、あなたに認可が、降りなくなったんですよ。」
テルシャはそう言うと、ため息をついーた。
「そう言えば、さっきウロンと顔がそっくりだなんだと言ってたーな。」
「ええ、それが?」
「つまり、あれーだ。
容姿が好きな相手とそっくりでも、女性は満足できないんだよーな。」
「何がおっしゃりたいの?
当たり前でしょ?
その場凌ぎにはなっても、相違点がどうしても目についてしまいます。」
「ティルリッチも、カミュンの複製と過ごすのは苦痛だろーな。
本体に愛されないからと言ーって。」
テルシャは、しばらく考え込ーむ。
「私なら・・・。」
「ん?」
「他の女を愛して振り向かない本命なら、いっそいなくなれと思いますね。
もしくは、どこかに眠らせて目覚めなくてもいいから、そこに留まらせます。
毎日話しかけられるし、どこにも行かないでしょ。」
私は背筋が冷えていーった。
「お、おま、お前・・・怖いーな。」
「独占して、所有したいと強く願うのも、愛の形の一つですから。
でも・・・そんなことをしても、結局は無駄でしょうね。」
「何故、そう思ーう?」
「現実逃避ですからね。
自分が一番わかってるんです。
こうしないと、相手はそばにいてくれない。
つまり、愛されてない。」
テルシャの言い方はまるで、経験者のよーだ。
怖いなあ、もうこの話題はやめよーう。
「と、とにかくこの話を妖精どもにしたら、釈放されるかーも。
淀みの話はいいネタになーる。」
私は看守の妖精を呼ーんだ。
全部話してみたものーの・・・。
「うむ、それは姫に伝えておこう。
では、人間界へと送還する!」
と、言われて私とテルシャが送還されーた。
そしてなんーと!
「なんと!
私だけ実刑!?
石切場に行けだーと!?」
と、大巫女シェーラに言い渡されーた。
「当たり前です!
勝手にリタたちについて行ったのです!
あなたは本来神殿に入る許可すらなかったのに、強引に入ったのですから!!」
コテンパンに叱られーた。
テルシャは無事認可を受けていーる。
私は喚きながら、石切場へと送られーた。
そこでも災難が待っていーた。
朝から、妖精どもに取り調べを受けていーる。
あのな・・・厨房から解放されたのは妖精だけだったなんて、後から聞かされてもわかるわけないだーろ!
出ていいと思って、行ったのーだ!
き、巨人に襲われて、湖に落ちて・・・。
ティルリッチに投げ飛ばされて・・・。
正直に言ったのに、嘘はもっと上手につけとか言われーた。
くっそー!!
取り調べの妖精は、
「お前は人間界の大巫女シェーラから、送還要求が、来ている。
すぐにでもテルシャと共に、人間界へと帰るのだ。」
と、抜かしやがーる。
「わ、私はまだこの世界に、私の叡智を知らしめてなーい!!」
と、吠えてみたものーの・・・。
「いらん。」
と、言われたーわ。
うう・・・。
なんてことーだ。
意気消沈して、牢屋に戻ると、テルシャが振り向いて、
「お疲れ様でした。」
と、言ーった。
「このままカミュンとも会えず・・・妖精界に私の名を刻めずに帰るのだーな。」
と、言うと、
「カミュンですか。
朝早くに、ティルリッチと一緒にこの城を出て行きましたね。」
と、言いやがーった!!
なんだーと!?
二人っきりーで!?
かー!!
あの女、抜け駆けしやがーって!!
同志だと思っていたのーに!!
・・・でも、待ーて。
「何故知ってーる?」
と、テルシャに聞くと、
「私が取調室に行く時に、すれ違ったのです。
ティルリッチはずっと泣いていて、抱き抱えて歩くカミュンにしがみついてましたよ。
カミュンは一生懸命慰めてましたね。
『天界までは責任持って送るから』と、言ってましたよ。」
と、答えた。
な、な、な、何だとーぉ?
あの女・・・、そんなことをしたのかぁぁぁ?
悔しくてたまらーん!
・・・ん?
待てよ、あの時湖の近くで・・・。
「カミュンの心が欲しいと、ティルリッチは言っていーた。」
「そんな感じですね。
見た感じでは、必死に自分の方を向いてと訴えてる感じでしたよ。」
「でも、カミュンは振り向かなーい。
私が好きだからーな。」
「・・・どこから、そう考えるのか知りませんが、彼はリタが本命みたいですから、ティルリッチは失恋ですね。」
「く・・・!
そういえば、カミュンには『魅了』の魔法が効かないと言われていたーな。」
と、私は言って、テルシャを見ーる。
「まさか、お前、ウロンに『魅了』の魔法をかけて、つきあったんじゃないだろーな。」
そう私に言われたテルシャの顔は、まるで鬼のようだーった。
「自分がカミュンに振られたからと、あたらないでください。
私はウロン様と普通に恋愛しました!」
「そーか。」
「全く失礼しちゃう。
顔はそっくりなのに、ウロン様とは月とスッポンですね。」
「奴がスッポンだーろ?」
「はぁ・・・。」
テルシャはため息をついて、しゃがみ込ーむ。
そっくり・・・そ・・・ん?
「そういえば、あの女、カミュンを手に入れるために、淀みを引き込む手引きをしたとか言ってたーな。
それでも手に入らないから、『精霊の産み直し』が始まるまで、複製を作って本体を封印しろとか指示を受けていた・・・。」
と、私は思い出しーた。
テルシャが驚いたように振り向く。
「淀み!?
淀みは、千年前に疫病やら天災やらを多く招いた恐ろしい存在ですよ!?」
「お前、詳しいのーか?」
「淀みは様々な浄化されない力が、濁って出来るもの。
生き物を襲ったり、病気や災害の原因になったりします。
特に、年数が経ちすぎた淀みは倒せないとか。」
「前はどうやって解決したんーだ?」
「確か、精霊魔法はほとんど効かないために、特別な力で解決したとか。」
「なら、またその力に頼ればいいんだーな。」
私は解決策があって、ほっとしーた。
「・・・当時は、淀みを生み出した原因が、人間の未熟な精霊魔法で戦乱を起こしたことにあったとか。
責任を問われた人間界は魔法を取り上げられました。
そして、今のように大巫女の認可を受けないと、魔法に関われなくなったのです。」
「責任だーと?
後片付けなんて面倒なことは、できる奴がすればいーのだ。」
「あなたがそういう考えだから、あなたに認可が、降りなくなったんですよ。」
テルシャはそう言うと、ため息をついーた。
「そう言えば、さっきウロンと顔がそっくりだなんだと言ってたーな。」
「ええ、それが?」
「つまり、あれーだ。
容姿が好きな相手とそっくりでも、女性は満足できないんだよーな。」
「何がおっしゃりたいの?
当たり前でしょ?
その場凌ぎにはなっても、相違点がどうしても目についてしまいます。」
「ティルリッチも、カミュンの複製と過ごすのは苦痛だろーな。
本体に愛されないからと言ーって。」
テルシャは、しばらく考え込ーむ。
「私なら・・・。」
「ん?」
「他の女を愛して振り向かない本命なら、いっそいなくなれと思いますね。
もしくは、どこかに眠らせて目覚めなくてもいいから、そこに留まらせます。
毎日話しかけられるし、どこにも行かないでしょ。」
私は背筋が冷えていーった。
「お、おま、お前・・・怖いーな。」
「独占して、所有したいと強く願うのも、愛の形の一つですから。
でも・・・そんなことをしても、結局は無駄でしょうね。」
「何故、そう思ーう?」
「現実逃避ですからね。
自分が一番わかってるんです。
こうしないと、相手はそばにいてくれない。
つまり、愛されてない。」
テルシャの言い方はまるで、経験者のよーだ。
怖いなあ、もうこの話題はやめよーう。
「と、とにかくこの話を妖精どもにしたら、釈放されるかーも。
淀みの話はいいネタになーる。」
私は看守の妖精を呼ーんだ。
全部話してみたものーの・・・。
「うむ、それは姫に伝えておこう。
では、人間界へと送還する!」
と、言われて私とテルシャが送還されーた。
そしてなんーと!
「なんと!
私だけ実刑!?
石切場に行けだーと!?」
と、大巫女シェーラに言い渡されーた。
「当たり前です!
勝手にリタたちについて行ったのです!
あなたは本来神殿に入る許可すらなかったのに、強引に入ったのですから!!」
コテンパンに叱られーた。
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