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※私を訪ねてきただーと?(ノアム視点)
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私はその日の夜、徹夜をしていーた。
何故ーか?
理事長に返り咲くには、何かすごいことをやらねばならんからーだ。
あの生意気なテルシャが平伏すような、すごいもーの・・・。
ゴルボスが言っていた、漆黒の狼について、調べることにしたのーだ。
あの時は聞き流したが、もしかしたら神喰いの怪物よりも凄いかもしれなーい。
とりあえず、自宅の古文書を漁ってみーる。
「むむむ・・・やっぱり明確な記録はなーい。
ただ、千年ごとに黒い毛皮を巡る、大きな争いが歴史の裏側で、繰り広げられているという記述があるくらいーか。」
光を通さぬ漆黒のその毛皮は、術者の力を倍増させ、時には死者の蘇りすら可能にした・・・だとーう!?
大量にあれば、時の彼方から、どんなものも召喚できるともあーる。
ただし、時を操る素養のないものがやれば、それだけ消費する量も甚大となる・・・か。
と、時だーと!?
もはや、三界の王くらいしか持てぬ力だーぞ!?
注釈・・・。
漆黒の狼から切り離した体毛は、大量に用いれば術者の力を、その分底上げできるが、一度使えば消えてしまーう。
とあーる。
あぁぁーぁ!
逃がすのではなかーった!!
知っていたら、私はもはやこの国の・・・いや、この世の王になれていーた。
生かしておけば無尽蔵に、毛は刈り取れるのーに!!
いや、あの狼は私の奴隷なのーだ!
リタ!
お前は私のものなのーだ!!
取り返すぞ!!
トントン。
む?誰かきーた。
テルシャじゃないーか。
「ノアム元理事長。」
「なんだ、テルシャ。
こんな遅ーくに。
金ならないーぞ。」
「わかりきったこと、仰らないでください。
リタのことです。」
「ん?」
「リタは魔法を行使したことは、ありませんね?」
「なんだ、いきなーり。
奴に呪符を使わせたことはない。
魔力を持つ種族でもないから、自力での発動もないが、それーが?」
「・・・黒竜に変身したことは?」
「あるわけないだろーが!」
「そうですか。
ということは、カオスの眼はまだ、開いていないのか・・・。」
テルシャは、何やら考え込んでいーる。
「カオスの眼だーと?
なんだそーれ。」
「カオスの眼は、黒竜が額に持つ第三の眼なのです。
混沌の神は、その眼を通して世界を見るのだとか。」
「まーた、お伽噺の続きーか?」
「三柱の神は、混沌、秩序、無の神で構成されています。
全ての根源であり、冥界からくる死者の魂を始めとする、あらゆるものを飲み込む混沌の神、その神の力に法則を与えて取り出す秩序の神、そしてそれを受けて最初の始まりを意味する『0』となる力を司る無の神。
その神々の力を具現化する原初の精霊と、その下位の精霊たち。」
「お前、神話の講義でもしにきたのーか?」
「おかしいと思いませんか。
神々も精霊も互いに繋がっているのに、黒竜だけが、独立して混沌の神の使いとして現世に現れる。
なんのために?」
「黒竜自体、現れたことなんかないだろーが。
漆黒の狼そのものが滅多に記録にないのーだ。」
「漆黒の狼の毛皮が力を倍増させるからと、高値がついて金目当ての乱獲の時代もありましたからね。
記録に残る前に闇の商人たちが、狩っていたのでしょう。」
「大体、漆黒の狼が黒竜の化身だと言う話自体が、眉唾ものじゃないのーか?」
私の言葉に、テルシャが片眉をあげーる。
「つまり、存在しない?」
「お伽噺では、黒竜の役目は千年ごとに神がこの世を査定して必要とあらば滅ぼすために、遣わされるというーぞ?」
「そうですね。」
「だが、滅ぼした時代はない。
神喰いの乱の時も、神から見たら明確な己に対する反逆に取られてもおかしくないのに、結局黒竜は現れず、怪物は多種族連合の総力戦で倒したわけーだ。
その後も漆黒の狼はいたかもしれないが、黒竜は現れず、滅ぼされることなく現在に至ーる。」
「たしかに。」
「つまり、漆黒の狼と黒竜は色が同じということ意外に、関わりなんぞないのかもしれーん。
先人たちが漆黒の狼の毛皮をありがたがって、黒竜の伝説を加えただけかもしれないしーな。」
「・・・。」
テルシャはじっと考え込んでいーる。
何をしにきたのかこの女・・・。
「ふむ・・・。
神殿の外の見識もこの程度か・・・。
秩序の枠を超える可能性のある黒竜に、変われるのかどうか・・・。
やはりあの女を使って、リタを孤立化させ、あの男を囮にしてリタの中の封印を解くしかない。」
な、何を言い出すのーだ?
「テルシャ?
リタに何かする気なのーか?」
「ふふ。
誰でも心から愛する相手は、他人に取られたくないもの。
そして・・・その存在は失いたくないものでしょう?」
テルシャはそう言うと、お辞儀をして帰っていった。
そりゃそうだ。
私もあの天族の男が、人に取られるのはいやーだ。
いずれこの胸の内を明かして、付き合うことにしていーる。
なぬ?
相手が嫌ってないかだーと?
告白する前から、振られることは考えないようにしていーる。
恋は諦めた時に終わるものーだ。
つまり、諦めなければ永遠なのーだ。
テルシャがリタに何をする気かしらんが、あの天族の男さえ無事なら私には関係なーい。
今度リタに会ったら、あの長い髪をゴッソリ切ってやーる。
「ふはははーは!!! ーーー 。」
笑っていると、知らぬ間に一時停止していーた。
翌日、テルシャが精霊の神殿へと向かっていたので、私は声をかけーた。
「リタに何をする気か教えーろ。
せめてあいつの髪の毛を切り取るまで、何もするなーよ。」
と、言うと、
「何のお話ですか?」
と、いいやがーる。
私は昨夜の話をしてやっーた。
「・・・?
私は夜中にあなたのところへなんて、行っておりません。
用事もないのに。」
と、テルシャは言った。
「寝ぼけてるのーか?」
「あなたの方でしょ?
それは。」
・・・。
どういうことーだ!?
嘘を言っているようには見えなーい。
つまり・・・誰か化けてきたのーか?
「テルシャ、では昨夜どこにいたのーだ?」
「家で寝ていました。」
「証明できるものーは!?」
「おりませんが、何故ですか?」
私はかいつまんで説明してやっーた。
「夢を見たのでしょう。
大体、リタに何かする暇があったら、研究所を再開したいですわ。」
と、テルシャは言ーった。
そうーだ。
こいつは、リタにさほど関心がなーい。
つまり、つまりあれーは・・・!!
「ノアム元理事長?」
テルシャが、心配そうに覗き込んでくーる。
「つまりあれは、何の意味もない、ただの夢ということーだ。」
と、私は断言しーた。
「・・・、どうでもいいことなら、邪魔しないで欲しいわ。」
テルシャは、うるさそうにこちらを見ると、精霊の神殿へと馬を走らせーた。
何故ーか?
理事長に返り咲くには、何かすごいことをやらねばならんからーだ。
あの生意気なテルシャが平伏すような、すごいもーの・・・。
ゴルボスが言っていた、漆黒の狼について、調べることにしたのーだ。
あの時は聞き流したが、もしかしたら神喰いの怪物よりも凄いかもしれなーい。
とりあえず、自宅の古文書を漁ってみーる。
「むむむ・・・やっぱり明確な記録はなーい。
ただ、千年ごとに黒い毛皮を巡る、大きな争いが歴史の裏側で、繰り広げられているという記述があるくらいーか。」
光を通さぬ漆黒のその毛皮は、術者の力を倍増させ、時には死者の蘇りすら可能にした・・・だとーう!?
大量にあれば、時の彼方から、どんなものも召喚できるともあーる。
ただし、時を操る素養のないものがやれば、それだけ消費する量も甚大となる・・・か。
と、時だーと!?
もはや、三界の王くらいしか持てぬ力だーぞ!?
注釈・・・。
漆黒の狼から切り離した体毛は、大量に用いれば術者の力を、その分底上げできるが、一度使えば消えてしまーう。
とあーる。
あぁぁーぁ!
逃がすのではなかーった!!
知っていたら、私はもはやこの国の・・・いや、この世の王になれていーた。
生かしておけば無尽蔵に、毛は刈り取れるのーに!!
いや、あの狼は私の奴隷なのーだ!
リタ!
お前は私のものなのーだ!!
取り返すぞ!!
トントン。
む?誰かきーた。
テルシャじゃないーか。
「ノアム元理事長。」
「なんだ、テルシャ。
こんな遅ーくに。
金ならないーぞ。」
「わかりきったこと、仰らないでください。
リタのことです。」
「ん?」
「リタは魔法を行使したことは、ありませんね?」
「なんだ、いきなーり。
奴に呪符を使わせたことはない。
魔力を持つ種族でもないから、自力での発動もないが、それーが?」
「・・・黒竜に変身したことは?」
「あるわけないだろーが!」
「そうですか。
ということは、カオスの眼はまだ、開いていないのか・・・。」
テルシャは、何やら考え込んでいーる。
「カオスの眼だーと?
なんだそーれ。」
「カオスの眼は、黒竜が額に持つ第三の眼なのです。
混沌の神は、その眼を通して世界を見るのだとか。」
「まーた、お伽噺の続きーか?」
「三柱の神は、混沌、秩序、無の神で構成されています。
全ての根源であり、冥界からくる死者の魂を始めとする、あらゆるものを飲み込む混沌の神、その神の力に法則を与えて取り出す秩序の神、そしてそれを受けて最初の始まりを意味する『0』となる力を司る無の神。
その神々の力を具現化する原初の精霊と、その下位の精霊たち。」
「お前、神話の講義でもしにきたのーか?」
「おかしいと思いませんか。
神々も精霊も互いに繋がっているのに、黒竜だけが、独立して混沌の神の使いとして現世に現れる。
なんのために?」
「黒竜自体、現れたことなんかないだろーが。
漆黒の狼そのものが滅多に記録にないのーだ。」
「漆黒の狼の毛皮が力を倍増させるからと、高値がついて金目当ての乱獲の時代もありましたからね。
記録に残る前に闇の商人たちが、狩っていたのでしょう。」
「大体、漆黒の狼が黒竜の化身だと言う話自体が、眉唾ものじゃないのーか?」
私の言葉に、テルシャが片眉をあげーる。
「つまり、存在しない?」
「お伽噺では、黒竜の役目は千年ごとに神がこの世を査定して必要とあらば滅ぼすために、遣わされるというーぞ?」
「そうですね。」
「だが、滅ぼした時代はない。
神喰いの乱の時も、神から見たら明確な己に対する反逆に取られてもおかしくないのに、結局黒竜は現れず、怪物は多種族連合の総力戦で倒したわけーだ。
その後も漆黒の狼はいたかもしれないが、黒竜は現れず、滅ぼされることなく現在に至ーる。」
「たしかに。」
「つまり、漆黒の狼と黒竜は色が同じということ意外に、関わりなんぞないのかもしれーん。
先人たちが漆黒の狼の毛皮をありがたがって、黒竜の伝説を加えただけかもしれないしーな。」
「・・・。」
テルシャはじっと考え込んでいーる。
何をしにきたのかこの女・・・。
「ふむ・・・。
神殿の外の見識もこの程度か・・・。
秩序の枠を超える可能性のある黒竜に、変われるのかどうか・・・。
やはりあの女を使って、リタを孤立化させ、あの男を囮にしてリタの中の封印を解くしかない。」
な、何を言い出すのーだ?
「テルシャ?
リタに何かする気なのーか?」
「ふふ。
誰でも心から愛する相手は、他人に取られたくないもの。
そして・・・その存在は失いたくないものでしょう?」
テルシャはそう言うと、お辞儀をして帰っていった。
そりゃそうだ。
私もあの天族の男が、人に取られるのはいやーだ。
いずれこの胸の内を明かして、付き合うことにしていーる。
なぬ?
相手が嫌ってないかだーと?
告白する前から、振られることは考えないようにしていーる。
恋は諦めた時に終わるものーだ。
つまり、諦めなければ永遠なのーだ。
テルシャがリタに何をする気かしらんが、あの天族の男さえ無事なら私には関係なーい。
今度リタに会ったら、あの長い髪をゴッソリ切ってやーる。
「ふはははーは!!! ーーー 。」
笑っていると、知らぬ間に一時停止していーた。
翌日、テルシャが精霊の神殿へと向かっていたので、私は声をかけーた。
「リタに何をする気か教えーろ。
せめてあいつの髪の毛を切り取るまで、何もするなーよ。」
と、言うと、
「何のお話ですか?」
と、いいやがーる。
私は昨夜の話をしてやっーた。
「・・・?
私は夜中にあなたのところへなんて、行っておりません。
用事もないのに。」
と、テルシャは言った。
「寝ぼけてるのーか?」
「あなたの方でしょ?
それは。」
・・・。
どういうことーだ!?
嘘を言っているようには見えなーい。
つまり・・・誰か化けてきたのーか?
「テルシャ、では昨夜どこにいたのーだ?」
「家で寝ていました。」
「証明できるものーは!?」
「おりませんが、何故ですか?」
私はかいつまんで説明してやっーた。
「夢を見たのでしょう。
大体、リタに何かする暇があったら、研究所を再開したいですわ。」
と、テルシャは言ーった。
そうーだ。
こいつは、リタにさほど関心がなーい。
つまり、つまりあれーは・・・!!
「ノアム元理事長?」
テルシャが、心配そうに覗き込んでくーる。
「つまりあれは、何の意味もない、ただの夢ということーだ。」
と、私は断言しーた。
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