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助けた理由
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私は、カミュンたちの隠れ家に戻ってきた。
プルッポムリンが、すごい勢いで飛んで来る。
「ごめんね!ごめんなさい、リタ。」
「プルッポムリン・・・私・・・。」
と、私が言うと、プルッポムリンが首を振った。
「いいえ!
あなた、怯えてたのに・・・。
私も怖くてね。
ひどい態度とっちゃったわ。
あなたが出て行って、カミュンがすぐに追いかけたのよ?
私もクロスノスも、反省してね。
本当にごめんなさい。」
と、言った。
痺れが少し取れてきて、私はなんとか笑顔を作る。
「痺れの毒気を吸ってるみたいなんだ。
クロスノスの薬、わかるか?
プルッポムリン。」
と、カミュンが言うと、プルッポムリンは頷いた。
「じゃ、部屋に寝かせる。
薬を頼む。」
カミュンは、私を抱えて馬から降りると、自分の部屋に連れて行こうとした。
「あ、カミュン。
クロスノスが、今度は自分の寝台を貸していいって言ってたわよ?」
と、プルッポムリンが声をかける。
カミュンは、すぐに首を振った。
「いい。
リタは、俺の部屋に寝かせる。」
と、はっきり言って、そのまま直行する。
「すみません・・・。」
私が謝ると、カミュンは、
「いいんだ。」
と、言った。
カミュンは、私を抱えたまま部屋に入ると、そっと寝台に寝かせてくれた。
「はい、リタ。
この薬飲んでね。」
そこへプルッポムリンが、薬を持ってやってきた。
カミュンが、頭を持ち上げてくれるので、薬を飲むけど、痺れのせいでこぼしてしまう。
「すみません・・・。」
と、私が言うと、カミュンは私を抱き起こして、自分が背もたれの代わりになるよう後ろから腕を回して固定する。
そして、私の頭を自分の肩に置いて顎を上向かせると、ゆっくりと薬を口に含ませて飲み込むまで布で口を支えてくれた。
「魔法で治療し過ぎるのも、よくないからさ。」
と、言って優しく笑うと、そっと寝かせてくれる。
「さ、あとは薬が効くのを待とうぜ。」
と、言って部屋を出て行った。
こんなに優しくされたら、泣いてしまいそう。
「リタ?
どこか痛いの?」
プルッポムリンが、顔を覗き込んでくる。
無言で首を振った。
「カミュンも、あなたたちも、どうしてこんなに優しいんです?」
「え・・・。」
「私は転がり込んできた他人です。
それに私は・・・怖い力を持っているのでしょう?
あなたたちを傷つけるかもしれない。
それなのに。」
「リタ。」
プルッポムリンは、宥めるように私の頭を撫でる。
「あなたは、優しくていい女性よ。
短い時間しかあなたと過ごしてないけど、あなたの振る舞いを見ていたらわかるわ。
カミュンもクロスノスも、ちゃんとあなたを見ているから、力を貸すのよ。」
プルッポムリンは、そう言うと、私が着ていたあの服を取り出してきた。
「あなたが着ていたこの服、子供服にいろんな布を継ぎ足して作ってたでしょ。
ろくに着る物すら与えられない上に、破られる環境にいたこと、この服が教えてくれたのよ。」
「・・・。」
「誤解しないで。
憐れみとかじゃないの。
彼らも、覚えがあるのよ。
カミュンもクロスノスも、綺麗な顔立ちでしょ?
売られたりしたことあるのよ。」
「え・・・。」
「混血は力を示すまで、天族も魔族も認めはしないの。
異種族の混血の力を恐れる家族に捨てられて、売られた先で2人は出会ったそうよ。
そこを逃げ出して、たくさん修行したんだって。」
プルッポムリンが話していると、クロスノスが部屋に入ってきた。
「失礼、リタ。
体はどうです?」
「あ、大丈夫です。
プルッポムリンにお薬をいただきました。」
私の返事に、クロスノスは頷いて、そばにしゃがんで目線を合わせた。
「すみません、リタ。
怯えるあなたを追い出すような真似をして。
私もカミュンも、自分の力が分からず、周りに拒絶され、どうしたらいいか教えてもらえないまま、放り出された経験があります。」
クロスノスは、一旦言葉を切ると、
「あなたがどうしたらいいのかと、尋ねた時の顔は・・・かつての私たちと同じだったのに、私たちは、一番忌み嫌ったはずの身内と同じ反応をしてしまった。
許してください。」
と、言った。
私は思わず首を振った。
「そんな・・・そんなこと。
クロスノス、私は、こんなふうに助けてもらっただけでもう・・・。」
こんな暖かい言葉は、家族以外は初めて。
「クロスノス、明日は『精霊の神殿』へ行く話をしようぜ。」
と、言いながらカミュンが入ってきた。
「せ、『精霊の神殿』?」
と、私が尋ねると、カミュンも近くにやってきてクロスノスの隣にしゃがむ。
「そうだ。
リタの力がどこから来てるのか。
神殿の大巫女に、まずは見てもらおうと思う。
はっきりすれば、その力への対処法がわかるかもしれない。」
「でも私・・・場所を知りません。」
「俺たちが連れて行く。
もう、リタから逃げない。
ちゃんと向き合うから、な?」
「で、でも、そこまでお二人にお世話になるわけには・・・。」
それにもし、恐ろしい事実があったら、またあんな目で見られるかもしれない。
それはもう嫌だな。
「私、やっぱり一人で行きます。
場所だけ教えてくださ・・・。」
「リタ、それは危険だ。
ゴルボスは捕らえたが、あの泥土の精霊を放ったのが奴とは思えない。
まだ、自分の力を使いこなせないうちはダメだ。」
カミュンが真剣な目で言う。
「あ・・・確かにゴルボスの時は、時の砂も反応しなかったし、時を止めることもできなかった。
この力は、思い通りになりそうでならないみたい。
でもこのままお世話になるのは・・・!」
と、私が言うと、カミュンがぎゅっと手を握ってきた。
えぇ!!
ちょ・・・!
いきなりのことに、顔が真っ赤になって、茹で上がりそうになる。
「だろうな。
ちゃんと使い方を知っておかないと、身を滅ぼしてしまう。
だから、まずは、自分の力を知ろう。」
「あ・・・あの。」
「いいな?
リタ。」
「は、はい・・・。」
・・・は、恥ずかしい。
カミュンの手、温かい・・・。
俯く私に、クロスノスも手を重ねる。
「ふふ、リタ。
明日が楽しみですね。」
「あ、私もー。」
プルッポムリンも、みんなの手が重なった一番上にとまる。
恥ずかしさが和らいで、笑顔が浮かんできた。
「あ、そういえば、ノアム理事長も精霊の神殿の話をしてました。
神を喰らう者を作れという、女王陛下の使者に対して、かつて神殿の巫女が邪魔をして、理事長の双子の弟、ウロンの犠牲を無駄にした、て・・・。」
と、私が言うとクロスノスが、
「ますます行かねば。
今日のうちに支度を済ませましょう。
さ、皆さん、散開。」
と、言った。
プルッポムリンが、すごい勢いで飛んで来る。
「ごめんね!ごめんなさい、リタ。」
「プルッポムリン・・・私・・・。」
と、私が言うと、プルッポムリンが首を振った。
「いいえ!
あなた、怯えてたのに・・・。
私も怖くてね。
ひどい態度とっちゃったわ。
あなたが出て行って、カミュンがすぐに追いかけたのよ?
私もクロスノスも、反省してね。
本当にごめんなさい。」
と、言った。
痺れが少し取れてきて、私はなんとか笑顔を作る。
「痺れの毒気を吸ってるみたいなんだ。
クロスノスの薬、わかるか?
プルッポムリン。」
と、カミュンが言うと、プルッポムリンは頷いた。
「じゃ、部屋に寝かせる。
薬を頼む。」
カミュンは、私を抱えて馬から降りると、自分の部屋に連れて行こうとした。
「あ、カミュン。
クロスノスが、今度は自分の寝台を貸していいって言ってたわよ?」
と、プルッポムリンが声をかける。
カミュンは、すぐに首を振った。
「いい。
リタは、俺の部屋に寝かせる。」
と、はっきり言って、そのまま直行する。
「すみません・・・。」
私が謝ると、カミュンは、
「いいんだ。」
と、言った。
カミュンは、私を抱えたまま部屋に入ると、そっと寝台に寝かせてくれた。
「はい、リタ。
この薬飲んでね。」
そこへプルッポムリンが、薬を持ってやってきた。
カミュンが、頭を持ち上げてくれるので、薬を飲むけど、痺れのせいでこぼしてしまう。
「すみません・・・。」
と、私が言うと、カミュンは私を抱き起こして、自分が背もたれの代わりになるよう後ろから腕を回して固定する。
そして、私の頭を自分の肩に置いて顎を上向かせると、ゆっくりと薬を口に含ませて飲み込むまで布で口を支えてくれた。
「魔法で治療し過ぎるのも、よくないからさ。」
と、言って優しく笑うと、そっと寝かせてくれる。
「さ、あとは薬が効くのを待とうぜ。」
と、言って部屋を出て行った。
こんなに優しくされたら、泣いてしまいそう。
「リタ?
どこか痛いの?」
プルッポムリンが、顔を覗き込んでくる。
無言で首を振った。
「カミュンも、あなたたちも、どうしてこんなに優しいんです?」
「え・・・。」
「私は転がり込んできた他人です。
それに私は・・・怖い力を持っているのでしょう?
あなたたちを傷つけるかもしれない。
それなのに。」
「リタ。」
プルッポムリンは、宥めるように私の頭を撫でる。
「あなたは、優しくていい女性よ。
短い時間しかあなたと過ごしてないけど、あなたの振る舞いを見ていたらわかるわ。
カミュンもクロスノスも、ちゃんとあなたを見ているから、力を貸すのよ。」
プルッポムリンは、そう言うと、私が着ていたあの服を取り出してきた。
「あなたが着ていたこの服、子供服にいろんな布を継ぎ足して作ってたでしょ。
ろくに着る物すら与えられない上に、破られる環境にいたこと、この服が教えてくれたのよ。」
「・・・。」
「誤解しないで。
憐れみとかじゃないの。
彼らも、覚えがあるのよ。
カミュンもクロスノスも、綺麗な顔立ちでしょ?
売られたりしたことあるのよ。」
「え・・・。」
「混血は力を示すまで、天族も魔族も認めはしないの。
異種族の混血の力を恐れる家族に捨てられて、売られた先で2人は出会ったそうよ。
そこを逃げ出して、たくさん修行したんだって。」
プルッポムリンが話していると、クロスノスが部屋に入ってきた。
「失礼、リタ。
体はどうです?」
「あ、大丈夫です。
プルッポムリンにお薬をいただきました。」
私の返事に、クロスノスは頷いて、そばにしゃがんで目線を合わせた。
「すみません、リタ。
怯えるあなたを追い出すような真似をして。
私もカミュンも、自分の力が分からず、周りに拒絶され、どうしたらいいか教えてもらえないまま、放り出された経験があります。」
クロスノスは、一旦言葉を切ると、
「あなたがどうしたらいいのかと、尋ねた時の顔は・・・かつての私たちと同じだったのに、私たちは、一番忌み嫌ったはずの身内と同じ反応をしてしまった。
許してください。」
と、言った。
私は思わず首を振った。
「そんな・・・そんなこと。
クロスノス、私は、こんなふうに助けてもらっただけでもう・・・。」
こんな暖かい言葉は、家族以外は初めて。
「クロスノス、明日は『精霊の神殿』へ行く話をしようぜ。」
と、言いながらカミュンが入ってきた。
「せ、『精霊の神殿』?」
と、私が尋ねると、カミュンも近くにやってきてクロスノスの隣にしゃがむ。
「そうだ。
リタの力がどこから来てるのか。
神殿の大巫女に、まずは見てもらおうと思う。
はっきりすれば、その力への対処法がわかるかもしれない。」
「でも私・・・場所を知りません。」
「俺たちが連れて行く。
もう、リタから逃げない。
ちゃんと向き合うから、な?」
「で、でも、そこまでお二人にお世話になるわけには・・・。」
それにもし、恐ろしい事実があったら、またあんな目で見られるかもしれない。
それはもう嫌だな。
「私、やっぱり一人で行きます。
場所だけ教えてくださ・・・。」
「リタ、それは危険だ。
ゴルボスは捕らえたが、あの泥土の精霊を放ったのが奴とは思えない。
まだ、自分の力を使いこなせないうちはダメだ。」
カミュンが真剣な目で言う。
「あ・・・確かにゴルボスの時は、時の砂も反応しなかったし、時を止めることもできなかった。
この力は、思い通りになりそうでならないみたい。
でもこのままお世話になるのは・・・!」
と、私が言うと、カミュンがぎゅっと手を握ってきた。
えぇ!!
ちょ・・・!
いきなりのことに、顔が真っ赤になって、茹で上がりそうになる。
「だろうな。
ちゃんと使い方を知っておかないと、身を滅ぼしてしまう。
だから、まずは、自分の力を知ろう。」
「あ・・・あの。」
「いいな?
リタ。」
「は、はい・・・。」
・・・は、恥ずかしい。
カミュンの手、温かい・・・。
俯く私に、クロスノスも手を重ねる。
「ふふ、リタ。
明日が楽しみですね。」
「あ、私もー。」
プルッポムリンも、みんなの手が重なった一番上にとまる。
恥ずかしさが和らいで、笑顔が浮かんできた。
「あ、そういえば、ノアム理事長も精霊の神殿の話をしてました。
神を喰らう者を作れという、女王陛下の使者に対して、かつて神殿の巫女が邪魔をして、理事長の双子の弟、ウロンの犠牲を無駄にした、て・・・。」
と、私が言うとクロスノスが、
「ますます行かねば。
今日のうちに支度を済ませましょう。
さ、皆さん、散開。」
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