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再会と嫉妬
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人間界の精霊の神殿で別れたはずの、カミュンとクロスノスが、そこに並んで立っていた。
まさか・・・追いかけてきてくれたの?
体が震えてきて、泣きそうになる。
いつもの癖で、上の歯で内側に巻き込んだ下唇を噛んで耐える。
泣きたいくらい嬉しいのに、泣けないなんて・・・。
「おやおや、泣かせてしまいました?」
クロスノスが笑顔で尋ねた。
「な、なんで泣くんだよ。
怪我したのか?」
カミュンが、驚いて顔を覗き込んでくる。
首を横に振って俯く。
もう会えないと思った。
ずっと会いたかった人。
声を聞きたかったのに人なのに。
体が動かない。
「ほらほら、ぎゅっとしてあげなさい、カミュン。」
「な・・・!
そ、そ、そんなことできるか、クロスノス!
お前じゃあるまいし。」
「おや、じゃ、私がしますよ。
おいで、リタ。
ぎゅーです。」
クロスノスが近づいてきて、私を優しく抱きしめようとする。
「よせ!」
カミュンが、慌てるように割り込んできて、自分の方に私を抱き寄せた。
痛いくらい抱き締められて、少し苦しい。
「触るな、クロスノス。」
「はいはい、すみません。」
クロスノスは、笑って両手を上げると後ろに下がっていく。
「あー・・・え、えっと。
リ、リタ、痛いところは?
怪我は?
か、体は慣れたのか?」
カミュンが少し腕を緩めて、言葉に詰まりながら話しかけてきた。
強張った体が、彼の温もりでほぐれてくるのがわかる。
不思議・・・心音が聞こえてきて、とても落ち着く。
自然と目を閉じて、
「平気・・・。」
と言うと、私も彼の背中に腕を回す。
カミュンは一瞬、身を固くしたけど、さらに強く抱き締めてきた。
さ、流石に苦しい。
「リタ、俺さ・・・。」
カミュンが言いかけた時、
「邪魔してごめんなさい。
二人とも、来てくれて嬉しいわ。
別の入り口から来たの?」
と、言いながらレティシアが近づいて来た。
私たちは、恥ずかしくなって慌てて離れる。
「あぁ、それなんですけど・・・。」
急にクロスノスが、私の方をチラリと見て気まずそうな顔をする。
・・・え。
何?
そこへ、
「お前ら!?」
「何しにきた!?」
と、言いながらアシェリエルとガルンティスが、不機嫌そうに2人に詰め寄って行く。
「俺たちも、用があってきたんだよ。」
と、カミュンが言うと、ガルンティスが太い眉をぎゅっと上げて、彼の胸ぐらを掴む。
「ほぉ、そうかい。
さっきはクオ・リンゴブについて、偉そうに言ってくれてたよなぁ!?」
今にも彼に殴りかかりそうだ。
思わず私も止めようとした時、
「その手を離しなさい!!」
と、突然凛とした声が響いた。
思わず声のした方を振り向くと、銀髪で金色の瞳をした美しい女性が、ガルンティスを睨みつけている。
愛くるしくて、まるで飾っておきたいほどの美女にも関わらず、気の強そうな瞳をしていた。
背中にはアシェリエルと同じように、白い羽が生えている。
「ティルリッチ様!」
アシェリエルが彼女を見て、思わず跪いた。
「あぁ?
ティルリッチて・・・まさか、天王の妹のティルリッチ・リキュレ?」
と、ガルンティスが言う。
天界の王様の妹?
この綺麗な人が?
ティルリッチと呼ばれた女性は、ずかずかと近寄ってくると、激しい怒りを込めてガルンティスの腕を掴み、
「カミュンを傷つけたら許さない!
この手を離して!」
と、はっきり言っていた。
「はいはい、お姫様。」
と、渋々ガルンティスが手を離すと、ティルリッチはカミュンの乱れた襟を丁寧に直している。
その仕草に、なんとなく少しむっとする。
「いいって・・・。」
カミュンはチラリと私を見ると、ティルリッチの手を抑えて、自分で襟を戻した。
「ティル様、お体が弱いのにこんなところで何をしておいでです?」
跪いたまま、アシェリエルが顔を上げて彼女に尋ねる。
「あ、あぁ、私も人間界に行ってみたかったの。
でも迷っちゃって困ってたら、お兄様がカミュンたちを手配してくれたの。」
ティルリッチはそう言うと、カミュンに腕を絡めて嬉しそうにしていた。
なんなのこの人・・・。
カミュンの恋人なのかな?
そういえば、前に彼はモテると聞いてたな。
「おやめください。近すぎます。」
「少しふらふらするの、掴まらせてよ。
あら、あなたがリタさん?」
ティルリッチが、私に意味深な視線を向けてくる。
「はい。
初めまして。」
と、私が言ってお辞儀をすると、彼女は優雅な仕草でお辞儀を返してきて、
「初めまして。
カミュンが助けた人ね。
さっき、お礼は済んだんでしょう?
彼は私のためにいるから、もう構わないでね。」
と、言われた。
「え・・・。」
目の前で扉を閉めるような態度に、戸惑ってしまう。
「ティル様、俺は・・・。」
カミュンが、何か言おうとすると、
「あなたはお兄様に、私を無事に送り届けろと厳命されたんでしょ?
前はいつも私を守ってくれた。
あなたを信じてるわ。」
と、彼女に言われて、カミュンは口をつぐむ。
そ、そうなんだ。
彼は彼女のために来たんだ。
私のために来てくれたなんて、何てバカな勘違いしたんだろ。
それならそうと気持ちを切り替えればいいのに、気分がどんどん悪くなる。
なんだろう、この気持ち・・・。
ティルリッチはそっと片手を上げて、カミュンの顔を親しげに撫でる。
「それに、『様』はいらないと何度言えばわかるの?
いつも寝所では名前で呼んでくれてたし、私もそっちがいいわ。」
その言葉を聞いて、私の中の何かが切れた。
そっか・・・二人はそんな仲なのね。
静かな怒りと、諦めが心の中で複雑に絡み合うのがわかる。
「やめてください。
親衛隊時代に、ティル様が発作で眠れない時だけ、少しでも眠れればと天界の外のお話をさせていただいただけです。
全てはティル様のことで胸を痛めていた、天王様のご命令でした。
私はそれに従ったまでです。」
カミュンは、ティルリッチの手を嫌がるように顔を背けた。
ティルリッチは、ふふっと笑ってまた腕にしがみついている。
惚気ならよそでやればいいのにな。
イライラしているのは、私だけじゃないみたい。
ガルンティスもスタスタとやってきて、片足をドン!と踏み鳴らした。
「で?
真っ直ぐ天界に行かずに、なぜここへ?
そうやって恋人ごっこを見せつけるためか?」
ガルンティスが、腕を組むと目を細めて2人を見ている。
「ち、違う、違う!
恋人とかじゃねぇって!!」
「やだ、恥ずかしい。」
恋人と言われて、2人とも顔を赤くして照れる様子に私は見ていられなくなって、顔を背けた。
「け!
おい、そこのイケメンさんよ。
俺様には、リタにも気があるように見えたんだけどなあ?
二股かけて、自分だけいい思いする気かよ!?
お前が彼女といい仲なら、俺様がリタと仲良くしてもいいよなー?」
ガルンティスは、カミュンにそう言うと、私の肩を抱こうとした。
「はいはい、モテないからと変な気は起こさないでください。」
クロスノスが間にさっと入って、愛想よく笑う。
「なんだとぅ!?
邪魔するのか?」
ガルンティスは、今度はクロスノスを睨みつけた。
「いやいや、私はあなたを助けたんですよ。
下手をすれば真っ二つになりますからね。」
クロスノスは涼しい顔で、カミュンを見る。
・・・?
その時、ティルリッチが腕を絡めた方とは反対側のカミュンの手元から剣が消えていくのが見えた。
「王命を受けた私たちも、ここを通らないといけないのでね。
それで偶然、この騒ぎに気づいたんです。
方向も一緒ですし、みんなで行きましょう。」
と、クロスノスが説明している。
偶然・・・そうなんだ。
悶々とする私の肩を、レティシアは軽く叩いて、私とカミュンたちとの間に立つようにやって来ると、
「いいんじゃない?
みんな一緒でも。
それより、妖精界がこんなに荒れてたら、先々何かあっても、協力が得られないわ。
トムジェル、姫が怪我をしたというのは、どういうこと?」
と、言った。
そうだ。
さっきそう言ってた!
トムジェルは、肩を落として私たちの前で説明を始める。
「はぁ・・・。
彼らは元々、妖精界の『オロンペオ』と呼ばれる誇り高く高貴な王族たちなのです。
ところが18年前、怪物が次元の階段を猛スピードで上がる気配を感じて、クタヴィジャ姫が怪物をここで止めようと奮戦した時に、怪物の呪いの牙を受けてしまったのです。」
まさか・・・追いかけてきてくれたの?
体が震えてきて、泣きそうになる。
いつもの癖で、上の歯で内側に巻き込んだ下唇を噛んで耐える。
泣きたいくらい嬉しいのに、泣けないなんて・・・。
「おやおや、泣かせてしまいました?」
クロスノスが笑顔で尋ねた。
「な、なんで泣くんだよ。
怪我したのか?」
カミュンが、驚いて顔を覗き込んでくる。
首を横に振って俯く。
もう会えないと思った。
ずっと会いたかった人。
声を聞きたかったのに人なのに。
体が動かない。
「ほらほら、ぎゅっとしてあげなさい、カミュン。」
「な・・・!
そ、そ、そんなことできるか、クロスノス!
お前じゃあるまいし。」
「おや、じゃ、私がしますよ。
おいで、リタ。
ぎゅーです。」
クロスノスが近づいてきて、私を優しく抱きしめようとする。
「よせ!」
カミュンが、慌てるように割り込んできて、自分の方に私を抱き寄せた。
痛いくらい抱き締められて、少し苦しい。
「触るな、クロスノス。」
「はいはい、すみません。」
クロスノスは、笑って両手を上げると後ろに下がっていく。
「あー・・・え、えっと。
リ、リタ、痛いところは?
怪我は?
か、体は慣れたのか?」
カミュンが少し腕を緩めて、言葉に詰まりながら話しかけてきた。
強張った体が、彼の温もりでほぐれてくるのがわかる。
不思議・・・心音が聞こえてきて、とても落ち着く。
自然と目を閉じて、
「平気・・・。」
と言うと、私も彼の背中に腕を回す。
カミュンは一瞬、身を固くしたけど、さらに強く抱き締めてきた。
さ、流石に苦しい。
「リタ、俺さ・・・。」
カミュンが言いかけた時、
「邪魔してごめんなさい。
二人とも、来てくれて嬉しいわ。
別の入り口から来たの?」
と、言いながらレティシアが近づいて来た。
私たちは、恥ずかしくなって慌てて離れる。
「あぁ、それなんですけど・・・。」
急にクロスノスが、私の方をチラリと見て気まずそうな顔をする。
・・・え。
何?
そこへ、
「お前ら!?」
「何しにきた!?」
と、言いながらアシェリエルとガルンティスが、不機嫌そうに2人に詰め寄って行く。
「俺たちも、用があってきたんだよ。」
と、カミュンが言うと、ガルンティスが太い眉をぎゅっと上げて、彼の胸ぐらを掴む。
「ほぉ、そうかい。
さっきはクオ・リンゴブについて、偉そうに言ってくれてたよなぁ!?」
今にも彼に殴りかかりそうだ。
思わず私も止めようとした時、
「その手を離しなさい!!」
と、突然凛とした声が響いた。
思わず声のした方を振り向くと、銀髪で金色の瞳をした美しい女性が、ガルンティスを睨みつけている。
愛くるしくて、まるで飾っておきたいほどの美女にも関わらず、気の強そうな瞳をしていた。
背中にはアシェリエルと同じように、白い羽が生えている。
「ティルリッチ様!」
アシェリエルが彼女を見て、思わず跪いた。
「あぁ?
ティルリッチて・・・まさか、天王の妹のティルリッチ・リキュレ?」
と、ガルンティスが言う。
天界の王様の妹?
この綺麗な人が?
ティルリッチと呼ばれた女性は、ずかずかと近寄ってくると、激しい怒りを込めてガルンティスの腕を掴み、
「カミュンを傷つけたら許さない!
この手を離して!」
と、はっきり言っていた。
「はいはい、お姫様。」
と、渋々ガルンティスが手を離すと、ティルリッチはカミュンの乱れた襟を丁寧に直している。
その仕草に、なんとなく少しむっとする。
「いいって・・・。」
カミュンはチラリと私を見ると、ティルリッチの手を抑えて、自分で襟を戻した。
「ティル様、お体が弱いのにこんなところで何をしておいでです?」
跪いたまま、アシェリエルが顔を上げて彼女に尋ねる。
「あ、あぁ、私も人間界に行ってみたかったの。
でも迷っちゃって困ってたら、お兄様がカミュンたちを手配してくれたの。」
ティルリッチはそう言うと、カミュンに腕を絡めて嬉しそうにしていた。
なんなのこの人・・・。
カミュンの恋人なのかな?
そういえば、前に彼はモテると聞いてたな。
「おやめください。近すぎます。」
「少しふらふらするの、掴まらせてよ。
あら、あなたがリタさん?」
ティルリッチが、私に意味深な視線を向けてくる。
「はい。
初めまして。」
と、私が言ってお辞儀をすると、彼女は優雅な仕草でお辞儀を返してきて、
「初めまして。
カミュンが助けた人ね。
さっき、お礼は済んだんでしょう?
彼は私のためにいるから、もう構わないでね。」
と、言われた。
「え・・・。」
目の前で扉を閉めるような態度に、戸惑ってしまう。
「ティル様、俺は・・・。」
カミュンが、何か言おうとすると、
「あなたはお兄様に、私を無事に送り届けろと厳命されたんでしょ?
前はいつも私を守ってくれた。
あなたを信じてるわ。」
と、彼女に言われて、カミュンは口をつぐむ。
そ、そうなんだ。
彼は彼女のために来たんだ。
私のために来てくれたなんて、何てバカな勘違いしたんだろ。
それならそうと気持ちを切り替えればいいのに、気分がどんどん悪くなる。
なんだろう、この気持ち・・・。
ティルリッチはそっと片手を上げて、カミュンの顔を親しげに撫でる。
「それに、『様』はいらないと何度言えばわかるの?
いつも寝所では名前で呼んでくれてたし、私もそっちがいいわ。」
その言葉を聞いて、私の中の何かが切れた。
そっか・・・二人はそんな仲なのね。
静かな怒りと、諦めが心の中で複雑に絡み合うのがわかる。
「やめてください。
親衛隊時代に、ティル様が発作で眠れない時だけ、少しでも眠れればと天界の外のお話をさせていただいただけです。
全てはティル様のことで胸を痛めていた、天王様のご命令でした。
私はそれに従ったまでです。」
カミュンは、ティルリッチの手を嫌がるように顔を背けた。
ティルリッチは、ふふっと笑ってまた腕にしがみついている。
惚気ならよそでやればいいのにな。
イライラしているのは、私だけじゃないみたい。
ガルンティスもスタスタとやってきて、片足をドン!と踏み鳴らした。
「で?
真っ直ぐ天界に行かずに、なぜここへ?
そうやって恋人ごっこを見せつけるためか?」
ガルンティスが、腕を組むと目を細めて2人を見ている。
「ち、違う、違う!
恋人とかじゃねぇって!!」
「やだ、恥ずかしい。」
恋人と言われて、2人とも顔を赤くして照れる様子に私は見ていられなくなって、顔を背けた。
「け!
おい、そこのイケメンさんよ。
俺様には、リタにも気があるように見えたんだけどなあ?
二股かけて、自分だけいい思いする気かよ!?
お前が彼女といい仲なら、俺様がリタと仲良くしてもいいよなー?」
ガルンティスは、カミュンにそう言うと、私の肩を抱こうとした。
「はいはい、モテないからと変な気は起こさないでください。」
クロスノスが間にさっと入って、愛想よく笑う。
「なんだとぅ!?
邪魔するのか?」
ガルンティスは、今度はクロスノスを睨みつけた。
「いやいや、私はあなたを助けたんですよ。
下手をすれば真っ二つになりますからね。」
クロスノスは涼しい顔で、カミュンを見る。
・・・?
その時、ティルリッチが腕を絡めた方とは反対側のカミュンの手元から剣が消えていくのが見えた。
「王命を受けた私たちも、ここを通らないといけないのでね。
それで偶然、この騒ぎに気づいたんです。
方向も一緒ですし、みんなで行きましょう。」
と、クロスノスが説明している。
偶然・・・そうなんだ。
悶々とする私の肩を、レティシアは軽く叩いて、私とカミュンたちとの間に立つようにやって来ると、
「いいんじゃない?
みんな一緒でも。
それより、妖精界がこんなに荒れてたら、先々何かあっても、協力が得られないわ。
トムジェル、姫が怪我をしたというのは、どういうこと?」
と、言った。
そうだ。
さっきそう言ってた!
トムジェルは、肩を落として私たちの前で説明を始める。
「はぁ・・・。
彼らは元々、妖精界の『オロンペオ』と呼ばれる誇り高く高貴な王族たちなのです。
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